住宅を建てる工法の種類は?代表的な4つの工法をご紹介します!

一戸建てを建てたり購入したりするときに、工法を気にする方は少なくありません。
住宅を建てる工法にはいくつかの種類があります。
また、工法によって特徴やメリット・デメリットもあるのです。
そこで、今回は一戸建てを建てる工法の種類についてご紹介しましょう。
工法の特徴を知っていれば、家を建てるときに悩むこともありません。
また、家の耐震強度を知る上でも参考になるでしょう。
これから一戸建てを建てたいという方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

1.住宅は何からできている?

日本の家は、長い間木材を主な原料として建てられてきました。
木材は腐りやすく燃えやすいというデメリットはありますが、手入れさえきちんとしておけば百年以上持つものもあります。
しかし、現在は木材だけで建てられる家はごくわずかです。
また、鉄骨やコンクリートを主な材料として建てられる一戸建てもあります。
鉄骨やコンクリートで建てた家はとても頑丈です。
耐震強度も高く、水害や土砂災害にも耐性があります。
しかし、その反面重量があるので、軟弱な地盤に建てる場合は入念な土地の整備が必要です。
また、建築材料によっても家を建てる工法は変わってきます。
次の項では、家を建てる工法の種類を具体的にご紹介しましょう。

2.家を建てる工法の種類とは?

この項では、家を建てる工法の種類を具体的にご紹介します。
どの工法にもメリットとでデメリットがありますので、よく比較して工法を決めるとよいでしょう。

2-1.在来工法

在来工法とは、日本で最も一般的な住宅を建てる工法です。
現在の住宅の8割はこの工法で建てられています。
在来工法では、柱と梁(はり)で屋根を支えているため、窓や出入り口を大きく取ることができるのです。
日本の伝統的な住宅は、夏を過ごしやすいように造られています。
間口が大きく壁が少なければ、風が通りやすく湿気もたまりにくいでしょう。
また、壁が少ないということは増改築もしやすいということです。
しかし、その反面梁(はり)や柱が外れたり折れたりすれば、屋根が一気に落ちてきます。
阪神淡路大震災では、築年数がたった在来工法で造られた家がたくさんつぶれました。
しかし、現在の耐震基準で建てられた在来工法の家は、震度6の揺れがきても柱が折れたり外れたりすることはありません。
柱と柱の間に「筋交い(すじかい)」を入れることで、耐震強度を高めているのです。

2-2.ツーバイフォー工法

90年代に盛んに住宅メーカーが宣伝していた工法です。
「ツーバイフォーの家」という広告を見た方も多いでしょう。
ツーバイフォーは、北米で主流の工法です。まず床と壁を作り、最後に屋根を乗せます。
在来工法が柱や梁(はり)で屋根を支えるのに対し、ツーバイフォー工法は壁で屋根を支えるのです。
ですから、在来工法で建てた家に比べると窓が小さく、気密性の高い家ができるでしょう。
また、点(柱)ではなく面(壁)で屋根を支えるので、耐震強度が在来工法の2倍もあるのです。
ですから、「近いうちに大地震がくる」と予報されている地域にお住まいの方には、お勧めの工法でしょう。
また、ツーバイフォー工法の場合は家のほとんどを工場で製造し、現地では組み立てるだけです。
ですから、工期も短くてすむでしょう。
また、職人の腕にできあがりが左右されることもありません。
ただし、ツーバイフォーは最後に屋根を載せる工法なので、工期中に雨が降ると内部が水浸しになります。
ですから、梅雨時など雨が多い季節は工事が延期になりがちです。

2-3.プレハブ工法(軽量鉄骨造)

柱や梁(はり)が軽量鉄骨製で、耐震性が非常に高い工法です。
「丈夫で長持ち」が特徴の住宅メーカーの商品として、販売されています。
鉄骨は木材より寿命が長く、丈夫です。
また、筋交い(すじかい)に代わる「ブレーズ」という方法で耐震強度をより高めています。
ですから、地震だけでなく水害などにも強いのです。
しかし、その反面規格が決まりきっていて、設計の自由度が少ないでしょう。
また、増築や改築などのリフォームがしにくいのも、デメリットです。
さらに、鉄骨は木材に比べて熱伝導率が高いため、冷暖房が効きにくいというデメリットもあります。

2-4.重量鉄骨工法

高層ビルを建てるのと同じ、厚さ6ミリ以上の鉄骨を柱や梁(はり)にして住宅を建てる工法です。
非常に大きな空間を作れますので、自由度の高い家ができるでしょう。
コンクリート打ちっぱなしの外壁を持つデザイナーズ住宅は、重量鉄骨工法の場合が多いです。
また、鉄骨は非常に丈夫ですから、大規模リフォームをしなくても長期間使い続けられます。
ですから、「ロングライフ住宅」をうたっている住宅は、この工法で造られたものが多いでしょう。
ただし、重量鉄骨工法の家を建てるには、費用がかかります。
同じ広さの家で比較した場合、在来工法の2倍以上かかることもあるでしょう。
また、当然ですが鉄骨は重いです。ですから、軟弱な地盤の上には建てられません。
さらに、鉄骨は熱伝導率が非常によいので、冷暖房が効きにくいというデメリットもあります。
コンクリート打ちっぱなしの住宅を購入したら、とても寒かったという話を聞いたことがある方もいるでしょう。
ですから、この工法の住宅は北海道では建てられていないのです。

3.工法を選ぶときの注意点とは?

住宅工法を選ぶときは、地盤の強度、予算、家のイメージの3つを基準に選びましょう。
前述したように、鉄骨を梁(はり)や柱に使う工法は、地盤が強固でなくてはなりません。
また、耐震強度が高い家ほど建築費用が高額になりがちです。
また、工法によっては建てられる形や部屋のサイズがほぼ決まっているものもあります。
ですから、家に対するこだわりが強い場合は、自由度の高い工法を選んだ方がよいでしょう。
また、中古住宅を購入する際も、工法はひとつの目安になります。
たとえば、重量鉄骨工法で建てられた家は、築年数がたっていても劣化はそれほどでもありません。
しかし、維持費や暖房費がかかる場合もあります。
また、在来工法は増改築が容易なので、将来二世帯住宅にリフォームもしやすいでしょう。
今だけでなく将来のことも考えて工法を選びましょう。

4.おわりに

いかがでしたか?
今回は住宅を建てる工法の種類についてご紹介しました。
まとめると

  • 家を建てる工法にはいくつかの種類がある。
  • 増改築しやすい工法や、とにかく丈夫で長持ちする工法など、それぞれに特徴がある。
  • 予算や地盤の強度、家のイメージを基準に工法を選ぼう。

ということです。
家の工法は、外から見ただけでは分かりません。
しかし、家の寿命などを左右する大切なものです。
今は、工法の特徴を前面に押し出した名前の住宅を売るメーカーも少なくありません。
ですから、工法のメリットは分かりやすいでしょう。
しかし、デメリットを知らずに選んでしまうと「こんなはずでは」と思いがちです。
工法はデメリットもしっかりと把握しておきましょう。
また、最近では在来工法でも職人の腕の差が出にくくなっています。
しかし、技術力の高い大工さんが建てた家は、とても住みやすいでしょう。
複数の工法で造られた家を見学できる場合は、ぜひ行ってみてください。