人材育成で直面しやすい課題とは?

人材育成で直面しやすい課題とは? 解決方法と共に解説!

人材育成は、企業にとってとても大切なものです。企業を支えて利益を生み出す人材を育てなければ、企業の発展は頭打ちになり、やがて衰退してしまうことになるでしょう。その一方で、「人材育成をする時間がない」「人材育成がうまくいかない」と悩んでいる企業も多いと思います。

そこで、今回は人材育成の課題やその解決策について解決しましょう。

  1. 企業における人材育成の重要性
  2. 人材育成における課題とは?
  3. 人材育成の課題を解決する方法
  4. 人材育成に関するよくある質問
  5. おわりに

この記事を読めば、職場が抱えている人材育成の問題や、解決方法のヒントがつかめるかもしれません。自社の人材育成について悩んでいるという人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.企業における人材育成の重要性

企業における人材育成とは、単に仕事を覚えるのではなく、長期的な視野に立って。企業に貢献できる従業員を育てることです。現在の企業はIT化やグローバル化が進んでおり、ただ上司から言われたことをそのまま実行するだけの人材や、マニュアルどおりの仕事しかできない人材は、企業の成長に貢献できません。自分で考え、企業の将来に必要なコンセプトを提案し、実行する力が必要です。人材育成がうまくいっていない企業は、一定以上の成長が見込めず、やがて穏やかに衰退していく可能性も高いでしょう。逆に、人材育成がうまくいっていれば時代の変化に乗り遅れることなく、企業を成長させていくことができます。

2.人材育成における課題とは?

この項では、人材育成における課題について解説します。どのような課題があるのでしょうか?

2-1.人材育成をする際、発生しやすい課題

人材育成を行おうとする際、起こりやすい課題には以下のようなものがあります。

  • 人材育成にかける時間がない
  • 人材育成を行う人材がいない
  • 正社員と非正規の従業員別人材育成マニュアルがなく、差が出やすい
  • 会社の上層部が人材育成の重要さを理解していない
  • 人材育成と仕事を覚えることの区別がついておらず、結果的に人材育成になっていない

2-2.雇用形態別の課題について

前項で少しふれましたが、今は働き方も多様化しています。同じ会社の中でも、正社員以外にも、派遣社員やパート・アルバイトなどの非正規従業員も混在しているでしょう。近年は、正社員並みの仕事をしているのに、待遇は非正規のままという雇用形態が問題になっている企業もあります。人材育成というと、正社員だけが対象と考えられがちですが、非正規の従業員でも人材育成が必要です。また、新入社員だけでなく、中堅社員や管理社員も、その立場にあった人材育成をする必要があります。しかし、現在の日本企業に、ここまで細やかな人材育成をしていける余裕があるところは少ないでしょう。

2-3.なぜ、課題が生まれるのか?

日本では、昔から手取り足取り仕事を教えるよりも、「先輩のやることを見て覚えろ」という後輩の指導をしてきた企業も、たくさんあります。そのため、企業の上層部では、人材育成の重要性があまり分かっていないという人もいるでしょう。また、前述したように現在の企業は人手不足のところが多く、どの社員も自分の仕事をするのが手一杯で、人材育成を丁寧に行っている余裕がないというところも珍しくありません。
さらに、新入社員が未熟なのは当たり前ですが、短所ばかりが注目されることが多く、指導する側から「最近の新入社員は」と否定されることも多いでしょう。それが、やる気を失わせてしまう原因です。指導する側から見れば、「どうしてこんなことも分からないんだ」とイライラすることもあります。時間に余裕がない状態で人材育成を行おうとすれば、なおさら心にも余裕がなくなり、うまくいかなくなるでしょう。

2-4.人材育成がうまくいきにくい職場の特徴

人材育成がうまくいかない職場には、以下のようなものがあります。

  • 非正規社員の方が正社員よりも多い
  • 歴史はあるが、近年は時代の変化についていけないと感じている社員が多い
  • 人材育成と仕事を覚えることを混同している
  • 社員1人1人に余裕がない
  • 上層部の理解が足りない

3.人材育成の課題を解決する方法

この項では、人材育成の課題を解決する方法を紹介します。ぜひ、参考にしてください。

3-1.人材育成を行う教育をまず行う

人材育成は、一朝一夕で行えることではありません。まず、人材育成を行える人材を育てる必要があります。今は、人材育成を任されがちな中堅社員向けに、マネジメント講習や研修も盛んに開催されているので、参加してみてもいいでしょう。また、仕事を覚えることと人材育成を一緒にしてはいけません。仕事を一通り覚えたら人材育成は終了、ではないのです。

3-2.人材育成を行う時間の確保

人材育成を行うのは、主に仕事に慣れてきて重要な立場を任されることになった中堅社員です。日常業務に加えて人材育成を任されれば、一時的に業績が下がったり仕事の効率が落ちたりすることもあります。それを上層部が叱責すれば、人材育成にかける時間はますます短くなるでしょう。人材育成を行う期間は、業績や効率が落ちるのが当たり前、と考えておくことが大切です。

3-3.新人を急かさない

人材育成の最終目標である、企業の利益になることを自分で考え、企画・実行する社員になるためには、時間がかかります。入社1年目の社員に短期間でこの成果を求めても、不可能です。人材育成は、短期間で行うのでなく、新入社員、中堅社員、管理職と段階を踏んで行いましょう。新入社員は、まずビジネスマナーや仕事の知識の習得、仕事のモチベーションの向上などを身につけさせてください。

3-4.やってはいけないこと

前述したように、新入社員は未熟で中堅社員に比べれば、短所が目立ちます。しかし、誰もが最初から完璧に仕事ができるわけではありません。新入社員の人材育成をする場合は、短所を叱責するのではなく短所の改善方法を考えましょう。また、人材育成で一定の効果が出たら、マネジメントを行った社員の功績を認めることが大切です。マネジメントは仕事の片手間に行うものではなく、大切な職務ですので、考査に反映させてください。

4.人材育成に関するよくある質問

Q.職場が人材育成を軽んじる風土がある場合は、どうすればいいですか?
A.時間はかかっても風土を変えていくことが大切になります。中堅社員にセミナーなどに参加してもらうのもひとつの方法です。

Q.非正規社員をすべて人材育成している余裕がありません。
A.正社員の登用制度がある場合は、登用を希望している人優先に行いましょう。

Q.人材育成は時間がかかるので、そのうちモチベーションが下がってしまいそうです。
A.こまめに達成目標を設け、モチベーションの維持に務めましょう。

Q.仕事を覚えることと人材育成、どちらを優先すればいいですか?
A.新入社員の場合はまず仕事を覚えてもらい、その後自分でその仕事を効率よく行う方法などを考えてもらうといいでしょう。

Q.人材育成を行うには、男女どちらが適していますか?
A.どちらでもいいのですが、人数が多い方の性別に合わせた方が、教育者の働き方を参考にすることなどができるでしょう。

5.おわりに

いかがでしたか? 今回は人材育成の課題や、その解決方法を解説しました。人材育成の方法は企業によって差があり、一朝一夕に完成するものでもありません。人材育成は時間をかけて行うもの、と上層部が理解し、まず人材育成を行える人を育てることも大切です。