ガスボンベの捨て方間違わないで! 正しい処分方法はコレだ!

寒い季節の定番メニューと言えばお鍋ですよね。お鍋に欠すことのできないガスボンベを常備しているご家庭も多いのではないでしょうか? 最近では地震などの防災グッズとして備蓄している方も増えてきました。しかし、ガスボンベの正しい処分方法をご存じですか?

ガスボンベの捨て方や取り扱い方法を誤ると、爆発や火災などの事故を引き起こす危険があります。2015年北海道ではスプレー缶やガスボンベの穴あけが原因と見られる死亡火災事故が起きました。今でも家庭用ガスボンベの事故は多発しています。しかも、事故の原因は半数以上がガスボンベの取り扱いを誤ったことによる火災なのです。

ガスボンベの取り扱いは十分注意しなければなりません。そこで、この記事ではガスボンベを安全に処分する方法を解説していきます。

ガスボンベは正しく使えば大変便利なものです。ガスボンベの寿命や事故が起きたときの対処法などもご案内しますのでぜひ読んでみてください。

  1. 処分の前に確認することは?
  2. ガスボンベの処分方法
  3. 未使用のガスボンベを処分するには?
  4. ガスボンベの処分による事故について
  5. ガスボンベの処分に関するよくある質問

1.処分の前に確認することは?

ガスボンベは中身の有無で処分方法も異なります。処分する前に確認してみましょう。

1-1.中身が残っているかの見分け方

缶を振りシャカシャカと音がすれば中身が残っています。ガスボンベの中身が残っている場合はガスを放出して処分しなければなりません。ガスが残った状態で処分するとガス漏(も)れや火災の原因になり危険です。回収後ゴミ焼却炉内で爆発することも考えられます。清掃員の安全を守るためにも、残ったガスは適切に処理しなければなりません。

1-2.残ったガスの処分方法

残ったガスは完全に使い切ってから処分しましょう。どうしても使い切れない場合は、火の気のない野外でガスを放出させます。方法は、ガスボンベのキャップをあけてアスファルトや大きな岩などに押し付けてください。缶を振りシャカシャカ音が無くなればガスが無くなっている証拠です。放出したガスは周囲に漂っているためタバコを吸うなどの行為には十分気を付けましょう。

ガスを放出するとき少量だからといって安易にキッチンで行うのは危険です。キッチンはガスがこもりやすく火気もあるため避けてください。シンクで行うとガスがシンクに溜(た)まるので絶対にやめましょう。また、駐車場などはガソリンを入れた車が並んでいます。大事故の危険があるため避けてください。

2.ガスボンベの処分方法

ガスボンベの処分方法について解説します。

2-1.穴をあける必要はあるか?

ガスボンベを製造・販売するメーカーはホームページなどで、穴をあけることは危険なので止めるよう呼びかけています。かえって危険な状態になるため缶の穴あけは必要ありません。ガスが入った状態で缶に穴をあけると、ガスが噴出し大事故につながる可能性があるのです。以前はガスボンベに穴をあける器具が配布されている地域もありました。しかし、事故が多発している現在では、缶の穴あけは行わないようにと注意を促しています。

2-2.自治体による処分方法について

自治体が回収するのはガスが残っていない缶です。ガスが残っているボンベは回収してもらえません。中身を使い切ったガスボンベは自治体の処分ルールに沿って燃えないゴミに出しましょう。未使用のガスボンベは自治体では回収してもらえません。

3.未使用のガスボンベを処分するには?

中身が残ったまま劣化したガスボンベはどのように処分したらいいのでしょうか? 未使用の場合の処分方法をご紹介します。

3-1.注意!ガス抜きは危険!

未使用で新しいものは必要な人に譲ることもできます。古いガスボンベは事故の危険がありますから適切に処分しなければなりません。缶がさびてボロボロなったガスボンベをガス抜きすると、ガス漏(も)れや爆発の危険があります。

大量のガスを放出しなければならないため、屋外であっても危険です。ガスを多量に吸引すると窒息死する恐れがあるため注意しましょう。未使用のガスボンベを処分する場合は、ガス抜きしないまま処分してください。

3-2.回収してもらえるところは?

ガスが残っているガスボンベの回収先を確認してみましょう。

3-2-1.自治体による回収

多くの自治体ではガスが残っていないことを前提として回収しています。古くてさびたガスボンベでも中身が残っていなければ回収可能です。燃えないゴミとして出せます。 しかし、新しくてもガスが残っている場合は回収不可となりますので注意してください。各自治体によって処分ルールが異なるため確認してみるといいでしょう。

3-2-2.メーカーは回収してくれる?

ガスボンベのメーカーでは自社製品に限り回収してくれるところもあります。

上記のメーカーでは自社製品で錆(さび)などの問題がない場合に対応してもらえます。事前に送付方法などを確認しておきましょう。送料はかかりますが、処分料金は無料です。ボンベ本体に記載されているメーカー名を確認し問い合わせてみてください。

3-2-3.販売店に依頼できるか?

残念ながらガスボンベの販売店では回収を受け付けていません。ガスの残量に関わらず、回収不可となりますから注意してください。

3-2-4.資源回収業者に依頼する

ガスボンベのガスを放出する必要もなく安全に処分するには、資源回収業者を活用する方法が一番安心です。手間も時間もかけず処分することができます。資源回収業者とは、自治体が回収していない不要なものを回収してくれる業者のことです。不用品回収業者とも呼ばれています。さまざまな不用品を一度に回収してもらえる便利なサービスです。

3-2-5.注意点

ガスボンベの回収方法は色々とあります。どの方法が自分に合っているかわからない方も多いでしょう。ガスが残っておらず、数量も少ない場合は自治体の処分ルールに沿って捨ててください。”未使用や劣化でガスが大量に残っている場合””ガスを放出できない場合”は、資源回収業者に引き取ってもらうといいでしょう。引き取りにかかる費用は業者によっても異なります。事前に見積もりがありますから気軽に問い合わせてみてください。処分方法がわからず自己流で捨てると大変な事態を招いてしまいますから、絶対にやめましょう。わからなければ業者に任せるのが一番です。

4.ガスボンベの処分による事故について

国民生活センターが注意発起しているにも関わらず、現在でもガスボンベの処分による事故や火災が多発しています。ガスボンベの事故について詳しく見ていきましょう。

4-1.ガスボンベが原因で起こる事故は?

ガスボンベが原因で起こる事故をまとめました。どの事故も処分方法・取り扱いを誤ったことが引き金になっています。事故を繰り返さないための教訓としてしっかり確認してみてください。

4-1-1.使い方を誤った例

以下の事故はガスボンベの使い方を誤ったために起こった事故です。

  • ガスコンロの上にカセットコンロを置いた
    ガスコンロの上にカセットコンロを置き、使用したことでガスボンベが過熱し爆発。窓ガラスが割れて、ドアが壊れるほどの爆風により、3人がやけどと大けがを負い病院に搬送されました。
  • カセットコンロを並べて使用
    カセットコンロを並べて上に大きな鉄板を置き焼きそばを作っていたらガスボンベが爆発しました。並べて使うとガスボンベが過熱し危険です。
  • 車内で過熱して爆発
    ガスボンベは40度以上になると危険です。夏場の車内は50度以上にもなるため、車内に置いていたガスボンベが過熱、爆発する事故が起きました。車にはガソリンも入っているため大事故につながる恐れがあります。

4-1-2.ガスボンベ処分中の事故

ガスボンベは処分中も気を抜けません。処分中の事故は他人を巻き込む事故につながります。

  • 火の近くでガス抜きしたため爆発
    厨房(ちゅうぼう)で約80本のガスボンベのガス抜きを行ったため、近くの火に引火し爆発しました。二人がやけどを負った危険な事故です。
  • ストーブの近くに置き爆発
    処分するつもりで安易に置いたガスボンベが、近くにあったストーブの熱で過熱し爆発しました。
  • ゴミ収集車が爆発
    可燃ゴミの袋にガスボンベを入れ処分後、回収したゴミ収集車内で爆発しました。

4-2.事故が起こる原因は?

ガスボンベの事故の大半は、使用方法と処分方法を誤ったことが原因です。処理方法は地域によっても異なり、いまだに穴あけ推奨する自治体もあります。そのため、ガスボンベ処分中の事故が後を絶たず非常に危険な事態に陥っているのです。事故により尊い命が奪われないためにも私たち一人一人が意識を高め、正しい処分方法を心がける必要があります。

4-3.事故が起きた場合に注意すること

ガスボンベは過熱すると一気に爆発してしまいます。カセットコンロは熱がこもらないように家具や壁から15㎝以上離して使わなければなりません。また、2台以上並べて使用しないことも大切です。ガスボンベは身近で室内外に限らず、簡単に使うことができます。簡単がゆえに安易な考え方をしていると火災を引き起こしてしまうのです。

缶がさびると穴があきガス漏(も)れの原因になります。火があると引火して大事故につながるでしょう。ガスボンベの取り扱いには注意してください。屋内でガスボンベを処理中にガスが噴出した場合は速やかに窓をあけて、火を使わないよう注意しましょう。ガスが噴出したガスボンベは火気のない屋外へ出します。周囲に人がいる場合は、注意を促してください。

5.ガスボンベの処分に関するよくある質問

ガスボンベの処分に関するよくある質問をQ&A形式でご紹介します。

Q.ガスボンベの使用で注意することを教えてください。
A.ガスボンベを使うカセットコンロは通常ボンベ部分に熱がこもらないような設計になっています。ボンベが過熱すると爆発してしまうからです。コンロを2台並べて使う・大きな鉄板や鍋でボンベ部分を覆うなどの行為は止めましょう。調理以外の用途に使わないこと、使う場所に気を付けることも大切です。

Q.廃棄したいガスボンベが大量にあります。どうしたらいいでしょうか?
A.ガスボンベがたくさんある場合は1本1本中身を確認する作業が大変ですよね。量が多いときは資源回収業者に依頼しましょう。電話1本で回収に来てくれます。

Q.資源回収業者の選び方について教えてください。
A.一般家庭や会社から不用品を回収するには自治体の許可が必要です。許可を得ているかどうか業者のホームページなどで確認したほうがいいでしょう。また、所在地がはっきりしている会社に依頼してください。

Q.ガスボンベの保管方法を教えてください。
A.ガスボンベは火気や直射日光を避けて冷暗所に保管しましょう。40度以下の湿気の少ない場所が適しています。キャップをしめて落下の危険がない場所に置いてください。

Q.スプレー缶もガスボンベと同じ処分方法なのですか?
A.スプレー缶も中身を使い切った後に捨てる必要があります。ガスボンベと中身が違います、が引火するガスが入っているため危険です。穴はあけずにガスを口から噴出して出しましょう。噴出できない場合は、資源回収業者に依頼して引き取ってもらうと楽に処分できます。

まとめ

いかがでしたか? この記事ではガスボンベの処分方法について解説しました。手軽に使えるガスボンベは、もはや身近すぎて危険なものであることを忘れてしまいます。しかし、実際には多くの死亡火災事故や爆発事故を起こしており、大変危険なものなのです。小さな缶からは想像もつかないくらい威力のある爆発を起こします。

ガスボンベの取り扱いには十分注意して使用しましょう。処分するときはこの記事でご紹介した方法を参考に安全に捨ててください。捨て方がわからない方、捨てる手間を省きたい方は、資源回収業者に依頼すると安心です。