自転車からうるさい音が出る原因は?正しい対処法が知りたい!

自転車は近場への移動手段としてとても役に立つものです。自動車免許がない人は自転車が主な移動手段になります。しかし、使い続けるたびに寿命が近づいてくるでしょう。

そこで、自転車の異音の原因と対処法、自転車の寿命や長く使い続けるポイントについて説明します。「最近、自転車から異音が出る…」と悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

1.自転車の異音の原因

移動中、自転車から異音が出ると不安になりますよね。
異音が出るのは何かしら不具合が起きている証拠です。
安心して利用するためにも、自転車の異音の原因をしっかり把握しておきましょう。

1‐1.“チェーン”の不具合による音

後ろからやってくる自転車の音に驚く人は多いでしょう。
自転車から発生する音のほとんどは“チェーン”が原因です。
自転車を動かすために必要なチェーンは、使い続けるほど劣化します。劣化が激しいと走行中に「キーキー」と言うような音が出てしまうのです。
チェーンの劣化や汚れはもちろんのこと、油不足やたるみが原因になっている可能性があります。
特に、チェーンの“錆(さ)び”は劣化が激しくなるので注意してください。
錆(さ)びないように工夫することも自転車を使い続けるポイントになるでしょう。
自転車のうるさい音が気になっている人は、ぜひ“チェーン”の部分をチェックしてみてください。

1‐2.ブレーキ音がうるさい原因

自転車のブレーキ音がうるさいと困るものです。
自分だけでなく、周囲にも迷惑をかけてしまいます。
自転車のブレーキ音がうるさくなる原因は、主に“ブレーキシュー”と“リム”の摩擦です。
基本的に、自転車の車輪はゴムでできています。
ゴム部分のことを“ブレーキシュー”、タイヤの内側にあるリング状が“リム”です。
それぞれ摩擦する部分がタイヤと共鳴することで音が発生しています。
自転車のブレーキをかけるときに異音が出るのなら、以上の2点に問題があるのでしょう。
また、ブレーキは前輪・後輪の両方についています。
一体、前輪・後輪のどちらから音が出ているのか確かめてください。前輪・後輪によって対処法も変わります。

1‐3.自転車の部品による不具合

自転車の異音の原因は状態によってさまざまです。
たとえば、走っているときに発生する異音は“ホイール”に原因があります。
ホイールが変形している、またはタイヤが破損している可能性が高いでしょう。
一般的に、ホイールは真円状です。
しかし、使い続ければ続けるほど形が崩れてきます。
そして、ブレーキシューがリムに当たる、すれるなどして音が出てくるのです。
自転車を長年使っている人はホイールをチェックしてみてください。
ただし、また、走行中に「バキバキ」「ピキピキ」と言う音がした場合は“ハブ”や“フレーム”が損傷している可能性があります。
以上のように、発生する音によって不具合の部品がわかるものです。
まれに、ブレーキの調整不良が原因になっているケースもあります。
自分の自転車からどんな音が出ているのか、不調に感じている部分はないか改めて確認しましょう。

2.自転車の異音の対処法

2‐1.ブレーキ部分の確認と修理

自転車のキーキー音やブレーキ音が気になる場合は“ブレーキ周辺”をチェックしてみましょう。
まずは、前輪と後輪どちらから音が出ているのか確認します。
ブレーキは前輪・後輪の両方についているため、どちらの不具合なのか調べなければなりません。
確認したうえで、ブレーキカスを取りのぞいてください。
自転車は使い続けているほどカスがたまるのは当たり前です。
カスがたまることでブレーキ音がうるさくなるケースがあります。
たとえ、少量だとしてもカスをキレイに取りのぞいてください。
カスを取っても音がする場合はブレーキシューを削りましょう。
削るための手間はかかりますが、サンドペーパーややすりで削ります。
ブレーキシューは取りはずし可能です。
また、ゴム素材でできているので簡単に削ることができます。ブレーキシューにくいこんでいるものを削っていきましょう。

2‐2.ブレーキユニットやブレーキ全体の交換

ブレーキシューを削る、取りつけ角度を変えるなど工夫をしてみても音が出る場合、どうすれば良いのでしょうか。
自分たちでいくら工夫しても一向に直らない場合はブレーキシューやブレーキ全体を交換しなければなりません。
基本的に、ブレーキシューは自転車屋やホームセンターで売っています。
自分の自転車に合ったブレーキシューを選び、交換してください。
できるだけ費用を抑えたい人は自分で交換すると良いでしょう。
しかし、確実に音を改善するには専門店に頼んだほうが安心です。
特に、後輪から音が出ている場合はブレーキを丸ごと交換しなければなりません。
後輪は前輪とは違って部品1つ1つの修理・調整が難しいです。

3.自転車の寿命と長く使い続けるポイント

3‐1.自転車の寿命はおよそ「10年」

最近は、若い女性でも自転車に興味を持つ人が増えてきました。
天気が良い日のサイクリングはとても気持ちが良いものです。
お気に入りの自転車なら、なおさら長く使い続けていきたいでしょう。
長く使い続けるためにも、寿命を把握することが大切です。
自転車の種類やメーカーによって異なりますが、平均寿命はおよそ「10年」になります。
10年と言っても定期的にタイヤを交換する、チェーンを点検するなどメンテナンスが必要です。
また、乗り方や置き場所、環境によっては寿命が大きく変わります。
新品を購入してもすぐに不具合が起きる人は使い方を改めなければなりません。
10年使い続けることができても、短期間でダメになってしまうこともあります。

3‐2.定期的なメンテナンスが大切

自転車を長く使い続けるポイントは、何と言っても“定期的なメンテナンス”です。
自転車には前輪・後輪、ブレーキシュー、ハンドル、チェーンなど本当にたくさんのパーツで構成しています。
パーツを変えてオリジナルの自転車をつくる人も多いのです。
しかし、パーツの種類が多ければ多いほど異音がどこから出ているのかきちんと見極めなければなりません。
実際、プロでも難しいと言われているため、入念なメンテナンスが大切になります。
毎日とは言いませんが、1か月に1回はメンテナンスをしていきましょう。
チェーンが錆(さ)びていないか、ブレーキ音がおかしくないか、使いづらくないかなど小さなことでも確認が大切です。
また、自転車から発生する音はもちろん、ライトがちゃんとつくかどうかも確認しなければなりません。

4.まとめ

自転車の異音の原因や対処法、自転車の寿命と長く使い続けるポイントについて説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
キーキー音やうるさいブレーキ音は、何かしら不具合が起きている証拠です。
できるだけ早めに解決しなければ、事故につながる恐れがあります。
安心して運転するためにも異音が出る原因を突き止めてください。
まずは、前輪・後輪どちらから音が出ているのか確認しましょう。前輪・後輪によって対処法が異なります。
場合によっては自分で対処できないこともあるため、自転車屋や修理してくれるホームセンターに依頼してください。
そして、定期的にメンテナンスをすることも大切なポイントです。