乾燥剤を再利用する方法とポイントを解説! 再利用できる乾燥剤は?

乾燥剤を再利用する方法とポイントを解説! 再利用できる乾燥剤は?

乾燥剤は、商品が湿気ないようにさまざまな商品に同封されています。食品に使用されるビーズタイプや押し入れに入れ湿気を吸収すると水になるタイプなど、種類は多種多様です。要らなくなったら捨てることが多い乾燥剤ですが、さまざまな方法で再利用できるのをご存知でしょうか?

そこで本記事では、乾燥剤を再利用する方法とポイントを解説します。

  1. 再利用できるのはシリカゲルと石灰乾燥剤
  2. 乾燥剤として再利用する方法
  3. 乾燥剤はさまざまなシーンで再利用できる!
  4. 乾燥剤の再利用に関してよくある質問

この記事を読むことで、乾燥剤の再利用方法とポイントが分かります。捨てずに再利用したいと考えている方は、ぜひチェックしてください。

1.再利用できるのはシリカゲルと石灰乾燥剤

再利用できるのはシリカゲルと石灰乾燥剤

まずは、再利用できる乾燥剤と、できないものを紹介します。

1-1.シリカゲル

原料が二酸化ケイ素のシリカゲルは、素材の表面に無数の穴が空いていて湿気を吸着するタイプです。透明な袋に、ビーズのような青や白の玉がたくさん入っている乾燥剤は、シリカゲルと思ってください。純度が非常に高い二酸化ケイ素が原料で、加熱によって吸湿機能を取り戻せるのです。乾燥剤の中でも、再利用に向いている種類といえるでしょう。

1-2.石灰乾燥剤

吸湿機能に優れた石灰乾燥剤は、粒状の生石灰が入った乾燥剤です。水分を取り込み、化学的に変化する性質を利用して湿気を吸い取ります。水に濡(ぬ)らすと発熱するのが特徴で、水分を含むと学校のライン引きでおなじみの消石灰になるものです。消石灰になると吸湿効果がなくなるため、乾燥剤として使えなくなります。ただし、乾燥剤としての機能がなくなってもほかの方法で再利用できるのです。詳細は、後ほど【3.乾燥剤はさまざまなシーンで再利用できる!】で説明するのでぜひチェックしてください。

1-3.再利用できないのは脱酸素剤

シリカゲルと石灰乾燥剤のほかに、もう1つ乾燥剤として代表的な種類の脱酸素剤があります。脱酸素剤は、包装にレンジ不可と書かれていることが多く、中身は使い捨てカイロと同じ成分の還元鉄の粉でできているものです。酸素を吸着することで食品を湿気から守りますが、酸素を吸収すると効果がなくなり再利用には向いていません。

2.乾燥剤として再利用する方法

乾燥剤として再利用する方法

それでは、乾燥剤として再利用する方法とポイント・注意点を解説します。

2-1.シリカゲルは乾燥剤として再利用できる

前述したように、シリカゲルは、加熱することで吸湿機能を取り戻すことができます。加熱するために必要なフライパン・ホットプレート・電子レンジなどがあれば十分です。また、再利用のためにお茶用パックなどの不織布も用意しておくといいでしょう。

2-2.再生方法と主な手順を紹介!

主な再生方法は、シリカゲルの袋を開けて中身を加熱することです。加熱の仕方は、フライパン・ホットプレート・電子レンジとさまざまな方法があります。それぞれの方法で加熱した後、不織布に詰めなおして再利用することも可能です。それでは、シリカゲルを使用した主な再生方法と手順を紹介していきます。

2-2-1.フライパンで加熱する

フライパンで加熱する場合は、以下の手順で再生してください。

  1. 事前に油を拭き取ったフライパンにシリカゲルを入れる
  2. 弱火にしてフライパンをゆすりながらゆっくりと加熱する
  3. 白っぽいシリカゲルから全体が青色になるまで温め、色に変化が見られたら火を止める

2-2-2.ホットプレートを使う

ホットプレートを使用する際は、フタを使わずにシリカゲルを温めるのがポイントです。主な手順は以下のようになります。

  1. シリカゲルをホットプレートに入れ、約80~120℃で温める
  2. フタをせずにシリカゲルに含まれている水分を飛ばす
  3. 木のへらなどを使用し、かき混ぜる
  4. 全体の色がブルーになったら完了

2-2-3.電子レンジで温める

最も簡単な方法は電子レンジで温める再生です。主な手順は以下のとおりとなります。

  1. 電子レンジで数分間、シリカゲルを温め熱を加える
  2. 取り出した後、新聞紙などの上に広げて冷ます
  3. 加熱→冷ましを、シリカゲルの全体がブルーになるまでくり返す

電子レンジの使用で気をつけてほしいのは、急に高温度まで温めないことです。急激な加熱だとシリカゲルが膨張し破裂することがあります。より安全な方法として、事前にフライパン等で軽く温めてから電子レンジを使用するといいでしょう。また、冷ます工程を省略すると、耐熱容器でも割れる恐れがあるので必ず冷ましてから再度温めてください。

2-3.賞味期限が切れていなければ乾燥剤として活用できる

もともと乾燥剤が入っていた食品等の賞味期限が残っている場合は、乾燥剤の効果も残っています。よって、賞味期限内であれば、そのまま乾燥剤として活用できるのです。たとえば、嫌なニオイがこもりやすい靴箱の中や靴の中に入れると湿気を吸収してくれるでしょう。シリカゲルの乾燥剤なら、消臭効果も期待できます。

2-4.石灰乾燥剤はほかの方法で再利用すること

基本的に、石灰乾燥剤は再生できません。シリカゲルとは異なり、一度吸湿して消石灰になると乾燥剤として使えなくなるからです。そのため、石灰乾燥剤は乾燥剤以外の方法で再利用してください。たとえば、園芸やガーデニングの度量改良材として再利用できます。具体的な説明は、次の項目【3.乾燥剤はさまざまなシーンで再利用できる!】で説明するので、ぜひチェックしてくださいね。

3.乾燥剤はさまざまなシーンで再利用できる!

乾燥剤はさまざまなシーンで再利用できる!

乾燥剤のさまざまな再利用方法を紹介していきます。

3-1.洋服ダンスや靴箱の除湿剤に

上記の方法で再生したシリカゲルは、靴箱やクローゼットの消臭・洋服ダンスなどの除湿剤として活用できます。冬場のブーツやあまり履かない靴にシリカゲルを入れて保管すると、嫌なニオイが防止できるでしょう。湿気がこもりやすいクローゼットにも入れてみてください。

3-2.石灰乾燥剤は園芸に活用できる

湿気防止だけが、乾燥剤の再利用方法ではありません。実は、乾燥剤として再利用しにくい石灰乾燥剤は、乾燥剤としての機能がなくなったとしても土壌改良材や肥料に転用できるのです。石灰は土壌を酸性からアルカリ性にしてくれます。ただし、植物の根や種子に直接触れると傷める恐れがあるため、種まきの2週間前に適量を土に混ぜ込みなじませることがポイントです。使用目安量は1㎡あたり100〜200kg程度とされています。ただし、乾燥剤としての効果がきれていない場合は、水と反応して発熱する恐れがあるのです。条件によっては火災が起きるほどの高温になるため、水がかからない場所で保管しておきましょう。

3-3.ドライフラワー作りに使える

ドライフラワー作りにも、再生シリカゲルを使うことができます。ドライフラワーにしたい花を切り取り、器に入れたシリカゲルの中に埋めるだけでOKです。そのまま密閉し、2〜3日から1週間ほど放置するとドライフラワーができます。時間を短縮したい方は、電子レンジを使うといいでしょう。電子レンジを使う場合は、フタをせずに600Wで1分半ほど温めます。ただし、一気に温めると花が焦げてしまうため、20秒ごとに止めて状態をチェックするのがポイントです。温めた後は、ピンセットですぐにシリカゲルから花を取ってください。そのままにしておくとシリカゲルの熱で花が焦げてしまうので要注意です。シリカゲルを使用したドライフラワーは、色や形が鮮やかに残り、誰にでも簡単に作れるのが大きなメリットといえるでしょう。

3-4.精密機器の除湿・結露防止

パソコンやカメラなどの精密機器は、温度の急激な変化と湿気に弱い傾向があります。特に、カメラのレンズは結露が起こりやすく、カビの原因になり使えなくなる恐れがあるのです。精密機器を長く使い続けるために、再生した乾燥剤で除湿・結露防止に役立てましょう。密封容器の中にカメラのレンズと一緒に入れておくといいですよ。

3-5.カミソリ・釣り道具などのサビ防止に使える

シリカゲルは、カミソリの刃や釣り針など釣り道具のサビ防止に使うこともできます。使用した後にしっかりと水分を拭き取ってから、シリカゲルと一緒に保管してください。除湿・サビ防止につながり、長持ちします。また、ジュエリーボックスや工具箱のサビ防止にも効果的です。不織布に再生したシリカゲルを詰め込みしっかりと封をしてから一緒に入れましょう。

3-6.携帯電話の緊急事態にも対応できる

携帯電話が水に濡(ぬ)れたり水没してしまったとき、パニックになりがちですが、シリカゲルがあれば助かる可能性があります。まず、水没した携帯電話の水分を拭き取り、バッテリーやメモリーカードをはずしてください。そして、シリカゲルをたくさん入れたボウルなどの中に、携帯電話を入れ、一晩そのままにしておきます。すると、次の日の朝には復活している可能性があるのです。ただし、携帯電話の緊急事態に使えるのは、シリカゲルだけなので、ほかの乾燥剤は使用しないようにしてくださいね。

4.乾燥剤の再利用に関してよくある質問

乾燥剤の再利用に関してよくある質問

乾燥剤の再利用に関してよくある質問を5つピックアップしてみました。

Q.乾燥剤の効果が薄れたときのサインは?
A.乾燥剤は湿気を吸いきるとそれ以上の効果は期待できません。そのサインとして、石灰乾燥剤は膨張し粉末状になります。見た目が分かりやすいので、効果がないと判断したものは園芸やガーデニングに活用しましょう。しかし、食品等に入っているシリカゲルは、賞味期限が過ぎている場合は効果が切れている可能性があります。元々の色は青ですが、色が薄くなったり、ピンクまたは薄紫に変わったりしたら効果がきれたサインです。

Q.吸湿力が優れている乾燥剤は?
A.石灰乾燥剤よりも、シリカゲルのほうが吸湿力が優れています。生石灰は30%程度の湿気を吸収するのに対し、シリカゲルは50%ほどの湿気が吸収できるのです。特に、食品・カメラなどの精密機器に使われている「A型シリカゲル」は低湿度な空間での吸湿性に優れています。もう1種類の「B型シリカゲル」は、高湿度な空間での吸湿性に優れているため、クローゼットや洋服ダンス・靴箱などの除湿剤として再利用できるでしょう。それぞれの乾燥剤の特徴を知り、上手に活用するのもポイントの1つです。

Q.生石灰の取り扱い注意点は?
A.石灰乾燥剤は効果が切れた時点で消石灰となり、生石灰のように急激に反応しませんが、生石灰は目に入ると失明の危険があるので十分に注意してください。乾燥剤としての効果が続いている場合は、目に入ったり誤飲したりしないように気をつけることが大切です。また、消石灰は強いアルカリ性の性質があるため、粘膜を刺激し皮膚が炎症を起こす可能性があります。誤って皮膚についた場合は、水でしっかりよく洗い流してください。できるだけ、捨てる場合も水に触れないようにビニール袋などに入れて処分しましょう。

Q.乾燥剤の廃棄方法は?
A.乾燥剤の廃棄方法は、種類によって異なるので注意が必要です。シリカゲルは燃えるゴミとして処分できますが、大量の場合は水にしっかり浸すか、外に置き自然に水分を吸収させてから捨てるようにしてください。ただし、プラスチック製の袋に入っているシリカゲルは燃えないゴミになる可能性もあります。まずは、自治体のゴミの分類と処分ルールを確認してくださいね。

Q.石灰乾燥剤を処分するときの注意点は?
A.石灰乾燥剤を処分する際も、なるべく水分を含んだものと分けて処分しましょう。実際に、水気を含んだ生ゴミと一緒に捨ててしまい、発熱→火災になったという事故もありました。十分に気をつけてくださいね。ほかのゴミと一緒に処分するときは、乾燥剤だけ別のビニール袋に入れて密封した状態で捨てましょう。

まとめ

乾燥剤の再利用についてのまとめ

いかがでしたか? 食品などに使われる乾燥剤は、そのまま処分せずにさまざまな場面で再利用できるものです。多くの食品に入っているシリカゲルという乾燥剤は、加熱することで再び乾燥・除湿剤として活用できます。また、使用済みの石灰乾燥剤は乾燥剤として再利用することはできませんが、ガーデニングや園芸の土壌改良材として使うことができるのです。乾燥剤の特徴と再利用の方法・ポイントを把握しておけば、無駄使いすることなく上手に役立てることができますよ。