敷金なしで借りられる物件とは? 安く部屋を借りたい人必見の5項目!

不動産会社に行くと、敷金や礼金なしで借りられるマンションやアパートを目にすることがあります。賃貸物件を借りるときには家賃のほかに初期費用が発生するため、引っ越し代などと合わせると高額な出費になってしまうものです。初期費用の中でも、特に敷金は大きな割合を占めます。その敷金が不要というのは、大変うれしいですよね。実は、最近話題のシェアハウスも敷金なしで入居できることをご存じでしょうか? 家賃を節約できる以外にも、メリットがたくさんあるのです。しかし、なぜ敷金をゼロにできるのか、疑問に思っている人もいるでしょう。この記事では、敷金なしで借りられる物件について解説します。

この記事を読むことで、敷金なし物件が存在する理由や利用する際の注意点などが分かります。「安く物件を借りたい」という人はぜひ参考にしてみてください。

1.敷金とは?

まずは、敷金とは一体何なのかを解説します。その歴史や定義、礼金との違いなどをまとめてみました。

1-1.江戸時代からある「敷金」

敷金の歴史は江戸時代までさかのぼります。この時代、女性はお金を持って嫁ぐことが義務づけられていました。そして、万が一離婚することになったら、預けていたお金を男性側から女性側に返す、というしきたりになっていたのです。このお金のことを「敷金」と呼んでおり、まさに現在の賃貸における「敷金」と同じ意味合いの制度でした。

1-2.敷金の定義と目的

現在で言う「敷金」とは、賃貸物件を借りる際に、借り主が貸し主に対して支払う保証金のようなものです。実際に関西方面では敷金のことを「保証金」と呼んでいます。家賃の滞納があったときや退去時に修理の必要があったときなどに、このお金から差し引いてまかなわれることになるのです。つまり、大家さん側がリスクを回避するためのデポジットと考えてよいでしょう。

1-3.退去時に戻るのか?

敷金は退去時に戻ってくるのが普通で、家賃の滞納がなければ、原則全額返金されます。しかし、実際には戻ってこないケースもあるのです。入居者には原状回復義務があり、退去時にはある程度入居前の状態に近づけなければなりません。ただし、普通の生活をしていれば汚れやキズは生じるでしょう。そういった部分の清掃や修繕費用については、大家さんが負担することになります。問題は、その線引きです。「どこまでが借り主負担でどこからが貸し主負担になるか」という判断の相違により、敷金が全額返還されないケースもあります。場合によっては、敷金を上回る修繕費を請求されてしまうこともあるのです。そのような敷金返還をめぐるトラブルについては、全国で何件も報告されています。トラブルに巻き込まれることがないように、敷金返還にかんする知識をしっかり集めておきましょう。

1-4.敷金と礼金の違いについて

敷金と同様、賃貸物件を借りる際に出てくる言葉が「礼金」です。礼金とは、貸し主に対して感謝の気持ちを込めて支払うお金のことであり、退去時に返還されることはありません。この礼金は、入居者を決めてくれた不動産会社に対して大家さんが支払うことが多いということもあり、現在でも習慣として受け継がれているのです。

2.敷金の現状

では、敷金の現状についてまとめてみましょう。平均相場や、部屋を借りる際にかかるそのほかの初期費用について解説します。

2-1.平均相場

敷金の平均相場は、家賃1~2か月分です。ただし、地域によって相場には違いがあり、北海道~関東では1~2か月分、東海エリアでは2か月分、関西~九州では3~4か月分となっています。西へ行くほど敷金相場が高くなるのは、このあたりの地域には「敷引き」という制度があるためです。退居時に補修や修繕のために敷金の一定額が差し引かれるという制度であり、入居する際にはある程度まとまって金額が必要になることが分かります。

2-2.負担額の割合について

国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、経年劣化や減価償却の考え方について定めています。このガイドラインによると、原状回復費用の借り主負担部分となるのは、故意や過失によって発生した汚れや破損だけです。建物や設備には耐用年数があり、負担割合はその年数により異なります。設備は年数が経(た)つほど価値が減っていくため、借り主の負担額は少なくなっていくのです。また、入居年数が長ければ長いほど借り主が負担する割合は減っていきます。

2-3.そのほか不動産関連の初期費用

賃貸物件を借りる際にかかる初期費用は敷金や礼金以外にもあります。まず、仲介手数料です。物件を探してくれた不動産業者に支払う手数料のことで、不動産業者はこの手数料が主な収入源となります。そのほかにも、前家賃や鍵交換費用などの初期費用が発生するケースもあるため、事前に確認しておきましょう。また、たいていの物件は2年ごとに契約を更新することになっています。その際には契約更新料が発生することも覚えておきましょう。

3.敷金ゼロ物件について

ここ数年で敷金ゼロ物件が急増しています。その具体例や理由について考えてみましょう。

3-1.敷金ゼロ物件の増加

近年は「初期費用をかけたくない」「少しでも安く引っ越しをしたい」という人が増えてきたことから、敷金ゼロ物件が増加してきています。敷金がかからないということで初期費用を大きく抑えることができますが、デメリットや注意点もあるということを覚えておきましょう。

3-2.どんなものがあるのか?

敷金ゼロ物件には、大手不動産会社の賃貸やシェアハウスなどがあります。

3-2-1.大手不動産会社の賃貸

「CHINTAI」や「アットホーム」「アパマンショップ」など大手不動産会社では、敷金ゼロ物件の特集が組まれています。希望条件を入力すると該当する敷金ゼロ物件が見つかる可能性があるため、ぜひチェックしてみてください。

3-2-2.シェアハウス

複数人と同居するシェアハウスは、敷金なしで入居できることをご存じでしたか? 一部の物件では敷金や礼金が必要な場合もありますが、8割以上は敷金・礼金ゼロで入居できます。家賃を節約したくてシェアハウスを選択する人も多いでしょうから、敷金ゼロは助かるはずですよね。「ソーシャライブ」では敷金や礼金を含む初期費用がかからずに入居できるシェアハウスを多数紹介しています。通常の賃貸物件に比べて大変安く入居可能になるため、ぜひチェックしてみてください。

3-3.なぜゼロにできるのか?

しかし、「なぜ敷金をゼロにできるのか?」という疑問はあると思います。敷金ゼロ物件は、以下のようなときに発生することが多いでしょう。

  • 貸し主が物件を早く満室にしたいとき
  • オフシーズンの空室対策として
  • 古い物件や人気のない物件を埋めたいとき
  • 投資用マンション対策として
  • 入居期間が決まっているとき

つまり、貸し主側からしてもメリットがある場合に敷金ゼロ物件が発生するため、安心して契約してください。

4.敷金ゼロ物件の注意点

敷金ゼロ物件には注意点もあります。把握した上で入居を検討してください。

4-1.家賃のチェックが必要

敷金ゼロ物件の場合、通常よりも家賃価格が高く設定されていることが多いのです。敷金の場合は退去時に返還される可能性がありますが、家賃として上乗せされてしまっていればお金は戻ってきません。結果として損をしてしまうこともあるため、家賃相場を調べて割高になっていないか確認してから入居を決めてください。

4-2.退去時などのトラブルも?

敷金ゼロ物件では、退去時にトラブルが発生することも少なくありません。退居時の条件が、契約内容で異なるためです。場合によっては相場より高いクリーニング代を負担することが条件になっていることもあります。汚したり壊したりしていないのに実費負担の請求がきてもめごとに発展するケースもあるため、契約書をしっかり確認して退去時に支払うべき内容をチェックしておいてください。

4-3.メリットとデメリット

敷金なし物件のメリットとデメリットをまとめてみましょう。最大のメリットは、借り主の初期負担が軽減されることです。「まとまったお金がないけれど引っ越したい」という人には最適の条件でしょう。デメリットとしては、退去時の負担が大きくなる場合があること、保険会社への加入が必要であるため、保険料を支払う場合があることなどが挙げられます。トータルで見るとメリットとデメリットどちらが大きいか、よく考えてみてください。

4-4.入居時・退去時に確認すべきこと

物件によっては「何年以上入居すること」という条件がある場合もあります。その年数以内に退居すると違約金が発生する可能性もあるため、入居時には必ず確認しておくようにしましょう。また、退去時には余分な費用の請求をされていないか、しっかりとチェックしてください。

5.敷金ゼロ物件にかんするよくある質問

「敷金なしで借りられる物件について知りたい」という人が感じるであろう疑問とその回答についてまとめてみました。

5-1.敷金が月単位で設定されているのはなぜですか?

A.家賃の滞納が起きたときの対応です。ただし、最近は夜逃げなどが起きたときの対応さえできればよいと考え、金額で設定しているところも増えてきています。

5-2.敷金ゼロ物件が増える時期というのはいつですか?

A.「年内に物件の空室をなくしたい」という大家さんが多いため、12月に少し増える傾向にあります。この時期に引っ越しをするなら、敷金ゼロ物件もチェックしてみるとよいでしょう。

5-3.敷金ゼロ物件は家賃滞納に厳しいというのは本当ですか?

A.敷金を預かっていないため、家賃の支払いが少しでも遅れると早めに督促を行う大家さんは多いでしょう。敷金ゼロ物件に入居する場合は、そのことをしっかり理解して、家賃滞納をしないように気をつけてください。

5-4.敷金返還をめぐるトラブルが発生しないように、気をつけることにはどのようなものがありますか?

A.敷金の取り扱いにかんしては、それぞれの解釈が存在します。汚れやキズはできるだけつけないように生活し、退去時にはしっかりと清掃をしてください。また、最後はやはり信頼関係が頼りになります。貸し主との信頼関係を築いておくことで大きなトラブルになることはないでしょう。

5-5.敷金返還のトラブルが発生したときはどこに相談すればよいですか?

A.国民生活センターに賃貸トラブルの窓口が用意されています。自分で判断するのが難しいときは相談してみるとよいでしょう。適切なアドバイスがもらえるはずです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。敷金なしで借りられる物件についてご紹介しました。賃貸物件を探すとき「少しでも初期費用を抑えたい」という人は多いでしょう。そんなときおすすめなのが敷金ゼロ物件です。シェアハウスをはじめ、敷金なしで借りられる物件は大変注目を集めています。ただし、利用する際にはさまざまな注意点があるということを覚えておきましょう。ぜひこの記事を参考にして、希望の物件探しをしてください。