LEDと蛍光灯は何が違う?照明を交換する際に気を付けるポイントは?

最近、照明の主流になりつつあるLED。まだまだ使われている場所も多い蛍光灯。日本の照明は、今この二つが主に使われています。しかし、この二つの違いがいまひとつよく分からないという方もいるでしょう。

そこで、今回は蛍光灯とLEDの違いをご紹介します。蛍光灯に比べてすべての面で優れているように宣伝されることも多いLEDですが、デメリットもあるのです。また、蛍光灯のメリットもご紹介しましょう。照明の選択に迷っている方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

1.蛍光灯とLEDの特徴とは?

この項では、蛍光灯とLEDのそれぞれの特徴をご紹介します。知っているようで知らないことも多いのではないでしょうか?

1-1.蛍光灯

蛍光灯はランプ内の放電で発生する紫外線を蛍光体という塗料によって可視化したものです。つい10年ほど前までは照明の主流としていろいろな場所で使われていました。蛍光灯は筒状のものとリング状のものがあり、白熱灯のように熱を発せず長時間持つということで発売当時は随分話題になったのです。

蛍光灯の寿命は平均で六千時間~一万時間といわれていますが、条件によっては大幅に変化します。「電気を頻繁に付けたり消したりすると、寿命が縮まる」といわれたことはありませんか?

これは、スイッチをオンオフにするときに、蛍光灯の電極に塗布された電子放出物質が蒸発するためです。電子放出物質がなくなれば、蛍光灯は寿命を迎えます。ですから、頻繁に電気をオンオフにする場所は、今まで蛍光灯ではなく白熱灯が使われてきました。

白熱灯はフィラメントに電流を通して発光する照明です。安価ですが寿命が短いというデメリットがあるため、トイレや浴室といった使われる時間が限られている場所で、主に使われています。

1-2.LED

LEDとは、発光ダイオードといわれる半導体に電流が流れることで発光します。蛍光灯とは違い、紫外線を可視化したわけではありません。ですから、LED電球には虫が集まらないのです。

また、LEDは白熱灯と違い熱も発しません。そのため、熱に弱い場所でも可燃物の近くでも使えます。LEDの最大の特徴は寿命の長さと電気代の安さです。LEDの平均寿命は四万時間といわれています。1日10時間使っていたとしても11年は持つでしょう。

消費電力は白熱灯の5分の1、電球型蛍光灯とは同じくらいです。しかも、蛍光灯とは違い、頻繁にスイッチを切っても劣化しません。ですから、イルミネ-ションやお店の看板、さらに信号機などが続々とLEDに切り替わっているのです。

2.LEDはパーフェクトな照明なのか?

さて、こうして比べてみるとLEDは蛍光灯に比べて「長寿命」と「電気代が安い」という二つの大きなメリットがあることが分かります。また、蛍光灯はガラス管ですから硬いものをぶつければ壊れてしまいますが、LEDは細かい電球の集合体です。ですから、衝撃にも強く壊れにくいでしょう。しかし、LEDにも欠点はあります。第一に、価格が高いこと。一昔前に比べるとだいぶ値段も安くなりましたが、それでも蛍光灯の倍はするでしょう。

家中すべての照明を一度にLED変えると大きな出費になります。また、LED照明は、全方向に光が届きにくいため、部屋全体を照らす照明に使うとどうしても陰影が強くなるでしょう。

「LED電灯にしたら、なんだが部屋の陰が濃くなった」と思っている方は、気のせいではありません。さらに、LEDは高熱に弱いのです。ですから、浴室の照明をLEDにすると、どうしても寿命は短くなるでしょう。

3.上手な照明の切り替え方とは?

では、照明を上手に蛍光灯からLED照明に切り替えていくには、どのようにすればよいのでしょうか? この項では、その一例をご紹介します。

3-1.一番使う時間の長い照明をまずは交換する

LEDのメリットを生かすために、まずは一番使う時間の長い照明を蛍光灯からLEDに変えましょう。LED電灯にもいろいろな形がありますが、照明によっては器具全体を交換しなければなりません。ですから、家電量販店に行って交換可能かどうか尋ねてみるのもよいでしょう。特殊な形の照明は、それに合うLED電球がないかどうか探す必要もあります。
スタンダードな円形の照明は最も交換が簡単です。

3-2.引っ越しは絶好の交換のチャンス

引っ越しは、照明交換の絶好のチャンスです。家が変われば照明の規格も合わなくなります。ですから、照明器具を交換する踏ん切りもつきやすいでしょう。引っ越しの予定があるという方は、照明の切り替えを前向きに検討してみてください。

3-3.家電量販店のプライベ-トブランドを使おう

LEDの一番の欠点は、コストの高さです。特に、店舗や事務所の照明をすべて変えようと思ったら、多額の出費を覚悟しなければならないでしょう。そこで活用したいのが、家電量販店やホームセンターのプライベートブランドです。
プライベ-トブランドというと食品が有名ですが、照明にもプライベートブランドがあります。
メーカーのものより二割~三割ほど安いものもありますので、ぜひ使ってみましょう。
デザインもシンプルなものが多いので、どんな部屋にも合います。

3-4.あまり使わない照明は蛍光灯や白熱灯でもかまわない

トイレや浴室、さらに納戸や物置など使う時間が限られている場所の照明は、無理にLEDに変える必要はありません。

また、白熱灯や蛍光灯にもメリットはあります。費用の安さはもちろんのこと、照明が発する熱も雪を溶かしたりするのに使えるのです。ですから、雪国の街灯は蛍光灯や白熱灯の方がよい場合もあるでしょう。

3-5.センサー付きの電灯もLEDの方がお得

今は、人の動きに反応して電灯がつくセンサー付きライトも増えています。これは、人の流れによってはかなり頻繁についたり消えたりするでしょう。これも、真っ先にLEDに替えたいものです。センサー付きの電灯の場合、蛍光灯ですとどうしても寿命が短くなりがち。

また、白熱灯ですと電気代がかかるでしょう。LEDですと頻繁にスイッチがオンオフになっても寿命には関係ありません。小さいものですとセンサー付き電灯を丸ごと取り換えた方がお得なこともあります。家電量販店にはいろいろな種類のセンサ-付きライトが販売されているので、一度実物を見比べてみましょう。電気代の高さに悩んでいるのなら、一気に解決するかもしれません。

4.おわりに

いかがでしたか? 今回は蛍光灯とLEDの違いや交換のタイミングなどをご紹介しました。日本では、政府が主体となって蛍光灯からLEDへの切り替えを推奨しています。しかし、無理に交換する必要もありません。家じゅうの電気を一遍に変えるのではなく、必要なところから変えていきましょう。

また、高齢者だけのお宅は白熱灯の熱が火災の原因になる場合もあります。ですから、優先的にLEDに変えた方がいいところもあるでしょう。さらに、LED照明も高いものから安いものまでさまざまです。LED照明は寿命がくると照明ごと交換しなければならないものもあります。

そのため、定期的に型落ち品が出るのです。型落ち品といってもデザインが極端に古いものはありません。そのようなものを利用すれば、さらにお安く照明を交換できるでしょう。こまめに広告などをチェックしておくと便利です。家電量販店だけでなく、ホームセンターにも照明は販売されています。