たくさん設置するだけじゃダメ! 外構に使われるライトの役割とは

暗い夜、外構を鮮やかに照らしだすライトがあると便利ですよね。単に周囲が見やすくなるばかりでなく、デザインとして見る人が楽しむこともできる「外構のライト」どんなふうに設置したらいいのか、お悩みの方もいるでしょう。そんな方のために、外構に設置するライトの役割と種類をご紹介したいと思います。

1.外構におけるライトの役割

外構に取り付けるライトを選ぶときは、それぞれの役割を理解して考えることが大切です。もし、ひとつのライトだけで周囲を十分に照らそうとすれば、強い明るさが必要になってしまいます。野球のナイターに使用されるような、大きなライトを設置するはめになってしまうでしょう。異なる役割を持ったライトを複数組み合わせることで、小さなライトでも十分に外構を照らすことが可能になります。

1-1.周囲を照らす照明

周囲を照らす照明とは、玄関や庭、カーポートなど、明るくしたい場所の空間自体を照らすための照明のことです。周囲にあるものの姿形がぼんやりと浮かび上がり、その場所に何があるのか、判別できるようにする役割を持っています。

周囲をぼんやりと照らすだけの照明なので、細部まで見通せるほどの明るさは必要ありません。できるだけ広い範囲を照らすため、柱や壁面などの人の身長よりも高い位置に取り付けられるケースが多いものです。

1-2.足元を照らす照明

周囲を照らす照明が、空間を照らすためのものであるのに対して、足元を照らす照明は「人の周囲」を照らすための照明だといえるでしょう。ものの形はぼんやりとわかるだけでも避けて通ることができますが、足元はそうはいきません。ちょっとした段差や滑りやすい路面の上などは、正確な形がわからないと安心して歩くことは難しいでしょう。

足元を照らす照明は、比較的足元に近い、低い位置に設置されます。照らす場所と設置位置が近いので、強い明るさは必要ありません。小さなライトを歩く経路に沿って複数配置していくこともあります。

1-3.特定の場所を照らすスポット照明

スポット照明とは、特定の場所だけをターゲットにした照明のことです。たとえば、郵便受けや玄関のドアなど、手で直接触る場所を照らすために設置されます。ほかにも、庭の一部に特に注目を引きたい場所があるようなら、その場所を見やすくするために設置されることもあるでしょう。

スポット照明を設置する目的は、照らしだす場所で手元を見やすくすること。そして、その「スポット」に注目を集めることです。細かい部分まで見えるよう、比較的強い光を出すライトが必要になります。ただし、ピンポイントで明るくなればいいので、広い範囲を照らす必要はありません。

2.玄関に使われるライトの役割

外構に使われているライトの役割がわかったところで、具体的にどんな場所にどんなライトを設置しなければならないのか学んでいきましょう。まずは、外構の代表的な部分とも言える玄関まわりに使われる照明を例にとって考えてみたいと思います。

2-1.門扉灯は、玄関の周囲を照らすためのライト

玄関まわりで周囲を照らす役割を担っているのは、門扉灯です。門扉灯とは、その名のとおり、玄関の入り口に当たる門扉に取り付けられる照明のこと。多くの場合は表札や郵便受けも一度に照らすことのできる位置に設置されます。

門扉灯があれば、夜その家に訪れた人は玄関がどこにあるのかひと目でわかるでしょう。また、表札を見て、訪れた家に間違いはないか確認することもできます。

2-2.玄関灯はスポット照明の典型例

先ほど、スポット照明に関する説明で例として示した玄関灯について、再び詳しく説明しましょう。玄関灯とは玄関のドア周囲に設置し、玄関の位置を照らしだすスポット照明のことです。

門扉までたどり着いた訪問者は、玄関灯の明かりを見ることでどこに玄関があるのか確認することができます。家の造りによっては、門扉と玄関の距離が遠く離れていることもあるので、門扉灯の役割は極めて重要です。

2-3.門扉から玄関までの道のりを照らすアプローチ灯

アプローチ灯は、門扉から玄関まで安全にたどり着けるよう、足元を照らす役割を持っています。

普段から歩き慣れている家の住人であれば、アプローチ灯がなくても玄関と門扉を問題なく行き来できるかもしれません。しかし、明るいときの様子を見たことがない訪問者にとっては、足元が不確かな状態で玄関までたどり着くのは危険が伴います。また、家によっては、門扉と玄関が離れているばかりでなく、通路が階段になっていることもあるでしょう。通路上に荷物やゴミが置かれていることもあるかもしれません。

不測の事故を避けるためにも、アプローチ灯は十分に足元が見える数を設置するべきです。

3.庭に使われるライトの役割

続いて、庭に設置されるライトの役割と種類を見ていきましょう。基本的な考え方は玄関と同じです。ただ単に設置する場所が異なるだけだと理解してください。ただし、玄関と比較すると、庭の照明にはデザインの上での役割が多く課せられているという違いはあります。なので、住まいの外観にこだわる方は注意しなければならない要素のひとつです。

3-1.建物壁面に設置する照明で庭全体をライトアップ

庭は玄関とは異なり、比較的広い面積を誇っています。なので、玄関に比べて空間を照らす照明が多く必要です。庭全体をテラス照明は、多くの場合は柱や建物の壁面などに設置されます。高い位置に設置することができるので、より少ない数の照明で広い範囲を照らすことができるのです。

場合によっては縁側や庭に面した廊下の照明など、室内の照明が庭を照らす照明を兼ねることもあります。その場合は、室内の照明を切ってしまうと、庭の空間を照らす照明もなくなってしまうので注意しましょう。

3-2.フットライトが地面から足元を照らす

庭で足元を照らす役割を担っているのは、フットライトです。地面に直接埋め込んで設置される場合もあれば、植え込みのそばに設置されることもあります。庭全体を照らすのはコストがかかるため、特に通行に使用する通路などだけをピンポイントに照らすケースも少なくありません。また、フットライト自体がある種のインテリアと同じ役割を果たし、庭の雰囲気作りに一役買っていることもあります。埋め込み型のフットライトはそのまま上を歩けるので、通行の邪魔にもなりません。

3-3.庭木などに注目を集めるスポット照明

庭のスポット照明は、池や庭木など、特に注目を集めたい部分を効果的に照らすために使われます。夜に庭で作業する機会は一般的にはあまりないので、手元を照らすという効果が期待される機会は少ないといえるでしょう。

ライトの光は太陽の光とは違った趣がありますし、周囲が明るい状態と暗い状態では、庭の印象は大きく異なります。利便性よりもデザインを重視する方にとって特に重要な照明だといえるでしょう。

まとめ

今回は、外構のリフォームを検討している方にむけて、外構に使われるライトの役割とその種類をご紹介してきました。

  1. 外構におけるライトの役割
  2. 玄関に使われるライトの役割
  3. 庭に使われるライトの役割

役割を知り、適切にライトアップを施すことで、外構は実用的にもデザイン的にも優れたものになります。十分な知識を身につけてからリフォームにチャレンジしてみてください。きっと理想の住まいを手に入れることができるでしょう。