似てるようで全く違う!医師と薬剤師の4つの違い

医師と薬剤師、いずれの職種も人の命や身体に関わる重要な職業です。わたしたちは常日頃からお世話になっている2つの職業ですが、その違いを理解していない方も多いのではないでしょうか。ここでは、医師と薬剤師の違いを4つのポイントに分けてご説明したいと思います。

医師と薬剤師の違い1 身につけている知識の違い

医師は患者を診察し、適切な治療法を導き出して処置を行う仕事です。治療法は主に手術か投薬かに分かれ、その判断を医師が下します。

それに対して薬剤師は、医師が出した処方箋に基づいて、患者に薬を渡します。

従って、医師は医療全般の知識を身に着けていなければなりません。処方箋を出す仕事を行うには、薬の知識も必要なのです。

では、薬剤師はどんな仕事なのでしょうか? 薬剤師は、その名の通り薬に関わる仕事です。

医師も薬の知識があるのに、なぜ薬剤師が必要なのでしょうか? それは、いわゆる「○○科」といった分野が分かれていないため、一人ひとりが飲む「薬」だけをきちんと判断する専門家が必要だからです。

例えば、一人の患者さんが内科と外科にかかっていた場合、それぞれの先生がそれぞれの処置に応じた処方箋を出します。そうすると、相性が悪い成分を同時に摂取したり、特定の成分を過剰に取ってしまうなどと言った弊害が出てしまいます。

こういったことにならないために、薬剤師は患者が摂取する薬を総合的に把握する必要があるのです。

つまり、薬剤師は内科・外科・産婦人科といった分野に分かれておらず、「薬」全般の知識を必要とします。医師は専門分野に分かれるのに、薬剤師は分かれないのです。このようなことから、薬剤師は「薬」を扱う専門職として必要な仕事なのです。

医師と薬剤師の違い2 資格・免許の違い

医師は「医師国家試験」、薬剤師は「薬剤師国家試験」と、別の試験に合格しなければなりません。医師は国家試験に合格すると「医籍」に登録され、開業時や病院採用の時に照会されます。

薬剤師も厚生労働省からの許可が出なければ働くことはできません。いずれの職も、特別な知識や技術を要する仕事には変わりませんが、それぞれ違った免許や資格を身につけなければならないのです。

医師と薬剤師の違い3 働く場所の違い

働く場所も医師と薬剤師では大きく違います。それぞれの働く場所を把握できれば、医師と薬剤師の大まかな違いが理解できるかも知れません。

医師は、病院やクリニックで仕事をする「臨床医」がメインです。他には、福祉施設やリハビリセンター、役所で働くこともあります。また、医師の中には「研究医」と言って、日々研究に従事することもあります。

薬剤師に関しては主に、ドラッグストア、製薬会社、病院に従事します。他には少数派ですが、行政(薬事情報センターや麻薬取締官)で働くこともあります。

医師は衛生・健康面で人々を守る仕事ですが、薬剤師は「薬」を取り巻くさまざまな仕事をしています。

医師と薬剤師の違い4 働き方の違い

医師は専門職というイメージが強く、医療機関に従事して働く姿を想像しますが、薬剤師はどちらかというと企業や薬局に勤めるサラリーマンのような働き方をします。薬剤師には正社員・パート。派遣と言った雇用形態がありますが、医師は同じ医師として働きますが、医療機関に常駐する「常勤」か、特定の医療機関で働かない「非常勤」のいずれかの働き方が多くなります。

このように、働き方に関しても医師と薬剤師では大きく違っているのです。

医師と薬剤師では、一見医療に関わる同じような仕事に見えますが、それぞれがしっかりと専門知識を持ったプロフェッショナルなのです。どちらを目指すにしても人命に関わる重要な仕事なので、相応の努力が必要になります。それを乗り越えて医師、薬剤師として働くことができるようになれば、一般的な仕事では味わえないような経験ができるでしょう。