遺品整理のやり方と時期について知っておきたい3つのポイント

家族を失う悲しみは本当につらいものです。同時に、遺族としては責任を持って、遺産や遺品の整理も考えなければいけません。可能な限り、すべての親族にストレスなく、また問題が残らないよう適切な処理をしたいものです。それでは、親が亡くなったケースを例にして、遺品整理のやり方といつから遺品整理をはじめるべきかについてご説明します。

1.遺品整理をおこなう時期

1-1.すぐにおこなうべき対応

親が亡くなった場合、遺品の中にある重要書類はすべて大切に取り分けて保管しましょう。特に遺書や財産に関する情報は慎重に保管してください。同時に、あわてて名義変更などの手続きをしないように注意が必要です。そのあとの相続で問題が生じかねません。まず葬儀などの手順が一通り終了したときに、遺産全体の情報を整理しましょう。葬儀で親族と会うときに、「この機会に」と急いで相続のことを話しあう必要はありません。遺品整理をだれが責任を持って担当するかを話すぐらいにとどめておきましょう。重要書類や遺書を取り分けて、すべてが落ち着いたあとに対応をはじめてください。

1-2.気持ちの整理も大切

突然のことであれば、家族や親族も気持ちの整理がつきません。片方の親が残されるなら、子供としてだれが世話をするのかも討議が必要です。そのため、四十九日が過ぎるまでは遺品整理をはじめないことを目安にする人もいるでしょう。もちろん、この点で決まりはないため、ある程度気持ちや状況の整理が整ったなら、1か月を待たずに遺品整理に取りかかることも大切です。遺品整理を引き延ばすことにより、気持ちの切り替えがいつまでもできない場合もあります。家族の中で、だれが実際の遺品整理をおこなうかをはやめに決めてください。同時に、忘れてはいけないのは、「遺品整理を担当する人には負担がかかる」という点です。ほかの家族は何かのかたちで遺産整理を担当する家族へ感謝を表すよう計画してください。

1-3.遅すぎる結果にならないために

気持ちの整理がつかない、手をつける時間がないなどで、遺品整理や相続の対応が遅れることのないよう注意してください。相続の開始を知ったときから3か月経(た)ったなら、相続を放棄する権利を失います。その場合、相続をすべて単純承認することになり、亡くなった人が負っていた負債もすべて相続する結果になりかねません。そのため、遺産や負の遺産を含め、整理するべき遺産の内容ははやめに確認し、相続をどのように対応するかも決めましょう。家族の中で先頭を切って対応できる人がいない場合や、遺恨が残る可能性がある場合は、最初から行政書士などの専門家に依頼することもおすすめです。

2.遺品整理のやり方

2-1.仕分けからはじめよう

遺品整理はまず仕分けからはじめます。分類は大きく分けると、保管しておくべきもの、まだ使えるもの、不要なものの3種類です。保管しておくべきものは、重要書類や相続対象となる貴重品、高価な物品などがあります。貴重品の整理は、遺品整理を担当する人だけの判断では処理できません。まずは、物品のリストを作ってください。精密機器など高価ものは不要品回収業者や専門の中古取り引き業者へ相談し、現金へと変換して相続するのもひとつの方法です。相続についてほかの遺族と話しあうときに、処分や相続方法を決めましょう。まだ使えるものは、形見分けとして相続人や親族のあいだで適切に分けます。また、着物や家具など、まだ使えるものをまとめて不要品回収業者に買い取ってもらうことも可能です。

2-2.思い出の品の処分方法

故人が持っていた写真や思い出の品などは、処分に困ることもあります。また、故人の持ち物や衣服、布団などの処理も難しいものです。しかし、処分しなければ、ものがあふれ対応に困るでしょう。そのため、思い出の品はデジタルカメラで撮影し、思い出としてしっかり残してください。故人が持っていた写真もデジタル化して保管しましょう。その後、思い出の品は適切に処分してください。ものを無理して残すより、思い出を大切に保管する方が、故人の意思をくんだ対応となるはずです。また、処分しにくい故人の布団や衣服なども、不要品回収業者にまとめて処分を依頼しましょう。

2-3.処分方法を親族に伝える

分類や処分方法を決めたあとに、親族に決定事項を伝えてください。実際に処分をする前に伝えるのが大切です。あとで問題が起きる前に、しっかりと承認をとりましょう。手間がかかりますが、主な遺品は写真に収めるのが賢明です。誤解のないかたちで処分できるよう、慎重に手順をすすめましょう。親族の承認を得たあとは、安心して処分をすすめることができます。故人のものを処分するのは簡単ではありません。しかし、しっかり親族の承認を得て、思い出もデジタルデータに残すのは、十分最善を尽くした対応です。適切な処理を引き受けたことに、ほかの親族も喜ぶことでしょう。

3.不要品の処分方法

3-1.自分で分別処分するデメリット

遺品整理では、不要なものが数多く出てきます。自分で分別して、自治体のゴミ回収日に処分することも可能でしょう。しかし、自治体での処分には、ゴミ出しの曜日も分かれているため、時間と手間がかかることを覚悟しなければいけません。もちろん、明らかなゴミは、ゴミ回収で廃棄するべきですが、適切な分類をしたあとの処分は、業者に依頼した方がはやく終わります。遺族としておこなうべきことはたくさんあるため、適切に業者に依頼する範囲を見きわめるのがおすすめです。

3-2.不用品をまとめて処分する

遺品整理の不用品は、ほかの不要品とともに処分するなら無駄のない処分ができます。自分の家の不用品なども一緒に処分するのもよいでしょう。処分の手続きが1回で済むため、時間の削減にもなります。

3-3.買い取りしてもらえる場合もある

不用品回収業者では、買い取り対応してくれる業者もあります。精密機器やパソコンなど、故人の所有物で家族に引き取る人がいないなら、不用品回収業者に回収を依頼しましょう。家具なども含め、買い取りをしてもらえるケースもあります。遺品だけではなく、自分の不用品もまとめて査定してもらうなら、不用品をまとめて処分するよい機会にもなるでしょう。

まとめ

遺品整理を担当するのは確かに責任の重い作業です。あとで問題が起こらないように、慎重に対応していきましょう。あわてる必要もありませんが、対応が遅れすぎないようにも注意が必要です。親族の了承がとれたなら、はやめに不用品回収業者に依頼をして、不用品の回収を依頼してください。整理するべきものが減り、遺品整理も楽になるはずです。