孤独死の現場で入念な清掃が必要な理由は? やり方や費用相場と共に解説

高齢で単身生活をしている人ほど孤独死する可能性も高く、「離れて暮らしている親や兄弟が、孤独死しないか心配だ」と悩んでいる人も多いことでしょう。また、孤独死すると時間がたってから発見されることも珍しくなく、専門業者に清掃を依頼しなければなりません。今回は、孤独死が起こった現場の清掃方法や請け負ってくれる業者の選び方、孤独死を防ぐ方法などを紹介します。

  1. 孤独死の現場で特殊な清掃が必要な理由
  2. 孤独死の現場で行う清掃の内容
  3. 生前整理で孤独死を防ぐ方法
  4. 孤独死の清掃に関するよくある質問

この記事を読めば、生前整理のやり方や重要性なども分かるでしょう。孤独死を予防したい人や孤独死の後片付けに悩んでいる人は、ぜひ読んでみてください。

1.孤独死の現場で特殊な清掃が必要な理由

はじめに、孤独死の現場で入念な清掃が必要な理由や依頼できる業者について紹介します。

1-1.孤独死の現場は汚れや臭いがひどい

孤独死とは、自宅などで誰にもみとられずに亡くなることです。孤独死する人の多くが単身者で、発見にまで時間がかかることも珍しくありません。そのため、孤独死の現場が汚れや臭いがひどくなりがちなため、専門的な清掃が必要です。一般的な掃除では、孤独死の現場はキレイになりません。

1-2.孤独死の現場の掃除は感染症の危険がある

孤独死の現場についた汚れは、感染症の原因となることもあります。また、汚れがついた家具や日用品、清掃に使った道具などは医療廃棄物扱いとなり、自治体ではゴミとして回収してくれません。さらに、掃除をする人も感染を防ぐための装備をして清掃する必要があります。

1-3.賃貸物件の場合は原状回復の義務がある

賃貸物件で孤独死が起こった場合、保証人になった人が原状回復の義務を負います。孤独死でついた汚れや臭いは、日常生活の範囲で生じる汚れではないため、可能な限り元通りにしなければなりません。専門の業者に依頼しなければ難しいでしょう。

2.孤独死の現場で行う清掃の内容

この項では、孤独死の現場で行われる清掃の内容や料金、業者の選び方を紹介します。

2-1.清掃内容には遺品の処分や殺虫も含まれる

孤独死現場の清掃は、以下のようなことを行います。

  • 汚れの掃除
  • 消臭
  • 遺品の回収・処分
  • 汚れが取れない畳やフローリングの交換
  • 殺虫

なお、現場によっては消臭や殺虫に数日かかることもあるでしょう。

2-2.遺品は処分されることが多い

孤独死の現場に残された遺品は、臭いや汚れがしみついて取れないことも珍しくありません。そのため、処分されることがほとんどです。回収料や処分費用も清掃料として加算されていきます。

2-3.孤独死現場の清掃費用の相場

孤独死した現場の清掃費用の内訳は、以下のようになっています。

  • 基本的な清掃料
  • 汚れや臭いがついたものの回収・処分費用(異品回収)
  • 殺虫費用
  • 消臭費用

また、業者によってはリフォーム費用がかかることもあるでしょう。部屋の広さや汚れ具合、処分する遺品などの量によって費用は変わってきますが、1Rの部屋でも10万円前後~が相場となっています。業者によってはパック料金を用意しているところもあるので、費用についてはよく相談してください。複数の業者から見積もりを取り、比較して選んでもいいでしょう。

2-4.清掃業者の選び方

孤独死現場の清掃は、ここ20年ほどで急成長した産業です。ですから、業者によって業務の内容や仕上がり具合に幅があります。業者を選ぶ際は、インターネットを利用すると便利でしょう。また、以下のポイントに注意して選ぶことが大切です。

  • 実績
  • 業務内容
  • 見積もりの内容
  • 顧客への対応

見積もりが分かりにくい、理由をつけて見積もりを出してくれないなど、対応がいいかげんな業者は利用しないほうがいいでしょう。見積もりがしっかりと作ってあり、料金や清掃方法について丁寧に説明してくれる業者がおすすめです。

3.生前整理で孤独死を防ぐ方法

この項では、生前整理をすることで孤独死を防ぐ方法を紹介します。

3-1.生前整理の重要性

生前整理とは、持ちものを整理して自分の死後に遺族が遺品で困らないようにすることです。また、「人生の最後まで、必要なもの・自分にとって大切なものに囲まれて暮らせる」というメリットもあります。生前整理に関心を持つ人は年々増えており、やり方の本なども出版されているのです。自分の持ちものを見直して、不用品を処分し、財産や借金などの目録を作っておくと遺族が遺品整理で困ることはないでしょう。

3-2.生前整理と孤独死の関係

孤独死の現場は、ゴミや不用品があふれていることも珍しくありません。何かのきっかけで気力が失せてしまうと、食事・掃除・入浴など生きるために必要な作業が億劫になることもあります。その結果、孤独死してしまうこともあるでしょう。このような状態を「セルフネグレクト」と言うのです。生前整理は、セルフネグレクト状態では行えません。また、親族や友人が生前整理を手伝うことにより、セルフネグレクト状態が改善して孤独死を防げることもあります。

3-3.業者に生前整理を依頼することで、孤独死を予防できることもある

単身で暮らす人の増加により、生前整理や死後の遺品整理を請け負ってくれる業者も増えています。依頼すれば生前整理の手助けをしてくれるほか、遺品整理も行ってくれるのです。このようなサービスに依頼すれば、孤独死の後始末に遺族が悩むこともないでしょう。

4.孤独死の清掃に関するよくある質問

この項では、孤独死の清掃に関する質問を紹介します。

Q.遺族が遺産の相続を拒否した場合も、孤独死現場の清掃の義務を負うのでしょうか?
A.賃貸物件の保証人になっている場合は、原状回復の義務を負います。

Q.長年会っていない親族が孤独死したので、清掃してほしいと依頼がありました。断ることはできるでしょうか?
A.賃貸物件の保証人になっていない限り、可能です。ただし、遺産の相続をする場合は負の遺産も引き受けなければならないので、清掃をする必要があります。

Q.死後すぐに発見された場合は、特殊な清掃をする必要はありませんか?
A.はい。死後1日以内に発見された場合は大丈夫です。ただし、ひどく部屋が汚れるなど特殊な亡くなり方をした場合は清掃をする必要が出てくるケースもあります。

Q.生前整理や遺品整理を業者に依頼した場合、定期的に連絡などして孤独死を防いでくれるのですか?
A.そのような業者はまだ少ないでしょう。単身世帯の生活の補助などは別のサービスになります。

Q.たとえば、持ち家で亡くなった場合、掃除をしなくても大丈夫でしょうか?
A.臭いや汚れがしみついているので、掃除をしないととても住めません。また、近所から苦情も来るので掃除をしましょう。

まとめ

いかがでしたか? 今回は孤独死した現場の掃除方法や必要性、やり方などを紹介しました。生前整理をすることで、住み慣れた家がより暮らしやすくなることもあるでしょう。孤独死を防ぐには、異変があったらすぐに駆けつけてくれる人が複数いることが大切です。必要ならば、単身世帯の生活を見守ってくれるようなサービスも利用しましょう。