
食器の油汚れを素早くきれいに落とすコツを紹介!順番や温度にも注意
「食器の油汚れがなかなか落ちない」「きれいに落とす裏ワザはないのか?」とお悩みの人は多いでしょう。食器洗いはただでさえ面倒なものですが、落ちにくい油汚れが付着しているとより大変なものになってしまいます。きれいに油汚れを落とすことができる簡単な方法があれば、知りたいですよね。
この記事では、食器の油汚れを落とす効果的な方法や、おすすめの洗剤などをまとめてご紹介しましょう。
この記事を読むことで、油汚れの特徴や食器の油汚れを簡単に落とすコツなどが分かるはずです。ぜひ参考にしてください。
1.食器の油汚れについて
まずは、油汚れの困りごとや特徴などをご紹介しましょう。
1-1.油汚れに多い困りごとは?
食器を洗っているときに最も多いのが「油汚れがなかなか落ちない」という困りごとでしょう。油汚れは簡単に洗っただけでは落ちにくく、洗ったと思っても食器にぬるぬるした感触が残ってしまいます。そのため、油汚れの多い食器がたまっていると、「洗うのが面倒」「きれいに洗えるだろうか?」と頭を抱えてしまう人が多いのです。
1-2.油汚れの特徴を知ろう
食器の油汚れがなかなか落ちない理由を知るためには、まず油汚れの特徴を理解する必要があります。油汚れは酸性の汚れで、「冷えると固まる」「水に溶けない」という特徴を持っているのです。つまり、反対に考えると、食器を温めて油が水に溶けるようにし、アルカリ性の洗剤を使うことで、油汚れをきれいに落とすことができるということになります。
1-3.食器ならではの特徴は?
食事が終わった後の洗いものでは、食器が大量に出ることが考えられます。大量の油汚れを落とすためには、いかに効率的な洗い方をするかが重要になるでしょう。また、冷えると固まってしまう油汚れですが、食器を温かいうちに洗うのは無理なものです。そのため、温かいお湯を使って洗うことで、油がゆるんで溶け出し、きれいに落ちやすくなります。
2.食器の油汚れを落とす方法
食器の油汚れを効率的に落とす方法について、使用する洗剤や洗う順番などをまとめました。
2-1.ナノ洗浄ができる食器用洗剤と目の粗いスポンジを用意
食器洗いをする際は、ナノ洗浄ができる食器用洗剤と目の粗いスポンジを用意しましょう。ナノ洗浄とは、油汚れをより細かく分解して洗い流す洗浄メカニズムのことです。そして、洗剤がしっかり泡立つように、目の粗いスポンジを使うようにしましょう。
2-2.油汚れの少ないものから順番に
食器を洗う際は、油汚れの少ないものから順番に洗っていきましょう。食器を汚れ別にまとめておくとスムーズに進みます。最初に油汚れの多いものを洗ってしまうと、スポンジに油がついて汚れが広がり、洗剤や水を多く使うことになってしまいがちです。また、油汚れの少ない食器を洗っている間に、お湯をためた桶(おけ)に油汚れの多い食器を漬けておくと、より汚れが落ちやすくなります。
2-3.洗うときはお湯を使う
前述したとおり、油汚れは温めると落ちやすくなります。そのため、食器を洗う際はお湯を使うのがおすすめです。冷たい水で洗うと油が固まり、なかなかギトギトした感じが取れません。熱いお湯にする必要はないので、ぬるま湯を使って洗うようにしましょう。
2-4.しっかり泡立てて油汚れを包み込むように
油で汚れた食器を洗う際は、洗剤をしっかり泡立てて油汚れを包み込むようにしましょう。泡立てることで洗剤の表面積が増え、汚れに対して広く接するようにします。洗剤に含まれている界面活性剤が汚れを包み込み、きれいに落としてくれるはずです。
3.食器の油汚れを落ちやすくするポイント
食器の油汚れができるだけ落ちやすくなるよう、洗う前にやっておくべきことをご紹介します。
3-1.漬け置きしておく
油汚れは乾燥すると落ちにくくなるため、食器を洗う前に少しの間、漬け置きしておくとよいでしょう。洗い桶(おけ)にぬるま湯を入れ、食器用洗剤を数滴たらして軽くかき混ぜてから食器を漬けるのがおすすめです。油汚れがある程度分解され、軽くこすっただけで簡単に落ちやすくなります。
3-2.キッチンペーパーやミカンの皮で拭いておく
洗う前に、食器についた油汚れをキッチンペーパーやミカンの皮などで拭いておくのもおすすめです。そうすることで、付着した油の量を減らすだけでなく、油の広がりを防ぐことができます。ミカンの皮にはリモネンという精油成分が豊富に含まれており、油性の汚れを落とす効果が抜群です。ミカンを食べたときに捨てずに取っておき、食器洗いに活用するとよいでしょう。
4.特に落ちにくい油汚れについて
洗っても残りがちな油汚れについても、落とし方を詳しくご紹介しましょう。
4-1.プラスチックに付着した油汚れ
タッパーなどのプラスチック容器は、油汚れがなかなか落ちません。「何度洗っても隅にぬるぬるが残る」という経験をした人は多いでしょう。プラスチックの原料は石油なので、油汚れが浸透しやすく、落ちにくくなってしまうのです。そこで、中性の食器用洗剤より、アルカリ性のセスキ炭酸ソーダを使うとよいでしょう。100円ショップでも粉末のセスキ炭酸ソーダが売っているので、水に溶かしてスプレーボトルに入れ、汚れに吹きかけてみてください。
4-2.チーズなど特に落ちにくい油汚れ
チーズが溶けて食器にこびりついてしまうと、洗ってもなかなか落とすことができません。そんなときは、食器に熱湯をかけてチーズを溶かし、柔らかくなったところをヘラなどでこすって落としましょう。
5.食器の油汚れをナチュラルな洗剤で洗う方法
食器の油汚れをナチュラルな洗剤で洗う方法やメリットをまとめました。
5-1.最近人気の自然派洗剤
最近は環境にやさしい生活が注目され、「できるだけ洗浄力の強い洗剤は使わずに油汚れを落としたい」という人も増えてきています。自然由来の成分で汚れをしっかりと落とせると話題なのが、「重曹」「クエン酸」「セスキ炭酸ソーダ」などです。特に重曹には臭いを落とす効果もあるため、食器洗いに利用するにはおすすめの洗剤となっています。
5-2.ナチュラル洗剤は肌にやさしくエコ
食器の油汚れ落としにナチュラル洗剤を使うことには、「肌にやさしい」「エコ」などのメリットがあります。重曹やクエン酸・セスキ炭酸ソーダなどは自然由来の成分であるため、市販の食器用洗剤と比べて肌にやさしく、肌荒れが心配な人でも安心して使うことができるのです。また、いずれも100円ショップでも購入できるため、経済的にもやさしいという点も魅力でしょう。
5-3.重曹を使った食器の洗い方とポイント
食器洗いに最も多く使われるナチュラル洗剤は、重曹でしょう。今回は、重曹を使った食器の洗い方やポイントをご紹介します。
5-3-1.洗い方の基本
重曹を使った食器洗いの手順は、以下のとおりです。
- 洗い桶(おけ)に水を10リットルため、重曹大さじ1~2杯を溶かす
- 食器を一晩漬け置きする
- 翌朝、洗い流す
5-3-2.鍋を洗い桶(おけ)代わりにすると一石二鳥
調理で汚れてしまった鍋に水と重曹を入れ、そこに食事で使った食器を漬けこんでおくと、鍋と食器の両方をきれいにできるので一石二鳥です。大きめの鍋を使って調理した日は、ぜひ試してみてください。
6.食器の油汚れに関するよくある質問
「食器の油汚れをきれいに落としたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。
Q.食器を洗うスポンジは、どのくらいの頻度で交換すればよいですか?
A.最低でも2週間に1回は交換してください。汚れていないように見えても、油が浸透して洗剤が泡立ちにくくなっていきます。
Q.フライパンや鍋も、使い終わったらすぐ水で流したほうがよいですか?
A.フッ素樹脂などコーティングされているものは、熱いうちに水で流すとコーティングがはがれる原因になります。冷めるまで待ちましょう。
Q.洗剤を泡立てず食器を洗うとどうなりますか?
A.泡立てたときに比べて汚れが落ちにくいため、洗剤をたくさん使うようになってしまうでしょう。その分、流す水の量も多くなり、洗剤と水の無駄遣いになってしまいます。
Q.アルカリ性の洗剤が効果を発揮するのは、油汚れだけでしょうか?
A.油汚れ以外にも、たんぱく質汚れを落とす効果があります。
Q.洗いものを減らす工夫をおしえてください。
A.ワンプレートに盛りつけする・食器にラップを敷いて使う・食器に盛らず鍋から食べる、などの方法があります。
まとめ
食器の油汚れを簡単に落とす方法や落ちやすくするポイントなどを詳しくご紹介しました。食器の油汚れはなかなか落ちないため、洗いものが憂うつになってしまう人も多いでしょう。少しの工夫で油汚れをきれいに落とすことができるため、ぜひこの記事を参考にして実践してみてください。