災害の備蓄品は何が必要なの? 備える前に確認すべきことや保管場所など

「災害に備えて何を準備すればいいのか分からない」「どのくらいの食料品や飲料水があればいいの?」など、災害の備蓄品で悩んでいる方は多いでしょう。災害に備えてどのくらいの量があれば安心できるのか、目安を把握しておけば万が一のときでも生き抜くことができます。

そこで、本記事では、災害の備蓄品について解説しましょう。

  1. 災害に備えて備蓄しておくべきものは?
  2. 備蓄品をそろえる前に確認したいこと
  3. 備蓄品の最適な保管場所は?
  4. 備蓄以外に準備しておきたいことは?
  5. 災害の備蓄品に関してよくある質問

この記事を読むことで、災害に備えるべき備蓄品などが分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。

1.災害に備えて備蓄しておくべきものは?

最初に、災害に備えて備蓄しておくべきものを紹介します。

1-1.家族の人数分は確保しておきたい水・食料品

必ず確保しておきたいのが、水と食料品です。地震や台風などの自然災害が発生した場合、大勢の人がコンビニやスーパーに殺到し水と食料がすぐになくなるでしょう。交通機関などのライフラインが遮断されてしまうと、公的な支援物資が手元に届くまでにはある程度の時間がかかります。災害備蓄品として水や食料品は、せめて家族の分だけでも常備しておきましょう。水は1人あたり1日3L、最低でも3日分必要なので9L(1人分)を準備してください。食料品も1人あたり1日3食分、3日分そろえることが大切です。できれば、おなかにたまりやすいフリーズドライのご飯・クラッカー・乾パンなど日持ちするものを用意してください。水はミネラルウォーター(軟水)がおすすめです。

1-2.万が一のときのために用意しておきたい医薬品

災害時は医療機関も混雑したり、受診が難しくなったりするので医薬品も用意しておきたい災害の備蓄品です。日ごろから薬を飲んでいる人は常備薬を1週間分は用意しておきましょう。特に常備薬がない方は、胃腸薬と解熱剤を用意してください。さまざまな種類がある医薬品の中でも、胃腸薬と解熱剤は災害時に役立ちます。不衛生な環境や慣れない場所での生活にストレスを感じ、体調不良をきたす恐れがあるからです。

1-3.そのほかの日用品も用意しよう

そのほかの日用品も準備しておきたい災害の備蓄品です。たとえば、以下のようなアイテムがあります。

  • 簡易トイレ(75回分)
  • トイレットペーパー(12ロール)
  • ティッシュペーパー(1パック/5個入り)
  • 大型ビニール袋・ゴミ袋(適宜)
  • 除菌ウェットティッシュ(1箱/100枚)
  • 懐中電灯(2個)
  • 乾電池(50本)
  • ライター・点火棒・マッチ(1本)
  • ロープ・ガムテープ(1本ずつ)
  • 軍手(5組)

家族の人数によって個数や枚数は異なりますが、十分な量を用意しておいたほうが安心です。また、小さい子どもや赤ちゃんがいる場合は粉ミルク・離乳食・おむつ・お尻拭き、高齢者がいる場合は老眼鏡なども用意しておくといいでしょう。

1-4.情報確認手段の確保も大事

食料品や日用品だけでなく、情報確認手段の確保もしておかなければなりません。たとえば、携帯電話やスマホの予備バッテリー・手回し充電式のラジオなどがあります。災害時は停電の恐れがあるため、バッテリーを用意しておいたほうが安心です。電気が確保できなくても情報が入手できる状態にしておくことが大切なポイントとなります。

2.備蓄品をそろえる前に確認したいこと

備蓄品をそろえる前に確認したいことをいくつか紹介します。

2-1.必要な量と保管場所を明確にする

災害用の備蓄品をそろえる前に、必要な量と保管場所を明確にすることが大切です。家族の人数やオフィスの場合は、災害が発生したときにオフィス内にいる人数を想定してください。そして、備蓄品の必要な量を計算することが大切です。特に、たくさんの人が行き来するオフィスの場合は、帰宅困難者のことを踏まえた上で食料品を用意しておく必要があります。必要な量と安全な保管場所を明確にしておきましょう。

2-2.災害対策の目的をハッキリしておくことも大切

何のために災害対策をするのか、目的を明確にすることも大切です。災害が発生すると公共交通機関がダメになるだけでなく、主要幹線道路も通行できなくなる可能性があります。電気・ガス・水道などのライフラインも途絶える恐れがあるため、災害が発生した後すぐに必要な物資を確保するのは難しいと考えておきましょう。だからこそ、備蓄品を平常時のうちに確保することが大切なのです。災害対策の目的をハッキリしておけば、お互いに協力し合って対策を行うことができます。

2-3.備蓄品を使う場面を想像する

災害に備えた備蓄品を使用する場面を想定してみてください。それぞれ用意したものをどの場面で使うのかイメージすることで最適な収納場所が分かります。たとえば、身の安全を確保する上で必要なヘルメットは災害が発生したらすぐに着用するので、リビングや玄関などすぐに手に取りやすい場所に収納するといいでしょう。被災後の状況を想定することで、必要な備蓄品と最適な保管場所を把握することができます。

3.備蓄品の最適な保管場所は?

それでは、備蓄品は一体どこに保管すればいいのでしょうか。

3-1.水・食料品・トイレ用品はクローゼットに置く

在宅避難用の水・食料品・トイレ用品などは、クローゼットに置くといいでしょう。在宅避難の備蓄品をキッチンに置いている方もいますが、キッチンは普段の生活で使うスペースですので、備蓄品を置くと生活動線の邪魔になってしまいます。いざ避難しようとしたときに転んでケガをしたり、避難が遅れたりする恐れもあるのです。押し入れの奥や倉庫の中、普段使っていない空き部屋などに置いても構いません。

3-2.生活用品と備蓄品の保管場所は1か所にする

普段使う生活用品と備蓄品の保管場所は1か所にまとめるのもポイントの1つです。別々にして置いたほうがいいと思いがちですが、1か所にまとめることで管理がしやすくなります。別々に保管してしまうと、それぞれ管理しなければならないので手間がかかるのです。また、保管場所を1か所でまとめる場合は、残り1週間分になったら新しいものを購入するというルールを設けると管理しやすくなります。また、無駄づかいを防ぐこともできるのでおすすめです。

3-3.非常用持ち出しバッグは別に用意する

備蓄用の保管場所とは別に、非常用持ち出しバッグを用意しておきましょう。自宅が被災したときは、安全な場所に移り避難生活を送ることになります。非常時に持ち出すべきものをあらかじめリュックサックなどに詰めておけば、いつでも持ち出すことができるでしょう。非常用持ち出しバッグの内容は以下のとおりです。

  • 水・食料品
  • 貴重品(預金通帳・現金・印鑑など)
  • 緊急用品(絆創膏・包帯・常備薬など)
  • ヘルメット・マスク・軍手・防災ずきん
  • 懐中電灯・携帯ラジオ・予備電池・充電器
  • 衣類・下着・毛布・タオル
  • 洗面用具・使い捨てカイロ・ウェットティッシュなど

4.備蓄以外に準備しておきたいことは?

備蓄以外にも、災害対策で準備しておきたいことがあります。それでは、早速チェックしておきましょう。

4-1.避難場所・避難経路を確認する

自然災害はいつどこでどのようにやってくるのか分かりません。だからこそ、家族であらかじめ避難場所と避難経路の確認をしておくことが大切です。どこに避難するのか全員が把握しておけば、スマホや携帯電話が通じなくても再会できます。また、避難途中で災害に遭わないようにするためには、避難経路をしっかりと確認することも必要です。どこに行けば安全なのか、ハザードマップをチェックしましょう。

4-2.近所の人とコミュニケーションを取る

いざというときは、近所の人と協力しながら災害を乗り越えることになります。そのため、日ごろから近所の人とのコミュニケーションを取ることも大切です。1人暮らしの場合、なかなか難しいかもしれませんが、長く住んでいれば近隣住民と挨拶したり、商店の人と顔見知りになったりすることもあるでしょう。また、1日だけ災害を想定して動いてみるのもおすすめです。携帯電話やスマホが使えないと想定して1日動いてみると、災害時に役立ちます。

4-3.窓ガラスの補強や浸水対策も大事

強い風と雨による被害を最小限に抑えるためには、窓ガラスの補強や浸水対策も必要です。強い風で木の枝などが飛ばされ、窓ガラスが割れる恐れがあります。窓ガラスが割れないようにシャッターを取りつけることなどは有効な対策です。台風が近づいてきた際は、飛散防止のため窓ガラスに養生テープを貼ったり、浸水を防ぐために水のうを玄関前にすき間なく置いたりするのもいいでしょう。また、地震対策としては、家具の転倒を防ぐためにL字金具などで固定する方法があります。自分たちでできる対策は、できるときにしておきましょう。

5.災害の備蓄品に関してよくある質問

災害の備蓄品に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.備蓄品を管理する方法は?
A.ローリングストック法と呼ばれる方法です。災害発生の有無を問わず、消費・賞味期限や使用期限が古いものから順繰りに消費・使用する方法で、不足分が出た場合は新しく買い足しながら備蓄します。備蓄品の期限が切れる前に使い切ることができるのはもちろん、いつ災害が発生しても期限内の備蓄品を消費・使用できるのがメリットです。ちなみに、備蓄品にも応用できる手法として、家庭で余っていたり賞味期限が近づいていたりする食品を食べ物に困っている人や施設に届けるフードバンクという活動があります。その団体が自宅近くにあれば、利用してみるのもいいでしょう。

Q.災害時の安否確認方法は?
A.別々にいた家族が災害発生時でもすぐにお互いの安否が確認できるように、日ごろから安否確認の方法を共有しておくことが大切です。特に、役立つのが災害用伝言ダイヤルとなります。災害用伝言ダイヤルの171は、伝言を録音することができ、自分の電話番号を知っている家族が再生できる仕組みです。また、災害用伝言板も登場しているのでどんどん活用していきましょう。

Q.生活用水も準備したほうがいいのか?
A.ミネラルウォーターなどの飲料水とは別に、生活用水も確保しておく必要があります。たとえば、日ごろから水道水を入れたポリタンクを用意するなどです。災害はいつどこで起きるのか分からないので、お風呂の水をいつも張っておくなどの備えもしておきましょう。台風が近づいてきた際には、お風呂の水だけでなく、空のペットボトルに水を汲(く)んでおくことも大切です。

Q.地震対策に効果的な家具の置き方は?
A.備蓄品だけでなく、地震対策として家具の置き方にも注意することが大切です。新潟県中越地震(2004年10月発生)などでは、多くの方が地震で倒れてきた家具の下敷きになって亡くなったり、大ケガをしたりしました。家具は必ず倒れるものと認識して転倒防止対策を施しておきましょう。家具はできるだけ壁に固定したり、寝室や子ども部屋にはできるだけ家具を置かないようにしたりするなどの対策が必要になります。また、なるべく背の低い家具にしたり、倒れたときに出入り口を塞がないように家具の向きを変えたりするのも方法の1つです。

Q.備蓄用の保管場所がない場合は?
A.家に保管場所がない場合は、トランクルームを利用する方法があります。近年、トランクルームを災害備蓄用の収納場所にする人が増えてきているのです。トランクルームは屋外のコンテナというイメージを持っている方が多いと思いますが、マンションやオフィスの一角を利用して室内のトランクルームとして貸し出しているところもあります。自宅が被災してもトランクルームの場所が無事なら災害備蓄用も安心して利用できるでしょう。

まとめ

地震や台風などの自然災害はいつやってくるか分からないからこそ、できるときに災害用の備蓄品を用意しておく必要があります。備蓄品があればいざというときに役立ち、家から離れていても安心です。備蓄品の量は家族人数によって異なるため、自分たちの場合はどのくらいの量が必要なのかしっかりと把握しておきましょう。また、食料品などは賞味期限もあるため、定期的に備蓄品を見直すことも大切なポイントです。