外構スロープは必要? 必要性・便利性や設置ポイント・費用について

将来のため「外構スロープ」にリフォームしようか悩んでいる人は必見です。
外構リフォームの1つである「スロープ」は傾斜がゆるやかな道を指しています。
高齢者と一緒に暮らしていると階段は何かと不便ですよね。
スロープであれば安心して玄関まで歩けます。
そこで、スロープの必要性や利便性、スロープの勾配・幅、外構リフォームの費用について詳しく説明しましょう。
満足いくリフォームをしたい人は基礎知識を身につけてください。

1.スロープの必要性・利便性

外構のスロープはなぜ必要になるのでしょうか。
リフォームをする前にスロープの必要性や利便性について理解しておくと納得のいくリフォームができますよ。
ぜひチェックしてくださいね。

1‐1.介護が必要になったとき

今高齢者を抱えている家庭であればスロープが必要になるでしょう。
スロープは段差がまったくないので足腰が悪い人でも安心して玄関まですすめます。
しかし、逆に階段があると支えながらサポートしなければならないので大変です。
また、足がまったく動かない人にとっては車いすでの移動ができません。
スロープをつくったほうが車いすに乗ったままスムーズに移動できるでしょう。
たとえ、今介護が必要な人を持っていなくても将来自分が年老いたときのことを考えてください。
できるときにスロープへリフォームをしておいたほうが安心です。
介護が必要になったときスロープは大きな力になってくれます。
将来のことを踏まえつつ必要性を見極めてくださいね。

1‐2.ケガ防止につながる

スロープへのリフォームはケガの防止につながります。
足元が非常に安定しているのでつまずく障害物がありません。
階段だとつまずいてケガをする恐れがあります。
実際、階段を踏みはずしてケガをした人もたくさんいるのです。
たとえば、風が強いときや雨が降っているとき、体が不安定になってしまいます。
視界も悪くなるため転びやすくなるでしょう。
特に、足腰が弱っている年齢になってくると少しのつまずきでも今後の生活に支障が出てしまいます。
1度ケガをするとなかなか治りにくいものです。
転んだときの衝撃で頭を強く打つ可能性もあります。
やはり、安心して生活するためにもスロープは必要になるでしょう。
安心して生活したい人はスロープをつけてくださいね。

1‐3.駐車場からの出入りがしやすい

スロープの設置方法によってさまざまな利便性が生まれます。
たとえば、スロープを駐車場の近くに設置することで出入りしやすくなるのです。
駐車場からリビングまで楽に出入りしたい人は、実際にスロープを設置しました。
おかげで重たい荷物や日用雑貨を直接リビングへ運べるようになったのです。
重たい荷物でもスロープで台車を利用すればスピーディーに運べるでしょう。
普段から重い荷物の持ち運びが多い人はスロープにリフォームしたほうが良いですよ。後でつけるよりもできるときにしておいたほうが役立ちます。
どのような目的でスロープを取りつけたいのかしっかり考えることが大切です。
目的によっては設置方法が異なるのでいろいろな施行例を確認しておきましょう。

2.スロープの勾配・幅

2‐1.最も大切な「スロープの勾配」

スロープを設置する際、最も大切なポイントになるのが「スロープの勾配」です。
勾配とは傾斜のことを指しています。スロープを設置しても傾斜が高ければ意味がありません。
傾斜が高くなればなるほど歩きにくくなってしまいます。
車いすを押すのも大変になるでしょう。
スロープを設置する際、基本的な傾斜は「10度」になります。
10度は車いす・歩行ともに何事もなくできる傾斜になるでしょう。
しかし、10度の傾斜をつけるためには段差の6倍もの長さが必要になります。
そして、勾配がゆるやかになる5度は車いすが自分の力でもスムーズにすすむでしょう。
自走でも安心できる勾配になっていますよ。
逆に、角度が少しついている15度の場合は電動でない車いすは難しくなるでしょう。15度を超える傾斜はおすすめできません。

2‐2.勾配と同じく大切になる「幅」

スロープをリフォームする際、勾配と同じく注意してほしいのが「幅」です。
十分に必要な幅をとっておかなければ車いすが入らなくなってしまいます。
基本的に、車いすもとおることのできる幅は「90cm」です。
90cm確保しておけば安心できるでしょう。
人とのすれ違いを考慮する場合は、幅が120~150cmほど必要になります。
一般的な家庭では人とのすれ違いがないので90cmでも大丈夫です。
しかし、公共施設や人との行き来が激しいところは余裕を持って幅をとっておいたほうが良いでしょう。
スロープを取りつける環境のことを考えることが大切です。
また、スロープをつけるとき「手すり」を追加する人も多いでしょう。
手すりをつけるときは余裕を持った幅にしなければなりません。
しっかり業者と話し合ってくださいね。

3.外構リフォームの費用

3‐1.外構のスロープリフォーム費用はおよそ15万~20万円

外構リフォームをする際、最も気になるのが「費用」ですよね。
それぞれ予算を決めているでしょう。
外構にスロープを設置するとき、費用はおよそ15万~20万円になっています。
スロープの幅や長さによって異なりますが、20万円ほど用意しておけば安心です。
たとえば、スロープの長さが5m、幅1mの場合7万~10万円かかるでしょう。
玄関先の解体工事が入るとさらに金額は上がります。
解体をするかしないのかで費用に大きな差が生まれるのです。
ただ、スロープだけを取りつけるのなら10万円、解体工事をする場合は20万円と考えておきましょう。
目安の範囲内で抑えることができ、満足のいくスロープに仕上げるためにも業者との打ち合わせが大切になります。

3‐2.見積もりの段階でスロープの配置・形状を確認する

費用について話し合うことは大切です。
業者によって見積もり内容が異なるので、さまざまな業者を比較してください。
知人や友人から紹介してもらった業者だとしても、比較することが大切です。
見積もり内容を比較することで自分に合っている業者が選べます。
また、失敗しないためにも見積もりの段階でスロープの配置と形状をしっかり確認してください。
配置・形状を確認したうえで費用・内訳をチェックしていきましょう。
スロープの費用は配置と形状によって異なります。
理想的なスロープの内容を伝えたうえで業者がどのような見積もりを出してくるのか確認することが大切です。
業者の中には不正を働く悪徳業者もいるので注意してくださいね。

4.まとめ

スロープの必要性や利便性、スロープの勾配・幅、外構リフォームの費用について説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
納得のいくスロープをつくるには業者に任せきりではいけません。
きちんと自分たちの希望を伝えていかなければならないのです。
安心して業者に任せるためにもスロープについての基礎知識を身につけてリフォームに挑みましょう。

  • 介護が必要になったとき
  • ケガ防止につながる
  • 駐車場からの出入りがしやすくなる
  • スコープの「傾斜」は基本10度
  • 「幅」は90cm、車いすの場合は120cm~150cmが必要
  • スロープの費用はおよそ15万~20万円
  • 見積もりの段階でスロープの配置や形状を確認する

以上のポイントは要チェックです。
業者と入念に打ち合わせをして確認し合ってください。
不備な点があればすぐに尋ねることが大切ですよ。