
パッシブ換気について知りたい方は必見!~システムの導入方法・注意点~
“パッシブ換気”という言葉を聞いたことはありませんか?
家を建てるとき、パッシブ換気を取り入れようか悩んでいる人も多いはず…。
そこで、パッシブ換気システムとはどのようなものなのか、さまざまな視点からみていきたいと思います。
パッシブ換気を取り入れた住宅を検討している方は必見です。
1.パッシブ換気とはどのようなシステム?
家を建てるときに結構重要なポイントとなる“換気システム”。
その住居にあったシステムはもちろんのこと、システムによって効率的な換気ができるかどうか変わってくるため、慎重に選んでいかなければなりません。
注目している人も多い「パッシブ換気」。
どのようなシステムとなっているのか、詳しくみていきましょう。
1-1 計画自然換気システム
パッシブ換気を簡単に説明すると、“計画自然換気”と表すことができます。
注意してほしいことはただの「自然換気」ではないこと。
自然換気は機械にまったく頼らずに換気をおこなう方法となっていますが、パッシブ換気は換気口に頼るような自然換気ではなく、空気が溜め込まないようにするため計画性をもって自然換気システムを導入しています。
よって、計画自然換気システムとも呼ばれています。
また、パッシブとは“基本的に機械を使わない”という意味。
機械からくる換気トラブルも起きませんし、メンテナンス費用も最小限です。
とても優れた換気システムと言えるのではないのでしょうか。
1-2 パッシブ換気のシステム
パッシブ換気について把握していただいたところで、次はそのシステムについて説明していきたいと思います。
パッシブ換気のシステムはとても簡単です。
空気を部屋に取り入れる給気口を設置し、そこから吸収された空気が床下換気で暖められ、家全体に暖められた空気が巡るというシステムになっています。
1-3 自然エネルギーを活用し自動制御できる換気システム
パッシブ換気は機械に頼らない換気システムであるため、とても効率的な換気と言えるでしょう。
また、注目してほしいのは、無駄な電気を使わずに自然エネルギーで換気することができるということ。つまり、換気システムを使用するにあたって電気代がほとんどかかりません。
2.パッシブ換気を取り入れるメリット
2-1 快適性がぐんっとアップ!
実際にパッシブ換気を取り入れたことで快適性がとてもアップしたという嬉しい声がたくさん挙がっています。
きちんと家全体に換気システムが行き届いていなければ、リビングが暖かくても2階はまったく暖かくならないなど、部屋によって差が出てきてしまいます。
しかし、パッシブ換気は、床下暖房のおかげで家中どこでも暖かく、冷気を感じることもまったくありません。
足元が暖かくなれば体中も暖かくなりますよね。冬場も安心して過ごすことができるでしょう。
2-2 寿命が長い
機械を使用した換気システムだと、定期的なメンテナンスが欠かせませんし、機械が故障してしまうこともあるでしょう。
しかし、自然換気システムを取り入れているパッシブ換気はそのような心配もいりません。機械のようにメンテナンスをこまめにすることは必要ないのです。
そのため、メンテナンスにお金をかけることもなく、ずっと使い続けることができます。
また、パッシブ換気にすると床下が乾燥状態になるので家の耐久性がぐんっとアップするのです。パッシブ換気はほかの換気システムよりも耐久性が非常に高いのですよ。
ぜひ注目していただきたいポイントとなっています。
2-3 環境にやさしく省エネ
そして最後のメリットは、「環境にやさしい省エネ換気システム」であること。
パッシブ換気は自然換気となっているため、非常に省エネで電気代がかかりません。
また、たったエアコン一台で家の中にあるすべての部屋に暖かい風を送り込むことができます。いちいち部屋ごとにエアコンをつける必要がないのはとてもありがたいですね。
「低コストで換気システムを取り入れたい!」という方にはパッシブ換気が最適です。
3.パッシブ換気を導入する方法・注意点
3-1 クリアしておかなければならない条件
パッシブ換気を取り入れるためにはいくつかの条件をクリアしておかなければなりません。
- 床下吸気は絶対
- 空気を家全体に送るための床ガラリ・間仕切り壁
- 排気用煙突
- 床下暖房
- 基礎断熱の導入
- 基礎形状
主に以上の6点に注意してください。
これらのポイントをクリアしておかなければ、パッシブ換気を取り入れることはできません。
導入方法としては、基礎断熱を導入できる基礎形状をきちんと選定しておかなければならないでしょう。
基礎形状がしっかり計画されていなければ、スムーズに換気をすることができないので要注意。
業者側としっかり計画を立てていきましょう。
3-2 注意点を確認しよう!
パッシブ換気を取り入れるまえに、パッシブ換気の“デメリット”についてもきちんと把握しておかなければなりません。
ついメリットばかり目がいってしまいますが、デメリットも把握しておくとスムーズにパッシブ換気を取り入れることができるでしょう。
- 換気量にばらつきがある
- 建設設計が大変
- 機械換気の導入をしなければならない
とくに気をつけてもらいたい注意点・デメリットは以上のとおりになります。
実際に、住宅の換気システムにおいて機械換気の導入が決められています。
よって、パッシブ換気かつ、機械による換気システムの導入になるでしょう。
また、排気量にばらつきがあることもパッシブ換気のデメリット。
ばらつきをできるだけなくすためには、パッシブ換気導入のための設計を事細かに決めていかなければなりません。
技術的にも結構大変な換気システムとなっています。
4.まとめ
パッシブ換気システムについてみてきましたがいかがでしたでしょうか。
パッシブ換気とは何なのか、メリットやデメリット、注意点などさまざまな知識を身につけておくとよりスムーズにパッシブ換気を取り入れられます。
最後にもう一度、確認していきましょう。
- 計画自然換気システム=パッシブ換気
- 自然エネルギーを活用しつつ、家の湿度・温度がコントロールできる
- 省エネ・長寿・快適性がアップ
- パッシブ換気が可能な条件をクリアしておかなければならない
- 排気量のばらつき設計が大変
とくに以上の5点にはしっかり確認してもらいたいと思います。
いくつもの換気システムを取り扱っている業者でもパッシブ換気についての技術がなければ安心して依頼することできないでしょう。
パッシブ換気を取り扱っており、実績のある業者に依頼してくださいね。
そして、まずは“資料請求”をしてみましょう。
資料をじっくり読み、パッシブ換気について知識を十分に習得することをオススメします。