今日からあなたもエコマニア! 段ボールコンポストの作り方をご紹介

家で家庭菜園している方が初心者から抜け出すと、次に始めるのは『堆肥作り』が多いと思います。ご自身で堆肥の作り方を調べていくうちに、段ボールコンポストにたどり着いたという方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は段ボールコンポストの作り方と使い方について中心にご紹介していきたいと思います。

1.段ボールコンポストとは?

段ボールコンポスト。名前だけは聞いたことがあっても詳しくない、という方が多いのではないでしょうか。そこで、この項目では段ボールコンポストの基礎知識についてご紹介します。

1-1.そもそも『コンポスト』って何?

コンポストとは、生ゴミなどの有機物を微生物や菌などに分解・発酵させて作る堆肥のことです。転じて、コンポスト化する容器や仕組みのことをコンポストと呼ぶこともあります。

コンポストの特徴は、短期間で作ることができるという点。自然環境にある本来の堆肥は、完成するまでに1~2年の歳月を要します。しかし、コンポストの場合は分解や発酵のしやすい環境で作ることにより、十倍のスピード……つまり、1か月~2か月で作ることが可能なのです。

市販で売られている堆肥のほとんどは人工的に作られたもの。つまり、コンポストということになりますね。

1-2.段ボールコンポストとは?

では、段ボールコンポストとはどのようなものなのでしょうか。

段ボールコンポストとは、生ゴミをピートモスなどの機材と主に段ボールに入れて作られた堆肥のこと。

段ボールコンポストは段ボールで作られているので経済的です。しかも、作成時間は30分程度と短く簡単なので、エコ初心者の方々に人気が出てきています。

ちなみに、発祥は北海道。というのも、普通のコンポストは野外に設置するため、冬になると凍結して使えなくなってしまうからです。段ボールコンポストなら、屋内に設置することが可能なので凍結の心配がありません。

2.段ボールコンポストのメリット

段ボールコンポストのメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?

2-1.経済的

一般的なコンポストを家に導入する場合、初期費用が最低でも1万円はかかってしまいます。しかし、段ボールコンポストなら、実質基材に使うピートモスなどを購入するための1000円程度しか費用しかかかりません。

2-2.油を処理できる

段ボールコンポストと電動式コンポスとの違いがここにあります。一般的な電動式コンポストは廃油が苦手なのですが、段ボールコンポストは逆に得意なのです。

2-3.夏場の悪臭から解放される

基本的に、生ゴミの収集は週に2回ほどですよね。夏場に3日も間があけば、その間に腐敗して強烈な悪臭を放つようになります。ましてや、ゴミの日に出し忘れたりなどすれば悲惨。置いておく場所にも困るはずです。

段ボールコンポストに生ゴミを入れておけば、悪臭から解放されるでしょう。もちろん、微生物によって分解・発酵されている際に多少の臭いはありますが、生ゴミを普通に放置するよりはよっぽどましです。

2-4.ゴミの重量が減る

生ゴミは水分を吸っているので非常に重く、運搬は一苦労。しかし、コンポストにしてしまえば余分な水分などが蒸発して軽くなっています。手間が削減できるでしょう。

2-5.堆肥に使える

段ボールコンポストの本来の役目は堆肥として使うこと。家でガーデニングをしている方にとっては、肥料などを購入する手間や費用を抑える手助けとなるでしょう。

3.段ボールコンポストのデメリット

3-1.独特の臭いがある

真っ先に挙げられるものといえば、独特の臭いでしょう。とはいえ、しっかりと密閉されていれば、気になるほどの悪臭にはなりません。

設置場所を考えるなど、独自に工夫してみましょう。

3-2.害虫被害にあるリスクがある

段ボールコンポスト最大のデメリットが、害虫被害です。ゴキブリやハエなどにたかられ、繁殖の温床となってしまうことがあります。

しっかりと作られていれば、ある程度は害虫被害を防ぐことができますが、完全に防ぐことはできません。もちろん、段ボールコンポストの作りがいい加減だと、害虫被害が増えるでしょう。

4.段ボールコンポストの作り方

この項目では、実際に段ボールコンポストを作る手順についてご紹介します。

4-1.用意するもの

用意するものは以下のとおりです。

  • ボール箱
  • ピートモス20リットル
  • もみ殻くん炭10リットル
  • プラスチックのスコップ
  • ガムテープ

プラスチックのスコップは土を入れたり混ぜたりする際に使います。金属製のものでもよいのですが、段ボールを傷つける可能性があるので、プラスチック製の方がよいでしょう。

4-2.段ボール箱を組み立てよう

まずは段ボールを組み立てて箱の形にしましょう。この際、底になる部分は互い違いになるように組み立てると強度が増します。単純にガムテープで補強するだけでもかまいません。

次に、段ボールの底に段ボールを敷きます。最低でも段ボール10枚分以上は敷いておくのが好ましいでしょう。また、補強のために、壁の部分にも新聞紙を厚めに重ねて貼り付けておきましょう。

4-3.土を作ろう

ピートモスともみ殻くん炭を用意し、段ボールの中に入れていきましょう。割合としてはピートモスが『3』に対してもみ殻くん炭が『2』程度になるようにしてください。段ボール箱の半分程度にまで土が入ったら、スコップでよく混ぜておきましょう。

最後に、250~300cc(コップ1杯程度)の水を全体的にかけ、再度全体に水分が行き渡るようにかき混ぜてください。この際、水が多すぎると箱の底から水漏れします。注意しましょう。

4-4.フタをかぶせて通気性の高い場所に置こう

最後に段ボールのフタを作ります。簡易的に新聞紙や洗濯ネットでフタにすることもできますが、段ボールをフタにした方が臭いを抑えられるので使いやすいでしょう。

段ボールをフタにする場合、サイズが合わずに隙間ができてしまうこともあります。そのような場合には、新聞紙をフタの内側に貼り付けてサイズを調整しましょう。

フタまでできたら、通気性のよい場所に設置します。この際、底の部分には『すのこ』などを敷いて通気性の確保をすることが大切です。床に直接置くと、底の部分だけ通気性が悪くなり、失敗してしまうことがあります。

5.段ボールコンポストの使い方

5-1.ゴミは1日500グラムが適量

段ボールコンポストの場合、1度に大量に何キロもの生ゴミを入れてはいけません。適量は1日あたり500グラム前後です。また、なるべく早く発酵を進めるために、生ゴミはできるだけ細かくしていた方がよいでしょう。

ゴミを投入したら、ムラができないようにしっかりとかき混ぜてください。

5-2.温度管理をしよう

発酵が進むと温度が上昇してきます。この時期だとわかりやすいので、触って未確認するとよいでしょう。

温度の適切な目安としては50℃前後です。温度が高すぎると臭いが強くなるので、高くなりすぎるようなら新たにピートモスなどを足して調節しましょう。

5-3.水分管理をしよう

水分管理も大切です。水分量が多すぎると臭いが強くなってしまいます。かといって、乾燥しすぎていると発酵が進みません。

目安は少ししめっているような状態。べちゃべちゃになっているような場合は、新たにピートモスなどを足して調整しましょう。

5-4.入れてはいけないもの

段ボールコンポストは、人が食べることができるものなら基本的には入れることが可能です。しかし、中には入れてはいけないものもあります。代表例をご紹介するので、覚えておきましょう。

  • かんきつ類の皮(防腐処理されていることが多いため)
  • 塩分の強い加工品
  • 貝殻
  • 動物の骨

まとめ

いかがでしたか?

今回は段ボールコンポストの作り方と使い方について中心にご紹介しました。

  1. 段ボールコンポストとは?
  2. 段ボールコンポストのメリット
  3. 段ボールコンポストのデメリット
  4. 段ボールコンポストの作り方
  5. 段ボールコンポストの使い方

段ボールコンポストは経済的でエコな素晴らしい試みです。ぜひ、試してみてくださいね。