基礎パッキン工法とはどんなもの? 特徴やメリットを解説!

家を建てるとき、土台や基礎はとても大切です。どのような土台や基礎を作るかによって耐震性や家の寿命まで代わってくることでしょう。そのため、土台や基礎の工事方法の選択に悩んでいる人も多いと思います。現在、基礎工事の主流となりつつあるのが、基礎パッキン工法です。

今回は、基礎パッキン工法の特徴やメリットを解説します。

  1. 基礎パッキン工法とは何か
  2. 基礎パッキン工法のメリットとデメリット
  3. 基礎パッキン工法で家を建てる方法
  4. 基礎パッキン工法に対するよくある質問
  5. おわりに

この記事を読めば、家を建てるときの工法の選択肢が増えることでしょう。これから家を建てたいという人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.基礎パッキン工法とは何か

前述したように基礎パッキン工法とは、基礎と土台の間に基礎パッキンと呼ばれる樹脂製の通気部材を組みこむ工法です。古くは「ねこ土台」とも言いました。基礎パッキン工法を行うと、土台を浮かせることができます。日本では一軒家の土台をコンクリート、基礎を木材で作ることが多いのですが、基礎パッキン工法を行えば土台から基礎へ湿気が伝わるのを防ぐことが可能です。また、床下換気口を作らなくてもよくなるので、構造の弱点が少なくなります。

2.基礎パッキン工法のメリットとデメリット

この項では、基礎パッキン工法のメリットとデメリットを解説します。どのような特徴があるのでしょうか?

2-1.基礎パッキン工法のメリット

2-1-1.雨水の侵入を防ぐ

基礎パッキン工法を行えば、床下換気口が必要なくなります。すると、雨水が床下換気口を伝わって土台内部に入ることがなくなり、腐食を防ぐことが可能です。

2-1-2.換気率が高い

基礎パッキン工法は、床下換気口を設ける施工に比べると換気率が高くなります。また、外気が床下に侵入しにくいため、断熱性にも優れているのです。さらに、前述したように外部からネズミなど害獣が入りにくくなります。

2-2.基礎パッキン工法のデメリット

2-2-1.耐久性が低い

現在の基礎パッキンは、ほぼ樹脂製です。ですから、耐久年数が少なくリフォームにも費用がかかります。

2-2-2.職人の腕が問われる

基礎パッキン工法で家を造った場合、通気を確保しなければならない場所は、気密タイプを施工しなければなりません。その際、施工ミスが起こりやすくなります。さらに、基礎パッキン工法は、床下換気口を作る施工に比べるとまだ実績が少なく、経験豊富な業者が少ないのです。そのため、施工業者を選ぶのに時間がかかる場合もあるでしょう。

2-3.基礎パッキン工法が向いている住宅とは?

基礎パッキン工法は、以下のような住宅に向いています。

  • 雨が多い土地に家を建てる場合
  • 自然が豊かで、ネズミなどの被害が周囲に多い
  • 1年を通して温暖で湿度が高い場所に家を建てる場合

特に、湿気が多い土地は基礎パッキン工法を用いることにより、基礎がかびたり腐食したりしにくくなるでしょう。

3.基礎パッキン工法で家を建てる方法

この項では、基礎パッキン工法で家を建築する際の注意点などを解説します。ぜひ、参考にしてください。

3-1.基礎パッキン工法の家づくりをしてくれる業者の選び方

基礎パッキン工法が一般的になったのは、阪神淡路大震災以降のことです。ですから、工務店によってはあまり実績がないということもあるでしょう。基礎パッキン工法を実施している業者は、その旨がホームページに記載されているところもあります。まずはホームページを確認し、基礎パッキン工法への取り組み具合などを確認しましょう。

3-2.費用について

基礎パッキン工法にかかる費用は、家の造りによって異なりますが従来のように床下通気口を作る工法に比べて、極端に高いということはありません。ただし、あまりに安すぎる業者は要注意です。家づくりは費用がかかります。ほかの業者に比べて極端に見積金額が低い業者は、本来しなければならない工事を省略して費用を浮かしている可能性があるのです。

3-3.よい業者の見分け方

家造りに対して、施主より業者の方が圧倒的に知識が豊富です。ですから、施主は分からないことがあったらどんどん質問しましょう。丁寧に応えてくれるのであれば、その業者は信頼できます。逆に、「今すぐ契約してくれれば、工賃を割り引く」などと称して、契約を急がせる業者には注意が必要です。家は一生に一度の大きな買い物ですから、施主が納得いくまで説明してくれる業者を選んでください。

4.基礎パッキン工法に対するよくある質問

Q.基礎パッキン工法で家を建築すると、シロアリの侵入も抑えられると聞きました。本当ですか?
A.床下換気口を設けないことで、外部からシロアリが侵入しにくくなることはあります。ただし、シロアリはあの小ささですから、ちょっとした隙間から屋内に侵入することも多いでしょう。ですから、絶対に侵入しないとは言いきれません。

Q.基礎パッキンがずれたりすることはあるでしょうか?
A.専用のボルトなどでしっかりと土台に固定しますので、基礎パッキンが家に住んでいるうちにずれてきてしまう、ということはありません。

Q.基礎パッキン工法の今後はどうなっていくと思いますか?
A.技術は日進月歩ですから、より耐久性のある基礎パッキンが出てくるでしょう。床下換気口を設ける工法に比べて耐震性も高くなっているので、基礎パッキン工法が建築の主流となっていくと考えられます。

Q.基礎パッキン工法を使えば、床下の湿気はなくなるものですか?
A.場所によるでしょう。多湿の場所に高気密・高断熱の家を建てた場合は、床下に送風機などを設置し、より湿気をためない処置が必要になることもあります。

Q.基礎パッキンが動物などにかじられるということはないでしょうか?
A.たとえば、ハクビシンやタヌキなどの大型の動物が床下に侵入し、長期にわたって住み着いた場合はかじられる危険性が出てきます。しかし、床下通気口を作らなければ侵入経路がありません。ですから、その可能性はほとんどないでしょう。

5.おわりに

いかがでしたか? 今回は基礎パッキン工法について解説しました。この技術が一般的の住宅に用いられるようになってから、約30年ほどです。かなり浸透してきましたが、それでも建築業者によって技術に差があります。施工実績が豊富な業者を選べば、信頼できる工事をしてくれるでしょう。業者選びがポイントです。