
炊飯器の選び方を徹底解説! 買い替えで知っておくべきポイントは?
「炊飯器を買い替えたいけど選び方が分からない」と、お悩みではないでしょうか。せっかく買い替えるのなら、きちんと選んで後悔のないようにしたいものです。そこで、今回は、炊飯器の選び方について詳しく解説します。
この記事を読むことで、炊飯器の選び方のポイントやコツが分かり、上手に買い替えることができます。まずは、記事をじっくり読んでみてください。
1.炊飯器について
最初に、炊飯器の主な機能やメーカーなどを見ていきましょう。
1-1.炊飯器とは?
炊飯器とは、米を炊いて米飯にするための家電です。炊飯器の登場により、家事にかかる時間と労力を大幅に減らすことに成功しました。スイッチを入れるだけで米を炊くことができるのも、急速に普及した理由のひとつです。また、誰でも簡単においしいご飯を炊けるようになったことは、日本人の食生活に大きな貢献を果たしたといえるでしょう。
1-2.炊飯器の主な機能
炊飯器の主な機能は、炊飯と保温です。好みの炊き上がりを選べるものも多くあります。また、タイマー予約ができるものがほとんどで、夜にセットして朝に炊きたてのご飯を食べることが可能です。最近では、洗米機能がついたものもあります。また、パンを焼く機能がついたものなどもあり、多機能化が進んでいるのが特徴です
1-3.人気の炊飯器メーカーと機種・価格相場
人気の炊飯器メーカーと機種・価格相場は、下記を参考にしてください。
- 日立:「打込鉄・釜 ふっくら御膳 RZ-AV100M」実売価格27,000円程度~
- タイガー:「炊飯器 圧力 IH JPB-G102WA ホワイト」実売価格26,000円程度~
- 象印:「極め炊き NP-VJ10」実売価格14,000円程度~
- 東芝:「真空圧力IH RC-10VXL」実売価格32,000円程度~
- 三菱:「備長炭 炭炊釜 NJ-VE108」実売価格15,000円程度~
2.炊飯器を選ぶ前に知っておくべきこと
炊飯器を選ぶ前に知っておくべきことを詳しく解説します。
2-1.炊飯器の構造を知ろう
炊飯器は、本体と釜の部分に大きく分けることができます。本体のスイッチを入れると、釜周辺のヒーターが熱せられて、炊飯できるのです。加熱方式は、IH方式・マイコン方式が主流ですが、スイッチを入れて加熱するという基本構造は変わりません。
2-2.炊飯器で炊ける量
炊飯器で炊ける量と目安は、以下を参考にしてください。
- 3合:茶碗約6杯分(単身もしくは2人家族向け)
- 5.5合:茶碗約11杯分(2~3人家族向け)
- 8合:茶碗約16杯分(4~5人家族向け)
- 1升:茶碗約20杯分(5~6人以上の家族向け)
2-3.炊飯器の加熱方式
一般家庭用の炊飯器の加熱方式で主なものは、以下のとおりです。マイコン方式のほうが単純な方式であり、安価な炊飯器に多く見られます。
- IH方式:炊飯器本体に内蔵したコイルに電気を通わせて内釜を発熱させる
- マイコン方式:炊飯器の底にあるヒーターを加熱して内窯を加熱する
2-4.主な炊飯方式
主な炊飯方式については、以下を参考にしてください。
- 圧力方式:加熱中に圧力をかけることで、ご飯をふっくら炊き上げる
- スチーム方式:炊飯中に高温のスチームを発することで一気に加熱する
- 超音波方式:超音波を発生させて米に水分を浸透させやすくしてから加熱する
2-5.内釜の素材
最近は、内釜の素材にこだわった炊飯器が増えています。内釜は、ご飯の炊き上がりに大きく影響するものです。炊飯器の内窯の素材には、主に以下のようなものがあります。
- ステンレス:サビや傷などに強く耐久性が高いため、多くの炊飯器で採用されている
- 鉄:蓄熱性に優れた素材で、お米の芯までじっくり熱をとおすことができる
- 銅:熱伝導率が高く、素早く炊き上げることができムラ炊きを防ぐ
2-6.付加機能について
炊飯以外の付加機能もチェックしておきましょう。たとえば、以下のようなものがあります。
- パン焼き機能
- スマホと連動機能
- 洗米機能
最新の炊飯器には、便利な機能が多く搭載されているものです。ただし、自分にとって必要がないと判断したら重視しなくていいでしょう。
3.炊飯器の選び方
炊飯器の選び方をポイント別に詳しく解説しましょう。
3-1.家族構成は?
炊飯器を選ぶときには、家族構成が大きなカギになります。まずは、家族がご飯を食べる量を考えてみてください。1回の食事で食べる量を満たすことが、最低条件です。また、忙しい家庭では1回に多く炊き、保温もしくは冷凍保存することも考えてみるといいでしょう。炊飯器で炊ける量に対応する家族の人数については、前述した2-2も参考にしてください。
3-2.置き場所やサイズは?
炊飯器の置き場所を考えて、炊飯器のサイズをチェックすることも忘れてはいけません。希望の条件を満たす炊飯器を購入したものの、大きすぎて置き場所に合わなかったのでは困ります。炊飯器は、使用中に発熱し蒸気も発生するため、置き場所には余裕が必要です。
3-3.炊き上がり方は?
ご飯の炊き上がり方にも、好みがあるでしょう。炊き上がり方の好みは、炊飯器の満足度に大きく影響します。もちもちした食感が好みなら、IH方式を採用した炊飯器がおすすめです。歯ごたえのあるしっかりしたご飯にしたいのなら、スチーム方式がいいでしょう。甘みのあるご飯が好みなら、超音波方式が有利になります。
3-4.消費電力は?
炊飯器は、消費電力もチェックしておきましょう。瞬間的に電力を多く使うので、ものによっては電子レンジやドライヤーと同時に使うと、ブレーカーが落ちることがあります。安心して使うためには、炊飯器の使用中はほかの家電の使用を控える・契約アンペア数を上げるなどの方法も検討しましょう。省エネタイプの炊飯器を選ぶのも、ひとつの方法です。
3-5.メーカーや機能はどうする?
好きなメーカーにこだわるか・メーカーはどこでもいいかによっても、選択範囲が異なります。また、付加機能を重視するかも大切なポイントです。しかし、多機能の炊飯器を購入したものの、実際には炊飯と保温以外の機能はほとんど使わないケースも多く見られます。メーカーへのこだわりも、購入時だけがピークで結局気にならなくなったという意見もあるのでよく考えてみてください。
3-6.価格も重要なポイント
炊飯器選びは、価格も重要なポイントです。3合炊きのマイコン炊飯器なら、1台数千円程度で購入できます。しかし、最近人気の高性能タイプでは、1台10万円近くになることもあるのです。まずは、予算を設定し、予算内で希望の条件を満たすものを探してみるといいでしょう。ただし、購入後、数年使うことを考えれば安さだけで選ぶと失敗するので注意してください。
3-7.優先順位をつけて選ぼう
炊飯器を選ぶときは、優先順位の高いポイントを満たすことが大切です。たとえば、価格を重視するのなら、機能などは妥協する必要があります。炊き上がり方や付加機能を重視したいのなら、価格が高くなるのは仕方がないでしょう。最も外せないポイントを満たしたもので、ベストを選ぶようにしてください。そのためも、選ぶポイントに優先順位をつけておくと役立ちます。
4.炊飯器の購入方法
炊飯器の購入方法で主なものを解説します。
4-1.家電量販店
炊飯器の購入先として、家電量販店を外すことはできません。家電量販店は、多くのメーカーの炊飯器を実際に見比べることができるのがメリットです。また、時期やタイミングによっては新製品を安く購入することもできます。自分の目で実物を確認してから買いたい・店員のアドバイスを聞きたいという人におすすめです。
4-2.インターネット
炊飯器は、インターネットで購入することもできます。インターネットではメーカー直販サイトを含め、多くの業者が炊飯器を取り扱っており、最安値で販売しているところを探して購入することも可能です。また、仕様や口コミを詳しく調べることもでき、購入前にいろいろと検討したい人に向いています。忙しくて実店舗に出向く時間がない場合にもおすすめです。
4-3.リサイクルショップ
新品にこだわらないのなら、リサイクルショップで購入することもできます。お目当ての機種が新品同様で安く売られているのなら、考えてみるといいでしょう。ただし、必ず気に入るものがあるとは限りません。何店舗も回って根気よく探すことができる・すぐに買い替えなくてもよいなどの場合におすすめです。
5.炊飯器の選び方に関するよくある質問
最後に、炊飯器の選び方に関するよくある質問に回答します。それぞれ確認し、参考にしてください。
Q.炊飯器の寿命は購入後何年が目安ですか?
A.内釜は3~5年程度・本体は10年程度が目安となるでしょう。内釜の寿命が本体よりも短いのは、コーティングがはげてきやすいことによります。本体に問題がなければ、内釜だけを買い替えて使い続けることも可能です。
Q.迷ったときは容量の多いほうを選んだほうがいい?
A.ご飯をどのくらい食べるかにもよるでしょう。たとえば、家族の人数が多く、食べ盛りの子どもがいるのなら容量の多いほうを選ぶことをおすすめします。家族の人数が多くても、朝食はパンも食べるというのなら、大容量の炊飯器が必要ないケースもあるでしょう。ご飯を食べる回数や量を十分に考えてみてください。
Q.IH方式のほうがマイコン方式より優れているのですか?
A.炊き上がりの点で比べると、IH方式のほうが優れているといえるでしょう。マイコン方式が、内釜の底部からの加熱だけにとどまる一方、IH方式は内釜全体を発熱させるため、ご飯をよりおいしく炊き上げることができます。
Q.メーカーにこだわって選んだときのメリット・デメリットは?
A.自分の好きなメーカーの炊飯器は、操作に慣れているので新製品でのすぐに使いこなせることがメリットといえます。デメリットは、他社製品の優れた炊飯器を使う機会がないことです。特定のメーカーにこだわらないほうが、優れた炊飯器を安価に購入するチャンスに恵まれるでしょう。
Q.炊飯器で調理することのデメリットは?
A.故障の原因になりやすいこと・メーカーの保証対象外となることが大きなデメリットです。ケーキやパンなど、もともと炊飯器の機能として搭載されている以外のものを調理することは、メーカーの想定外の使用方法となります。従って、故障した場合の修理費用は、保証期間内であっても有料となるので注意しましょう。
まとめ
今回は、炊飯器の選び方について詳しく解説しました。毎日の食卓にご飯が登場する家庭にとって、炊飯器は欠かすことができません。寿命や買い替えなどで新製品を選ぶときは、現在の不満点を解消できるものを選ぶといいでしょう。そのためにも、何を重視するのかリスト化してみることをおすすめします。価格の安さばかりを重視すると使ってから後悔することもあるので注意してください。