通帳の正しい廃棄方法が知りたい! 遺品の通帳は廃棄していいのか?

要らなくなった通帳の正しい廃棄方法をご存知ですか? ゴミとして処分するとプライベートをのぞかれてしまうのではと不安になりますよね。故人の通帳が残って困っている方もいるはずです。通帳には印鑑が押されているため、そのまま処分すると悪用される可能性もあるでしょう。そこで、本記事では、古い通帳の正しい廃棄方法と注意点を解説します。

  1. 通帳廃棄の基礎知識を知ろう!
  2. 遺品の通帳を廃棄する方法は?
  3. 古い通帳を廃棄する際の注意点
  4. 通帳の廃棄に関してよくある質問

この記事を読むことで、通帳の正しい廃棄方法と注意点が分かります。悩んでいる方や気になっている方は、ぜひチェックしてください。

1.通帳廃棄の基礎知識を知ろう!

最初に、通帳を廃棄する前に知っておきたい内容を紹介します。

1-1.古い通帳の廃棄タイミングは人それぞれ

基本的に、古い通帳は使う予定がなければ、すぐに処分しても構いません。家計管理に活用したい場合は、過去2年分の通帳だけ残しておくといいでしょう。たとえ、税務調査等で通帳が必要になったとしても、データは銀行に保管されているので完全に失うわけではありません。自分の良きタイミングで処分するのが1番といえるでしょう。

1-2.残しておいたほうがいいケースもある

家計管理だけでなく、以下のケースに当てはまる場合は、過去3年分の通帳だけ残しておいたほうがいいでしょう。3年前の通帳は捨ててしまっても構いません。

  • 電気代・ガス代など1年間の季節変動による使用料を把握したい
  • 生命保険・医療保険など保険関連の見直しを検討したい
  • 携帯・スマホなど通信費の見直しなど節約をしていきたい
  • クレジットカードの引き落とし情報を確認したい

また、通帳を処分すると同時に、口座の整頓も心がけましょう。一般的に、口座は生活費・特別出費・貯蓄の3つだけで十分です。口座を3つにしぼることができれば、通帳も必要以上に増えません。お金の管理もしやすくなるでしょう。

1-3.ローンを組む場合は、3か月分の通帳記録を残す

住宅ローンを組む際は、通常過去3か月分の通帳記録コピーを提出しなければなりません。これは、支払いに使える自己資産の確認を行うためです。そのため、ローンを組む予定がある方は、3か月分の通帳記録を残しておきましょう。通帳繰越をするとすぐに処分しがちですが、自己資産の証明になるので大切に保管してください。

2.遺品の通帳を廃棄する方法は?

遺品整理の際に、大量の通帳が束になって出てくることがあります。遺品の場合は、どのように処分すればいいのでしょうか。

2-1.故人の生前の状況で変わる

故人が使っていた通帳の場合、生前の状況によっては、すぐに処分せず残しておいたほうがいいケースがあります。たとえば、故人が個人事業主だったときです。個人事業主の場合は、税務上保管の必要があるため、一定期間保管しておかなければなりません。また、株や保険証券などを保有していて、満期になって振り込まれたお金が繰越済みの通帳に記載されている場合も同じです。通帳を処分する前に、故人がどのようなお金の使い方をしていたのか、生前の状況を把握する必要があります。判断できない場合は、弁護士などに相談してください。

2-2.口座の凍結を解除する場合

通帳の名義人が亡くなると、口座が凍結され使えなくなってしまいます。なぜなら、故人名義の口座の預金残高は、相続財産とみなされるからです。名義以外の人が使用できなくなります。凍結された口座を解除するためには、通帳や届け印・キャッシュカード・相続人全員の戸籍謄本・銀行所定の相続届などが必要です。相続の状況や銀行によっては、凍結手続きに時間がかかることもあります。手続きに必要な通帳は処分せずに、手元に保管しておきましょう。

2-3.被相続人の相続税申告が必要な場合

被相続人の相続税申告が必要になった場合、遺品の通帳が重要な資料となります。基本的に、相続税は相続開始日=死亡日の所有財産に対して課される税金です。死亡日の財産目録を作成し、財産を1点ずつ評価して課税価格を計算しなければなりません。過去の通帳がなくても、最新の通帳や残高証明書があればよしとされていますが、死亡日前に多額の現金を引き出した場合は、残高証明書だけで財産の価額がつかめないのです。また、子どもや孫名義の通帳に振込を行っている場合は、生前に贈与を行っている可能性があります。3年以内の生前贈与可算の対象となるのかどうか、贈与税申告の必要の有無を確認するために、過去の通帳が必要になるのです。相続関係は法律で細かく決まっているため、不明な点は専門家である弁護士に相談したほうがいいでしょう。

2-4.処分方法を紹介!

使わない・必要ない通帳の場合は、故人のものでも処分して構いません。窓口で解約した後、家庭用シュレッダーで裁断し家庭用のゴミで捨ててください。シュレッダーは数千円で気軽に購入できます。手でちぎるよりも安全対策・情報流出の防止につながるのでおすすめです。
これからも使う口座の場合は、通帳を処分すると履歴が必要になったときに銀行へ申請しにいかなければなりません。何年前までの履歴が調べられるのか、銀行によって異なるため確認しておきましょう。

2-5.そのまま処分するのはNG!

たとえ、故人の通帳であってもそのまま家庭用ゴミとして捨てるのはNGです。使用済みの通帳には、印鑑部分が載っています。使用済みの通帳を盗まれて、そこから印鑑をスキャンされ現金をATMで引き出しされた犯罪が過去にありました。最近の通帳は、押印が省略されているので届出印の残った通帳があると便利に思うでしょう。けれども、盗まれた場合は、通帳と印鑑ですぐに窓口で引き出されるため、きちんと処理してから捨てる必要があります。

3.古い通帳を廃棄する際の注意点

それでは、古い通帳を廃棄する際に、必ず押さえておきたい注意点を解説します。とても重要なことなので、必ずチェックしてくださいね。

3-1.通帳に押されている銀行印を消し込む

前述したように、銀行印(印影)が押された通帳が悪用されると、お金が引き出されてしまいます。個人情報の流出を防止するためには、通帳に押されている印鑑をすべて消し込む必要があるのです。できれば、印影部分を切り取り、シュレッダーにかけましょう。完全に分からないようにすることで、トラブルが未然に回避できるはずです。

3-2.必ずシュレッダー等で断裁する

印影の部分だけでなく、通帳全体をシュレッダーにかけて断裁してください。シュレッダーにかけて細かくすれば、個人情報も分からなくなります。シュレッダーがない場合は、ハサミで細かく切り刻みましょう。細かくなった破片は、新聞紙に包むなどして徹底的に情報流出を防ぎます。また、シュレッダーやハサミで細かくする前に、口座番号・名義の箇所を黒のマジックで塗りつぶしてください。

3-3.10年以上放置した未使用の通帳

10年以上も放置したままの未使用の通帳が手元にある場合、処分に注意が必要です。2018年1月より休眠預金等活用法が施行され、2009年1月1日以降10年以上使用していない預金等は、民間公益活動に活用されることになりました。もし、故人の通帳に多額の預金があり、10年以上放置してしまうと、口座に入っていたお金が別の用途に使われてしまいます。たとえ、少額でも解約手続きを済ませてから処分してください。休眠預金等活用法の詳細に関しては、金融庁のホームページでご確認いただけます。

3-4.ゴミ収集の時間も把握しよう

ゴミを出してからなるべく早めに回収してもらったほうが、安心して捨てることができますよね。絶対に情報流出を防ぎたい方は、ゴミ収集の時間もしっかりと把握しておきましょう。また、自治体によって、家庭ゴミの収集時間が異なるため、ホームページや掲示板などで確認してください。念には念を入れて、徹底することが大切なポイントとなります。

3-5.遺産相続の手続きが終わるまで廃棄しない

故人の古い通帳を処分する場合、遺産相続の手続きが終わるまで廃棄してはいけません。なぜなら、通帳は故人の預金残高だけでなく、株の配当金や生前贈与の流れなどが分かるからです。相続の際に必要になるケースもあるため、手続きが終わるまで処分せず保管しておきましょう。税務署の調査が入ったときも、通帳があればスムーズにことが進められます。しかし、故人が通帳を大量に持っていた場合、すべてを保管すべきか悩みがちです。その際は、自分で判断せずに税理士へ相談してください。税理士なら、廃棄していい通帳と保管すべき通帳を正しく判断できます。

4.通帳の廃棄に関してよくある質問

通帳の廃棄に関してよくある質問をピックアップしてみました。

Q.銀行に通帳の廃棄を依頼できないのか?
A.基本的に、銀行は繰り越した通帳の処分を受けつけていません。廃棄を受けつけている銀行でも、パンチングされるか、使用済みの判を押されて返却されることもあります。その場合も、すべて自己責任で処分しなければなりません。

Q.通帳の保管期間・保存義務はあるのか?
A.特に決まりはないため、個人の用途によります。個人事業主の場合は、帳票類との兼ね合いで7年分は保管しておくと安心です。

Q.通帳の解約に必要なものは?
A.登録の印鑑・通帳・本人確認書類が必要です。ただし、引っ越しで住所が変わったり、結婚で苗字が変わったりした人は、銀行によって公的な書類が必要になるケースがあります。また、印鑑をなくした場合は、口座番号・支店名などから調べてもらい本人の預金であることが確認できれば、対応してもらえるでしょう。手続きは、銀行の支店窓口で行うことができます。

Q.処分後に通帳履歴が知りたい場合の手続きは?
A.銀行の支店窓口で、取引明細書の発行を申請しなければなりません。遺品の通帳の場合、銀行の支店が遠方にしかないケースもあるでしょう。電話などで事前に手続きに必要なものを確認しておくと安心です。

Q.遺品の通帳をなくした場合の対処法は?
A.故人の通帳が必要なのに見当たらない場合、相続人が各金融機関から預金履歴を取り寄せなければなりません。その場合、取り寄せるための手数料が必要になり、金融機関によっては高額なケースもあるのです。無駄な費用をかけないためには、相続税申告が終わるまで預金通帳を大切に保管しておきましょう。大量に通帳がある場合は、きちんと1点ずつどこの銀行でどのような目的で使用していたのか、把握しておかなければなりません。

Q.通帳レスとは?
A.毎回、古い通帳の処分で手間がかかると悩んでいる方は、通帳レスに変えてみてはいかがでしょうか。通帳レスは、名前のとおり通帳を持たないことで、パソコンやスマホなどインターネットで銀行預金の取引明細を閲覧できる仕組みです。Web通帳に切り替えることで、情報流出のリスクが軽減し、記帳する手間も省くことができます。

まとめ

いかがでしたか? 古い通帳は、必要ない場合はすぐに廃棄しても構いません。しかし、ローンを組む際など過去の通帳が必要になるケースもあります。家計管理のためにも、心配な方は最低2年間は保管しておいたほうがいいでしょう。また、使用済みの手帳を盗まれると、印鑑が悪用され、現金をATMで引き落とすことができます。個人情報を消し、シュレッダーにかけて廃棄しましょう。

給湯器の交換工事・修理をお考えの方必見

トップブランドの給湯器が最大81%オフ!