
掃除・片付けのやる気を出す方法! 場所別ポイントやコツも
掃除や片付けのやる気が出ないという方は多くいらっしゃいます。せっかく掃除をしても、またどうせ汚れるし……と考えてしまう方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、掃除のやる気を出す方法や、場所ごとの掃除・片付けのポイントをご紹介します。
片付け・掃除を行うことで、快適に過ごすことができます。この記事を最後まで読むことで、掃除のやる気をアップさせられるはずです。
1.掃除は面倒?
まずは、なぜ掃除が面倒なのか、掃除の大変さなどについて考えてみましょう。
1-1.掃除が面倒・大変な理由
掃除のやる気が出ないのは「掃除は面倒・大変」というマイナスイメージを強く持ってしまっているせいです。たとえば、拭き掃除が大変・洗い物が面倒・ホコリが舞い散ってつらい、など、掃除にはきつい作業もあります。掃除は、体力や時間を使うため「掃除は疲れる」という固定観念があると、掃除をし始めるまでにパワーを使ってしまうこともあるでしょう。
1-2.掃除の悩み事
では、掃除についても具体的な悩みにはどのようなものがあるでしょうか。
- やる気が出ない
- 掃除する時間が取れない
- 掃除しなくても生きていけるので、つい後回しになってしまう
- 掃除してもすぐに汚くなる
- とにかく面倒でなにもしたくない
- やる気はあるのに体が動かない
いくつかあてはまるという方も多いのではないでしょうか。
1-3.掃除が大変な箇所とは
掃除が大変な箇所について、その原因とともに考えてみましょう。
1-3-1.台所
毎日使う台所は、油汚れ・水ハネ・調味料のこぼれなど、とにかくいろいろな種類の汚れが付いてしまう場所です。掃除してもまたすぐに汚れてしまうので、やる気が落ちてしまうこともあるでしょう。
1-3-2.風呂・トイレ・洗面所など水回り
台所と同様、掃除してもすぐにぬれたり汚れたりするため、後回しにしてしまう方も多いでしょう。また、お風呂のカビ汚れは放置すればするほど落としにくくなってしまい、掃除する気をさらに奪ってしまいます。
1-3-3.リビング
家族の共有物や、家族それぞれの私物が持ち込まれるリビングは、ものが多くどう片付けたらいいのかわからなくなってしまう箇所です。そして、ものが多いと掃除もしにくくなってしまうでしょう。
1-3-4.子供部屋
別部屋なので見て見ぬふりをしている、という家庭もあるのではないでしょうか。子供に「片付けなさい」といくら言っても、全く片付けなくて散らかりっぱなしということも多いはずです。
1-3-5.玄関
玄関の飾り棚が、DM・カギ・ハンカチ・ティッシュなどの日用品と、人形や小物などの装飾品が混ざり合って、混とんと化しているなんてことはありませんか?
玄関は、外から入ってきたときに、視覚的に与える印象が大きい箇所です。滞在時間が少ないため、つい汚れを見落としたり、見て見ぬふりをしてしまうこともあるでしょう。
1-4.掃除が好きな人と苦手な人の違い
上記のような理由により、掃除に対してマイナスのイメージを持っている人は掃除が苦手な人です。一方、掃除が得意な人は、掃除のメリットを知っていたり、掃除を楽にする方法を知っています。また、掃除が得意な人は「完ぺき主義」ではない人が多いのです。そして、やる気をコントロールできるという特徴もあります。やる気をコントロールする方法や、掃除を得意になるポイントについては、次項でご紹介しましょう。
2.掃除をやる気にさせる方法とは
この項では、掃除のやる気が出る方法や、やる気スイッチのポイントなどをご紹介します。
2-1.まずは環境作り
掃除をする前に、まずは環境を整えましょう。環境を整えることで、掃除のやる気が出やすくなるほか、掃除の途中で妨害が入らずにすみます。
2-1-1.曲をかける
掃除に集中するために、歌詞のないものや洋楽がおすすめですが、自分のテンションのあがる曲ならなんでもよいでしょう。掃除用のBGM集を用意してもいいですね。
2-1-2.携帯電話の電源を切る
途中でメールチェックなどをしないように、携帯電話の電源は切っておきましょう。
2-1-3.マスク・眼鏡などをする
舞い上がったホコリによるハウスダストアレルギーを防ぎましょう。また、マスクなどを装着することで、掃除のやる気スイッチにもなります。
2-2.やる気にさせるポイント実例
掃除のやる気を出すための具体的な方法についてご紹介します。
- 掃除・片付け本を読む
- 掃除したい箇所のリストを作る
- 掃除するメリットを考える(快適・家事が楽になる・空気がよくなる、など)
- 掃除後のご褒美を用意する
- 立ちあがる
- 上記の環境作りをどれか試してみる
- 部屋の換気をする(ここでやめてもOK。「部屋の空気を換えた」という掃除に成功したと考える)
- 10個だけものを片付ける、もしくはアラームを付けて5~15分だけ掃除する
こんなことでやる気が出るの? と思われるかもしれませんが、最初の一歩を踏み出すことで案外あっさりと掃除が進むものです。
3.やる気にさせる掃除方法
場所ごとの掃除方法や、やる気が落ちないポイントもご説明します。
3-1.場所別掃除方法ポイント
3-1-1.台所
台所の汚れは、漬け置きや薬剤をかけたまま放置しておくのがおすすめです。油汚れには、重曹や専用洗剤を噴霧しておき、その間に他の箇所を掃除しましょう。他の箇所の掃除が終わった頃に、歯ブラシやスポンジで軽くこすりながら、薬剤類を洗い流すだけでOKです。
3-1-2.浴室
カビ取りも、薬剤をかけて放置が基本です。カビ取り剤をかけたら20分くらい放置しておきましょう。ラップやクッキングペーパーなどで密封すると効果がアップします。拭き掃除は、金属部分をメインに行いましょう。蛇口や水道・シャワーなど、光る部分がピカピカだと、きれいに見えるものです。水アカも防げます。ぬれたら軽くタオルで拭く習慣を付けましょう。
3-1-3.リビング
ダイニングテーブルの上には基本的にはなにも置かないようにしましょう。つい出しっぱなしになりやすい、調味料・新聞・手紙類・買ってきた食材などは、それぞれ定位置を作ってください。使うたび・家に持ち込むんだら定位置に戻す習慣を付けましょう。テレビ・テーブル・床などは、毎日ホコリがつもるものなので、クロスなどで簡単にから拭きしてください。週に1度は水拭きの日を作るのがおすすめです。
3-1-4.子供部屋
子供は3歳くらいから簡単な片付けをできるようになります。おもちゃをしまう箱や引き出しなど、片付けやすい環境を作ってあげましょう。親が楽しそうに片付けをしていると、子供もうらやましがってマネし出すことがあります。「片付けなさい」としかるよりも効果的かもしれません。
3-1-5.玄関
玄関の飾り棚は、季節ものの小物やお花を置くのがよしとされています。飾るのが難しい場合は、まずは何も置かないことをめざしましょう。ハンカチ・カギなど、どうしても玄関に置きたい日用品は、見栄えのよい箱を用意し、中に隠しておくのがおすすめです。
三和土(たたき)は、今日はいた靴を陰干しするスペースとして、家族の人数×1足以上が出ていないことを心がけてみてください。三和土(たたき)に付いた砂や泥は、ぬれた新聞紙を巻いて、ほうきなどで集めると掃除が楽です。
3-2.掃除のタイミングについて
掃除のタイミングのポイントとしては、毎日ちょっとずつ行う「かんたん掃除」と、週や月に1度程度の「しっかり掃除」を組み合わせるという方法があります。「かんたん掃除」は、使ったらすぐに洗う・汚したらすぐに拭く、など「すぐに」を意識しましょう。汚れがたまると掃除のやる気が奪われてしまいます。一方「しっかり掃除」は曜日ごとに掃除する箇所を設定したり、あらかじめ決めておいた掃除スケジュールをカレンダーに書いておくとよいでしょう。
3-3.注意点
掃除に熱中しすぎてヘトヘトになると、掃除=疲れるというイメージが付いてしまうので、もう少し掃除したい! と思ったところでやめるのもポイントになります。また、掃除した自分をほめることも掃除のやる気をキープするポイントです。声に出すとさらに効果がアップします。
4.掃除のやる気についてよくある質問
Q.掃除のやる気が続きません
A.掃除前の部屋の写真を撮っておいてビフォーアフターを見比べると、掃除のやる気が続きます。また、途中でやる気が途切れてしまったときは、そこまで掃除した自分をほめて、いい気分で掃除を終了しましょう。
Q.どうしても掃除をやる気が出ないのですが
A.体が疲れ切っているときや、精神的にすぐれないときは、無理に掃除をする必要はありません。少し休むか、ゴミを一つ捨てるだけでもいいでしょう。
Q.部屋が寒いので掃除のやる気がおきません
A.寒さや暑さは掃除のやる気を奪う大きな要因です。特に、夏は熱中症の心配もあるため、空調には気を付けましょう。また、寒さは掃除以外のやる気も低減させてしまうものです。あたたかい服・飲み物や、空調などで一度体温を上げながら、掃除や片付けに関する本を読んでみるのもよいでしょう。
Q.掃除のごほうびのおすすめは?
A.掃除した自分に対するご褒美は重要です。せっかくなので、きれいな部屋でしかできないご褒美がよいでしょう。きれいに磨いたすてきなカップでお茶を飲む・新しいCDを買ってリビングでゆっくりくつろぐ、などがおすすめです。
Q.家族がまったく掃除をしてくれません
A.自分がやる気を出すよりも、他人にやる気を出させるほうが難しいものです。「掃除して!」とピリピリしていると、家族の中で「掃除=こわい」というマイナスイメージが付いてしまいます。子供部屋の掃除のポイントと同様、楽しく掃除している姿を見せたり、きれいになった部屋をおおげさに喜んでみると、自分から掃除してくれるようになるでしょう。男性には、背の高い場所の掃除や力仕事を任せると、頼られる喜びを与えることができます。掃除が終わったら、ほめたりお礼を言いましょう。ただし、自分から掃除をはじめた場合は、“掃除中”にほめるのは、心理学的に逆効果(※)なので、必ず「終わってから」というのがポイントです。
(※自分から掃除をするという「内的な報酬系」が発生している人に対して、他者からほめられるという「外的な報酬系」が多くなってしまうと、自発性を低減させてしまうことがあると言われている)
5.まとめ
掃除のやる気を出す方法や、掃除のポイントなどについてご紹介しました。今回ご紹介した方法で、掃除のやる気を出してみてください。もしうまくいかない場合は、無理に考え込んだり自分を責めたりせず、できることだけをやったり、少し体を休めてみたりするのも大切です。