デジタル断捨離の必要性・メリットは? 断捨離方法とポイントを解説

インターネットの普及と同時に、パソコンやスマホなどデジタル機器を使う方が増えてきました。その一方で増えているのが「情報漏洩(ろうえい)」です。どんなに対策を講じても、デジタル機器から情報が流出するリスクはあります。そこで、少しでもリスクを減らすために注目されているのが「デジタル断捨離」です。定期的にデジタル機器の中にあるデータを整理し片付けることで、セキュリティーを強めることができるでしょう。そこで、本記事では、デジタル断捨離を行うために必要な内容について解説します。

  1. デジタル断捨離の基礎知識
  2. デジタル断捨離の方法は?
  3. デジタル断捨離の注意点は?
  4. デジタル断捨離に関してよくある質問

この記事を読むことで、デジタル断捨離を上手に行うための方法とポイントが分かります。気になっている方や情報漏洩を防ぎたい方は、ぜひチェックしてください。

1.デジタル断捨離の基礎知識

まずは、デジタル断捨離の基礎知識を身につけ、理解を深めておきましょう。また、主な目的とメリットについても解説します。

1-1.どんなことをするのか?

ものへの執着を捨て、要らないものを減らすことを「断捨離」と言います。つまり、デジタル断捨離とは、スマホ・パソコンなどデジタル機器に含まれているデータの断捨離です。いつの間にか、スマホの中にはゲームなどのアプリ、パソコンの中にはさまざまなデータが溜(た)まっているのではないでしょうか。頻繁に使用するデータなら構いませんが、中には要らないデータ・不要なアプリもあるはずです。それらのデータ・アプリを削除・整理し、デジタル断捨離でスッキリさせましょう。

1-2.主なメリットは?

デジタル断捨離の主なメリットはたくさんあります。たとえば、仕事の効率がアップすることです。パソコンやスマホは仕事で使うことも多いでしょう。昔に使用したデータがそのままになっていれば、今必要なデータを探すのに一苦労です。データを見つけ出すまで時間と手間がかかってしまいます。さらに、データを整理すれば容量も軽減できるのです。データ容量がパンパンになると操作がしづらく、フリーズすることもあるので注意しておかなければなりません。

1-3.なぜデジタル断捨離が必要なのか?

大切なデータを外部へ流出させないためにデジタル断捨離が必要です。デジタル断捨離を行わずに放置すれば、どんどんデータが蓄積されるでしょう。デジタル機器に保存できるデータ(容量)は限られているため、いざというときに必要なデータが保存できなくなります。秘密厳守のデータとそのほかのデータがごちゃごちゃになると、誤って秘密厳守のデータを外部に送ってしまう事態も考えられるでしょう。外部への流出を防ぐのはもちろんのこと、外部流出に対する不安をなくすためにもデータの整理が必要なのです。

2.デジタル断捨離の方法は?

では、デジタル断捨離の方法はどのようにすれば良いのでしょうか。

2-1.デジタル断捨離の基本をチェック!

「デジタル断捨離、難しそう」と思われがちですが、基本となるポイントは3つだけです。
1つ目は「アプリ・データを使っているものだけにすること」で、すでに使わなくなったものは削除してください。保管しておきたいデータは、外付けのHDDまたはCD-Rなどの記録媒体に移しておきましょう。極力情報を減らすことで、余計なものに気が散ることもありません。
2つ目は「シングルタスクにすること」です。シングルタスクとは、アプリをいくつも立ち上げずに1つだけのアプリを使う方法となります。いろんなアプリが同時に作動すると、デジタル機器の動作が重くなりがちです。作業で使っているアプリ以外は終了するように心がけましょう。
最後の3つ目は「意図しない情報が目に入らないようにすること」です。たとえば、パソコンで作業をしているときに、メール・SNSなどの通知が入ってくると思います。集中しているときに必要ない通知が入ってくると気が削(そ)がれてしまうので、必要ない情報は削除しましょう。特に、メールマガジンなど意図せず情報を取ってしまう状況は避けるべきです。

2-2.デジタル断捨離の方法を解説!

デジタル断捨離の3つの基本ポイントを押さえた上で、スマホ・パソコン別に具体的な方法を解説します。

2-2-1.スマホの場合

スマホの基本的な断捨離方法は以下のとおりです。

  • メール・電話・SMSなど連絡用以外のアプリ通知をオフにする
  • 見たくないアプリを隠す
  • 必要最小限のアプリだけを入れる
  • お気に入りの写真だけ残す
  • タスクはすぐに落とす(目的を達成するためにやるべきことをタスクとして最小単位に落とし込むこと)

上記の中でも、写真の整理整頓がストレージ容量に大きく影響するので要チェックです。子どもの成長を記録したり愛犬の写真を撮ったりなど、いつの間にか写真データが大きくなるでしょう。しかし、写真はストレージの多くを占めることになるため、お気に入りのものだけを残します。削除したくない写真は、外付けのフラッシュメモリーやクラウドに移動しておきましょう。写真データが少なければ、バックアップもあっという間に終わります。
また、アプリは使いたいものだけが目に入るよう、用途ごとにホーム画面を分け配置してください。仕事で必要なアプリを最初のページに入れるだけで、集中したいときにSNSが気になったりすることはありません。

2-2-2.パソコンの場合

パソコンの基本的な断捨離方法は以下のとおりです。

  • メール・SMSなどの通知をオフにする
  • デスクトップには作業中のファイルだけを設置する
  • 本体のストレージは現在進行中のデータだけ保管する
  • 受信メールを未読・未対応だけにする(読んだメールは別のフォルダーに移動するか、削除すること)
  • メールマガジンなどは別のフォルダーに分ける
  • 会員登録が必要なものは「捨てアド」を使う
  • ウィンドウを何個も開かない

上記の中で注目すべきなのは、「本体のストレージは進行中のデータだけ保管すること」です。プロジェクトごとにフォルダー分けをし、終わったものはグーグルドライブも移しましょう。そうすることで、本体のストレージが節約でき、過去のものに気を取られることもありません。グーグルドライブ以外にも、外付けハードディスクに保存する方法などがあります。

2-3.ポイント、コツは?

デジタル断捨離は定期的に行うのがポイントです。特に、スマホアプリは次から次へと新しいものが登場しては、簡単にダウンロードできます。そのため、いつの間にかダウンロードしたアプリでいっぱいになるでしょう。定期的に入れているアプリを見直し、不要なものを削除してください。また、ネットの閲覧履歴・ゲームプレイ時の画像データなどの一時的なデータ(キャッシュ)は、専用アプリを使用して削除すると良いでしょう。たとえば、「Clean Master」というアプリは、キャッシュだけでなくアプリの管理・削除などさまざまな使い方ができるのでおすすめです。

2-4.残したデータの管理も大事!

デジタル断捨離をした後に残るデータも、きちんと整理することが大切です。必要なデータがすぐに見つかるように、ジャンル別にフォルダーを作りましょう。たとえば、「今は必要ないけど後で使うかもしれない画像」をフォルダー分けしておくと、「あの画像欲しい!」と思ったときにすぐ引っ張り出すことができます。ただし、ここで注意しておきたいのは、古すぎて使わないファイルなどのデータはいつまでも残さないことです。

3.デジタル断捨離の注意点は?

デジタル断捨離の注意点をいくつか紹介します。

3-1.断捨離の前に大切なデータを移行する

デジタル断捨離で使わないデータを削除する前に、保存しておきたいデータを別のメディアに移しておきましょう。スマホのデータを移行する際は、iCoudなどを利用してバックアップを取ります。外付けのHDDやUSBメモリーにデータを移行し、ほかのパソコンなどで保存するのもアリです。

3-2.ブックマークを溜(た)めすぎない

インターネットを使っていると、「後でじっくり読みたい」と思うような記事に出会いますよね。そのたびにブックマークをしては、いつの間にか溜まってしまうケースがよくあるはずです。しかし、ブックマークの数が増えると、記事タイトルが縦にズラッと並び、読む気が失せてしまいます。3日経過しても読まなかった記事は削除してください。できれば、1週間に1回ブックマーク一覧をチェックし断捨離しましょう。

3-3.SNSの使い方を見直す

FacebookやTwitterなどのSNSの使い方を見直すこともデジタル断捨離のポイントです。たとえば、Facebookは発信専用にします。極力フォローせず、投稿が見たいときは検索機能を使って自分から見に行きましょう。そうすることで、友人の投稿が自分のタイムラインに表示されず、ほかのことに気がまぎれる心配もありません。Twitterの場合も、必要ないフォローは外してください。

3-4.会員制のサイトに登録しない

ついつい会員制サイトに登録していませんか? 実は、会員制のサイトに登録すると、IDとパスワードを覚える手間が増え頭の中がゴチャゴチャになります。メールマガジンも増えてしまうので、デジタル断捨離に向いていません。どうしても登録が必要なときは、パスワードとIDをメモするなどきちんと管理しておきましょう。

4.デジタル断捨離に関してよくある質問

デジタル断捨離に関してよくある質問を5つピックアップしてみました。

Q.デジタルデトックスとは?
A.デジタル機器がもたらす悪い部分をデトックス(解毒)することです。現在、アメリカを中心に注目されている方法で、デジタル依存症の対策になります。特に、「スマホがないと時間をつぶせない」「スマホが原因で睡眠不足になる」など、常にデジタル機器を扱っている方におすすめです。「就寝の1時間前はデジタル機器に触れない」「少しの間だけ電源をオフにする」など、デジタルデトックスの方法はたくさんあります。

Q.電子書籍を使う際のポイントは?
A.バッグの中がかさばらずに何冊もの本が読める電子書籍は便利ですが、デジタル断捨離における重要なポイントでもあります。電子書籍を使う際は、今読んでいるものだけを本棚に入れてください。サンプルを読み終わったら削除、なかなか読めない本も時期を見て削除します。電子書籍の本棚も定期的に断捨離することで、スッキリできるでしょう。

Q.アカウントのデータを削除する際の注意点は?
A.ソフトウェアを削除する前に、アカウントのデータを空にすることが大切です。アカウントを閉鎖しても、ソフトの運営企業があなたのデータを削除するとは限りません。アカウントが有効な状態が続く限り、データの収集が蓄積され続けるのでアカウントを空にしたままにすることが大切なのです。

Q.心当たりのないアプリが入っているときはどうすべきか?
A.たまに入っているアプリを見直すと、ダウンロードした覚えのないアプリが入っていることがあります。心当たりのないアプリの中には、個人情報を盗み出すシステムが混じっている可能性もあるのですぐに削除してください。人のスマホを勝手に扱いダウンロードする人もいるので、外出時にはスマホをテーブルに放置してはいけません。

Q.アプリを新しくダウンロードする際の注意点は?
A.「このアプリをダウンロードするとポイントがもらえる!」など、さまざまなキャンペーンがありますが、安易なダウンロードは危険です。せっかくデジタル断捨離をしたのに、新しく不要なアプリをダウンロードすると無駄になってしまいます。アプリを新しく入れる前に、本当に自分にとって必要なものなのかじっくり考えてみてください。

まとめ

いかがでしたか? パソコン・スマホなどデジタル製品にはたくさんのデータが入っていると思います。中には、使っていないデータやアプリもあるはずです。基本的に、アプリもデータも今使っているものだけにしてください。使っていないもの・不要なものは断捨離をすることが大切です。デジタル断捨離を心がけることで、データ整理がしやすくなり、外部へ流出するリスクを抑えることができます。毎日使うデジタル製品だからこそ、定期的な断捨離や整理整頓が必要なのです。