フローリングが滑るとペットにも悪影響! 適切な対策で安心生活

フローリングが滑ることに、困っている人はいないでしょうか。以前はツルツルしていなかったのに、ある日、突然滑りやすくなることがあります。子供・高齢者・ペットなど、家族が滑ってケガをしないかヒヤヒヤしてしまうものです。なぜ、フローリングが滑りやすくなるのでしょうか?

  1. フローリングが滑ることによる重大な3つの問題
  2. フローリングが滑りやすくなる6つの原因
  3. フローリングの滑り止め8つの対策
  4. 業者にフロアクリーニングを依頼
  5. フローリングが滑ることへのよくある5つの質問

この記事では、滑りやすいフローリングで困っている人に、原因や対策などをご紹介します。きちんと対策をすれば事故も防げるでしょう。

1.フローリングが滑ることによる重大な3つの問題

フローリングが滑るとどんな問題が生まれるのでしょうか。その点をしっかり理解していないと解決に動き出せないものです。

1-1.歩きにくくなりストレスがたまる

フローリングが滑りやすければ歩きにくくなり、日常生活に支障が出てしまいます。年齢が若ければ、ある程度は対応できるでしょう。ただ、年齢が高くなれば身体能力も衰えます。ツルツル滑る状態だと、早歩きさえ不安になるものです。また、お客さまが来たときも不安感がつのります。

1-2.転倒すると骨折や生命の危険にもつながる

滑りやすくなれば、当然、転倒につながります。転ぶ程度なら平気と考えてはいけません。乳児や高齢者の場合、骨折だけでなく、命の危険につながるからです。たとえば、高齢者の場合、骨折すれば動くことが減ります。そうすると、筋力が低下し運動能力が衰えてしまうのです。運動をしなくなることで、認知症リスクが高まるという話もあります。

また、転んだときに頭などを強く打てば、脳出血の可能性も否定できません。ちょっとした転倒でも、寝たきりや命の危険に直結するのでくれぐれも注意してください。

1-3.ペットに重大な疾患が生じることも

ペットを飼っている家は、特に注意してください。犬の場合、床が滑りやすいことで起きる疾患があるからです。代表例は、股関節脱臼でしょう。小型犬や中型犬でよく見られます。骨同士をつなげている靭帯(じんたい)という部位が切れて大腿骨(だいたいこつ)が脱臼する症状です。床が滑りやすくなってから、

急に、足を引きずる・上げて歩くなどの行動が見られたら、早めに病院へ連れていきましょう。ほかにも、膝の皿が正常な位置からずれる膝蓋骨脱臼のリスクも高まります。前後の足がマヒして症状が重いと死亡する場合もある椎間板ヘルニアも、床が滑りやすいことが原因になるため注意してください。

フローリングはある程度滑りにくいことが大切なんですね。
はい。あまりに滑りやすい場合は対策を立てましょう。

2.フローリングが滑りやすくなる6つの原因

フローリングが滑るのはなぜか? 滑りやすいフローリングには複数の原因があるため、チェックしましょう。

2-1.ワックスの剥がれ

フローリングが滑るようになる一番の原因にワックスの剥がれがあります。ワックスが剥がれることで、滑りやすい木の部分がむき出しになるからです。ワックスを塗ると、逆に滑りやすくなると考える人もいるかもしれません。しかし、本来、ワックスは滑り止めのために塗られるものなのです。

ただ、フローリングの中には、木目柄などをシートにプリントしたシートフローリングという床材もあります。一戸建て・マンションなど幅広く使われている物です。シートフローリングはワックスの剥がれではなく、水拭きすることで表面塗装が薄くなり、そこに不純物が付着してたまることで、滑りやすくなることがあります。

2-2.油が散る

料理による油はねにも注意しましょう。特にキッチンの周辺で滑りやすくなったら、油はねによる原因の可能性が高いのです。天ぷら・唐揚げなどをすると床に油が散ります。その上を歩けば、油が広がっても不思議ではありません。また、家で焼き肉をすることが多い場合も油はねで床が滑りやすくなります。

2-3.シリコンスプレーが散る

シリコンスプレーなどのスプレーが床に散って滑りやすくなる場合があります。たとえば、引き戸の滑りが悪くなったとき、レールにシリコンスプレーをかける人も多いでしょう。しかし、レールだけにかけたと思っても、シリコンオイルが周辺に飛び散っていることが多いのです。シリコンスプレーは被膜を作ってさまざまな物が滑らかになります。床に散ったシリコンオイルをスリッパなどで何度も踏めばあちこちに広がるでしょう。結果、広い範囲で滑る床ができあがります。

2-4.湿度が高くてぬれている

梅雨の時期などは、フローリングに結露が生じてぬれてしまいます。そのことで、滑りやすくなることがあるのです。

2-5.フローリングの経年劣化や摩耗

経年劣化でフローリングが滑りやすくなる場合があります。特に人がよく歩く場所は、摩耗していることも少なくありません。そのため、滑りやすくなる場合があります。

2-6.スリッパが滑る原因になることも

スリッパに油やシリコンスプレーのオイルなどが付着すると滑りやすくなります。そのまま知らずに歩くと滑る成分をあらゆるところに広げてしまうので注意してください。また、スリッパの裏側そのものが滑りやすい素材で作られている場合もあります。

ワックスが剝がれ、床が摩耗しても滑りやすくなるんですね。
はい。だんだんとフローリングが滑りやすくなってきたら、経年劣化の可能性もあります。

3.フローリングの滑り止め8つの対策

フローリングが滑る原因は複数ありますが、その中でも特に多いのは、ワックスの剥(は)がれ・油・シリコンスプレーです。このような原因を知った上で、対策をすれば安心して生活ができます。

3-1.ワックスを塗り直す

ワックスの剥がれを感じたら改めて塗り直しましょう。ただし、適切な方法で塗らないと、滑り止め効果が弱まる場合があります。特に、ワックスを塗ったとき、黒い汚れができたら注意してください。ホコリとフローリング膜が重なった物の可能性があります。このような汚れがあれば、新しく塗っても滑る可能性は十分にあるでしょう。ワックスの塗り直しは各家庭の環境にもよりますが、一般的には半年に一度ほどです。5年間していないなら、古いワックスを剥がして新しく塗り直すのもよいでしょう。

3-1-1.ワックスを塗り直すための準備

  1. 頭にタオルを巻き、清潔な靴下や衣類を着る
  2. 窓を開け風通しをよくして掃除機でホコリやゴミを取る
  3. 洗剤などを使って汚れやべたつきがなくなるまで水拭きとから拭きをする
  4. 完全に床が乾いたらワックスを塗る

ワックスを塗るときは、事前準備が必要です。髪の毛などが落ちないよう、頭にタオルを巻くとよいでしょう。ホコリを落とさないためにも、清潔な衣服を着てください。また、ホコリやゴミなどはワックスの効果をなくすものです。掃除機で吸い取りましょう。その後は、水拭きとから拭きを行ってください。扇風機などを使うと早く乾きます。また、天候にも注意が必要です。雨が降っている・湿度が高い・逆に低いときに行うと失敗する可能性があります。

3-1-2.ワックスを塗る手順

  1. モップにワックスを多めにつける
  2. 部屋の奥から出口に向かって塗る
  3. 乾燥したら完了
  4. 2回目をするなら1回目の翌日に行う。準備用は必要なし

ワックスを塗るときは、フローリングの板目に沿って一定方向に塗りましょう。塗り終わって乾燥すれば完了です。ただ、2度塗りするときは、乾いたからといってもすぐ行わず、翌日に持ち越してください。

3-1-3.ワックスを剥がして塗り直す場合

  1. 専用のワックスはく離剤をスポンジにつける
  2. 2分ほど放置したあとスポンジでこする
  3. 雑巾で水拭きを3回以上繰り返す

3-2.油はねやシリコンスプレーは中性洗剤でキレイになる

シリコンスプレーなどで油膜ができて滑るなら、まずは除去しなければなりません。ただ、通常の水拭きでは落ちないので注意してください。油膜を除去するには、中性洗剤が適しています。ただし、洗剤の成分が残るとフローリングが傷むので注意が必要です。最後は、水拭きでしっかり拭き取りましょう。

3-3.シリコンスプレーで床を汚さないための対策

シリコンスプレーは便利ですから、滑りやすくなるからと言って使わないわけにもいきません。使用する場合、フローリングに散ってツルツルにしないためにも、吹きかける部分を除いた周囲に雑巾や新聞紙を敷きましょう。一枚だと、新聞紙を通してフローリングにつく場合があります。そのため、数枚敷いたほうが無難です。

3-4.湿度や水分への対策

結露などができないよう、こまめな換気を心がけましょう。部屋の空気を入れ替えるだけでも対策になります。ホコリがたまることも予防できるのでおすすめです。扇風機やサーキュレーターなどを使って、空気の流れをよくしてください。ただ、窓を開けられないときはエアコンの除湿機能も活用しましょう。ほかにも、市販されている除湿除去アイテムなどを利用するのもおすすめです。

3-5.滑るスリッパは買い直しも考えて

スリッパが原因なら、裏側が汚れていないかチェックしてください。汚れているならキレイにしましょう。中性洗剤で油分などを拭き取り、フローリング全体に広げないように対策してください。また、素材が問題なら買い替えるしかありません。ずっと使っていて劣化しているなら、グリップする力が弱まっている可能性も十分にあります。

3-6.コルクマットなどを敷く

手軽な方法としてコルクマットを敷く方法があります。フローリングマットを敷けば滑らなくなるでしょう。また、賃貸物件の二階を含めた上階に住んでいる人もおすすめです。コルクマットを敷けば、階下への足音を小さくできます。また、転倒しても、コルクマットによりダメージを最小限に食い止められるのもメリットです。

3-7.ペットが滑る場合はペット用のマットを活用

ペットが滑ることへの不安がある人も多いでしょう。ペットが滑るのを予防したいなら、滑り止め防止の靴下などもあります。リーズナブルな値段で購入できるので、試す価値はあるでしょう。また、従来のコルクマット・ジョイントマットとは別に、ペット用のマットも市販されています。このようなマットでは、ペットの糞尿(ふんにょう)や吐瀉物(としゃぶつ)などにも対応しているため、手入れが楽な物が多く便利です。マットタイプはダメという人は、クッションフロアなどの床材もおすすめできます。

3-8.フロアコーティングという対策もある

フロアコーティングは、人間もペットも滑り止め対策が期待できる方法です。液剤を使用して、床の表面を樹脂の皮膜で施工します。一般的に、フロアコーティングの種類は、水性・ガラス・UV・シリコンの4種類です。この中で最も滑り止め効果があるのは、シリコンコーティングでしょう。塗膜が柔らかく弾力性があるのが大きなメリットです。ただし、擦り傷への耐性は強くありません。滑り止めと擦り傷対策もしたいなら、UVコーティングです。滑り止め効果はシリコンに一歩及びませんが、それでもある程度の効果が期待できます。擦り傷耐性もあるのでおすすめです。

ワックスを塗り直してもいいんですね。
はい。マットを敷く場合は、マットごと滑らないように気をつけましょう。

4.業者にフロアクリーニングを依頼

ワックスがけをしたくても、時間が取れない人も多いでしょう。また、フローリングが劣化している場合、根本からの解決が必要な場合もあるはずです。業者に依頼するときのポイントも知っておきましょう。

4-1.手間のかかるワックスがけを業者に依頼

徹底的に滑り止め対策をするなら、プロに相談するのもひとつの方法です。ワックスがけを代わりにしてもらえば、当分自分で行う必要もありません。また、自分で古いワックスをはがして、新しく塗り直すのも手間がかかります。費用は業者により異なるので、各業者に問い合わせてください。多くの場合、畳数ごとの料金設定です。一般的な料金相場は、一般フローリング10畳で1~2万円でしょう。ただし、UV塗装・シートフローリング・無垢(むく)フローリングなど特殊な物だと10畳で3万円程度かかります。

4-2.張り替えや補修で根本から解決

フローリングで転倒するだけでなく、経年劣化がひどい場合もあります。そのときは、張り替えなども検討してください。歩くと音が鳴る・フローリングが沈むようなら注意が必要です。床下まで劣化している可能性があります。フローリングの張り替えもクリーニングと同じく業者によって料金設定はバラバラです。ただ、一般的な相場として一番面積が大きいリビングで10万~20万円程度でしょう。また、すべて張り替えるのではなく、重ね張り工法などもあります。古い床材に新しい床材を重ねることで大規模な工事は必要ありません。

プロの業者にフローリングのクリーニングを依頼してもいいんですね。
はい。とくにワックスがけはプロに依頼したほうがキレイに仕上がるでしょう。

5.フローリングが滑ることへのよくある5つの質問

フローリングが滑ることについてよくある質問をご紹介しますので参考にしてください。

Q.ジョイントマットとコルクマットで滑り止め対策するならどちらがいい?
A.好みの問題はありますが、滑りにくいという点から見るとコルクマットでしょう。表面の滑りにくさが強みだからです。ただ、ジョイントマットの中にも、滑りにくい加工をしている物も登場しています。また、コルクマットは水分がしみやすいというデメリットは無視できません。ただ、ジョイントマットも裏にゴミが入るなどのデメリットはあります。メリット・デメリット両方をチェックして選びましょう。

Q.どうしてワックスが滑り止めになるの?
A.ワックスを塗ることで透明の膜ができます。実はこの膜にはクッション性があるのです。クッション性が強いと、それだけ摩擦が増えるために、滑りにくくなります。ただし、ワックスの中には滑り止め効果が弱いタイプもあるので注意してください。分からなければ、ホームセンターなどのスタッフに相談しましょう。

Q.ワックス選びでは滑り止め以外に押さえたほうがいいポイントはある?
A.滑り止め効果以外では、耐久性・耐水性・光沢をチェックしてください。耐久性があるワックスは硬いのが特徴です。硬いために傷がつきにくくなります。耐水性は水への強さです。水分によってフローリングが白くなったら注意してください。ワックスが水で劣化している証拠です。また、美観という部分で、光沢も意識しましょう。ただ、ナチュラルな木のぬくもりがいいという人は、光沢が強くないワックスもあります。

Q.ワックスは厚く塗れば塗るほどよいの?
A.ワックスを厚く塗ることはおすすめできません。厚塗りでムラが出やすくなるからです。また、乾燥するまでの時間が長くなることで、十分な効果を発揮できないばかりか、耐久性の面でも問題が出やすくなります。

Q.日常的にできるフローリングの手入れはある?
A.基本的に、汚れや水分はすぐに取り除きましょう。日ごろから水拭きをするとよいのですが、あまりにやりすぎるのも問題です。今度は、水分が内部に入って変形や傷みにつながります。水拭きは短時間で終わらせることが重要です。また、水拭きをしたら換気を行い、乾燥しやすい部屋環境を作りましょう。

まとめ

フローリングが滑ると安心して暮らすことができません。人間だけではなくペットの重大な疾患にもつながります。だからこそ、ワックスを塗り直すなどの対策が必要なのです。また、経年劣化も滑りやすくなります。普段からメンテナンスを行えば経年劣化の進行を抑えることができるのです。滑らないフローリングにして安全性を高めましょう。