大量に残ったとき、どうする? 油の適切な捨て方を知っておこう

生活に欠かすことのできない油。しかし、その油の捨て方を知っているでしょうか。油は少量・未使用でも適切な処理が求められます。きちんと捨てないと事故にもつながるのです。
この記事では、油の捨て方についてまとめました。

1.油は何回使える?

普段、何気に使っている油。その油は何回も使えません。適度に交換する必要があります。この項目では、その頻度についてまとめました。

1-1.油が使える回数

油は、食べものを揚げるたびに汚れて劣化します。劣化していく油は、使えて3~4回だと思いましょう。
油は、揚げカスが出ないものから揚げるのをおすすめします。フライドポテトから天ぷら、とんかつなどの順番が理想です。揚げカスが少ないと劣化を和らげることができます。献立を考えて効率よく油を使いましょう。
最終的には、炒(いた)めものとして使えます。また、新しい油を足せば長持ちするので試してみましょう。

1-2.油の替え時とは

油を使うとき、変色がひどかったり底が見えなかったりするときは替え時です。また、泡がいつも以上に出るときも交換しましょう。以上のような症状が出たときは、油を継ぎ足しても意味がありません。
油が古くなっていると味も落ちます。また、古い油を使い続けると炎上などの危険性が高まるのです。早めに交換することをおすすめします。

2.使える油の保存方法

油はいちどだけでなく数回は使えるもの。1回使った後は、きちんと保存しておきましょう。
まず、油の天敵に酸化があります。保存するときは、油を酸化しないようにしましょう。油の酸化を防ぐためには、空気に触れない環境を作ります。また、光が当たらない状態にしましょう。
油を保存するときは、調理後に揚げカスを取ります。揚げ物を作っている最中もこまめに取りましょう。
揚げカスを取って冷ました後、オイルポットに入れておくのをおすすめします。オイルポットにこし器が付いていれば便利です。
オイルポットに入れた後は、冷たくて日光が当たらない場所にて保管します。熱い状態で保管すると水滴が発生して長持ちしません。

3.量に応じた捨て方

使い終わった油は、不用意に捨てていいものではありません。量に併せて適切な処分方法が求められます。この項目では、量に応じた処分方法についてまとめました。

3-1.牛乳などの紙パックに入れる

油の一般的な捨て方です。油の量が1リットル程度ならば牛乳パックがおすすめとなります。
牛乳などの紙パックに新聞を詰めましょう。その中に冷ました油を流し込みます。自然発火しないように水も入れておきましょう。紙パックに油を流し込んだ後は、粘着テープなどでしっかりフタを閉じます。油を入れた紙パックは、可燃ごみとして出しましょう。

3-2.ビニール袋を使った処分方法

少量の油は、ビニール袋を使って捨てるのがおすすめです。
ポリ袋の中に新聞紙を敷き詰めましょう。新聞紙がない場合は、使い捨てのタオルなどで大丈夫です。水を入れるのを忘れないようにしましょう。
油を入れるとき、袋に穴がないか確認しておきます。油がもれないように2重にしておくのがおすすめです。また、袋が溶けないように十分冷ましておきましょう。
ポリ袋を利用した場合も可燃ごみと処理します。

3-3.専用の油凝固剤を使う

市販の油凝固剤を使う方法です。油を簡単に固めて捨てることができます。
しかし、毎回捨てるたびにコストが掛かるので注意しましょう。また、捨てるときに固まった油を取れず困ります。使用には十分気を付けましょう。

3-4.片くり粉・小麦粉を使う

片くり粉や小麦粉を使うことで油を固めることができます。その性質を利用して捨てる方法です。この方法で油を処分する場合、油が温かい内に片くり粉・小麦粉を入れましょう。
大量の油を固めるには、同じ量の片くり粉や小麦粉が必要になります。少量の場合におすすめの方法です。固めた油は、可燃ごみとして出しましょう。

3-5.ペットボトルに入れる

最近では、ペットボトルに入れて捨てる方法もあります。地域によっては、リサイクルセンターや企業によって廃油の回収がすすんでいるのです。廃油は石けんやバイオ燃料に生まれ変わります。
ペットボトルに入れるのは、リサイクルとして出す場合です。油をペットボトルに密閉して捨てましょう。油が入っていた容器に廃油を入れても大丈夫です。
油は液体のため、もれないよう細心の注意を払いましょう。また、自然発火を防ぐため水を入れるのを忘れないようにします。

4.未使用・賞味期限が切れた油は?

油は、使わないまま賞味期限を迎えることがあるもの。そのような油は、どのように処分すればいいのでしょうか。この項目にてまとめました。

4-1.賞味期限切れの油を処分するには

賞味期限切れの油は、使い終わった油と同じ方法で捨てられます。紙パックやビニール袋に入れて捨てましょう。
しかし、量が多い場合は小分けにして捨てるようにします。また、水を入れて捨てることを忘れないようにしましょう。

4-2.未使用の油はどうする?

未使用の油も同じ方法で捨てて大丈夫です。しかし、量が多いのがネック。そこで、自治体やスーパーのリサイクル運動を活用しましょう。
自治体によっては、食用油や石けんを集めて肥料・飼料へリサイクルしています。このリサイクルは、賞味期限切れの油でも大丈夫です。
また、スーパーでは油のリサイクルを請け負っている場所があります。リサイクルできる場所があれば活用しましょう。

4-3.自分で石けんを作る

油を使えば自分でリサイクルする方法があります。家でも簡単に石けんを作ることができるのです。
石けんを作るには、水酸化ナトリウムと油を使います。比率は油・水酸化ナトリウム・水=1・0.14・0.5の分量です。この分量でどんどん混ぜていきます。
混ぜるときは、高温になるためステンレスボールがおすすめです。また、強アルカリ性の性質のため喉や目が痛くなります。コンタクトレンズは外しておきましょう。必ず換気が必要です。
混ぜて白っぽくなるといちど置きます。10分から1時間ごとに混ぜていくようにしましょう。
十分に混ぜた後、牛乳パックに入れます。気温が低いところに置いて固まるまで待ちましょう。時間にして1か月ほど掛かります。十分に固まってから切りだしをするのがポイントです。

5.油を処理するときの注意点

油を処理するときは、早めに捨てるようにしましょう。気温の高い場所にあるほど発火の恐れがあります。
また、絶対に流しへ捨てないようにしましょう。油は、環境へ大きな被害を与えます。この記事で紹介した捨て方を必ず守りましょう。

6.まとめ

いかがでしたか?
この記事では、油の捨て方について紹介しました。油は、3~4回ほど使うと劣化して使えません。紙パックなどに入れて捨てるようにしましょう。また、紙パック以外にビニール袋に入れて捨てる方法もあります。
捨てるときは、必ず水を入れるようにしましょう。水を入れておかないと自然発火する恐れがあります。
捨てるだけでなく、ペットボトルなどに入れてリサイクルする方法があるのです。自治体や近くのスーパーで回収していれば活用してみましょう。