
ワンルームの片付けに困っている人必見! 上手に片付けるコツ教えます!
ワンルームで暮らしていると、「部屋が散らかって困る」「なかなか上手に片付けられない」というお悩みは付きものですよね。わざわざ、休日を潰して片付けてもすぐに散らかるので「もう、片付ける気になれない!」という人も少なくないでしょう。収納の少ないワンルームは、やみくもに片付けを始めても、すぐに挫折するか元に戻ってしまうかのどちらかです。実は、すっきりと片付けるには「要領」があります。そこで、そもそも片付かないのはなぜ?という原因や、片付けのコツなどをご紹介しましょう。
- ワンルームが片付かない! その原因は?
- ワンルームの片付けの始め方
- ワンルームの片付けのコツとポイント
- 場所別ワンルームの片付け方法
- 部屋の片付けはプロに依頼するのもおすすめ
- ワンルームの片付けに関するよくある質問
この記事を読んでいただければお悩みを解決できます。ぜひお役立てください!
1.ワンルームが片付かない! その原因は?
ワンルームが散らかって片付かない、片付けてもすぐに散らかる……そんなお悩みを解決するために、まずは何が原因なのかを探ってみましょう。
1-1.モノが多すぎる
片付かない原因として、衣類・雑貨・雑誌など「いろいろなモノが多すぎる」ということが、1番に挙げられます。モノが多すぎる人は、衝動的に買い物することが大好きです。また、「無料」という言葉に弱く、ついつい不要なモノでももらってしまいます。その結果、どんどんモノが蓄積され、部屋にあふれてしまうのです。
1-2.モノが捨てられない
部屋にモノが多すぎる人ほど「捨てられない」性格でもあります。「いつかは使うかも」「せっかくもらったのにもったいない」「思い出があるから」……など、いろいろな理由を付けてモノを処分しようとはしません。そして、必要なモノと不要なモノとを見極めることなく、ただ部屋に積み上げてしまいます。けれども、持ちモノが多い割には、常に同じ洋服を着たり同じバッグしか使わなかったりする人も多いようです。
1-3.部屋の収納が少なすぎる
一般的に、ワンルームは収納が少ないものです。部屋の大きさにもよりますが、押し入れ半間(はんげん)程度の大きさ(横約91cm×高さ約182cm)の、クローゼットが1つしかないこともあります。そのため、収納したいモノをすべて片付けることができず部屋にあふれてしまうのです。
1-4.モノを置く・収納する定位置を決めていない
洋服はクローゼット、バッグはカゴの中、書籍は棚など、モノを置いたり収納したりする定位置を決めていないと散らかる原因になります。脱いだ洋服や読み終わった雑誌など、適当に置くだけでは片付きません。
また、定位置を決めていないと、モノを探すときに「あれ、どこに置いたっけ?」と、手当たりしだいあちらこちらをひっくり返すため、さらに部屋が散らかってしまいます。
1-5.片付けの習慣が身に付いていない
「片付け」が下手な人は、片付けの習慣が身に付いてないようです。モノを使ったらすぐに片付ける・元に戻す、などの習慣がありません。使ったら使いっぱなし、出したら出しっぱなしなので常に散らかっている状態になってしまうのです。
1-6.簡単で効果的な片付けのテクニックを知らない
常に部屋が散らかっている人は、「片付け=面倒・大変」だと思っている人が多いようです。片付けは、ちょっとしたテクニックで簡単にできることを知りません。
実は、部屋の片付けは簡単に実行できます。そのためには「散らからない部屋」にすることです。たとえば、散らかりやすい細いモノはカゴに入れてひとまとめにする、雑誌や新聞は適当に置かないでボックスに入れるなど、ちょっとした工夫で散らかるのを防げます。
2.ワンルームの片付けの始め方
スムーズに片付けを進めるためには、基本のステップがあります。ワンルームの大きさや構造にかかわらず、共通しているステップを順番にご紹介しましょう。
2-1.まずは「小さな場所」から片付け始める
片付けに慣れていない人は、最初は「小さな場所」から片付けを始めましょう。いきなり部屋から始めるのではなく、まずはドレッサーの引き出しや、小物入れなどから片付けるのです。少しずつ片付けに慣れること、小さな達成感を積み重ねることで「やる気」がアップしていきます。
2-2.最初に「不要なモノ」を処分する
最初は、モノを処分することからスタートします。ドレッサーや本棚、クローゼットなどに使っていないモノ、もったいなくて捨てられないモノなどがたくさんあるでしょう。
思いきって「断捨離」をして、自分が本当に必要なモノ・本当に気に入っているモノだけに絞り込んでください。狭くて収納の少ないワンルームをきれいな状態に保ち、片付けやすくする基本です。
2-3.モノの仕分けをする
まずは、モノの仕分けをしましょう。たとえば、ドレッサーの引き出しから片付けるとしたら、引き出しの中のモノをすべて出して床に並べてください。
次に、「必要」「不要」「保留」に仕分けをします。「不要」と決めたモノはゴミ袋へ、「必要」なモノだけを引き出しに戻してください。判断に迷うモノは、とりあえず「保留」にして、まとめてカゴなどに入れておきましょう。1〜2週間、時間を置いて再度眺めると意外と「これはいらないな!」と決められます。本棚・食器棚・クローゼットなど、同じ方法で不要なモノをどんどん捨ててスペースを作りましょう。
2-4.モノの定位置を決める
前項で、「必要」と仕分けしたモノは、無計画に元の場所に戻さず、定位置を決めながら戻してください。ドレッサーを例に挙げてみましょう。
- 1番上の引き出しは、小さなカゴやケースで仕切りを作り、メイク用品・ピアス・コットンや綿棒など、「小さいモノ」を入れる場所にする
- 2番目の引き出しは、深さのあるケースで仕切り、基礎化粧品・パック・ヘアケア用品などを分けて入れる
- 3番目の引き出しは、基礎化粧品やコットンなどのストック、化粧ポーチなどを入れる場所にする
ほかの場所も、上記のように定位置を決めながら片付けましょう。定位置を決めるときは、「ひんぱんに使用するモノは手前(上)に、あまり使わないモノは奥(下)に」が鉄則です。
2-5.毎日使うモノはまとめて取りやすい場所に置く
毎日、仕事に出かけるときに必ず身に付ける・持っていくモノは、引き出しに片付けずに、まとめて取りやすい場所に置いてください。たとえば、スマートフォン・キーケース・毎日身に付けるアクセサリー・腕時計などは、ひとまとめにカゴに入れ、キッチンカウンターの上など取りやすい場所に置くと、帰宅後もそこに戻すだけなので便利です。
3.ワンルームの片付けのコツとポイント
ワンルームの片付けがうまくいくコツとポイントをご紹介しましょう。
3-1.片付けの前に収納用品を買わない
片付けよう!と決意すると、収納用品を先に購入する人がいますがそれはNGです。前項でご紹介したように、ワンルームを片付ける極意は「不要なモノを処分すること」にあります。入れ物を増やしてしまっては意味がありません。収納用品は、モノを処分して定位置を決めてから、最後に本当に必要なモノだけを買うようにしましょう。
3-2.片付ける場所をリスト化して計画を立てる
片付けは、いきなり無計画に始めると挫折しがちです。最初に片付ける場所をリスト化してみましょう。「キッチン」など、大ざっぱに書くのではなく、「キッチンのコンロ周辺」「冷蔵庫の中」「シンクの引き出し」など具体的に細かく書いてください。次に片付け計画を立てます。「○日は、キッチンの棚と引き出し」「○日は、シンクの下」など、日付と具体的に片付ける場所をカレンダーなどに書き込み、1つ1つ着実にクリアしていきましょう。
3-3.モノを増やさない
できるだけ「モノを増やさない」ように、以下のことを心がけてください。
- 衝動買いはしない
- 試供品や無料サンプルなどはもらわない
- 「どうしてもほしい!」と思ったら、1度家に帰って考える
- 借りられるモノは買わないで借りる
- 「1つ買ったら1つ不用品を処分する」ルールを守る
- できるだけモノをコンパクトにする(たとえば、写真はスキャニングしてデータ化するなど)
3-4.定期的に「捨てる」を心がける
定期的に「断捨離」をする日を決めて、使っていないモノは思いきって捨てるようにしましょう。「まだ使えるかも」と思っていると、どんどんモノは増えてしまいます。「1年以上使っていないモノは捨てる」など、自分でルールを決めて実行してください。
3-5.どうしても必要なら収納場所を作る
頑張ってモノを減らしても、どうしても収納しきれないこともあります。そんな場合は、デッドスペースになっている場所を探して収納場所を作りましょう。部屋の構造によって異なりますが、洗面所の洗濯機置き場の上や、冷蔵庫の横などあいているスペースを上手に利用してください。
4.場所別ワンルームの片付け方法
ワンルームの場所別に、上手な片付けのポイントをご紹介しましょう。
4-1.リビング
ワンルームの場合は、キッチン・リビング・寝室の間仕切りがないので、家具の配置にも工夫が必要です。
4-1-1.リビングの配置とおすすめの家具とは
部屋の1番奥の窓際にベッドを横に置き、その手前にテーブルとソファーを配置すると広く見えます。家具は、収納付きのベッド・ソファー・テレビ台を使うと、ぐっと収納スペースが増えるでしょう。
4-1-2.玄関に「間仕切り」を設置し壁掛け収納をする
ワンルームは、玄関を開けると奥まで丸見えの場合がほとんどです。そこで、玄関から入ったところに間仕切りを設置しましょう。突っ張り棒付きパーティションなら、裏側(部屋側)に棚やネットなどを付けて壁掛け収納として利用できます。
4-2.キッチン
キッチンは、冷蔵庫の上がデッドスペースになっているケースが多いものです。「冷蔵庫ラック」を利用しましょう。一番下に冷蔵庫を収められ、その上に電子レンジ・オーブン・調味料・ホットプレートなどを置ける棚があるラックなら、冷蔵庫の上のスペースを有効に使えます。棚板の高さを調節できるほうが使い勝手がいいでしょう。また、キッチンの壁面はワイヤーネットを使えば有効に使えます。おたまなどの調理器具をフックで吊したり調味料を入れるカゴを掛けたりなど、細かいモノの整理整頓にぴったりです。
4-3.玄関
玄関は、壁面に壁掛けフックやワイヤーネットなどを取り付けると「よく使うモノ」の収納に便利です。キーホルダー・マフラー・ストール・買い物用トートバッグ・靴ベラなどを掛けると便利でしょう。また、カゴやボックスなどを掛けて「チラシやDMなどの一時置き場」にするのもおすすめです。テーブルの上に置くとたまってしまいがちなので、帰宅したらポストから出したモノを一時的に入れ、後で取捨選択しましょう。
4-4.風呂・洗面所・トイレ
風呂・洗面所・トイレは、ヘアケア・スキンケア用品や洗剤類、掃除道具など「置くモノが多いのに十分な収納がない」ことが多いものです。デッドスペースを上手に利用しましょう。
- 洗面所の洗濯機置き場の上がデッドスペースになっていたら、突っ張り棚を設置して、タオル・洗剤・掃除道具などを収納する
- 風呂場は、シャワーラックを設置して、ヘアケア・スキンケア・ボディーケア用品などを収納する
- トイレタンクの上があいていたら、突っ張り棚を設置して、トイレットペーパーや掃除用品を収納する。棚の上に突っ張り棒を設置し、小さいカーテンを吊して目隠しをするのもおすすめ
4-5.洋服の収納
洋服の収納は、以下のような方法がおすすめです。
- クローゼットのハンガーラックの下に、空きスペースがある場合は、もう1本突っ張り棒を付けて、Tシャツやシャツなど軽量の洋服を掛ける
- ハンガーラックに「吊り下げ収納」を掛け、パジャマ・Tシャツ・タオルなど「畳んで収納するアイテム」を入れると、取り出しやすく片付けやすい
- クローゼットの上段の棚は、取り出しやすいように引き手付きのケースを並べ、季節外の洋服や小物などをしまう
- 「バンカーズボックス」(※)を部屋の角に重ねて、季節外の洋服や小物などをしまう
※バンカーズボックス:米国の事務用品メーカー「フェローズ」の定番ストレージボックス(段ボール)。シンプルなデザインで「積み重ねただけでもオシャレ」と日本でも人気が高い
5.部屋の片付けはプロに依頼するのもおすすめ
部屋の片付けは、不用品買取&回収業者に依頼するのもおすすめです。
5-1.こんなときはプロの業者に依頼しよう
- 使っていない家電や家具も処分したい
- 不用品が多すぎて自分でゴミ捨て場に運べない
- 自分で片付けている時間がない
などのときに利用すると便利です。プロの業者は、依頼すれば1度に不用品や粗大ゴミなどを回収してくれます。また、買取可能なモノは買取もしてくれるのです。買取料金で回収費用を相殺することも可能でしょう。
5-2.不用品の回収費用はいくらかかる?
回収費用は、不用品の量・部屋の環境(3階なのにエレベーターがないなど)によっても異なります。一例を挙げると、ワンルームで、ベッド・ソファー・テーブル・家電・雑貨類の回収で40,000円ほどです。業者によって金額は異なるので、依頼するときには複数の業者の無料見積もりを利用し、比較検討してから決めてください。
6.ワンルームの片付けに関するよくある質問
ワンルームの片付けに関する、よくある質問をご紹介しましょう。
Q.壁面収納をしたいのですが賃貸なので壁に穴を開けられません。いい方法はあるでしょうか?
A.穴を開けなくても壁面を利用できるアイテムには、以下のようなモノがあります
- ディアウォール:2×4の木材がぴったりはまるサイズの、長方形のキャップ(2個セット)。好みの長さにカットした、2×4木材の上下にキャップをはめ、突っ張り機能で柱を作ることができる。棚やペグボード(有孔ボード)を設置してさまざまな壁面収納が可能
- 突っ張りウォールラック:突っ張り棒に棚板がセットになっている「はしご」のような形状のラック。ポールを伸ばしてネジを回すだけなので取り付けも簡単
「もっと簡単に取り付けたい!」という人は、大きなペグボードを壁面に立て掛け、机・ベッド・チェストなどで挟んで固定する方法もあります。自由にフック式の棚などが取り付けられるので便利です。
Q.作り付けのシューズボックスが小さすぎて、靴が全部収納できません。いい方法はあるでしょうか?
A.玄関扉の上に、突っ張り棚を取り付ける方法があります。そのまま靴を乗せるのではなく、同じサイズ・色の箱を並べて靴を収納すれば見た目もすっきりするでしょう。ただし、突っ張り棚の耐荷重量を超えないように気を付けてください。
Q.食器の整理が苦手です。取り出しやすく片付けやすい方法を教えてください。
A.カゴを利用する収納がおすすめです。同じ素材・色・サイズのカゴを2個用意しましょう。
- 1つ目は、朝食、夕食で毎日使うご飯茶わんやみそ汁用わん・お皿・豆皿などをまとめて入れる
- 2つ目は、コーヒーカップやグラス、湯のみ茶わんなど「飲み物」に使う食器を入れる
上記のように、よく使うモノはカゴに入れてしまうと取り出しやすく片付けやすいでしょう。
Q.収納スペースがほとんどないワンルームなので、防災用品などを置く場所に困っています。
A.災害時に備えて、避難用グッズや最低限の備蓄品は必要ですよね。以下のような工夫をしてみましょう。
- 避難用グッズ:非常食・医薬品・携帯ラジオ・雨具・ペットボトルの水・常備薬など持ち出し用のグッズを、リュックにひとまとめにして「玄関」に置く。玄関の床に置くスペースがなければ、「4-3.玄関」でご紹介したように、壁掛けフックを取り付け掛けておく
- 備蓄品:ペットボトルの水や非常食、缶詰などを「オムニウッティ」(※)などの丈夫なフタ付きバケツに入れてキッチンに置く。
※オムニウッティ:置いておくだけでオシャレと評判のグッドデザイン受賞の多目的用バケツ。丈夫なので備蓄品入れにはもちろん、踏み台・椅子・水くみ用バケツなど、いざというときに活躍する
Q.帽子が好きなのでたくさん持っているのですがクローゼットに入りません。型くずれしないように、すっきり収納する方法を教えてください。
A.壁や玄関の扉に取り付けできる帽子用ハンガーを使い、「見せる収納」をしてみましょう。粘着シートやフックなどで取り付ける縦長のタイプで、引っ掛けフックが等間隔で並んでいます。帽子を引っ掛けて収納できるので型くずれの心配もありません。
まとめ
ワンルームは基本的に収納が少ないので、「どうやって荷物を片付けよう」と悩んでいる人が多いものです。収納家具を増やす人もいますが、それでは部屋が狭くなるだけで根本的な解決にはなりません。
まずは、この記事でご紹介したように「モノを減らす」ことから始めてください。最初は処分することに抵抗を感じても、思いきって不用品を捨てて部屋がすっきりしてくると気持ちがよくなるものです。それから、モノの定位置を決めてください。
部屋がきれいに片付くと、それをキープしよう!とこまめに使ったモノを元に戻したり掃除をしたりするようになります。部屋の居心地もよくなり、無駄なモノを増やしたくなくなるでしょう。ご紹介したコツやポイントをぜひ試してみてくださいね!