住みやすい家の条件って何? 建築するときに気を付けるポイントとは?

家は、生涯で最も大きな買い物のひとつです。
マンションや建売住宅という選択もありますが、自分の理想の家を注文住宅で造りたいと思っている方も多いと思います。
では、どのような点に注意すれば住みやすい家を造れるのでしょうか?
そこで、今回は住みやすい家の条件をご紹介します。
住みやすい家は、間取りだけでなく熱効率や光彩も重要です。
また、人によって住みやすい家の基準は違います。
家族で意見が割れたとき、どのように折り合いをつければよいのでしょうか?
答えは、この記事を読めば分かりますよ。

1.家造りで失敗しやすいことといえば?

住みやすい家の条件をご紹介する前に、家造りで失敗しやすいことをご紹介します。
「こんな家に住みたい」とあこがれていても、いざ住んでみると「失敗した」と思うことも少なくありません。

1-1.間取りの失敗

間取りは家の住みやすさを決める重要なポイントです。
広すぎても狭すぎても住みにくい家になるでしょう。
また、あらかじめ用途を限定してしまう間取りにしても、住みにくい家になるのです。
たとえば、子どもは成長しますし、私物が増えます。
ですから、小さい子どもが使いやすいような少々狭くて収納スペースも小さな部屋を作ってしまうと、成長するにつれて使いにくくなるでしょう。
間取りは、家族のだれが使っても使いやすいようにしておくことがポイント。
また、玄関を開けるとリビングが丸見えになってしまうような間取りや、子どもの足音がリビングにダイレクトに響くような間取りも、住みにくいです。

1-2.設備の失敗

収納スペースや窓、照明の失敗は意外と多いのです。
収納スペースも間取りと同じように、狭すぎても広すぎても使いにくいでしょう。
また、窓は作る場所を間違えると夏は室温が上がりすぎたり、通行人の視線が気になったりします。
さらに、照明の種類や取りつけ場所を失敗すると、暗すぎたり光熱費がかかりすぎたりするでしょう。
また、意外に失敗しやすいのが、コンセントの位置です。
今は、家電製品なしでは生活できません。
ですから、コンセントが部屋に少なすぎたり目立たない位置にあったりすると、とても不便になるでしょう。
さらに、天窓や暖炉(だんろ)などの設備にあこがれている人もいると思います。
「家を建てるならこれを取りつけたい」と何年も楽しみにしてきた方もいるかもしれません。
しかし、一般的な住宅にはない設備をつける場合は使い方や維持費などをよく考えないと、後悔します。

1-3.熱効率の失敗

日本の伝統的な家屋は、夏を快適に過ごすように設計されています。
しかし、現在の住宅は気密性が高いヨーロッパ生まれのものが多いのです。
気密性が高ければ、冷暖房が効きやすく、光熱費が節約できます。
でも、その分湿気がたまりやすいので、それを逃す工夫をしなければ家の寿命が短くなるでしょう。
また、吹き抜けを作ると開放感が増して家が広く感じられますが、冷暖房が効きにくくなるというデメリットもあります。
大切なのは、家を建てる場所の気候と家の造りがマッチしていること。
それができていないと、光熱費がかかりすぎる家になってしまうかもしれません。

2.住みやすい家を造る条件

では、住みやすい家を造るにはどのような条件があるのでしょうか?
この項では、その一例をご紹介します。

2-1.家族全員の希望を取り入れて間取りを設計する

家は、家族全員が住む場所です。
ひとりの希望を押し通した家は、住みにくいものになるでしょう。
しかし、全員の希望をすべてかなえるわけにはいきません。
意見が割れた場合は、その場所を最も使う人の意見を尊重します。
たとえばキッチンは、一主婦の意見を優先しましょう。
また、子どもに関係する設備は、変更可能にしておくと長く使えるでしょう。

2-2.モデルルームなどをたくさん見学する

家を建てる前に、モデルルームを見学する方も多いでしょう。
その際は、できるだけ多くの家を見学してください。
特に、気候に特徴がある場所に家を建てる場合は、気候に対応している家を見るとよいでしょう。
大手ハウスメーカーよりも、地元密着型のメーカーの方がその土地に合った家を建てていることも多いです。
雑誌やインターネットで家の間取りを見ることも可能ですが、やはり実物を見ると気づくことがたくさんあるでしょう。

2-3.必要以上に節約しない

建築素材の値段は幅広いです。
ですから、節約しようと思えば見た目は同じでも、建築費用を抑えた家を造ることは可能でしょう。
しかし、やはりよい材料を使った家は長持ちします。
また、建築方法もお金をかけた工法の方がメンテナンスも少なくて済むでしょう。
ですから、必要以上に節約しようとしてはいけません。
特に、寒い地方に家を建てる場合は断熱をしっかりしておきましょう。

2-4.業者のアドバイスを聞く

建築業者は家を建てるプロです。
ですから、アドバイスもたくさんしてくれるでしょう。
しかし、施主が「絶対にこのような家を建てたい」と決めつけてしまうと、「はい、分かりました」としかいえないのです。
注文住宅を造る方は、家にこだわりがある方がほとんどでしょう。
しかし、理想の家と住みやすい家は違うのです。
たとえば、ヨーロッパの古い住宅にあこがれてそれをそっくり再現したとしたら、とても住みにくい家になるでしょう。
家族構成や建てる場所、建てる場所の気候によって、住みやすい家の条件は変わってきます。
建築業者は経験から、住みやすい条件を素早く見つけられるでしょう。
ですから、ほかの人の意見を聞く心の余裕を持ってください。

2-5.オプションをつけるときは維持費などをよく考える

暖炉(だんろ)などのオプションをつける場合は、管理の仕方と維持費を詳しく調べてから取りつけましょう。
毎日掃除をしなければならないものでしたら、留守がちの家では置けません。
また、維持費が年間で何万円もかかるようなものは、経済的に余裕がなければ無理でしょう。
さらに、パッシブハウス住宅のように、高気密高断熱をうたった建築方法もオプションの一種。
まだ新しい建築工法を行う場合は、そのメリットとデメリットをよく説明してもらってください。
太陽光発電などもメリットばかりが宣伝されていますが、デメリットもあるのです。

3.おわりに

いかがでしたか?
今回は、住みやすい家の条件についてご紹介しました。
まとめると

  • 間取りには家族全員の意見を取り入れる。
  • モデルルームなどをたくさん見学して、住みやすさを検討する。
  • 必要以上に建築費を節約しない。
  • 業者のアドバイスは聞く。

ということです。
間取りが使いやすく、光熱費が安く省エネというのが多くの方が考える理想の家でしょう。
しかし、それらがすべてクリアした家を建てることは、ほぼ不可能です。
ですから、間取りへの不満が少なく、前に住んでいたよりも省エネができて光熱費が安くなる家を目指しましょう。
今は、新しい技術が毎年のように生まれています。
ですから、理想に近い家も建てやすくなっているでしょう。
また、個性的な家にあこがれている人も多いですが、個性的すぎると住みにくい家になります。
テレビで紹介されるような家よりも、スタンダードな間取りの家の方が住みやすいということも多いのです。