靴は洗うことができるもの? 靴の洗い方や洗える靴の種類をご紹介

靴の内側は汗や皮脂が染みついているため、定期的に洗うことが臭いや汚れの定着を防ぐ方法です。また、靴の表面もホコリや汚れが付着して見栄えが悪くなるため、メンテナンスをしっかり行うようにしましょう。とはいえ、靴の洗い方を知っている方は意外と少なく、8割の方が正しい洗濯方法を理解していません。靴は自宅で洗うことができます。きれいな靴は見た目の印象がよくなるだけではなく、自分でも快適な履き心地を実感できるものです。

本記事では、靴の洗い方をご紹介します。靴を大切に使い続けるためにも、正しい洗い方をしっかり覚えておいてください。

  1. 靴は洗える?
  2. 靴の洗い方・手洗いする方法
  3. 靴の洗い方・洗濯機で洗う方法
  4. 靴の洗い方・コインランドリーを使う方法
  5. 素材や靴の種類別に見る洗い方のポイント
  6. 靴の洗い方でよくある質問

この記事を読むことで、靴の洗い方がよく分かります。素材や種類別での違いも理解しておき、洗うときの参考にしてください。

1. 靴は洗える?

そもそも靴は洗うことができるのか、注意点などをご紹介します。

1-1.洗えるもの・洗えないもの

靴にはいろいろな種類があります。また、素材もそれぞれ異なるため、洗えるものと洗えないものを理解することが大切でしょう。洗えるものは、主にキャンバス素材などの綿や化学繊維素材で作られたスニーカーなどです。合成皮革・サンダル・本革製品は洗えないので注意してください。ただし、本革製品の場合、専用クリーナーを使って洗うことができます。革の色や素材に最適なものを選んで使用しましょう。

1-2.洗う際の注意点

キャンバス素材のスニーカーやスエード製品なら、自宅で洗うことができます。とはいえ、頑固な汚れがある場合は、全体を洗う前に、汚れている箇所だけ入念にこすり洗いしておくようにしましょう。また、靴底に付着した土や小石なども、歯ブラシを使って落としておくようにしてください。

靴は素材によって洗えるものと洗えないものがあるんですね。
はい。スニーカーは洗える、革靴は基本的に水洗いはダメと覚えておきましょう。

2.靴の洗い方・手洗いする方法

靴は自宅で手洗いすることができます。手洗いする方法を見ていきましょう。

2-1.手洗いできるもの・おすすめのもの

既述したとおり、キャンバス素材や化学繊維素材のスニーカーなら手洗いできます。スニーカーは汚れが目立ちやすいため、こまめに洗うことが大切です。また、泥汚れがシミになりやすい素材は、汚れたらすぐ洗う習慣を持ちましょう。スエード製品の中には、水洗いができるものがあります。素材をよく見て、シミになりにくいものだけ、自宅で洗うようにしてください。あらかじめ、部分洗いをして色落ちなどを確認するといいでしょう。

2-2.使うもの・洗い方のポイント

スニーカーを洗うときは、重曹・歯ブラシ・靴用ブラシなどを用意しておきましょう。ただし、靴ひもやインソールが付属されているため、洗う前に取り外してください。1リットル程度のぬるま湯を桶(おけ)や洗面台などに張り、大さじ3の重曹とキャップ1杯程度の洗濯用液体洗剤を加え、スニーカーを1時間ほど浸(つ)けておきましょう。浸(つ)け置き後、汚れのある部分をこすり洗いしてください。汚れがひどい場合は、重曹に水を少し加えペースト状にしたものを歯ブラシに取り、汚れのある部分をこすっていきます。きれいな水で全体をよくすすいでください。靴ひもなども同様の手順で洗います。
スエード製品の場合は、シャンプーを使って洗う方法がおすすめです。後述にて詳しくご説明します。

2-3.手洗いした場合の干し方

洗った靴を干す場合は、陰干しが理想です。直射日光にあてると日焼けや変色が起こる可能性があります。新聞紙を広げ、スニーカーを置いて干してください。つま先までしっかり乾くように、ベロの部分を上げて、間口を大きく広げましょう。靴ひもやインソールは、角ハンガーなどに吊(つる)して干してください。

2-4.生乾きに注意

スニーカーは、つま先部分が乾きにくい構造になっています。手で触れて、乾いていることを確認してください。生乾きの状態だと、カビや臭いが発生することがあります。必ず、すべての部分が乾くまでしまわないようにしましょう。

スニーカーは洗剤などを利用してゴシゴシ洗っても大丈夫なんですね。
はい。洗濯する感覚で洗ってしっかりと干しましょう。

3.靴の洗い方・洗濯機で洗う方法

靴は、洗濯機で洗うことができるものもあります。洗濯機を使う場合は、ネットなどを活用しましょう。詳しい手順をご紹介します。

3-1.洗えるもの

洗濯機で洗える靴は、水流に耐えることができる設計のスニーカーです。ただし、型崩れしやすいものや破れがあるものは、洗濯機の回転で弱りやすいので注意してください。

3-2.洗い方のポイント

洗濯機の場合、手洗いより激しい水流を伴うため、ネットに入れて洗うことをおすすめします。ネットは靴用に作られたものが理想です。靴用ネットには、クッション材が入っているため、洗濯機の回転時に起こる騒音対策にもなります。洗濯用液体洗剤をキャップ1杯程度使い、通常の洗濯コースで回してください。

3-3.干し方は手洗いと同じ

洗濯機で洗うと脱水までできるため、手洗いより早く乾かすことができます。干し方は手洗いと同じで、新聞紙を広げて日陰干しです。なるべく通気がいい場所を選びましょう。

3-4.靴ひもやインソールもネットに入れて洗うこと

手洗いと同じく、洗濯機に入れる前に靴ひもやインソールは取り外してください。また、靴を入れるネットとは別のネットに入れ、一緒に洗濯機で回しましょう。

洗濯機で靴を洗うこともできるんですね。
はい。コインランドリーの中には靴専用の洗濯機を備えているところもあります。

4.靴の洗い方・コインランドリーを使う方法

コインランドリーを利用し、靴を洗う方も増えています。洗濯と乾燥の両方を素早く終えて持ち帰ることができるからです。コインランドリーを使った洗濯方法をご紹介します。

4-1.洗えるもの

家庭用の洗濯機に比べ、コインランドリーの洗濯機や乾燥機はパワーが強いため、毛羽立ちやすいものは避けるようにしましょう。キャンバス素材や化学繊維素材などで作られたスニーカーや上履きなどは問題ありません。ただし、汚れが激しい場合は、あらじめ部分洗いをしておきましょう。

4-2.コインランドリーの使用方法・料金など

コインランドリーには、靴専用の機械が設置されています。洗濯だけの場合は洗濯モードを、洗濯から乾燥まで行う場合は洗濯乾燥モードを選んでください。手順は、自宅の洗濯機を使うのと同じです。靴ひもやインソールを取り外し、本体とは別のネットに入れて回します。洗濯だけの場合は1回に200円程度かかり、乾燥まで行う場合は時間に応じた金額が必要です。乾燥時間の目安は20分程度で、200円ほどの費用を見ておきましょう。

4-3.コインランドリーで洗える靴の数には上限がある

コインランドリーで洗うことができるのは、大人用で2足、子ども用で4足までです。容量を超える靴を入れた場合、機械の不具合が起こることもあります。必ず上限を守って利用してください。

コインランドリーを利用すれば、複数の靴を一度に洗うことができるんですね。
はい。また、梅雨の時期など雨天が続くときに靴を洗いたいときも便利です。

5.素材や靴の種類別に見る洗い方のポイント

水洗いができない素材の場合、どのように手入れをすればいいのでしょうか? 手入れ方法と注意点などをご紹介します。

5-1.洗えないものの手入れ方法・注意点

自宅やコインランドリーで洗えないものは、革製品や合成皮革などです。スエード素材も表面を傷めてしまい、変色や色あせなどを起こすため、手洗い以外は推奨しません。革製品や合成皮革は、素材にあったクリームやワックスを使ってメンテナンスをしましょう。まれに、水洗いできる革靴が販売されていますが、変色や型崩れが心配な場合は無理に自宅で洗わず、専門店に依頼するようにしてください。

5-2.登山靴

登山靴は、泥・ホコリ・砂が外側に付着し、内部には汗や皮脂がたくさん残ります。靴底には石が詰まることがあり、放置すると滑りやすくなるので注意が必要です。歯ブラシや割りばしを使って、石をしっかり取り除きましょう。また、登山靴は撥水(はっすい)加工を施してあるため、水洗いは厳禁です。まず、靴ひもとインソールは取り外して水洗いをしてください。靴本体は、汚れがひどい部分だけ、中性洗剤を水で薄めたものをスポンジに取り、軽くこすってからすすぎましょう。乾いた布でしっかり水分を吸い取ります。新聞紙を広げて登山靴を置き、風とおしのいい場所でよく乾かしてください。付着したホコリは、柔らかい馬毛ブラシで表面を丁寧にブラッシングして取り払います。仕上げに防水スプレーをかけて乾かし、お手入れが完了です。

5-3.スエードの靴

スエード靴は、自宅で手洗いすることができるものもあります。濡(ぬ)らしたスポンジにシャンプーを取り、よく泡立ててから軽く表面をこすりましょう。汚れが落ちたら、水で濡(ぬ)らしたスポンジで泡やシャンプーの成分を取り除きます。スポンジで表面をこすっても色落ちしないことを、靴の一部の目立たない箇所で試して確認してください。乾いた布でしっかり水分を拭き取っておけば、乾燥時間を短縮できるでしょう。新聞紙を広げ、スニーカーと同じように日陰で干してください。スエードの靴にひもがある場合は、洗う前に外し、靴とは別に手洗いして乾かします。

5-4.革靴

革靴にひもがついている場合は取り外し、革全体をメンテナンスできる状態にします。表面に残っているホコリをブラシで払っていき、靴底の目詰まりも歯ブラシなどで解消してください。革靴用の洗剤も市販されています。ワックスのムラなどを取り除くことができるので、洗剤をつけて軽くこすりましょう。強くこすって傷がつかないように気をつけてください。よく乾かしてから、革靴用のワックスを塗ります。傷や色ハゲが目立つ場合は、ワックスをかける前に靴と同色のクリームを塗り、補修を行うことが大切です。革靴は型崩れしやすいため、中に丸めた新聞紙を詰めるといいでしょう。新聞紙は、靴の臭い対策にもなります。風がとおる日陰を選び、新聞紙を広げて干してください。保湿クリームを塗って仕上げたら、革の柔らかさを維持することができます。パンプスなども試してみてください。

5-5.合成皮革

合成皮革は劣化しやすいため、水洗いはなるべく避けましょう。表面に付着したホコリやゴミをブラシで取り除き、汚れがひどい部分だけ、洗濯用液体洗剤を薄めたもので拭き取ってください。洗剤が残らないように、きれいな布で仕上げておきましょう。また、合成皮革用の泡洗剤が市販されています。水洗いなどの手間なく、布に泡を取って拭き取るだけで、ピカピカに仕上がるのが特徴です。自分でメンテナンスする自信がない方にも適しています。

洗えない靴は専用のお手入れグッズなどを使って手入れすればいいんですね。
はい。特に革靴は、専用のクリームやブラシなどお手入れグッズがたくさん出ています。

6.靴の洗い方でよくある質問

靴を洗う前は、分からないことがたくさんあると思います。自宅で手入れができるものもあるので、質問集を参考に実践してみましょう。

Q.スニーカーでも洗うのはやめたほうがいいものはある?
A.靴裏が剝がれかけているものは、洗うのをやめてください。破損する恐れがあります。あらかじめ、靴裏のゴム部分を確認しておきましょう。

Q.小型洗濯機でも靴を洗うことはできる?
A.はい、できます。バケツ型の小さな洗濯機が市販されており、靴洗いに活用されることも多いものです。自宅の洗濯機を使うことに抵抗がある方にも向いています。

Q.靴を洗うときは、天候にも注意したほうがいいのか?
A.天候が悪いと乾燥まで時間がかかるため、なるべく晴れて乾燥した日を選んだほうがいいでしょう。コインランドリーで洗う場合は天候を問いません。

Q.靴を汚れから守るためにできることは?
A.靴を定期的に洗うことと、普段から防水スプレーなど使い、汚れを予防することが大切です。ただし、防水スプレーの効果は2〜3日程度なので、こまめに吹きつけるようにしましょう。

Q.スニーカーの黄ばみは重曹で落ちるのか?
A.重曹は、黄ばみ落としに最適です。ペースト状にして使いましょう。ただし、シミや黄ばみがひどくても、漂白剤は使用しないでください。ゴムが劣化する原因になります。

まとめ

靴は、汚れ・泥・ホコリ・皮脂・汗などが付着するため、定期的に洗うことが大切です。手洗い時や洗濯機を使う前は、洗うことができる靴の種類を把握しておくようにしてください。コインランドリーは、洗濯から乾燥までできる靴専用機械が設置されており、短時間で靴を洗うことができます。洗濯機を使う場合は、靴用ネットを使い、型崩れなどを防ぐようにしましょう。