サッシの雨漏りの補修方法は? 自分でできるの? 業者に依頼すべき?

「雨が降るとサッシから雨漏りする」など、サッシの雨漏りで頭を抱えている方は多いでしょう。雨漏りするたびにタオルや雑巾で拭くのは面倒ですし、根本的な解決にはなりません。どこから雨漏りしているのか、原因や通り道を見つけて補修をすることが1番の解決策となります。サッシの雨漏りの放置は、家の耐久性にも大きく関係するほど状態が悪化するおそれもあるのです。そこで、本記事では、サッシの雨漏りの原因やチェック方法・対策について解説します。

  1. サッシの雨漏りの基礎知識
  2. サッシの雨漏りのチェック方法
  3. サッシの雨漏り対策は?
  4. サッシの雨漏り修理業者の選び方
  5. サッシの雨漏りに関してよくある質問

この記事を読むことで、サッシの雨漏りを解消し防止する方法が分かります。悩んでいる方、困っている方はぜひチェックしてください。

1.サッシの雨漏りの基礎知識

まずは、サッシの雨漏りがどのような状態なのかチェックしておきましょう。サッシの構造と雨漏りの原因についても詳しく解説します。

1-1.どういう状態か

サッシは、一般的に窓枠全体のことを指しています。窓枠には、アルミニウム・鋼製などの金属製窓枠から、木製・樹脂などさまざまな素材が使われているのです。また、室内の熱を逃さないために気密化を図り、通風・排熱・換気・排煙をする大切な部分でもあります。しかし、サッシ本来の機能が何かしらの原因で働かなくなると、雨水が漏れてしまうのです。サッシの機能は永遠のものではないため、定期的な補修が必要になるでしょう。

1-2.サッシの構造は?

サッシの構造は、断熱・気密・遮音・防露性能や改修用などで異なります。たとえば、断熱性能を持ったサッシの場合は、金属よりも熱伝導率の低い樹脂サッシを採用するケースがほとんどです。外の気温による影響をサッシがカットしてくれるので、冷暖房の効率が高まり光熱費削減につながります。ほかにも、引き違い窓・上げ下げ窓・たてすべりだし窓など、窓の種類によってサッシも異なるのです。

1-3.雨漏りの原因は?

サッシの雨漏りを引き起こす原因をいくつか紹介します。

1-3-1.コーキングの劣化

最も多い原因が、窓枠コーキングの劣化となります。コーキングは窓枠と外壁の間を埋めるために用いられるゴム状の建材です。紫外線や雨水などさまざまな原因で劣化し、ひび割れが起きたり剝(は)がれたりします。コーキングが劣化すると、すき間から雨水が侵入し雨漏りへと発展するのです。さらに、約10年前後で劣化すると考えられているため、定期的にすき間が空いていないか、劣化していないか確認が必要でしょう。

1-3-2.外壁のひび割れ

窓枠周辺の外壁にひび割れが起きることで、サッシから雨漏りすることがあります。目で見ただけでは分からない細いひび割れでも、そこから水が入り込み、少しずつ雨漏りするようになるのです。いつの間にかひび割れがひどくなるおそれがあるため、ひび割れを見つけたときは早急に対処したほうがよいでしょう。また、窓のサッシの上にある壁のひびから水が入り込み、サッシ部分で雨漏りが発生するケースもあります。素人では分かりにくい原因なので、専門業者に調査を依頼したほうがよいかもしれません。

1-3-3.工事の不備

サッシを取りつける際は、防水シートやフィルムを貼って防水処理を行うのが基本です。しかし、業者の中にはきちんと作業を行わない悪徳業者も存在し、きちんと防水処理がされていないことから雨漏りに発展するケースがあります。

1-3-4.そのほか

ほかには、窓の上部にある換気扇や配管など外につながっている部分から雨水が侵入することがあります。ある程度は雨水が入り込まないように対策されていますが、十分ではありません。また、その部分のコーキング劣化が原因で雨漏りしていることも考えられます。もし、雨漏りしている窓のサッシ付近の壁にくっついている屋根があれば、そこから壁の中を雨水が通り、窓のサッシ近くのひび割れから雨漏りしているという事例もあるのです。

2.サッシの雨漏りのチェック方法

サッシから雨漏りが起きた場合は、チェックしてほしい項目があります。ただし、素人の目では判断しにくい部分もあるため、プロによる調査も必要です。

2-1.チェック項目

主に、以下の項目をチェックしましょう。

  • サッシ付近の外壁にひび割れが起きていないか
  • コーキング部分が劣化していないか、すき間が空いていないか
  • 防水テープが剝がれていないか
  • 外壁の塗装が剝がれていないか
  • 窓上部に設置された換気扇・配管など外へつながっている部分から雨漏りしていないか
  • 窓付近の屋根から水が侵入していないか

特に、台風が来た日や雨の日にチェックすると、水の侵入経路が分かりやすくなります。異変を見つけたときは、メモを取っておくと後で業者と確認しやすくなるでしょう。

2-2.プロによる調査とは?

サッシや外壁などの雨漏りに詳しい業者は、どこから雨水が侵入しやすいのか知識が豊富です。専門的な目線から検査ができるため、素人では分からない細い外壁のひびも見つかります。自分でチェックしても分からない場合や不安な方は、プロに調査を依頼するとよいでしょう。すぐに原因が分かり、適切な修繕ができるはずです。

3.サッシの雨漏り対策は?

では、サッシの雨漏りを防ぐためにはどのような対策を施せばよいのでしょうか。自分でできる対策法から主な修理方法を解説します。

3-1.自分でできる対策法

簡単な対策としては、雨戸を取りつける方法があります。すでに、雨戸が取りつけられているのにも関わらずサッシから雨漏りする場合は、雨戸の位置を変えてみてください。引き違いのすき間から雨水が侵入することもあるため、雨戸で外側のサッシのレール部分をガードすれば、雨漏り対策になるでしょう。
ただし、困難な場合は、プロの業者に相談したほうが安心です。自分でできる対策には限界があるので、あくまで一時的な処置と思っておいたほうがよいでしょう。主な応急処置の方法には、以下のようなものがあります。

  • 雨漏りをする場所に雑巾などを詰める
  • 市販の防水・吸水シートを敷く
  • 市販のコーキング剤でサッシと外壁のつなぎ目のすき間を埋める

3-2.修理が必要な場合

雨戸を取りつけても雨漏りする・外壁にひび割れが起きている場合は、プロによる修理が必要です。素人では防ぎようがなく、放置するとどんどん状態が悪化するおそれがあります。また、無理に自分で修理をすると、さらに雨漏りがひどくなり、修繕費用もかさばるという最悪な状態になりかねません。原因が分からない限り、プロの業者へ依頼したほうがよいでしょう。

3-3.主な修理方法は?

業者に修理を依頼すると、最初に状態をチェックし原因を明らかにします。サッシの部分だけでなく、屋根・外壁・窓枠ほかさまざまな場所をチェックしてください。そして、原因に沿った修理を行うことになるでしょう。たとえば、屋根の修理・外壁塗装の塗り直し・ひび割れ部分の修繕・防水工事・シーリングの増し打ちや打ち替えなどです。修理方法は多種多様なので、業者と相談しながら決めてください。

4.サッシの雨漏り修理業者の選び方

原因に適した修理をするためには、業者選びが大きなポイントとなります。信用できる業者選びのポイントと費用の目安、注意点など大切な内容をチェックしておきましょう。

4-1.選び方のポイント

サッシの雨漏りなど外壁・屋根・住宅設備の修繕を行っている業者はたくさん存在しています。その中には、不正を働く悪徳業者もいるので慎重に選択しなければなりません。特に、業者選びの際は、以下のポイントに注目するとよいでしょう。

  • スタッフの対応が丁寧でスピーディー
  • 修理前に、きちんと調査をしてくれる
  • 見積内容が細かく、料金も明確
  • サービス内容が充実している
  • アフターフォローが整っている
  • 修理・工事の実績がある
  • 口コミ・評判がいい

4-2.費用の目安は?

気になる費用は、サッシや外壁の状態などによって異なります。具体的にいくらになるとはいえませんが、50万円以内で収められるケースが多いでしょう。「できるだけ安い費用で」と考える方が多いですが、安ければいいとは限りません。安い材料を使ったり、工事が手抜きになったりする可能性があるため、きちんと見積もりを依頼し複数の業者を比較して適正価格を調べてください。

4-3.相談窓口・見積もりについて

優良業者の中には、サッシの雨漏りに関する悩み相談を受けつけているところがあります。相談無料のケースがほとんどなので、気軽に話を聞いてもらうことができるでしょう。また、前述したとおり、複数の業者に無料見積もりを依頼してサービス内容とともに費用を比較することが大切です。

4-4.アフターフォロー

業者へ依頼する前に、アフターフォローの有無も確認しておきましょう。アフターフォローが整っている業者なら、修繕工事後にトラブルが起きても無償で対応してくれます。万一のときには、アフターフォローの充実が大きな安心へつながるので要チェックです。

4-5.注意点

「見積書に記載されていない料金を請求された」「工事後に雨漏りが発生した」など、業者との間でトラブルが起きています。悪徳業者は調査をきちんと行わずに、いい加減な修繕工事をする特徴があるため、依頼前に確認が必要です。不安要素が少しでもある業者には依頼しないようにしましょう。

5.サッシの雨漏りに関してよくある質問

サッシの雨漏りに関してよくある質問を5つピックアップしてみました。

Q.窓の防犯面も高めたい場合は?
A.サッシの雨漏り工事と一緒に防犯性を高めたい場合は、窓全体のリフォームがおすすめです。防犯性だけでなく、防音・遮熱・通風・断熱機能など、目的に合った性能や製品を選ぶことができるでしょう。リフォームの目的を明確にすれば、種類が選びやすくなります。

Q.台風や暴風雨のときだけ雨漏りするのはなぜ?
A.通常の雨よりも激しく窓に雨水がぶつかるため、垂直に落下せず上や横方向に流れるからです。サッシの劣化が激しく、上部または横のコーキング部分にすき間ができていると、そこから横殴りの雨水が入り込んできます。

Q.雨漏り解消のポイントは?
A.サッシの雨漏りの原因と、雨水の侵入経路を明確にすることです。原因と侵入口が分かれば、正しい修繕工事ができ、雨漏りが解消します。逆に、曖昧な判断で工事をすると、さらに雨漏りがひどくなる可能性があるでしょう。徹底的に雨漏りを防ぐためには、工事前の調査が大切です。

Q.コーキングの打ち替え・増し打ちとは?
A.コーキングの打ち替えは、既設のコーキングを完全に取りのぞき新しくコーキング剤を充填する方法です。既設のコーキングを完全に取りのぞくので時間と費用がかかりますが、コーキングが新しくなります。一方、増し打ちは既設のコーキングをそのまま残し、その上から新しいコーキング材をのせるやり方です。費用と時間はかかりませんが、古いコーキングと新しいコーキングの相性が悪い場合は、早い段階で剥離(はくり)するおそれがあります。

Q.サッシの雨漏りを放置するとどうなるの?
A.サッシから窓周辺や床に雨水が染みわたり、シミとカビが発生します。カビの繁殖は、健康被害・シロアリ・漏電による火災など大きな被害を招く原因になるので要注意です。雨漏りを放置せずに、できるだけ早めに対処しましょう。

Q.コーキング剤を付け足す方法は?
A.市販のコーキング剤を購入し、割れてボロボロになっている箇所へ付け足してください。あくまで応急処置の方法となるため、コーキング剤を付け足した後は、早めに業者へ相談することをおすすめします。

まとめ

いかがでしたか? サッシの雨漏りは、コーキングの劣化・外壁のひび割れ・防水工事の不備などが主な原因です。ほかにもさまざまな原因が考えられるため、まずは雨水の侵入経路と原因を突き止めなければなりません。雨戸を張りつけるなど自分でできる対策はありますが、あくまで一時的な処置です。根本的な原因を解消するには、専門の業者に調査を依頼し修繕工事を施したほうがよいでしょう。複数の業者に見積もりを依頼し、適正費用かつ高品質なサービスが受けられる業者を見つけてください。サッシの雨漏りの知識を習得しておけば、迅速に適切な対処ができるでしょう。雨漏りを防ぐためにも、ポイントを押さえることが大切です。