パソコンの梱包方法をチェック!~用意するもの、ポイント、注意点~

パソコンは精密機器なので、引っ越しや処分の際、いい加減に梱包(こんぽう)して運ぶと壊れるおそれがあります。たとえ壊れたパソコンを処分するにしても、きちんと梱包しなければメーカーに回収してもらえないケースもあるので注意しなければなりません。そこで、本記事では、パソコンの梱包方法と注意点について詳しく解説します。

  1. パソコンの梱包が必要なケースは?
  2. パソコンの梱包方法を解説!
  3. パソコンを梱包した後にすべきこと
  4. パソコンの梱包に関してよくある質問

この記事を読むことで、パソコンの梱包方法と注意点が分かります。処分や運搬を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

1.パソコンの梱包が必要なケースは?

家からパソコンを運び出すときは、基本的に梱包し保護しなければなりません。主に、梱包が必要なケースをピックアップしてみました。

1-1.リサイクル・処分の場合

パソコンはPCリサイクル法によって自治体処分ができません。製造メーカーに回収依頼をした後、自分で梱包し指定された住所へ送る必要があります。つまり、リサイクル・処分をする場合に梱包が必要不可欠なのです。多くのメーカーが梱包を指示しているので、ルールに従わなければなりません。また、買取依頼する際も、運搬時に傷つくおそれがあるため、梱包で保護することが大切です。

1-2.引っ越し時の梱包

引っ越しでパソコンを新居へ移す際も、梱包が必要になるでしょう。引っ越し業者は荷物を運ぶだけなので、自分で梱包しなければなりません。特に、パソコンの液晶画面を傷つけないように保護しなければ、運搬で壊れ使えなくなるおそれがあります。きちんと梱包した後は、ダンボールに「パソコン注意」と分かりやすく記載してください。不安な方は、引っ越し業者にアドバイスをもらうと良いでしょう。中には、パソコン専用の梱包材を提供している引っ越し業者もあります。

1-3.梱包前にすべきこと

パソコンを梱包する前に、データのバックアップを取っておかなければなりません。引っ越しの際に誤って衝撃が加わると、パソコン内部のデータが消えてしまうことがあります。そんな場合に備え、きちんとデータのバックアップを取っておきましょう。バックアップの方法は、外付けハードディスク・USBメモリーなどの保存メディアを使用するか、クラウド上に保存する方法があります。
また、デスクトップパソコンの場合は、コードが複雑な場合があるので配線方法をメモしておきましょう。事前に携帯電話のカメラ等で配線部分の写真を撮ると安心です。

2.パソコンの梱包方法を解説!

それでは、パソコンの梱包に必要なものや具体的な方法、ポイントについて解説します。

2-1.用意するもの

パソコンの梱包で必要なものは以下のとおりです。

  • ダンボール
  • 梱包材・緩衝材
  • ガムテープ
  • タオル・毛布など

ダンボールはスーパーやディスカウントストアで廃棄されているものを利用してください。引っ越し業者からもらうこともできますが、材料費として加算される可能性があります。梱包材・緩衝材は、プチプチまたは古新聞紙を使ってください。ガムテープはダンボール箱の封をするために必要なので必ず用意しておきましょう。どれも100円均一ショップで購入できるものなので、簡単に用意できます。

2-2.梱包方法と流れをチェック!

「デスクトップパソコン」「ノートパソコン」「パソコンモニター」「PCケーブル」に分けて、それぞれの梱包方法を解説します。

<デスクトップパソコン>

  1. ケーブル類・付属品をデスクトップパソコンから取り外し、緩衝材で包みテープで固定する
  2. ダンボールの底に緩衝材を敷き詰め、デスクトップパソコン本体をダンボールに入れる
  3. 空いたスペースにケーブルなど付属品を詰め、さらにすき間を新聞紙などで埋める
  4. ガムテープでダンボールの封をして、目立つ場所に「パソコン注意」など文字を記載する

<ノートパソコン>

  1. ノートパソコンより少し大きめのダンボールを用意する
  2. ケーブルなど付属品とノートパソコンをそれぞれタオル(または毛布)で包む
  3. ダンボールに緩衝材などを敷き詰め、ノートパソコン本体とケーブルを入れる
  4. すき間をくまなく埋め、ダンボールに封をして完了

<パソコンモニター>

  1. モニターの液晶画面にタオルをあててダンボールで固定する
  2. ダンボールに緩衝材などを敷き詰め、モニターを入れる
  3. すき間をしっかり埋めて、小さく切り取ったダンボールをかぶせる(上から荷物を置かれたときに保護するため)
  4. ガムテープで封をして完了

<PCケーブル>

  1. ケーブルをタオルや緩衝材で包む
  2. パソコンを入れるダンボールにすき間がある場合は、そこを埋めるように包んだケーブル等を入れる
  3. 残りのすき間を緩衝材で埋め、ダンボールに封をして完了

メーカー・リサイクルショップの中には、梱包材で包まずにそのままダンボールへ入れるだけでOKというところもあります。買取の際は梱包しなければなりませんが、処分の際はそのままでも大丈夫なケースが多いのです。そのため、まずは梱包方法を確認してください。

2-3.梱包のポイントは?

できるだけ緩衝材をたくさん使用し、衝撃を与えても壊れないように保護するのが大切です。パソコンは精密機器なので、少しの衝撃が故障につながる可能性があります。きちんとすき間のないように緩衝材などで埋めなければなりません。液晶画面を梱包する際は、養生テープ・マスキングテープを使うとキレイに固定できるでしょう。
また、パソコンを入れる前に、丸めた新聞紙を下側に敷き詰めるのがポイントです。ダンボールの側面から中を見ると、新聞紙→パソコン→新聞紙になるように緩衝材を詰めていきましょう。パソコンを緩衝材で包むような感じです。そうすればクッション性が抜群で、パソコンを衝撃から守ることができます。

2-4.梱包資材がない場合はどうすべきか?

ダンボール箱が手元にないときは、ビニール袋または紙袋で代用できます。それぞれの梱包方法を以下にまとめたのでぜひ参考にしてください。

<ビニール袋を使う場合>

  1. 市販の透明ゴミ袋などを二重にする
  2. 新聞紙などで包んだパソコンを二重にしたビニール袋に入れてしっかり封をする
  3. 伝票など送付に必要な用紙を貼り付けて完了

<紙袋を使う場合>

  1. パソコンが十分に入る大きさの厚めの紙袋を準備する
  2. 本体を紙袋に入れ、すき間が多い場合は新聞紙などで埋める
  3. 紙袋の口をしっかりガムテープで留(と)める
  4. 紙袋の底や繋(つな)ぎ目が弱い場合はガムテープで補強し完了

紙袋に梱包する際は、袋がやぶれないように気をつけることが大切です。薄い袋や丈夫でないものは使わないようにしてください。できるだけ、運搬途中でやぶけない丈夫な紙袋を選びましょう。

2-5.注意点

パソコンモニターや液晶画面は傷つきやすいため、慎重かつ丁寧に扱いながら梱包しましょう。また、液晶画面や本体に汚れが付着したまま梱包すると、その汚れで傷つき不具合を起こす可能性があります。特に、買取で送る場合は買取不可になるおそれがあるため、丁寧に汚れを拭き取ってから梱包してください。

3.パソコンを梱包した後にすべきこと

パソコンを梱包した後は、確認すべきことがあります。では、どのような点をチェックすれば良いのでしょうか。

3-1.発送の方法は?

PCリサイクル法によると、回収方法は「戸口集荷」と「持ち込み」の2つの方法があります。戸口集荷は、エコゆうパック伝票に記載されている集荷受付センターに連絡し集荷日を決めてください。指定日時に郵便局員が伺い回収する流れです。一方、持ち込みの場合は、梱包後に直接郵便局へ行き、エコゆうパック伝票を貼り付けてから窓口に出します。エコゆうパック伝票を貼り付けなければ受付してくれないので注意が必要です。また、メーカーによって発送方法が異なるケースがあるため、事前に窓口やホームページ等で確認してください。

3-2.ダンボールの注意書き

引っ越し時の場合は、ダンボールに梱包したらその上に「注意書き」を記載しておかなければなりません。たとえば、「パソコン注意」「天井」などです。どちらか上になるのか、何が入っているのか分かるように記載することで、引っ越し業者も慎重に運ぶことができます。

3-3.梱包後のダンボールの扱い方

梱包後、ダンボールの上に重たいものを置かないようにしてください。ダンボール耐えきれず、崩れた際に大きな衝撃がパソコンにかかり壊れるおそれがあります。また、横からの衝撃にも気をつけましょう。特に、ダンボールとディスプレイ画面が密着している場合、横からの軽い衝撃でディスプレイ画面にヒビが入る可能性があります。梱包時の工夫で衝撃は軽減できますが、できるだけ鋭利なものを近くに置かないようにしてください。

3-4.そのほかの注意点

「エコゆうパック伝票」を貼り付ける際は、対象種別を間違えないように注意してください。伝票には対象種別が記載されており、デスクトップパソコン本体かディスプレイかなど商品の種類で異なります。もし、貼り間違えてしまうと回収不可になるので注意が必要です。発送で分からない点があれば、回収を依頼するメーカーまたはリサイクルショップなどに尋ねましょう。

4.パソコンの梱包に関してよくある質問

パソコンの梱包に関してよくある質問を6つピックアップしてみました。

Q.梱包前にチェックすべきことは?
A.メーカーやリサイクルショップによって、回収できるものの条件が異なります。梱包前に規定サイズや重さなどが回収範囲内か確認しておきましょう。また、処分の場合は、パソコン内部のデータを完全消去しなければなりません。名前・住所・電話番号など個人情報が流出し悪用されるおそれがあるので注意してくださいね。

Q.パソコンデータの消去方法は?
A.パソコンデータの消去方法は、専用ソフトを用いた「論理的消去法」と、ハードディスクをカナヅチなどで破壊する「物理的消去法」の2つがあります。専用ソフトはパソコン関連販売店や家電量販店で購入するか、インターネットで無料ソフトの利用が可能です。物理的消去法はハードディスクを取り出し、ガラスの部分を破壊すれば復元が不可能になります。ただし、破片が飛び散るおそれがあるため、十分に注意してください。自分で消去するのが不安な方は、データ消去サービスを受け付けている回収業者に依頼すると良いでしょう。

Q.複数台を同時に排出する場合はどうすべきか?
A.1台ずつ梱包してください。1つのダンボールや袋に複数台梱包してしまうと、運搬時に傷がつくおそれがあります。また、重くなるので運搬が難しくなるでしょう。

Q.会社・企業で使用したパソコンの場合は?
A.会社・企業で使用したパソコンは「事業系パソコン」扱いとなります。PCリサイクル法に基づき、事業系パソコンはメーカーの回収が義務づけられているのです。メーカー一覧ページをチェックし、問い合わせから申し込んでください。もし、メーカーがない場合は、パソコン3R推進協会が代行しています。複数のメーカーにまたがる場合も、一般社団法人パソコン3R推進協会の受付窓口から申し込みをしてください。

Q.梱包作業を業者へ依頼する際にかかる費用はいくらぐらいか?
A.自分でパソコンを梱包する時間がない・梱包材がない場合は、宅配業者に依頼するのも方法の1つです。大手の宅配業者は、パソコン専用の梱包材を提供しています。梱包作業も手伝ってくれるので安心ですが、送料以外に梱包費が+600~1,000円ほどかかるので注意してください。詳細は、宅配業者に問い合わせて確認しましょう。

Q.不用品回収業者に依頼する際も梱包が必要か?
A.出張回収ならば梱包の必要はありません。ただし、回収費用が必要です。宅配回収の場合は梱包が必要になるので注意してください。自分でダンボール・緩衝材などを用意しなければなりません。また、中には不正を働く悪徳業者も存在しています。追加料金の有無や見積書などを細部まで確認することが大切です。

まとめ

いかがでしたか? パソコンの梱包はダンボール・梱包材(緩衝材)・ガムテープなどを用意するだけで簡単にできます。そんなに難しいことではないので、方法とポイントを把握しておけば正しく梱包できるでしょう。また、発送の方法はメーカー・リサイクルショップなどで異なるため、事前に確認してください。スムーズに処分・リサイクルするためにも、きちんと正しい梱包方法を知ることが大切です。