カーポートの雪下ろし

【危険!】カーポートの雪下ろしはどうしたらいい? 安全に行うための条件は?

カーポートの雪下ろしについて困っている、ということはありませんか? 積雪地に住んでいると「車の雪下ろしを何とかしたい」という悩みを持つ人が多いものです。

車に乗るたびに車の上に積もった雪を下ろすのは大変な作業なので、自宅にカーポートを作ればそんな悩みも解消することが出来る…と思うかもしれませんが、今度はカーポートの雪下ろしが問題になってきますよね。

カーポートの屋根に積もった雪をそのままにしておくと、様々なトラブルの原因になります。カーポートの雪下ろしは大変な作業だと言われていますが、どのような方法があるのでしょうか。

カーポートの積雪を何とかするための除雪方法や必要な道具、カーポート雪対策についてご紹介します。

  1. カーポートの雪下ろしに最適な方法は?
  2. どのくらいの積雪で雪下ろしが必要?
  3. カーポートの雪下ろし作業を行う際の注意点

1.カーポートの雪下ろしに最適な方法は?

まずは、カーポートの雪下ろしとしておすすめできない方法と最適な方法についてご紹介します。

1-1.「ホースで放水」は危険

よく、カーポートの雪を下ろすのが面倒なので、ホースで放水してその勢いで雪を落としたり、雪を溶かそうとする人がいます。上手く雪が落ちてくれれば問題ないのですが、この方法、実は失敗する可能性が非常に高いため、おすすめできません。例えばサラサラの軽い雪が少しだけ積もっている、という場合なら水圧で下ろすことが出来ますし、溶かしてしまえる可能性もあります。

しかし、そうでない場合は、雪が水を吸い込んでしまい、さらに重たくなってしまいます。
雪は含む水分量によって重量が大きく変わってきますので、放水することで思った以上に雪を重くしてしまう危険性があるのです。

一般的にカーポートには耐積雪強度が定められていますが、それを超えた重さの雪に耐えられずに屋根を変形させてしまうことになるかもしれません。

1-2.棒やスコップで自分で下ろすのがベスト

ではカーポートの雪下ろしを自分でするにはどうしたらいいのか、ということになりますが、持ち手の長い棒やスコップを使って下ろすしかありません。カーポートの雪下ろし用に用意された棒も販売されていますので、ぜひチェックしてみてください。

脚立を使って通常のスコップで雪下ろしをしようとする人もいますが、雪道では足場も悪くなりますので脚立が倒れてしまう危険性も考えられます。できるだけ安全にカーポートの雪下ろしを行うためにも、専用のグッズを利用することをおすすめします。

1-3.おすすめグッズは「雪下ろし棒」

積雪地では車の雪下ろし専用のブラシが必須ですが、このカーポートバージョンである「雪下ろし棒」についてご紹介します。

特徴は何といってもその持ち手の長さ。脚立や台に乗らなくてもカーポートの屋根まで十分届く長さになっており、調節も可能です。先端部分の角度調節も可能なので、雪にジャストフィットして効率的に雪下ろしが出来るようになっています。

とても頑丈な作りなので重たい雪も下ろしやすくなっており、カーポートがある家なら1つは持っていたいグッズです。様々なメーカーから出ているようなので、ぜひチェックしてみてください。

2.どのくらいの積雪で雪下ろしが必要?

カーポートの雪下ろしが必要になるのはどのくらいの積雪があった時なのでしょうか。雪下ろしが必要になる理由と共にまとめてみました。

2-1.積雪20cmを超えると危険

メーカーや地域によって異なる場合もありますが、一般的にカーポートの耐積雪強度は「積雪20cmまで」とされています。つまり、「20cm以上の雪が積もった場合、雪下ろしをしないと危険」ということになります。

ただし、もちろん高さだけでなく雪の重さにも関わってくる問題なので、雪の状態を確認しながら雪下ろしのタイミングを考えなければなりません。

2-2.屋根が倒壊する危険性

では、なぜカーポートには耐積雪強度が設けられているのでしょうか。ある程度雪が積もったら雪下ろしをしなければならないのには、理由があります。まずはカーポートの屋根が雪の重みによって倒壊する危険性があるということ。

特に積雪地でない地域で突然の大雪が降った場合、強度の低いカーポートが積雪によって倒壊する事故が相次いで起こっています。カーポートの屋根が倒壊した場合、火災保険が適用される可能性もありますが、中に入れていた自動車も壊れてしまった…となってしまうとその影響は計り知れません。

そうなる前に、どんな状態の雪がどのくらい積もったらカーポートの雪下ろしをした方がいいのか、知っておく必要があるでしょう。

2-3.通行人を巻き込む危険性

カーポートの雪下ろしをする必要がある理由のもう一つは、「カーポート付近にいた家族や通行人を巻き込む危険性がある」ということです。カーポートの形状を考えると自然と少しずつ雪が落ちてくる、ということはあまりなく、ある程度の重さになった雪の塊が突然ドスンと落ちてきて、カーポートの近くにいた人を巻き込んでしまう危険性があります。

そういった事故を防止するためにも、カーポートの雪下ろしはこまめに行っておく必要があるのです。

3.カーポートの雪下ろし作業を行う際の注意点

カーポートの雪下ろし作業を行う際には十分に注意しなければならないことがいくつかあります。必ず注意事項を守って、安全に雪下ろし作業を行いましょう。

3-1.屋根の上には乗らない

カーポートの雪下ろし作業をするために屋根の上に直接上ってしまえば簡単に出来そうに思われますが、実際には大変危険です。カーポートの屋根の強度は家の屋根のものとは比べものにならないくらい低いので、雪の重さに人の重さが加わり、屋根が変形したり倒壊してしまいます。

また、雪や氷で足が滑って、カーポートの屋根から転落してしまう事故も報告されています。
真冬の除雪作業にはそうでなくても危険がつきものですので、少しでも安全な方法を選ぶようにしましょう。

3-2.ツララを取り除いてから作業する

雪下ろし棒を使ってカーポートの屋根から雪を下す際には、必ずツララを取り除いて、安全確認をしてから作業を行ってください。雪と一緒にツララが落ちてきて直撃するようなことがあれば、大変危険です。

高所から落ちてくるツララの破壊力は思っている以上に強力で、時に人の命を奪う場合もあるということを覚えておきましょう。

3-3.自分で無理だと思ったら業者に依頼

自力でカーポートの雪下ろしを行う自信がない、という人もいるでしょう。もし親戚や近所に雪下ろしを依頼できるような人がいればお願いするべきですが、それが無理なら専門業者に依頼する、という手もあります。

特に高齢者の雪下ろしは危険なので、絶対に無理をしてはいけません。玄関前の雪かきや屋根の雪下ろし作業を承っている業者なら、カーポートの雪下ろし作業も依頼することが可能です。

料金は1人作業で1時間5,000円~が相場となっていますので、「多少お金がかかってもいいから安全に雪下ろしがしたい…」という人は、ぜひ業者を探してみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか? カーポートが自宅にあるという人も、これからカーポートを作るかどうか迷っている人も、雪下ろしについてぜひ参考にしてみてください。実際に冬がきて雪が積もってから慌てることのないように、雪下ろしが必要なタイミングや道具、方法について知っておきましょう。