ノロウィルスの予防対策は万全に! 激しい嘔吐・下痢を防ぐ方法

寒くなると急速に感染拡大するウィルス性胃腸炎。激しい嘔吐(おうと)や下痢を伴い、熱が出ることも。小さなお子さん・高齢者・持病のある方は、重篤な症状に陥りやすい危険な病気です。嘔吐(おうと)や下痢によって水分が排出され続け、体内の水分量が急速に下がり、脱水症状を引き起こすこともあるので注意が必要でしょう。
ウィルス性胃腸炎の原因となるウィルスにはいくつか種類がありますが、特に感染力が高く猛威を振るうことで知られているノロウィルスに焦点を絞り、詳しくご紹介したいと思います。

1.ノロウィルスの感染経路

 大人でも深刻な症状に陥ることが多いノロウィルスですが、どのように感染するのでしょうか? 
一般的には、吐瀉(としゃ)物や排便処理の甘さから感染すると考えられています。しかし、ノロウィルスは思わぬところからも感染していることが明確になっているのをご存じでしょうか? 
ノロウィルスの感染経路をご紹介します。

1-1.感染者の吐瀉(としゃ)物や糞便(ふんべん)など

ほとんどの方が認識されているのは、感染者の吐瀉(としゃ)物や糞便(ふんべん)などからの感染です。
嘔吐(おうと)した後にしっかり消毒処理はしていますか?アルコール消毒はノロウィルスにおいて無効です。次亜塩素酸による消毒で、しっかりウィルスの活動を抑制しなければなりません。
残留した吐瀉(としゃ)物が乾燥してしまうと、目に見えない残ったウィルスが飛散して二次感染を引き起こしてしまいます。
吐瀉(としゃ)物や糞便(ふんべん)などが衣類に付着した場合も、しっかり除菌することが大切です。乳幼児のオムツ替えの際は、流水と石鹸(せっけん)で手洗いをきちんと行いましょう。

1-2.汚染された食品や調理器具

汚染された食品から感染することもあります。牡蠣(かき)や二枚貝を生や不十分な過熱状態で食べることで、ノロウィルスに感染すると考えられていて、食品の衛生管理が重要です。いわゆる食中毒と呼ばれる症状の1つ。
食品だけに限らず、調理器具の安全性も問題になっています。使用後に丁寧に洗浄する、使用前に消毒するなど、常にきれいな環境で調理することが求められるでしょう。

2.主な症状

辛(つら)い症状を伴うことで知られているノロウィルス。重篤な場合、入院するケースも目立ちます。高齢者など体力や免疫力が低下している方は死亡するケースや、介護施設などで集団感染するなど、社会問題化している病気です。
主な症状は、下痢・嘔吐(おうと)・高熱。下痢は頻回に繰り返す激しい水様便・激しい嘔吐(おうと)・悪寒を伴う高熱などが挙げられます。腹痛・頭痛・筋肉痛を感じることもあるでしょう。
症状は1〜3日が急性期とされ、自覚症状がなくなった後もウィルスは排出され続けるため、しばらくはほかの人への感染に注意が必要です。
嘔吐(おうと)から始まる方、下痢から始まる方、症状の出方は人それぞれ。ただし、頻回な嘔吐(おうと)や下痢による脱水症状が懸念されるため、適切に水分を取るように心がけましょう。水よりも電解質を補える経口補水液が理想的です。

3.ノロウィルスの予防対策

ノロウィルスは、家族の1人が感染すると家族全体に広がってしまうこともあります。辛(つら)い症状が続くのに特効薬もまだ存在しないため、発症した場合はウィルスが排出されるのも待つしかないのが現状です。乳幼児がかかることが多い類似したロタウィルスとは異なり、まだワクチンもありません。
ノロウィルスにかからないための予防対策についてご紹介します。

3-1.手洗い・うがい

基本は、流水で石鹸(せっけん)を使った手洗いとうがいをしっかり行うことです。推奨されているのは、液体石鹸(せっけん)。
ノロウィルスは、気づかないうちに人から人へ感染を広げてしまう病気です。感染している人が触れたドアノブから感染が広がるケースも見ることができます。
ウィルスを持ち込まない、残さないためにも、しっかり手洗いやうがいを励行しましょう。

3-2.調理にも配慮

調理前後も同様に、入念な手洗いが望まれます。
貝類の調理は十分な加熱を心がけ、まな板や包丁などの調理器具も熱湯消毒を施しましょう。
調理時だけではなく、配膳するときも手洗いを行うのが理想的です。

3-3.吐瀉(としゃ)物や糞便(ふんべん)の処理

吐瀉(としゃ)物や糞便(ふんべん)には、大量のノロウィルスが含まれています。微量でも体内に入れば感染するため、吐瀉(としゃ)物や糞便(ふんべん)の処理には十分な消毒をし、感染拡大を食い止めるようにしましょう。
消毒には、次亜塩素酸を使います。処理するときは、飛沫(ひまつ)感染を防止するためマスクを着用し、ほかの人は離れるようにしてください。
次亜塩素酸の消毒薬は、家庭用の塩素系漂白剤で作ることができます。家庭用塩素系漂白剤を薄めた200ppm以上の濃度です。市販の空きスプレーボトルに希釈した溶液を作っておくと処理が楽になるでしょう。
吐瀉(としゃ)物を外側からそっとキッチンペーパーや使い捨てられる布などで拭き取ります。拭き取り面は常に変えてください。拭き取ったものはビニール袋に入れ、次亜塩素酸で消毒して廃棄しましょう。拭き取った後のカーペットや床にティッシュを広げ、その上から次亜塩素酸スプレーを噴射して10分放置しておきます。放置することで、ノロウィルスが死滅するといわれているからです。

3-4.洗濯にも注意

吐瀉(としゃ)物や糞便(ふんべん)の付着した洗濯物を洗う際も、次亜塩素酸の消毒をしてから洗うことが推奨されています。ほかの洗濯物への感染を防ぐためです。
次亜塩素酸に30〜60分浸(ひた)しておきます。85℃以上の熱湯で1分以上消毒するのも効果的です。
色落ちや布の傷みが発生することもありますが、ノロウィルスの広がりを抑えるために避けられません。

4.ノロウィルスの感染拡大を防ぐためには

吐瀉(としゃ)物や糞便(ふんべん)の処理をするとき、ノロウィルスに感染した人を看護するときに重要なことがあります。
ご自身が感染しないように、マスクと手袋の着用を心がけることです。使い捨てできるものを用意し、都度交換することが大切でしょう。
感染した家族がなるべく同じ空間で過ごさないようにし、家族もマスクの着用・手洗い・うがいに注意してください。次亜塩素酸で、ドアノブ・照明のスイッチ・リモコンなど、頻回に人が触れる箇所にも消毒が必要です。
ノロウィルスに感染している間は、タオルを共有することも避けましょう。万全の対策が、感染拡大を食い止めてくれます。
最近では、これまでとは異なる新型のノロウィルスが流行(りゅうこう)し始めていて、これまでの検査キットで検査しても検出されにくいようです。
新型ノロウィルスは、従来のものよりウィルスのサイズが小さく、潜伏期間も最短は10時間で発症するのが特徴。ただし、消毒や予防は従来のノロウィルスを変わりないので、家族全員で予防に努めましょう。

5.まとめ

ノロウィルスについてご紹介しました。いかがでしたか? 

  • ノロウィルスの感染経路
  • 主な症状
  • ノロウィルスの予防対策
  • ノロウィルスの感染拡大を防ぐためには

非常に感染力の強いノロウィルスは、次亜塩素酸による消毒が効果的です。マスクと手袋を着用して、吐瀉(としゃ)物や糞便(ふんべん)の処理を行いましょう。