
6つのポイントで浴室リフォームに詳しくなろう
浴室は家の中でも一日の疲れをとってくれる安らぎの場所です。
そのため、快適に過ごすためにも浴室だけのリフォームが近年増えてきています。
ここでは今すぐにリフォームしたいと思っている人にも、これからリフォームを考える人にも役立つ情報を紹介していきたいと思います。
1.浴室リフォームはどのタイミングで考えるのか
浴室のリフォームといっても時間やお金がかかるため簡単ではありません。どのタイミングでリフォームを考えるのか重要になってきます。
1-1.築年数が15年過ぎている
浴室は箇所によって傷みに違いがあります。
それによってリフォームを考える時期も変わってきますが、システムバス(ユニットバス)で約20年、タイル仕上げの浴室なら約10年~15年と言われています。
中にはいつまでもキレイな状態を保っている浴室もあるかもしれませんが、目に見えない下地や床に変化があるかもしれませんので15年を目安にしましょう。
1-2.床や壁に亀裂やひび割れが見られる
タイル仕上げの浴室や昔ながらのコンクリート作りの浴室の場合、地震や年数により亀裂やひび割れが起こることがあります。また、システムバス(ユニットバス)でも壁同士をつなげている四隅などに隙間ができていることがあります。
その状態で使用を続けていると水漏れや最悪の場合崩壊してしまったり、タイルで足を切ってしまうといったケガにもつながります。リフォームを考えてもいいでしょう。
1-3.年齢に合わせたリフォーム
昔とは違い現在の浴室にはさまざまな機能がついています。
例えば、浴室にいながら外部(キッチンなど)にいる人と会話ができます。
さらに、床が滑りにくい構造になっている浴室や浴槽内に階段がついているものもあります。年齢を重ねたお年寄りがいる家にとって、安心してお風呂に入ってもらうためにリフォームをするという考えもあります。
2.浴室リフォームの種類
浴室をリフォームする際にはどのような方法があるのでしょうか。
基本的に使われている2種類を説明したいと思います。
2-1.従来工法
自分だけの浴室を作りたい人にオススメのリフォームです。
バスタブはもちろん、タイルの色や形、窓や浴槽の位置、床や壁、天井の模様なども自分で考えられます。また、素材も選ぶことができるため浴室を特別な空間にできます。
デメリット:システムバス(ユニットバス)よりも防水機能が良くないため下地や壁の防水処理をしっかりしなければ水漏れの原因になります。また、自由にリフォームできる代わりに工事期間が長くなり費用もかかります。
2-2.システムバス(ユニットバス)
現在多くの家に使われているのがシステムバスです。システムバスは床、浴槽、壁、天井、ドアなどを工場である程度形作り、現場で組み立てる方法です。
リフォーム会社によってはお風呂のパーツを変えることもできるため、自分の好みに合わせられます。
また、防水機能もいいため水漏れの心配もありません。コストがかからず工事期間が短いのも特徴です。
デメリット:一番のデメリットは既存のデザインやサイズを選ぶため自由度がないことです。あらかじめ作られている部品を組み立てるため、場合によっては選べるタイプが制限されることもあります。リフォームをする際にも自分の家の浴室の大きさに合わせて考える必要があります。
3.基本的なリフォームの手順
簡単にリフォームの手順を説明したいと思います。
従来工法は人それぞれ自由な浴室になりますので、リフォーム会社によって手順が変わってきます。これから紹介するリフォームは「従来工法→システムバス(ユニットバス)」「システムバス(ユニットバス)→システムバス(ユニットバス)」になります。
3-1.従来工法→システムバス(ユニットバス)
- 信頼できるリフォーム会社を見つけて見積もりを出してもらいましょう。コストや工事期間に納得すれば工事が始まります。
- 解体・撤去を始めます。現在ある浴室をキレイに取り除いていきます。
- 土間コンクリートを浴室床下に流します。この時にユニットバスに合わせて高さの調節なども行います。
- 配管や電気線の配置をします。同時に水道工事も行っていきます。
- 工場で作られた浴室本体を設置すればリフォームの完成です。
3-2.システムバス(ユニットバス)
- 従来工法と同じでリフォーム会社に工事期間や費用の見積もりを出してもらいましょう。
- 今まで使っていたシステムバス(ユニットバス)を解体していきます。作りが簡単ですので、解体・撤去もすぐに終わります。
- 浴室床下にコンクリートを流し込みます。
- 配管、水道工事、電気配線を行っています。
- 工場で作られたシステムバス(ユニットバス)を設置すればリフォーム完成です。
4.浴室リフォームの相場
浴室のリフォームは安い商品から高い商品まで幅広く、自由度を高めれば高めるだけキリがありません。一般的な相場はいくらなのでしょうか。
4-1.グレードA(約5万円)
一番安くリフォームしたいのであれば自分で行うのが一番です。
ひび割れた箇所に補修材を塗ったり、亀裂部分を埋めるといった処置をします。ホームセンターなどにタイルや修理材料は売っているため壊れた箇所の修理は自分だけでもできます。
4-2.グレードB(約60万円~)
在来浴室をリフォームする場合、浴室のみを変えたりタイルだけを張り替えたりすることがあります。もちろん全体をリフォームすることもできますが、自由度が高い工法なのでもコストもピンからキリまであります。既存の在来浴室をそれなりにリフォームするのであれば約60万円は必要になってくるでしょう。
4-3.グレードC(約120万円~)
商品によって違いはありますが、システムバス(ユニットバス)の相場になります。
デザインや浴室の機能性もアップしているため割高になっています。お湯の冷めにくい浴槽や床下暖房を設置できるため、システムバス(ユニットバス)のリフォームには最低120万円あれば安心でしょう。
4-5.グレードD(約400万円~)
ホテルにいるような雰囲気を味わいたい人にオススメです。据え置き型やジャグジー付きの浴槽など、浴室だけでも高価になります。
また、浴室だけでなく併設する洗面化粧台、脱衣所とのバランスも考えるため細かな部分までリフォームできます。
5.浴室リフォームで気をつけること
実際に浴室リフォームを始めるとなると、どのような点に気をつけなければいけないのでしょうか。4つのポイントを紹介します。
5-1.下地や壁の腐食に注意
浴室に亀裂やひび割れがあると、その部分から水が浸透してしまい土台となっている柱等が腐食していることがあります。そのままリフォームを続けてしまうと腐食が進行してしまい家自体の耐久性が落ちてしまいます。
リフォームの際には土台からしっかりチェックしましょう。
5-2.浴室の安全を考える
例えば小さい子供やお年寄りのいる家庭では、浴室に支えとなる手すりがあれば安心して入れます。また、浴室は滑って転びやすい場所ですので滑り止めの効いた床にするなど安全面に対する配慮も大切です。
5-3.浴室の場所によっては外の目も気にする
大きな窓や明るい照明は浴室に欠かせませんよね?
しかし、取り付け場所を間違ってしまうと外から見えてしまうことがあります。大きな窓を付けるのであれば外からの視線も考えなければいけません。照明に関しては窓と反対側につけてしまうと影絵のようになり体のシルエットが写ってしまいますので注意しましょう。
5-4.風呂釜や湯沸かし器の点検
浴室のリフォームと一緒に風呂釜や湯沸かし器の点検もオススメします。
現在ではボタン一つでお風呂がわかせるように給湯器と沸かし釜が一体となっています。また、ガス給湯器の場合お湯を沸かすパワーに違いがあるため湯量のことを考えて世帯向けのガス給湯器になっているのかチェックしておきましょう。
6.業者に依頼する時の注意点
世の中にはたくさんのリフォーム会社があります。その中から自分の信頼できる業者を探すのは大変なことです。いい業者もいれば悪い業者も存在します。業者に依頼をするときには注意しなければいけません。
6-1.業者のカタログに注意する
誰もがリフォームを考えたときに見るのが「カタログ」ではないでしょうか?
しっかり料金が記載されたカタログなら信用できますが、ビフォーアフターで写真は掲載されているが料金が載ってないことがあります。
この場合、同じようにリフォームしてもらっても正規の価格がわからずに料金を多く取られる可能性があります。料金は念を押して聞いておきましょう。
6-2.価格が安くても信用してはいけない
低価格で良心的な業者もいますが、中には見た目はキレイなのに腐食をそのままにしていたり土台作りがあいまいになっている場合があります。価格だけで決めつけず、ホームページやクチコミを参考にするといいでしょう。
6-3.工事期間や料金は確認しておく
工事が始まってしまうと後戻りできなくなってしまいます。工事の途中で料金の上乗せがないか、工事期間内に終わらせてもらえるのか確認は毎回するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
浴室がリフォームされると気持ちがいいですよね。一日の疲れもキレイさっぱり流すためにも思い切ったリフォームが必要なときもあります。
- 浴室リフォームはどのタイミングで考えるのか
- 浴室リフォームの種類
- 基本的なリフォームの手順
- 浴室リフォームの相場
- 浴室リフォームで気をつけること
- 業者に依頼するときの注意点
ぜひ参考にしてみてくださいね。