天井にカビができる原因は? 掃除方法と予防法を徹底解説!

部屋の天井は、掃除しにくい場所なのでつい放置してしまいがちです。手が行き届かない場所を頻繁に掃除する必要はありませんが、年に1度の大掃除などでキレイにしなければなりません。気づいたときには、天井や付近の壁にカビらしきものが発生し、頑固な汚れとなってしまいます。カビを放置すると、アレルギー・喘息(ぜんそく)・水虫になる可能性もあるのです。では、一体どうすれば、天井のカビが除去できるのでしょうか。

本記事では、天井のカビ掃除について解説します。

  1. 天井のカビについて
  2. 天井のカビの掃除方法
  3. 浴室の天井のカビ掃除方法
  4. 天井のカビの予防法
  5. 天井のカビに関してよくある質問

この記事を読むことで、天井のカビを除去し予防する方法が分かります。気になっている方や悩んでいる方は、ぜひチェックしてください。

1.天井のカビについて

まずは、天井のカビについて解説します。

1-1.カビの種類は?

よく悩まされることが多いカビは、多細胞生物の1種で2~10マイクロメートルほどの大きさです。きのこ・酵母と同じ「真菌類(しんきんるい)」と呼ばれています。カビは胞子(ほうし)と呼ばれる小さな種から育ち、普段から空気中に漂っているものです。しかし、栄養となるホコリなどの汚れや酸素に触れることで、根っこのような菌糸(きんし)を伸ばして成長し、胞子をつくって空気中に飛ばします。また、カビといってもさまざまで、代表的な種類は以下のとおりです。

  • 黒カビ:家の中によくいるカビで、結露の多いところに生えやすい
  • 青カビ:みかん・りんごなどの果物、サラミ、ソーセージなどに発生する
  • 麹(こうじ)カビ:パン・ケーキ類・紅茶・ピーナッツなどに発生する
  • すすカビ:穀類・果物の食べものや、壁・古本など家屋内に発生する

1-2.どんな影響があるのか?

カビは私たちの生活に大きな悪影響をおよぼすことになります。たとえば、アレルギーの原因です。カビも花粉と同じで空気中に舞っているため、居住空間にカビを放置すると体内に入ってしまいます。その結果、アトピー性皮膚炎・蕁麻疹(じんましん)などアレルギーを起こしてしまうのです。また、空気中のカビが体内に入り込み、体調不良になりやすくなります。特に、体の免疫力と抵抗力が弱い子どもやお年寄りがいる家庭は、カビの繁殖に注意しなければなりません。

1-3.天井のカビの主な原因

暖房をかけると天井付近に暖かい空気がたまります。また、乾燥対策として加湿器を1年中使用する方も多いでしょう。暖房と加湿器を使用することで天井に湿気がたまり、結露ができやすくなります。さらに、6~7月にかけて梅雨の時期に入ると、湿度が一気に高くなりがちです。目に見えない状態でも天井にカビが広がり、胞子をまき散らしています。気づいたときには天井にカビが根づいてしまっているのです。

1-4.発生しやすい場所

天井のカビが発生しやすいのは、隅っこです。天井の隅は湿気がたまりやすくなっています。特に、結露がたまりやすい窓のサッシ付近の天井は、部屋の中でもカビが発生しやすい場所です。高温多湿で汚れとホコリがたまりやすい場所が、カビが発生場所と覚えておいてください。浴室の天井も気を配っておかなければなりません。どの天井部分にカビができているのか、掃除前に確認しておきましょう。

2.天井のカビの掃除方法

では、部屋の天井のカビはどのように掃除すればよいのでしょうか。

2-1.用意するもの

天井のカビ除去に必要なアイテムは以下のとおりです。

  • 界面活性剤・水酸化ナトリウムを含まない住宅用洗剤
  • ゴーグル・ゴム手袋・マスク
  • 吹きつけスプレー
  • 雑巾(ぞうきん)
  • イス・脚立など安定した台
  • キッチンペーパーまたはラップ

天井は上を向いて掃除をすることになるため、スプレーを吹きかけると目に入るおそれがあります。そのため、ゴーグルやマスクなどの保護アイテムは用意しておいたほうがよいでしょう。

2-2.掃除方法

自分でできる天井の掃除方法と流れは以下のとおりです。

  1. 換気扇をまわしたり、窓を開けたりして換気をよくする
  2. ゴーグル・ゴム手袋を着ける
  3. イスと脚立をしっかり固定し、固くしぼった雑巾で水拭きをする
  4. 住宅用洗剤・カビ取り剤などをカビの部分にスプレーする
  5. キッチンペーパーの上にラップをして密封した状態のまま30分~1時間ほど放置する
  6. キッチンペーパーとラップをはずして水拭きをする

2-3.ポイント

ポイントは、天井に薬剤を残さないことです。キッチンペーパーとラップで密封した後は、薬剤の拭き残しがないように軽くしぼった雑巾でしっかりと水拭きをしてください。しぼり方があますぎると水分が落ちてくる可能性があるため、しっかりとしぼりましょう。きちんと薬剤を取りのぞかなければ、壁紙が変色するおそれがあります。また、1回の掃除でなかなか落ちない場合は、もう1度くり返してみてください。

2-4.注意点

部屋の天井にできたカビを掃除する場合は、事前に壁紙(クロス)の材質を確認しなければなりません。なぜなら、材質によっては、変色・劣化する可能性があるからです。特に、注意してほしいのはビニールクロスか、紙クロスかの確認となります。ほとんどの住宅にはビニールクロスが使われているため、前述した掃除方法で取りのぞくことができるでしょう。しかし、紙クロスは水を吸いこむ特徴があるので、変色しやすい傾向があります。

また、壁紙の色が白系以外のカラーや柄の場合は、塩素系漂白剤を使った部分が目立つおそれがあるので注意が必要です。心配な方は、漂白剤を使わないほうがよいでしょう。

3.浴室の天井のカビ掃除方法

風呂場は1年中湿気が多いので、カビが最も発生しやすい場所といえるでしょう。浴室の天井にできたカビを除去する方法について説明します。

3-1.用意するもの

基本的に、部屋の天井に使用するアイテムと変わりません。ただし、浴室の場合は住宅用洗剤ではなく、塩素系洗剤を使用するとよいでしょう。また、床がすべりやすいため、足元が不安定だとすべってケガをするおそれがあります。脚立やイスを使うのではなく、長い柄(つか)のモップのようなものを用意してください。天井に直接スプレーするというよりも、モップを使って天井を拭いたほうが効果的でしょう。

3-2.掃除方法

浴室の掃除方法と手順は以下のとおりです。

  1. ゴーグルとゴム手袋を身につける
  2. カビの部分を水洗いする
  3. 浴室を換気して乾燥させる
  4. モップに洗剤を吹きかけて天井に塗る
  5. 30分~1時間ほど時間を置いた後、水でキレイに洗い流す
  6. 最後にキレイな雑巾(またはモップ)で乾拭きをして完了

3-3.ポイント

天井に薬剤を塗るようにしていきますが、ゴシゴシこすらないようにすることがポイントです。力を入れすぎてしまうと、天井に傷がついてしまいます。カビがほかの部分に飛散し付着するおそれもあるので十分に注意しなければなりません。薬剤を染みこませた後は、しばらく放置すると、カビを殺菌して漂白する効果が期待できるでしょう。すぐに洗い流さないこともポイントの1つです。

4.天井のカビの予防法

カビを除去した後は、再び発生しないための予防が大切です。簡単にできる予防法を説明します。

4-1.カビが発生しないようにするためには

まずは、カビが発生する主な条件をチェックしておきましょう。

  • 湿度:約80%以上
  • 温度:約20~30℃
  • そのほか:汚れと酸素

以上の条件がそろう環境は、カビが発生しやすいといわれています。室内にたまっているホコリなどの汚れはカビの大好物です。定期的に掃除をするなどして、キレイな部屋を保ち続けてください。そして、カビは空気中に触れると活性化します。これらの条件がそろわないためにも、「換気」に力を入れましょう。室内・浴室をキレイに保ち、定期的に空気を入れ替えることでカビの発生抑制につながります。

4-2.グッズについて

カビ予防グッズとしておすすめしたいのが、「湿気対策」に使えるアイテムです。湿度が高くなる梅雨の時期などは除湿機を使うとよいでしょう。除湿機がない方は、室温を下げるだけでも除湿することができます。夏の暑い日はエアコンで室温を下げてください。ほかにも、梅雨前に消毒用エタノールを使って1度拭いておくという予防法もあります。カビの発生を防ぐためには、日ごろから室内・浴室をキレイに掃除することが大切です。

4-3.注意点

カビの中には、すでに頑固な汚れになり、市販の洗剤では落とすことができないケースがあります。また、何度も薬剤を吹きかけて拭いても完全になくなるわけではありません。うっすらと黒いシミが残る可能性もあります。そこで、無理にゴシゴシとこすったり、さらに強力な薬剤を使ったりすると、逆に天井がひどく汚れてしまうでしょう。なかなか落ちない場合は無理に除去しようとせず、専門の業者に依頼するのも選択肢の1つです。専門業者はカビの種類に適した専用洗剤と機器を使うので、自分で除去するよりもキレイにできるでしょう。

5.天井のカビに関してよくある質問

天井のカビに関してよくある質問を6つピックアップしてみました。

Q.紙クロスのカビの掃除方法は?
A.市販のアルコール除菌液で軽く拭いてみてください。水気をたっぷり与えると、壁紙が膨れるおそれがあります。また、水気を残さないようにドライヤーなどで乾かすことも大切です。紙クロスのカビ除去が心配な方は、1度業者に相談するとよいでしょう。そのほうが、安心してキレイに掃除できます。

Q.失敗しないためのコツとは?
A.使用する薬剤や掃除方法によっては、変色したり壁紙が破れてしまったりすることがあります。材質の劣化を防ぐためにも、カビを除去する前に目立たない場所でテストをしたほうがよいでしょう。壁紙の隅のほうでテストをして、問題がなければそのまま天井に塗って構いません。変色・異変がある場合は、使わないようにしてください。また、不安な方は専門業者への依頼をおすすめします。

Q.カラー・柄の壁紙に最適な洗剤とは?
A.漂白剤ではなく、重曹スプレーや除菌用アルコールを使ってみてください。おすすめは、水200mlに重曹小さじ2杯を混ぜた重曹スプレーです。重曹は拭き掃除の洗剤・シンクの掃除・フローリングの黒ずみなど、さまざまな汚れを落とす効果が期待できます。また、消臭効果もあるため、天井についたニオイも一緒に除去できるでしょう。重曹は100円均一ショップでも手に入れることができるのでおすすめです。

Q.カビができやすい生活習慣とは?
A.たとえば、雨の日に室内で洗濯物を干すことです。雨の日は仕方ないかもしれませんが、部屋干しは湿気がたまりやすくカビの発生原因となります。基本的に、できるだけ湿気をためないことがポイントです。また、浴室を使用した後は、必ず換気をしてください。風呂あがりに壁・床を水で流し、水気をきちんと拭き取るだけでもカビ予防につながります。毎日行うのは面倒に感じるかもしれませんが、日々の使い方が大切なのです。

Q.なかなか落ちないときの対処法は?
A.絶対に無理やり落とさないようにしてください。自分で何度やってみても落ちない場合は、カビが壁紙の奥まで根を張っている可能性があります。表面のカビが除去できたとしても、奥にひそんでいるカビを取りのぞくことはできないでしょう。その場合は、新しい壁紙に張り替える方法があります。

Q.間違ったカビ対策とは?
A.カビの除去に掃除機を使ったり、最初から乾いた雑巾で拭き取ったりしてはいけません。カビを掃除する場合は、先にアルコールなどをつけた雑巾でカビの部分を拭き取ります。なぜなら、乾いた雑巾を使うとカビがキレイに取れるわけではなく、部屋中にカビをまき散らしてしまうからです。

まとめ

天井のカビは、湿気・温度・汚れ・酸素などの条件がそろった環境でできたものです。特に、湿気が80%以上、温度が約20~30℃、汚れとホコリがたまっている室内ほどカビができやすくなります。もし、天井にカビを見つけたら、住宅用洗剤・重曹・アルコールなどを使って雑巾で拭き取ってください。放置するほどカビが繁殖し、アレルギー・喘息を引き起こすなど身体に悪影響を与えるおそれがあります。カビを除去した後は、できるだけ湿気をためこまないことが大切です。