部屋の防音対策を知りたい!自分でできる簡単な防音方法

賃貸物件やシェアハウスなどに住んでいる人のお悩みで多いのが「防音対策」です。防音対策が必要とされるのは、両隣の生活音を防ぐためだけではありません。自分の生活音を隣人や階下の住人に伝えない…という意味でも大切なのです。ただし、プロの業者に依頼して防音対策をほどこした部屋にリフォームするのも大変でしょう。

そこで、ここではDIYが可能な簡単防音対策をご紹介しましょう。

1.防音の基礎知識

そもそも「防音」には3種類あるのはご存じでしょうか。

  • 「吸音(きゅうおん)」…「音」の力を吸収し「熱」の力に替えて音を小さくする。
  • 「遮音(しゃおん)」…音を跳ね返してとおらないようにさえぎる。
  • 「防振(ぼうしん)」…振動する音を吸収して減らす。

この3つの対策を行うことで完璧な防音対策ができるのです。

2.窓の防音対策

窓の外から入ってくる車の音、商店のアナウンスや音楽、ご近所の生活音、子どもやペットの声などは気になるものです。特に、古い建築物だと防音設備もほどこされていないのでうるさく感じるでしょう。そこで、自分でもできる防音対策をご紹介します。

2-1.防音カーテンを付ける

遮音(しゃおん)効果があるカーテンを付けましょう。購入するときのポイントは「窓から空気の入ってくる隙間(すきま)をすべておおうこと」です。

丈が少しでも短かったり、カーテンレールとカーテンの間に空きがあったり幅が足りなかったりすると空気とともに音も侵入してしまいます。そのたのために、購入する前には正確にサイズを測りましょう。

遮音カーテンが効果を発揮するのは、ピアノやバイオリンなどの楽器の音、犬や女性の声など「高音」です。振動をともなう工事や車などの「防振(ぼうしん)」対策としてはあまり効果がありません。

さらに、サッシに隙間テープを貼り、2重カーテンにするとより防音効果がアップします。

2-2.窓に防音シートを貼る

カッターで使用する分だけカットできる窓用の防音シートを貼る方法です。ガラス窓のサイズに合わせてカットして貼るだけなので簡単でしょう。はがしても跡は残らないので賃貸物件でも安心して使用できるのもメリットです。

2-3.緩衝材(かんしょうざい)シートを貼る

引っ越しのときに使用する緩衝材(かんしょうざい)も防音材料として使用できます。透明ビニール製でプチプチとつぶれるデコボコがあるおなじみのシートですが窓の防音用に作られた製品があるのです。ノリや粘着テープなどを使用せず水だけで貼ることができる製品もあります。

防音効果のほか、断熱効果や外からの目隠し効果も得られるでしょう。見た目が気になる…という人にはかわいいプリントがほどこされている製品もあるので探してみてください。2-2の防音シートも2-3のシートも、「防振(ぼうしん)」の働きもあります。遮音カーテンとともに行えばより防音効果がアップするでしょう。

2-4.簡易内窓キットで2重窓にする

窓の木枠に幅がある場合は、市販の簡易内窓キットで2重窓を作ることもできます。キットはホームセンターなどで販売されているので自分の部屋の窓に取り付けられるか調べてみましょう。

今ある窓の内側にもう一枚窓を付けることによって間に空気層ができ、防音・省エネ・結露防止などの効果が得られます。

3.壁の防音対策

隣の部屋のテレビや音楽がうるさいなどの場合には壁に防音対策をほどこしましょう。簡単にできる方法をいくつか紹介します。

3-1.家具の配置を換える

壁の前に何もないと物音が伝わりやすくなります。また、隣の部屋の音が伝わりやすいのはもちろん、こちらの会話や見ているテレビの音なども隣人に伝わるのです。プライバシー保護のためにも防音対策をしてください。

一番簡単なのは、壁に沿って大きな家具を配置することです。飾り棚のようなものではなく、ぎっしり本を並べられる本棚や洋服タンスなどのほうが「遮音(しゃおん)」効果が得られるでしょう。できるだけ背の高い家具のほうがいいのですがつっぱり棒などを設置して地震対策も忘れないでください。

また、家具を配置する前に市販の吸音材を壁に貼るのもおすすめです。家具が目隠しになるのでインテリアにも影響しません。

3-2.自作できる防音壁

市販のダンボールやプラスチックダンボールは防音効果があります。音をさえぎりたい壁全面に貼ると効果的です。吸音材とともに貼るとより防音効果もアップします。

賃貸しで壁を傷つけたくない場合には…

  1. ダンボールの裏に両面テープを貼る。
  2. 壁にマスキングテープを貼る。
  3. マスキングテープの上からダンボールを貼る。

以上で、両面テープの跡を気にしなくてもいい簡単な防音壁ができます。

ただし、インテリアとしてはかっこよくないのが難点です。天井につっぱり棒を付け、オシャレなロールスクリーンを下げて目隠しをしてみましょう。写真のパネルなどを飾るのもおすすめです。

3-3.ワンタッチで付けられる防音パネル

遮音(しゃおん)シートを吸音材ではさんだ防音パネルも市販されています。加工費用は別で好みのサイズにカットもしてもらえ防音効果も高いと評判です。お金はかかりますが本格的に壁の防音対策を考えている人にはおすすめでしょう。

4.床の防音対策

騒音は住民トラブルの原因になります。トラブルなく快適に暮らすため、自分の生活音で階下の住人に迷惑をかけないようにすることも大切でしょう。床の防音対策には以下のような方法があります。

4-1.床に防音シートを敷く

床に敷くことで音を吸収する防音(吸音)マットは、さまざまな種類が販売されています。効果や予算などを比較して選んでください。防音シートを敷いた上からさらに厚みのあるカーペットやラグを敷くとより効果は上がります。

4-2.防音効果のあるタイルカーペットを敷く

タイルカーペットとは、正方形にカットされた小さなカーペットです。30×30センチ、50×50センチなどサイズも豊富で素材やカラーも幅広く展開しています。床に置くだけなので敷くのも簡単です。

また、もし汚れてもその部分だけはがして洗濯機などで洗えるタイプもあります。防音効果のある素材や厚めの素材、コルク素材などがおすすめです。

4-3.フローリングの上に身に畳(たたみ)を敷く

最近、インテリアとして人気が復活しているのが畳(たたみ)です。けれども、賃貸し物件でもともとフローリングの場合は畳の部屋にリフォームするのは難しいでしょう。

そこで、ミニ畳(たたみ)を利用する方法がおすすめです。タイルカーペットのように小さなサイズの製品があるので部分的に敷いてみてはいかがでしょうか。

4-4.防音スリッパを使用する

バタバタと歩く音は階下に響きやすいものです。特に、はだしで「かかと歩き」をするとドンドンと音が立つので注意してください。

けれども、家の中で気を使いながら歩くのは難しものです。そこで、防音スリッパを使用しましょう。柔らかくフカフカとした厚手のスリッパやルームシューズがおすすめです。防音マットの上に防音カーペットを敷き、防音スリッパを使用すればより効果はアップします。

4-5.上の住人の生活音がうるさい場合

上の住人の足音や生活音がうるさい…とお悩みの人は多いものです。対処策としては大家さんや管理会社をとおして注意をしてもらうのがベストでしょう。

騒音のする日時や時間帯、どのような騒音なのか(足音・子どもが走る音・椅子を引きずる音など)などを毎日メモをして詳しい状況を伝えてください。

また、簡単な対処法としては…

  • 音楽をかけたりテレビを付けたりしてほかの音を流す。
  • ヘッドフォンをする。
  • 耳栓をする。

などがあります。

気にし始めると神経質になるので自分でも音を立てるようにしたら意外と気にならなくなったという人もいるようです。

ただし、どうしてもがまんできない場合やストレスになる場合もあるでしょう。そんなときは最初に挙げたように、状況説明ができる具体的なメモを大家さんや管理会社に見せて注意をしてもらうようにしてください。

5.まとめ

いかがでしたか? 集合住宅やシェアハウスなどで暮らしていると騒音問題はつきものです。特に、賃貸し物件の場合は自分で防音対策を考えなければなりません。

そこで、簡単にできる防音対策をご紹介しました。窓・壁・床別の防音対策は自分でもできる方法があることがおわかりいただけたかと思います。

できれば、ご紹介した対策を1つだけではなく複数も行うことがおすすめです。より高い防音効果を得ることができるでしょう。