パソコンやスマホの遺品整理は慎重に!事前にやっておくべきことは?

「遺品のパソコンやスマホはそのままにしておいてよいのか?」「どう処分すればよいのか分からない」という悩み、よく分かります。パソコンやスマホを使う高齢者が増えている今の時代、デジタル遺品をめぐるトラブルや困りごとが急増しているのが現状です。

この記事では、パソコンやスマホが遺品になる前に本人や家族がやっておくべきことや、遺品になってしまったときの対処法などをご紹介しましょう。

  1. パソコンやスマホが遺品になったときの困りごと
  2. パソコンやスマホが遺品になる前にやるべきこと
  3. パソコンやスマホが遺品になってしまったら
  4. デジタル遺品の整理に関するよくある質問

この記事を読むことで、デジタル遺品をとりまく現状や、トラブルが起きたときにプロに依頼すべきケースなどが分かるはずです。ぜひ参考にしてください。

1.パソコンやスマホが遺品になったときの困りごと

まずは、パソコンやスマホなどのデジタル遺品をとりまく現状や、よくあるトラブル・困りごとをご紹介しましょう。

1-1.家族に知られたくない情報や画像が流出してしまう

亡くなった後で、本人にとって家族に知られたくなかった内容の情報や画像が見つかってしまうケースも少なくありません。実際に、「亡くなった夫のパソコンから、不倫相手とやり取りしているメールが見つかった」という例もあるのです。家族にとっても知りたくなかった情報を知ってしまうことになり、複雑な気持ちを抱えたまま生きていかなければなりません。

1-2.ロックが解除できない

故人が所有していたパソコンやスマホのパスワードが分からず、中身を確認できないというトラブル例もあります。「電話帳を見ることができず、葬儀に呼びたい人の連絡先が分からない」「スマホやパソコンの中に遺言が残されている可能性があるが、確認できない」などの問題になることも少なくないのです。

1-3.オンライン上のデータトラブルも多い

上記以外にも、以下のようなオンライン上のデータトラブルも多くなっています。

  • ネット銀行の預貯金を見落としてしまった
  • 利用している有料サービスの解約ができず、支払いが継続してしまった
  • SNSのアカウントが削除されず、乗っ取られて悪用されてしまった
  • ネットショッピングで利用していたクレジットカード情報が流出してしまった
  • FXで負債を抱えていたため、家族が多額の負債を背負うことになってしまった

2.パソコンやスマホが遺品になる前にやるべきこと

パソコンやスマホが遺品になる前に、本人や家族が生前しておくべきことをご紹介しましょう。

2-1.パスワードをメモに書いて管理しておく

ロックを解除するためのパスワードは、メモに書いて管理しておきましょう。エンディングノートや銀行の通帳など、自分の死後、家族の目につきやすいものに挟めておくのがおすすめです。遺言書と一緒に、弁護士などの専門家に管理してもらうのもよいでしょう。預けていることを家族に知らせておけば、混乱を防ぐことができます。

2-2.ネット銀行の口座や利用中の定額サービスは一覧にして残しておく

ネット銀行の口座に預けているお金がある場合や、利用中の定額サービスがある場合は、一覧にして残しておきましょう。ネット銀行に口座があることを家族が見落としていて、相続がやり直しになってしまったケースも少なくありません。定額サービスについては、解約するまで基本料金がかかるため、自分が亡くなった後で解約するよう家族に伝えておく必要があります。

2-3.見られたくないデータは自動削除ソフトを利用する

「死亡時自動削除ソフト」を利用すると、パソコンやスマホの起動が一定期間なかった場合、自動でファイルが削除されます。家族に見られたくないデータは別ファイルにまとめておき、死後、自動で削除されるよう準備しておくとよいでしょう。

3.パソコンやスマホが遺品になってしまったら?

パソコンやスマホが遺品になってしまった場合の対処法についてまとめました。

3-1.パスワードを解除する

まずは、パソコンやスマホにかけられているロックを解除しましょう。パスワードが分からない場合は、まずメモが残されていないか確認してください。メモが見つからなければ、思いつく4桁の番号をひとまず入力してみましょう。高齢者の場合は、誕生日や電話番号などをパスワードにしているケースが多いため、試してみてください。この方法でも解除できなければ、デジタル遺品整理の専門業者に依頼する方法があります。ロックが解除できなかった場合は無料という業者もあるため、試してみる価値はあるでしょう。メーカーやキャリアではロック解除の依頼を受け付けていないため、注意してください。

3-2.ネットの支払いサービスを解約する

支払いが生じるネット上のサービスを解約することも忘れないでください。月々支払いが発生する音楽・動画サービスを利用している場合や定期購入しているものがある場合などは、すぐに解約が必要です。

3-3.データを消去して処分する

必要な情報を確認後、パソコンやスマホを処分する場合は、すべてのデータを確実に消去しましょう。データが残ったまま処分すると、個人情報などが流出して第三者に悪用されてしまう可能性があります。遺品整理業者に依頼すればデジタル遺品のデータ消去も依頼できる場合が多いため、確認してみるとよいでしょう。データ消去後の処分まで依頼できるはずです。

3-4.こんなときはデジタル遺品整理業者へ依頼を

パソコンやスマホなどのデジタル遺品は、扱いに十分注意が必要です。失敗すると重要なデータや個人情報が流出してしまう恐れがあります。そのため、「デジタル遺品が大量にあってどう処理したらよいか分からない」「パスワードが解除できず困っている」などの場合は、専門の業者に相談するのがおすすめです。デジタル遺品の整理業者に依頼すれば、パスワードの管理やネットサービスの解約手続き・保存されている写真の移行なども代行してもらえるでしょう。

3-5.安心して任せられる業者を選ぶには?

デジタル遺品整理業者を選ぶポイントは、以下を参考にするとよいでしょう。

  • 豊富な実績があるか
  • 料金体系が明確か
  • 無料見積もりを受け付けているか
  • 遺品整理士が在籍しているか
  • 遺品を丁寧に扱ってくれるか
  • スピーディーに対応してくれるか

4.デジタル遺品の整理に関するよくある質問

「パソコンやスマホなどデジタル遺品の整理について知りたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。

Q.故人のスマホを見ることは違法行為にはなりませんか?
A.違法ではありませんが、勝手にロックを解除して中身を見ることで親族トラブルに発展する可能性はあるでしょう。相続人全員の承認を得るなど、注意が必要です。

Q.故人がInstagramを利用していた場合、どう対処すればよいでしょうか?
A.近親者であれば、「追悼アカウント」への変更やアカウント削除のリクエストを行うことが可能です。

Q.故人のパソコンを家族が引き継いで使用する場合、相続税の対象になりますか?
A.いいえ。時価換算のため価値がゼロとみなされ、相続税の対象にはなりません。

Q.デジタル遺品によるトラブルを防止するために最も大切なことは何でしょうか?
A.生前整理をしっかりと行っておくことです。パソコンやスマホ内の重要な情報をエンディングノートなどにしっかり控えておき、家族が確認できるように準備しておきましょう。生前整理を代行してくれる業者も増えてきているため、相談してみるのもおすすめです。

Q.悪質な遺品整理業者の特徴を教えてください。
A.廃棄物収集運搬業や古物商の許可を持たずに遺品の処分や買取を行っている業者や、見積書に不明確な点が多い業者などには要注意です。

まとめ

パソコンやスマホなどのデジタル遺品について、よくある困りごとや生前にやっておくべきこと・整理を業者に依頼するメリットなどをまとめてご紹介しました。故人が所有していたパソコンやスマホを遺品として整理する際は、注意しなければならないことがたくさんあります。ぜひこの記事を参考に、デジタル遺品整理をスムーズに行ってください。