自分で出来る耐震チェック!安心して住める家を目指して

築30年以上の家に住んでいると、心配になってくるのが耐震の問題ですよね。
歴史に残る大震災が繰り返し起こるわが国では「安心して暮らすことができる家づくり」が今後の課題になっています。
今住んでいる家が安全かどうかは、耐震チェックを行うことで分かるでしょう。
耐震リフォームを見据えて本格的に行うなら、専門家に依頼すべきです。
しかし、ある程度は自分の目で確認することも可能でしょう。

そんな人たちのために、誰にでもできる耐震チェックの方法と、耐震リフォーム・制震リフォームに関する情報をまとめてみたいと思います。

1.誰にでもできるわが家の耐震チェック

1-1.耐震チェックの重要性

建物を新築する際、建築基準法に基づいて耐震設計が行われます。
現行の耐震設計は、昭和56年に改正した新耐震基準に基づいたものなのです。
昭和56年より以前に、旧基準によって建てられた家に関しては、現行基準に比べて耐震性能が劣ります。
阪神大震災では、10万棟以上の建物が倒壊し、6000名以上の犠牲者が出ました。
その犠牲者のほとんどが、倒れた建物の下敷きになって亡くなったことをご存じでしょうか。
倒壊した建物の多くが、昭和56年以前に建てられたものだったのです。
「いつ大きな地震がきてもおかしくない」と言われている今、一刻も早い耐震診断が求められています。

1-2.耐震チェックの際に押さえておくべきポイント

セルフ耐震チェックにおいて参考にしたいのが、国土交通省が監修している「わが家の耐震診断」です。
以下のポイントに照らし合わせるとある程度の耐震チェックができるでしょう。

  1. 昭和56年以降に建てた家である
  2. 今まで大きな災害にあったことがない
  3. 増築していない。または、建築確認などの手続きをした上で増築した
  4. 傷んだ箇所はない。または、傷んだところはその都度補修している
  5. 建物の形はほぼ長方形。複雑な形ではない
  6. 一辺が4m以上の大きな吹き抜けはない
  7. 2階外壁の直下に1階の内壁または、外壁がある。または、平屋建てである
  8. 1階外壁の東西南北どの面にも壁がある
  9. 屋根材は比較的軽いものである。または瓦など比較的重い屋根でも1階に壁が多い
  10. 鉄筋コンクリートの布基礎・ベタ基礎・杭(くい)基礎など、基礎が強固である

以上の10項目をすべて満たしている場合は、ひとまず安心でしょう。
当てはまらない項目が3つ以上ある場合は、耐震リフォームを検討すべきです。

1-3.部位別の点検も

上記のポイントはあくまでも基本であり、もっと詳しく調べたい場合は床下や外壁もじっくりチェックしましょう。
たとえば、基礎のひび割れや土台の変色がないか、床板の裏に断熱材が入っているか確認してください。
外壁がサイディングの場合は、継ぎ目の盛り上がりや変色がないかをチェックしましょう。
塗装の場合は、ひび割れや浮き、欠損がないか確認してください。
住まい内部のチェックポイントは以下のとおりです。

  • クロス貼りの場合、破れやねじれはないか
  • 天井や壁に雨漏りや腐敗による変色はないか
  • 引き戸や窓の開閉は問題ないか

2.耐震リフォームと制震リフォームの比較

「日本の住宅は世界一地震に強い」と言われていますが、昭和56年以降に建てられた家に限ります。
その前に建てた家に住んでいる人は、耐震工事を検討すべきでしょう。
地震対策への関心が高まってきている今、よく耳にするようになった「耐震」や「制震」という言葉。
耐震リフォームと制震リフォームには、どのような違いがあるのでしょうか。

2-1.耐震リフォームとは

耐震とは、壁などの強度を上げることで地震による倒壊を防ぐこと。
どのような補強方法を選択するかは、住居の状況によって異なります。
一般的には、基礎の補強や足元補強、壁の補強などの方法になるでしょう。
古い基礎を使っている建物に関しては、コンクリートで一体化したり、増し打ちしたりする方法で補強します。
耐震リフォームの際によく使う方法が壁の補強で、耐力壁を新設する方法と既存壁の剛性を高める方法があるのです。
そのほかにも、傷んだ部材を交換する、接合部の補強を行うなどの方法で、建物の耐震度を高める場合もあるでしょう。

2-2.制震リフォームとは

わが国の住宅における地震対策は、耐震補強だけではありません。
耐震リフォームのほかにも「制震リフォーム」という方法があるのです。
制震リフォームとは、制振装置を使用することで地震の震動エネルギーを吸収し、建物の損傷を大幅に軽減する方法。
最近では、耐震と制震を組み合わせたリフォームを取り入れている業者も多くなっています。
制震リフォームでは、壁に「制震ダンパー」と呼ばれる装置を取り付けることで、家に伝わる揺れを吸収するのです。
そのため、繰り返し起こる地震にも強いのが特徴。
築年数のたった家では、1度の地震には耐えられても、2度目以降の地震で建物が大きく損傷を受ける可能性が高くなります。
制震リフォームは、そのような不安がある家にピッタリのリフォーム方法なのです。

2-3.それぞれのメリット

耐震チェックの結果、地震対策としてのリフォームが必要になった場合、耐震と制震どちらを選ぶべきか迷う人は多いでしょう。
最後に、耐震リフォームと制震リフォームそれぞれのメリットをまとめてみたいと思います。
まず、耐震リフォームの場合。
現在の建築基準法では、ほぼすべての住宅が耐震住宅となるため、追加費用がかからないというメリットがあります。
また、軟弱地盤や地下室などの設置に関する制約もほとんどないでしょう。
一方の制震リフォームは、地震の揺れは直接建物に伝わるものの、2階から上の揺れが軽減されます。
家具転倒の心配も少なく、強風などで揺れることもないでしょう。

3.まとめ

家の耐震チェックについてご紹介しました。

  • 誰にでもできるわが家の耐震チェック
  • 耐震リフォームと制震リフォームの比較

「耐震・制震リフォームを検討すべきか悩んでいる」「自分でできる耐震チェック法を知りたい」という人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。