位牌の処分方法はどうする?詳しい方法やコツを伝授!

ご先祖様を祀(まつ)るための位牌を処分するには、どうすれば良いのでしょうか。何らかの事情で位牌を処分する必要があるとき、処分方法で迷う人が多いのも事実です。そこで、今回は、位牌の処分方法について詳しく解説をすることにします。

位牌の処分について知りたい人には、この記事を読むことで正しく処分できるようになります。適切に処分をして安心するためにも、ぜひ最後まで読んでくださいね。

1.位牌とは

まずは、位牌とは何かということから学びましょう。位牌について、意外と知らないことも多いはずです。

1-1.位牌とはどういうもの?

位牌は、人が亡くなったときに作る札のことです。位牌には、下記の内容を記入します。

  • 故人の戒名(かいみょう)
  • 亡くなった年月日
  • 俗名
  • 享年

位牌は49日法要までは白木製の仮位牌を使用し、49日法要を終えた後、正式に漆(うるし)塗りものに差し替えます。位牌は、故人を偲(しの)ぶためのよりどころになるものだと考えましょう。

1-2.位牌の種類を学ぼう

位牌の種類にも、さまざまなものがあります。主なものをご紹介しますから、特徴を学んでください。

1-2-1.塗り位牌

漆(うるし)や金粉などを塗った位牌のことを、塗り位牌と呼びます。見た目に高級感があることが特徴だと覚えておきましょう。塗り位牌は、漆(うるし)の質で価格が上下します。本漆(うるし)で仕上げた塗り位牌は、合成漆(うるし)を使ったものよりも高価です。塗り位牌は、最も一般的な位牌の種類と言えるでしょう。

1-2-2.唐木位牌

位牌の材質に、紫壇(したん)や黒檀(こくたん)を使ったものを唐木位牌と呼びます。紫檀(したん)や黒檀(こくたん)は木材の中でも高級なもののため、格調を重んじる家が好んで指定することが多いです。また、重量感や耐久性に優れていることも特徴と言えます。細工に凝った位牌にしたいときなども、唐木位牌が向いていると言えるでしょう。

1-2-3.モダン位牌

モダン位牌は、現代の住宅事情を考えて洋室の雰囲気にも合うようにデザインした位牌のことです。従来の位牌と比べて、シンプルなデザインなため部屋の雰囲気を損ねることがありません。また、故人が希望した材質やデザインで特注するなど、自由度が高い点からも最近人気が高まっています。

1-2-4.繰出(くりだし)位牌

繰出(くりだし)位牌とは、複数の故人の位牌をまとめたタイプです。たとえば、五十回忌などで弔い上げを終えた場合にまとめて繰出(くりだし)位牌に変更します。仏壇に祀(まつ)る故人の人数が多いときも、繰出(くりだし)位牌にまとめることが多いです。コンパクトな仏壇に買い替えたり位牌を置く場所が少なくなってきたりしたときにも、繰出(くりだし)位牌の採用を検討してみてください。

2.位牌の処分が必要なときはいつ?

位牌の処分が必要なときは、具体的にいつなのでしょうか。ここでは、位牌を処分するタイミングについて解説します。

2-1.弔い上げのとき

人が亡くなった後の供養には、今回で全部の供養が終わりとなるタイミングがあります。亡くなった後の供養を終えるタイミングを、弔い上げと呼ぶことを覚えておきましょう。弔い上げのタイミングで今まで使用していた位牌を処分することも多いです。

2-2.遺品整理のとき

親族の遺品整理のときに、位牌も処分することが多いでしょう。たとえば、親の遺品整理のときですね。親が管理していた仏壇をそのまま継承しない場合は、仏壇とともに位牌も処分することが多くなります。

2-3.引っ越しのとき

引っ越しのときに、引っ越し先の住宅事情によって仏壇を処分するときに位牌も同時に処分することがあります。また、引っ越しのときに不用品を整理していて、古い位牌をみつけることもあるでしょう。必要が無くなった位牌は、そのまま持っていても困るので処分が必要です。

2-4.繰出(くりだし)位牌にまとめるとき

繰出(くりだし)位牌にまとめるときには、まとめる前の位牌は不用となるため処分が必要になります。繰出(くりだし)位牌は複数の故人の位牌を集約したタイプのため、集約した人数分の位牌を処分することになるでしょう。特に、弔い上げの後に、繰出(くりだし)位牌にまとめることが多いです。

2-5.そのほかのとき

そのほかにも、何らかの理由で位牌の処分が必要なこともあります。たとえば、実家の仏壇を管理している人が結婚をして相手の家に住むことになった場合、今までの仏壇や位牌を処分する必要があるでしょう。また、位牌を落とすなどで破損した場合も新しく作り変えるため、古い位牌を処分することになるはずです。

3.位牌の処分方法を学ぼう

位牌の処分方法について、詳しく学びましょう。実際に位牌を処分するときの注意点や、どこに処分を依頼したらよいのか確認してください。

3-1.位牌はゴミとして出さないこと

位牌は、ゴミとして出さないでください。確かに、位牌の素材は主に木材などの燃えるものとなります。しかし、位牌は処分するときに供養をするべきです。故人の戒名(かいみょう)などが入った状態、かつ、魂抜きをしない状態でゴミに出すことは、やめましょう。位牌は、ゴミ以外の方法で処分するものだと覚えておいてください。

3-2.位牌処分の前にまずすること

位牌処分の前には、僧侶による魂抜きを行うことが一般的です。魂抜きとは、寺で行う開眼供養のことを言います。寺以外で処分をするときにも、きちんと魂抜きをしてもらってください。なお、寺に魂抜きを依頼した後は、そのままお焚(た)き上げにて位牌を燃やしてもらうことになります。位牌を寺以外で処分するときは、魂抜きの後に業者などの手によって焼却処分となるでしょう。

3-3.位牌処分はどこに依頼する?

依頼処分の依頼先として主なもの3つについて解説します。皆さんにとって、最も都合の良い方法はどれか検討してください。

3-3-1.寺に依頼する

位牌の供養は、寺に依頼することが正式な方法になります。先祖の供養を依頼している寺でなくても、位牌供養を受け付けていることも多いです。寺に位牌供養を依頼する場合は、お布施(ふせ)の名目で僧侶に費用を支払うことになります。寺に位牌供養を依頼するときの費用の目安は、おおよそ数千円から1万円程度と覚えておきましょう。

3-3-2.仏壇店に依頼する

仏壇店に位牌の供養を依頼することも考えてみましょう。仏壇の買い替えを同時に検討している場合は、サービスのひとつとして位牌供養を行っていることもあります。仏壇店での位牌供養の費用については、無料から数千円程度が目安となるでしょう。ただし、仏壇を購入するときだけのサービスとなっている仏壇店もあるので注意してください。

3-3-3.専門業者に依頼する

位牌の供養は、専門業者に依頼することも可能です。たとえば、専門業者に依頼するためには、位牌を不用品として回収依頼を掛けることになります。遺品整理を扱っている不用品回収業者などでは、位牌供養も行っているところもあるので調べてみましょう。位牌は小さなものですから、回収費用も数千円程度で済むでしょう。

3-4.宗教による位牌処分の違い

宗教によっても、位牌処分の方法に違いがあるものです。そもそも、宗派によって位牌にかんする考え方も違います。位牌にかんする考え方が宗派によって違うことで、処分方法にも違いが出てくるのです。たとえば、浄土真宗では位牌そのものがありません。より詳しいことは、皆さんが檀家(だんか)になっている寺に聞いてみてください。基本として、位牌処分は宗派の考えに従うことが原則となります。

3-5.位牌処分にかんする注意点

位牌処分をするときには、粗雑に扱わないことが大切です。位牌は、故人の戒名(かいみょう)などが入っているため、粗雑に扱うことは供養の意図に反します。たとえば、業者に処分を依頼することにした場合でも、ゴミのような扱いをするところに依頼するのは避けましょう。故人を敬い、きちんと供養をしてから処分をすることが大切ですよ。

4.位牌処分の業者について

位牌処分を業者に依頼するときについて、解説します。業者に処分を依頼するメリットや、業者の選び方など確認してください。

4-1.位牌処分を業者に依頼するメリット

位牌処分を業者に依頼することには、メリットがたくさんあります。

  • 寺に処分を依頼するよりも安いことが多い
  • 希望の日時に位牌処分ができる
  • 位牌処分に手間が掛からない
  • 業者によっては位牌供養を依頼することもできる
  • ほかの遺品と一緒に処分を依頼できる
  • 位牌処分と同時に生前整理も検討できる

位牌を処分するときには、仏壇も処分する必要があったりそのほかにも処分したいものがあったりする場合が多いです。業者を利用する場合は、位牌だけでなくそのほかの不用品をまとめて処分できることも大きなメリットだと言えるでしょう。

4-2.位牌処分のときの供養について

位牌は、故人を偲(しの)んだり遺族の心のよりどころにしたりするためのものです。そのため、位牌は処分する前にきちんと供養を行ってください。位牌供養については、寺にお願いすることもできれば業者に依頼することもできます。皆さんにとって、都合の良い方法で位牌の供養をしてください。

4-3.位牌処分のための業者の選び方

位牌処分を業者に依頼するときの選び方については、以下のポイントをチェックしてください。

  • 位牌処分を取り扱っていること
  • 位牌処分の詳しい知識があること
  • 位牌供養を行っているもしくは手配していること
  • 位牌処分の料金が良心的な設定であること
  • 希望の日時に位牌を回収してくれること
  • スタッフの対応が親切で感じが良いこと
  • 利用者の評判が良いこと
  • 公安委員会や自治体に業者としての許可を得ていること

大切な位牌の処分を依頼するのですから、業者として信頼ができることが重要です。

4-4.位牌処分を業者に依頼するときの料金・相場

位牌処分を業者に依頼するときの料金や相場については、以下を目安にしてください。

  • 位牌の処分費用:ひとつに付き数千円程度から

ただし、位牌供養が必要なときは業者によって別途費用が必要になることもあります。位牌供養の費用についても、別途数千円を考えておくと良いでしょう。実際には、業者に見積もりを取って確認してください。

4-5.位牌処分を業者に依頼するときの注意点

位牌処分を業者に依頼するときは、疑問や不安をそのままにしないことが大切です。少しでも不明な点があるときは、きちんと確認をして明確な回答をもらってください。特に、見積もりをもらったときに不明な点を残しておくことはやめましょう。後日、トラブルの原因になってしまいます。また、業者選びの際に悪い業者を選んでしまうことが無いように注意してください。

5.位牌の処分でよくある質問に回答

それでは、位牌の処分でよくある質問に回答します。今まで学んできた知識の総まとめとしても確認しておきましょう。

5-1.古過ぎて汚くなってしまった位牌でもゴミに出してはいけないのですか?

古過ぎても、また、汚過ぎても、そのままゴミに出すことはやめてください。位牌は、きちんと供養をすることが大切です。素材としては燃えるゴミとして分類できても、故人の供養に反します。位牌の処分をきちんとすることも、故人の供養のひとつだと考えてください。

5-2.古い位牌がたくさんある場合でも処分を依頼できますか?

古い位牌がたくさんある場合でも、処分を依頼できます。1回にすべての位牌の処分を依頼しても構いません。たくさんあることを理由に、いつまでも位牌を処分しない方が困るはずです。業者などに処分を依頼するときに、位牌の数を伝えて見積もりを出してもらいましょう。なお、位牌の数に比例して供養費用が上乗せになることもあります。詳しくは、依頼先に確認してください。

5-3.位牌と同時に仏壇も処分したい場合の良いアイデアはありますか?

実際、位牌と同時に仏壇を処分することも多いでしょう。最も楽な方法は、位牌と仏壇を一緒に回収依頼をすることです。それぞれ別々に処分を依頼するよりも安く済むので検討してみてください。また、古い位牌や仏壇の供養も同時に行っている業者なら、より安心して依頼できるのでおすすめです。

5-4.位牌を処分しないで再利用するアイデアはありますか?

位牌にかんしては、再利用をするという考えはありません。位牌は、あくまでも故人の供養をするために作ったものだからです。素材としては木材を使っていることも多いため、再利用の方法も考えればあるでしょう。しかし、位牌の性質を考えると再利用をすることは現実的とは言えません。位牌にかんしては、役目が終わったと思ってきちんと処分をしてください。

5-5.古い位牌と新しい位牌を同時に置いておくのはいけないのですか?

位牌は、原則として故人1名につきひとつです。繰出(くりだし)位牌にまとめるときでも、古い位牌は処分してください。古い位牌と新しい位牌を同時に置いておくことは、いけません。繰出(くりだし)位牌にまとめるにしても、新しく作り変えるにしても、古い位牌はきちんと処分してください。

まとめ

位牌の処分を考えるとき、どのような方法で行うべきか詳しく解説しましたが、いかがでしょうか。位牌は、故人を供養するためのよりどころであり、大切なものです。粗末に処分することは避けましょう。位牌の処分は、寺以外にも仏壇店や専門業者に依頼する方法もあります。皆さんにとってどの方法が都合が良いのかよく考えて、最良の選択をしてください。