産業廃棄物と一般廃棄物の違いを知ろう! 正しい処分方法とは?

産業廃棄物の処分にお困りではありませんか?
産業廃棄物は適切な方法で処分しないと法律違反になるということをご存じでしょうか。
まずは、産業廃棄物とは何なのかを知り、適切な処分方法を理解する必要があります。

そんな人たちのために、廃棄物処理法や産業廃棄物、一般廃棄物の種類、処分方法をご紹介したいと思います。

1.廃棄物処理法とは

廃棄物の定義ならびに一般廃棄物の処理や産業廃棄物の処理について定めている法律が「廃棄物処理法」です。
具体的にどのような法律なのかご紹介したいと思います。

1-1.廃棄物処理法の歴史

廃棄物処理法の元になっているのは、1900年に伝染病を防ぐために制定された「汚物掃除法」です。
1960年代には大量消費、大量廃棄による「ごみ問題」が発生し、1970年に「廃棄物の処理および清掃に関する法律」が成立しました。
2000年代になると法律は頻繁に改正。
廃棄物の排出を抑制し適正な処理を行うことで、公衆衛生の向上を図るという目的が明らかになりました。

1-2.廃棄物処理法の内容

廃棄物処理法では、主に以下のようなことが定められています。

  • 事業活動にともない発生した産業廃棄物は、自らの責任で適正に処理するか、廃棄物処理業の許可を有する処理業者に委託すること。
  • マニフェスト制度にのっとり、排出責任者が最終処分まで把握すること。
  • 多量排出事業者は処理計画を作成すること。

1-3.廃棄物処理法による「廃棄物」の定義とは

廃棄物処理法による「廃棄物」とは、ごみ、粗大ごみ、燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、動物の死体そのほかの汚物または不要物であり、固形または液状のもののことです。
廃棄物は「一般廃棄物」と「産業廃棄物」に大別しています。
「事業活動にともなって生じた廃棄物のうち、燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチックそのほか政令で定める廃棄物」を産業廃棄物としているのです。
そのほかの廃棄物は一般廃棄物としています。

2.産業廃棄物の種類と処理に関するルール

産業廃棄物の種類と処理に関するルールについてご紹介します。

2-1.産業廃棄物の種類

産業廃棄物の中には、業種に関係なく産業廃棄物になるものと、業種を限定して産業廃棄物になるものがあります。
たとえば、燃え殻や汚泥、廃油、廃プラスチック類、ゴムくず、金属くずなどは業種に関係なく産業廃棄物になるのです。
一方、紙くずや木くず、繊維くずなどは業種を限定して産業廃棄物として分類されることになります。
また、爆発性や毒性、感染性が認められ、人の健康や生活環境に悪影響を及ぼす危険があるものに関しては「特別管理産業廃棄物」として指定され、ほかと比べて厳しい基準での処理が必要です。

2-2.産業廃棄物の処理に関するルール

産業廃棄物を処理する場合は、都道府県知事と一部政令市長の許可を受けている産業廃棄物処理業者に委託して処分してもらうケースがほとんどです。
その際には「廃棄物処理委託契約書」という書類を取り交わす必要があります。
廃棄物の処理を依頼した人、依頼された人、廃棄物の内容、処理の方法、処理にかかる金額、処理をする場所、廃棄物の数、処理にかかる期間などが記載されているのです。
処理を依頼した側(がわ)も依頼された側(がわ)も、必ず守らなければなりません。
記載されていない内容があれば「廃棄物違反」として処罰の対象になってしまうこともあるのです。

3.一般廃棄物の種類

難しいのは、産業廃棄物と一般廃棄物の区別です。
産業廃棄物は一般廃棄物と区別されるわけですが、一般家庭から排出される生ごみや粗大ごみのことだけを一般廃棄物と呼ぶわけではありません。
たとえば、オフィスから出る紙くずやレストランから排出される生ごみなどは「事業系一般廃棄物」となり、各市町村が処理責任を負うことになっているのです。
廃棄物処理法によって特定されている産業廃棄物以外は、すべて一般廃棄物ということになります。
一般廃棄物の処理運搬業には市町村の許可が必要です。
不用品回収業者に処分を依頼する際には、市町村の許可を受けているかどうか、しっかり確認するようにしましょう。
この許可を受けていない業者の営業は違法であり、回収した不用品を不法投棄される危険性もあります。

4.業者に依頼する際の注意点

最後に、産業廃棄物の処理を業者に依頼する際の注意点をいくつかまとめてみました。

4-1.許可を受けている業者かどうか

産業廃棄物の処理に関しては、法律で厳しく定められています。
業者に依頼して処理を行う場合、慎重業者選びをする必要があるでしょう。
まずは、その業者が産業廃棄物処理の許可を受けた正規の業者であるかどうか、必ず確認するようにしてください。
許可を持たない業者が産業廃棄物の処理を行った場合、当然違法になります。
処理を委託した側(がわ)も罰則の対象になるため、忘れないようにしましょう。

4-2.コストは適正か

産業廃棄物の運搬や処理には、それなりのコストがかかります。
中には「無料引き取り」を宣伝している業者もいるようです。
しかし、そのような業者は適正な処理を行っていない可能性が高いでしょう。
産業廃棄物処理業者を選ぶ際には、コストが適正かどうかも重要なポイントになる、ということを覚えておいてください。
そのためにも、複数の業者に見積もりを依頼し、相場を知っておくことをおすすめします。

4-3.リサイクル率もチェック

大切なのは「優良な業者」を選ぶことです。
運搬した産業廃棄物のうち、どのくらいの割合でリサイクルしているかについてもチェックするようにしてください。
リサイクル率は環境保全への貢献度を知るための大切なポイントになります。
安心して処理を委託するためにも、優良な業者選びをしましょう。

5.まとめ

産業廃棄物と一般廃棄物の違いについて紹介しました。

  • 廃棄物処理法とは
  • 産業廃棄物の種類
  • 一般廃棄物の種類
  • 産業廃棄物の処分方法について

「産業廃棄物と一般廃棄物の違いを知りたい」「廃棄物処理の方法が分からない」という人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。