理想どおりの間取りに!〜注文住宅の上手な間取り・4つのポイント〜

注文住宅のときに一番悩むのは外観や内装よりも「間取り」でしょう。何を基準に考えればいいの?…とお悩みの方に向け、住んでから「失敗だった!」と後悔しないよう、間取りを考えるときのポイントや注意点、失敗例などをご紹介します。

1.自分で間取りから考える注文住宅

家は、一生に一度の大きな買い物です。

せっかく高いお金を出して家を買うなら、自分も家族も大満足できる家にしたい…とは誰もが思うことでしょう。

家族の理想や希望を反映できるのが「注文住宅」です。

注文住宅は、もとから出来あがっている建売住宅とは異なり、オーダーメイドなので建てるまでの時間がかかります。

しかしながら、いろいろな部分に自分のこだわりをいかせるのが最大の魅力なのです。

「リビングは明るい吹き抜けがいい」・「寝室は和風にしたい」・「キッチンはアイランドタイプにしたい」…など、自分の要望を反映できます。

注文住宅は、ゼロの状態から間取りやデザインにこだわれるので、住みたい家のイメージがしっかり固まっている人におすすめでしょう。

建築は、建設会社や設計事務所などと打ち合わせをしながら進めます。

そのために、時間はかかりますが、設備や素材なども幅広い種類から選べるのがメリットでしょう。

つまり、家ができるまでの過程も楽しむことができるのです。

注文住宅は、間取りが自由に考えられるとはいっても、イメージや気分で決めないで、使い勝手や将来のこともじっくりと考えてから決定しましょう。

2.間取りを考えるときのポイント

これから注文住宅を建てようと考えている人にとっては、間取り計画は一番力が入ると思います。

しかしながら、具体的に注文住宅の間取りを決める前に、意識したい大切なポイントがあるのです。

2-1.間取りを考えるときに意識したいポイント

・土地の形状や環境を考える

注文住宅を建てる土地の特徴や、周囲の環境を確認しましょう。

日当たりのよい傾斜地なのか、人通りの多い平たん地なのかなど、場所によってふさわしい間取りは異なります。

・ 風と光を意識する

風通しがよく、光が差し込む家にすることが大切です。

光が差し込みやすく、風が抜ける中庭やテラスコートを設けるなど風と光を考えた間取りにしましょう。

南側に大きな窓が取れればベストです。

しかしながら、人通りが多い歩道や隣家の窓に面している場合は方角にこだわらず、窓の前に空間がある場所に窓を作ってください。

風が吹き抜けるように対角に窓を取るのもよいでしょう。

・ 強度のある構造

家にとって大切なのは、間取りだけではありません。
強度のある構造も重要です。

2〜3階建ての場合は、「直下率」(壁が上下階でそろっている度合いのこと)が強い家を作りましょう。

・ 生活動線を考える

家族の人数や年齢にもよりますが、できるだけ皆にとって使いやすい生活動線を確保することが大切です。

たとえば、1階に洗濯機置き場があるのに干す場所は2階にしかない、1階は駐車スペースとリビングで2階がキッチンなどのような間取りでは、主婦にとっては大変でしょう。

また、お子さんや高齢者のいるご家庭では、寝室に近い場所にトイレがあることも大切です。

それぞれの生活のペースを考えた動線を決めてから、間取りを考えましょう。

・ 収納場所はそれぞれの場所に設ける

玄関・リビング・キッチン・寝室などそれぞれに収納場所を作りましょう。

さらに、普段は使用しない季節物やスポーツ用品などを一緒に収められる納戸があるとベストです。

・プライバシーを大切に

家族構成や人数によって詳細は異なりますが、プライバシーに十分配慮した間取りを考えることが大切です。

たとえば、「入浴後にお客さんのいるリビングを通らなくてもいい」「トイレの音が玄関先や客間に聞こえない」「リビングからは、散らかったキッチンは見えない」など、視界や音を考えた間取りにしましょう。

2-2.人気のある間取りの例

家の間取りは、住む人によって千差万別です。

しかしながら、多くの人が「取り入れてよかった!」という間取りがあります。

・ 対面式キッチン

シンクに立ったときに正面に壁がなく、ダイニングやリビングを見渡せるタイプのキッチンです。

洗い物をしながらテレビが見られる、ゲストや子供と会話をしながら料理ができるなど、評判も上々で人気があります。

・ リビングとつながる和室

ソファーとテーブルを置いたリビングと、畳敷きの和室がつながった間取りです。

間仕切りの引き戸を開ければ広々として使え、お客さまが来たときにも便利でしょう。

また、「和室で子供が昼寝をしている様子をリビングから見守れるので便利」という声もあります。

・寝室のウォークインクローゼット

大きなウォークインクローゼットを寝室に作るのが人気です。

洋服や下着などの収納ケースや家具が必要ないので、寝室を広く使えます。

また、中に入って着替えられ、散らかしても扉を閉めればいいので評判がよいようです。

・パントリー

最近、主婦に人気が高いのがウォークインタイプのパントリーでしょう。

パントリーとは、食料品や飲み物などの倉庫のことですが、キッチンに併設するのが主流です。

食料品のみならず、普段は使用しないキッチン用品や食器などすべて収納でき、キッチンが広々して見えます。

・ ウォークイン玄関収納

靴・傘・ベビーカー・自転車など、なにかと置くものが多いのが玄関です。

そこで、玄関のすぐそばにウォークインタイプの玄関収納を作る人も多くなってきました。

ベビーカー・自転車・三輪車などを外からそのまま中に入れられ、家族の靴もたっぷりと収納できるので玄関先が散らかりません。

3.注文住宅の間取りでよくある失敗例

注文住宅の間取りでよくある失敗例をご紹介しましょう。

3-1.リビング編

  • 人気のある「リビング階段」(1階のリビングから2階へ吹き抜けになっている階段)にしたら、1階の声がうるさくて2階の寝室まで響く。
  • 「リビング階段」にしたものの、暖かい空気が2階に流れてしまい1階が寒くて電気代がかかる。
  • リビングの奥を子供部屋にして、外廊下を設けなかったために、子供の友人が来たときに散らかっているリビングが見えてしまう。
  • 玄関のすぐ横をトイレにしたために、トイレから出た瞬間に他の家族の訪問者などと鉢合わせしてしまうことがある。
  • 廊下のない開放的なリビングにしたら、浴室や洗面所とつながっているためにお客さんが来たときに困る。

3-2.収納編

  • ウォークインクローゼットの奥に書斎を作ったので、通路を確保しなければならず不便。
  • 2階に大きな納戸を作り、季節家電や普段は使用しないバーベキューセットやマウンテンバイクなどを収納したものの、1階に降ろすのが大変。
  • ウォークインクローゼットのなかに、天井いっぱいまで収納棚を設けたが、荷物を収めたり取り出したりするのが面倒。
  • 広めのウォークインクローゼットにエアコンを取り付けなかったので、湿気がたまり、熱や匂いがこもる。

3-3.部屋の広さ編

  • 浴室・脱衣所・洗面所のスペースをもっと広くすれば、雨の日に室内物干しが置けた。
  • 寝室は狭くてもいいと思いベッドを置くスペースしか考えず、サイドテーブルが置けなくて不便。
  • 開放感のあるリビングにしようと広く面積を取ったものの、冷暖房が効きづらく光熱費がかかる。

3-4.音の伝わり編

  • 2階を子供たちの部屋にし、真下を寝室にしたら子供の暴れる音が響いてうるさい。
  • 寝室の窓の外が思ったよりも夜の交通量が多く、車やバイクの音が響く。
  • 外気が入るように窓のある浴室にしたものの、近所からの視線や入浴時に窓に映る裸のシルエットが気になり、のんびり入れない。

さらに、以下のような失敗があげられます。

  • コンセントや照明スイッチの位置が使いづらい。
  • 窓から入り込む日差しがまぶしくて、カーテンを閉めっぱなしにしている。
  • オープンキッチンにしたら、食べ物の匂いが家中に広がる。
  • リビングの窓の外が駐車場なので、窓を開けていると排気ガスの匂いが入ってくる。

間取り図は平面なので、できるだけ立体になったところを想像しながら慎重に計画を進めましょう。

4.まとめ

いかがでしたか?

注文住宅で家を建てようと計画されている方が、一番悩むのが間取りではないでしょうか。

ここでは間取りを考えるときに大切なことをご紹介しました。

  • 自分で間取りから考える注文住宅
  • 間取りを考えるときのポイント
  • 注文住宅の間取りでよくある失敗例

建ててしまってから「失敗した!」と思っても簡単に変更はできません。

いろいろな間取りや失敗例などを参考にしながら、間取りを考えるときのポイントを忘れずに計画を立てましょう。

家族が使いやすい、住み心地のよい家を建ててくださいね。