こんなに美味しいの!? 水耕栽培で作る野菜の味

水耕栽培で作られた野菜は味が薄く栄養価が低いという人がいますが、これは本当のことでしょうか?
最近は一言で水耕栽培と言っても、少し前とは比べ物にならないほど技術や肥料が進歩し、マイナスイメージがあった水耕栽培が見直され、家庭でも簡単に美味しい野菜を作ることができる水耕栽培キッドなども人気があるようです。
野菜は土地がなくては作れないと思っていた人にとって、この水耕栽培は自宅でも気軽に始められるプチ菜園になるのです。
それでは、この水耕栽培にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

1.水に肥料を溶かすため栄養価が高い

土で野菜を育てる場合は、当然肥料は土に混ぜそれを野菜が栄養として吸収しますが、水耕栽培の場合は土を使わないため水の中に肥料を混ぜます。
どちらも同じように感じますが、水に肥料を混ぜる方が濃度を一定にすることができ、全ての野菜に同じ量の肥料が行きわたることになるのです。
また、土で育てる場合の心配事である汚染物質などの有害な物を根っこが吸収されることがないので、いつも清潔な環境で美味しい野菜を育てることができるのです。

2.無農薬の野菜を簡単に育てることができる

土を使った野菜作りの場合は農薬を使うのが一般的ですが、最近は安全性を重視した野菜にこだわる人も多く、無農薬のものが好まれます。
しかし、この無農薬で野菜を育てるということは、とても難しく手間と時間そしてお金がかかると言われています。
土に比べ水耕栽培の場合は虫が付く心配がないので、液体肥料の中に農薬が含まれていないので、無農薬の野菜ができるのです。

3.天候に左右されない

野菜を育てるときに困るのが天候不良なのですが、水耕栽培の場合はその心配がなく一年中美味しい野菜が作れるのです。
台風や大雨などでせっかく作った野菜が全滅なんてこともないので安心です。
また一定の温度で管理された温室のようなところで水耕栽培をする際は、一年に何度も収穫することができ安定した収穫量が期待できます。

水耕栽培のデメリット

水耕栽培は良いことが多いとお分かりいただけたと思いますが、もちろんデメリットもあるのです。
それは、根菜類を育てることが難しいということで、土に埋まった状態で育つ根菜類は基本的に水耕栽培には向いていません。
しかし、不可能だとされてきた根菜を水耕栽培で育てる取り組みが進み、まだ一般的ではないものの少しずつ可能になってきているようで、実際に水耕栽培で根菜を育てているところもあるそうです。

まとめ

いかがでしょう?
水耕栽培の野菜は栄養価が低く味薄いという間違った情報もありますが、実際は土で育てたものと変わらい栄養と味で、逆にえぐみやクセが少ないので野菜嫌いの子供でも食べやすいようです。
大規模な設備や土地がなくても、家庭で十分美味しい野菜を水耕栽培で作ることができるので、これからの家庭菜園は水耕栽培が主流になるかもしれません。