深刻な症状が出ることも!?ハウスダストによる健康被害とは?

ハウスダストとは、家の中に発生する微細なほこりのことです。どんなに丁寧に掃除をしても、完全に取りきるのは難しいでしょう。だからといって「ほこりじゃ死なない」とばかりに掃除をさぼっていてはいけません。今回は、ハウスダストによる健康被害やその対処法をご紹介します。3月に入り、ひとり暮らしの準備を始めている方も多いでしょう。ひとり暮らしは楽しいですが、掃除洗濯炊事とすべて自分で行わなければなりません。この記事を読んで、ぜひ掃除の大切さを知ってください。

1.ハウスダストって何?

ハウスダストのハウスとは家。ダストはほこりという意味の英語です。
ですから、直訳すれば「家のほこり」という意味になります。
ほこり、というと灰色がかった綿のようなゴミのかたまりをイメージする方も多いでしょう。
一般的なほこりとハウスダストの違いは、その大きさです。ほこりが肉眼でもはっきり見えるのに対し、ハウスダストは大きさがミクロン単位。
つまり、目に見えないほこりなのです。
ハウスダストは、カビの胞子やダニの死骸、そしてこの時期にたくさん飛んでいる花粉などで構成されています。
通常のほこりは空中を舞っていても、吸いこむことはないでしょう。
しかし、微細なハウスダストは空気と一緒に体内に入る可能性もあります。
では、ハウスダストが体内に入るとどのような健康被害が出るのでしょうか?
それを、次の項でご紹介します。

2.ハウスダストが原因で起こる健康被害とは?

この項では、ハウスダストが原因で起こる健康被害についてご説明します。
「ほこりで人は死なない」ともいわれていますが、ハウスダストの場合は命にかかわることもあるのです。

2-1.アレルギーの原因になる

アレルギーとは、アレルゲンが体内に入ったことによって起こる症状の総称です。
有名なアレルギーとしては、食品によるものや花粉症があります。
特に、花粉症は目のかゆみや鼻水などの症状に悩まされている方も多いでしょう。
ハウスダストもアレルゲンになります。
特に、花粉症の方はハウスダストの中にも花粉が入っているので、ハウスダストアレルギーも発症しやすいでしょう。
花粉症と同じ症状のほか、ひどい咳(せき)に悩まされる方もいます。
さらに、アトピー性皮膚炎の原因になることもあるでしょう。

2-2.喘息の原因になる

喘息は子どもの病気というイメージがありますが、大人でも発症します。
ひどい咳(せき)が代表的な症状で、発作がひどいと命にかかわることもあるでしょう。
また、症状がいったん収まってもハウスダストがひどい場所にいくと再発する危険もあります。
症状がひどくなると、子どもの場合が長期の入院や転地両方を勧められることもあるのです。

2-3.気管支炎や肺炎の原因になる

若いうちは体の抵抗力も強いので、ハウスダストを吸いこんでもそれほど影響はありません。
しかし、子どもや高齢者がハウスダストの一種であるカビの胞子を吸いこむと、肺炎や気管支炎を発症しやすくなります。
特に、冬場にかぜをひいているときは抵抗力が下がりがちになり、肺炎や気管支炎を発症する可能性もアップするのです。

3.ハウスダストの対処法とは?

では、ハウスダストはどのように対処すればよいのでしょうか?
この項では、ハウスダストの取りのぞき方をご紹介します。

3-1.基本は整理整頓と掃除

ハウスダストも普通のほこりと同じように、散らかって乱雑な部屋ほどたくさん発生します。
特に、ペットを飼っていたり布製品がたくさんあったり部屋はダニも発生しやすいでしょう。
また、ペットの毛や微細な綿くずもハウスダストになります。
ですから、ハウスダストの発生を抑えたい場合は、部屋を整理整頓して毎日掃除をすることが第一です。
また、ほこりは上にたまるので家具の上なども掃除をしましょう。
静電気でほこりを吸着するタイプのモップなどがあると便利です。

3-2.ふとんは定期的に干し、部屋に湿気をためない

ダニが最も繁殖しやすいのは、ふとんなどの綿製品の中です。
適度な湿り気と温かさ、さらにはがれた皮膚や髪の毛などエサの豊富な場所は、ダニの格好のすみかになるでしょう。
ですから、ずっとふとんを敷きっぱなしにしておくというのは一番よくありません。
面倒くさくても毎日たたみ、定期的に干しましょう。
ベッドの場合も同様です。
また、人は眠っているときに汗をかきます。
ですから、起きてすぐふとんをたたむと汗が乾きません。
ですから、起きて30分以上してからふとんをたたみましょう。
余裕がある場合は、ふとんにかける専用の掃除機を使うとよいですね。
また、布専用のスプレー式除菌剤を使うのも効果的でしょう。

3-3.晴れた日には家じゅう換気をする

人が住んでいない家がいたみやすいのは、閉め切って風を通さないからです。
ひとり暮らしや、日中誰もいない家もそれに近い状態になるでしょう。
ですから、晴れてよく乾燥した日は、できるだけ換気をしてください。
今の家は気密性が高いので換気をしない限り、隙間から空気が出入りすることもありません。
特に、クローゼットや押し入れの中は湿気がたまりやすいので注意が必要です。
可能ならば開けて風を通しましょう。

3-4.空気清浄機を利用する

しかし、外気が家の中に入るということは花粉やPM2.5なども部屋の中に入る可能性があります。
特に、花粉症の方はこの季節、窓全開で空気の入れ替えなどはしにくいでしょう。
そこで、利用したいのが空気清浄機です。
家全体の空気をきれいにするのはなかなか難しいですが、リビングなど家族が集まったり主に生活したりする部屋に置いておくだけでも効果を発揮します。
空気清浄機はフィルターが命です。ですから、定期的にフィルターを変えながら使ってください。

4.ハウスダストは拭き掃除で撃退する

さて、ハウスダストは微細なほこりですから、わずかな空気の流れで部屋の中に舞い上がってしまいます。
掃除というと、掃除機がけが基本です。
しかし、掃除機がだす排気でハウスダストが舞い上がってしまうと、いくら掃除をしてもきれいにはなりにくいでしょう。そこで、ハウスダストは拭き掃除で取りのぞいてください。クイックルワイパーのような器具で床を拭き掃除すればよいのです。
特に、人の動きがない朝一番や外出から帰った後は、ハウスダストは床にたまっていることが多いでしょう。
そのときに掃除をすれば、一番効果的です。

5.おわりに

いかがでしたか?今回は、ハウスダストの健康被害や対策をご紹介しました。
ハウスダストは放置しておけばだんだんと健康に悪影響を及ぼします。
もしかすると、症状が現れるのは5年先、10年先かもしれません。
ですから、「今は大丈夫」でも、将来は分からないのです。
アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎の方が家族にいない場合は、それほど神経質になることはありません。
しかし、だからといって目に見えるほこりが部屋中に漂っている、という場所で生活しないようにしましょう。
特に、ひとり暮らしの場合は自分がやらなければ誰も掃除をしてくれません。
そのため、少し掃除をさぼればあっというまにほこりが部屋の隅にたまってしまうでしょう。
一度ほこりがたまると掃除がおっくうです。
ですから、短時間でも毎日掃除をする習慣をつけてください。