
ミシンの買い替えポイントを解説! 処分・買取方法もチェックしよう
急にミシンが壊れたり、使いづらくなったりすると買い替えを検討しますが、いつどんなタイミングで買い替えたらいいのか分かりませんよね。また、買い替え時に古いミシンをどのように捨てるべきか、処分方法にも頭を抱えてしまいがちです。まだ使用できる状態のミシンなら、リサイクルショップや専門業者などで買取に出すこともできるでしょう。本記事では、ミシンの買い替え方法とポイント・処分方法などについて解説します。
この記事を読むことで、ミシンの買い替え方法とポイントが分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。
1.ミシンの買い替えで押さえておきたいポイント
まずは、ミシンの買い替えで押さえておきたいポイントをチェックしていきましょう。ここでは、平均寿命や買い替えの目安などについて解説します。
1-1.ミシンの平均寿命は約10年
明確な平均寿命は定かではありませんが、ミシンは約10年が買い替えの目安だといわれています。ここで押さえておきたいのは、一生ものではないということです。ミシンは元値が高いので、頻繁に買い替えるものではありません。しかし、使用頻度や使い方によっては、10年以内で故障したり不具合が起きたりすることもあります。あくまで10年は目安なのです。故障の症状が現れたら、買い替えの時期だと思っておきましょう。
1-2.ミシンの主な種類・タイプ・人気機種をチェック!
ミシンといっても、電動タイプ・電子制御タイプ・電子タイプ・コンピュータータイプなどさまざまな種類があります。主な種類とその特徴を以下にまとめたのでぜひ参考にしてください。
- 電動ミシン:針・釜・送りの運動を内臓モーターで行う
- 電子制御ミシン:針の上下運動を電子回路で制御する
- 電子ミシン:針の上下運動を電子回路で制御し、速度調節も電子制御になっている
- コンピューターミシン:針の上下運動や振り幅と縫い目の長さをコンピューターで制御する
- コンパクトミシン:電子・コンピューター制御に関わらず、6kg程度の超軽量なミシンの総称
上記のミシンは家庭用ですが、職業用のミシンは速度が速く、耐久性が高い特徴があります。また、ミシンの中でも人気があるのは、初心者でも扱いやすいコンピューターミシンです。使用目的によって異なりますが、一般的な裁縫ならコンピューターミシンの機能で十分でしょう。
1-3.修理?それとも買い替えか?
ミシンを修理すべきか、買い替えかのどちらかで悩む際は、不具合の状態をチェックしましょう。ミシンの修理費用は、故障の内容や状態によって大きく異なります。たとえば、コンピューター・電子ミシンの場合、電子回路など基盤に原因がある場合は修理代が高くなるでしょう。購入したばかりなら修理もアリですが、使用年数が10年以上経過しているなら新しいミシンへ買い替えたほうがメリット大です。買い替えで、以前よりもミシンが使いやすくなりますよ。
1-4.買い替えたほうがいい症状はこちら!
寿命が近くなるとよくある故障が、電源スイッチを入れても動かないことです。電気が通っているはずなのに1ミリも針が上下に動かない場合は、電子回路などの基盤が故障している可能性があります。また、設定どおりに針が動かなかったり、すぐに電源が落ちたりするなどの症状も寿命が近づいている証拠です。使いづらい状況はストレスがかかるので、早めに買い替えたほうがいいでしょう。
2.ミシンの買い時は○○!
お目当てのミシンをお得に購入したい方は、安くなる時期を押さえておくべきです。一体いつがミシンの買い時なのでしょうか。
2-1.お得に購入できる時期は1~3月ごろ
ミシンがお得に購入できる時期は、1~3月ごろの新シーズン直前です。この時期は入園や入学でミシンの需要が高まるため、積極的に売りに出す店舗がたくさん出てきます。競争店舗が多ければ、顧客獲得のためライバル店より価格を値下げするのです。また、12~1月にかけては冬のボーナスを機会にミシンを購入する方が増えます。ミシンが売れやすい時期は、お買い得の時期といえるでしょう。
2-2.複数の店舗を比較しよう!
お得に購入したいなら、複数の店舗を比較することが大切です。1店舗にしぼってしまうと、販売額の相場が分からず、価格設定を高めにしている店舗で購入してしまうこともあり得ます。最低でも、3つの販売店を比較し、最も安く購入できる店舗を見つけてください。また、ネットショッピングを活用するのも方法の1つでしょう。
2-3.人気機種は初心者~中級者向け
上級者向けのミシンは高性能で価格も高くなります。一般的に、子どものために見繕ったり、趣味で使ったりすることが多いので、初心者~中級者向けのミシン機能で十分です。そのため、人気があるのは初心者や中級者向けのタイプになります。特に、JANOMEやSINGERは人気メーカーであり、オールインワンモデル・シンプルかつロングラン機種は中古市場でも圧倒的な需要がある種類です。
3.ミシンの処分方法は?
買い替えの際に困るのが、古いミシンの処分方法です。主な処分方法となる自治体回収・メーカーや販売店による下取り・不用品回収業者について解説します。
3-1.自治体による処分方法
1番に思いつくのが、自治体による処分方法です。自治体で処分する場合、ほとんどのミシンが粗大ゴミに分類されるでしょう。粗大ゴミの場合は、地元のスーパーやコンビニ等で粗大ゴミ処理券を購入し、指定回収場所へ運ぶことになります。ただし、自治体の中には、小型家電リサイクル法の対象になっているところもあるので要注意です。小型家電リサイクル法の対象になる場合は、公共施設や家電量販店などに設置されている回収ボックスへ投かんすることになるでしょう。しかし、家庭用ミシンはサイズが大きめのものばかりなので、投かんできない可能性があります。小型家電リサイクル法の対象になるかどうか判断に迷うときは、自治体へ連絡して確認しましょう。
3-2.メーカーや販売店による下取りは?
基本的に、メーカーによる下取りは行っていません。しかし、販売店の場合は、下取りサービスを行っているところがあります。製造年・メーカー・状態など、販売店によって下取りの条件が異なるので、事前に確認してください。必ずしも下取りしてもらえるとは限りません。下取りしてもらえる場合は、新しいミシンの購入額がお得になるので販売店に1度相談するといいでしょう。
3-3.不用品回収業者へ依頼する
できるだけ早く処分したい・下取りしてもらえなかった・ミシン以外にも処分したいものがあるという方は、不用品回収業者がおすすめです。不用品回収業者は、宅配・持ち込み・出張回収から好きな方法を選択できます。大量の不用品を処分したくても業者の営業所などに運べない場合は、出張回収が便利でしょう。また、回収だけでなく買取サービスを行っているところもあります。買取と処分が同時にできる点は、大きなメリットです。
4.ミシンを買取に出す方法は?
まだ、正常に使用できるミシンなら、処分ではなく買取という方法があります。ここでは、買取に出す方法とポイントを解説していきましょう。
4-1.ミシンの買取事情をチェックしよう!
ミシンは頻繁に買い替えを行うものではないため、中古市場における需要は電子レンジやパソコンなどの家電製品よりも低いといえるでしょう。ただし、人気メーカーで需要がある機種は買い取ってもらいやすい傾向があります。需要は低くても、ミシンの種類によっては買取可能なものもあるのです。次の項目では、買取できるものの特徴をチェックしておきましょう。
4-2.買取できるのは正常に動作するもの
さまざまな種類のミシンが販売されているので買取額に差がありますが、問題なく正常に動作するミシンならほとんどの店舗で買取可能です。正常に動作すること+年式が新しい・キズや汚れが少ない・人気メーカーのものなら、高価買取が期待できるでしょう。比較的、発売年月が新しいミシンのほうが買い手がつきやすいからです。
4-3.買取できないものは古いもの
正常に動作できないものはもちろんのこと、年式が古いミシンも買い取ってもらえない傾向があります。しかし、動作しないミシンであっても、アンティークミシンは骨董品として価値がつくでしょう。アンティークミシンは、レアもの・限定もの・時代ものがほとんどで、買取専門店よりも骨董品を扱う店舗のほうが高く売れる可能性があります。
4-4.主な買取方法
ミシンの主な買取先は、リサイクルショップ・買取専門店・ネットオークションやフリマサイトがあります。それぞれの特徴をチェックしていきましょう。
4-4-1.買取額が低くなるリサイクルショップ
家電製品・家具・おもちゃ・衣類・本など、リサイクルショップでは幅広いジャンルを扱っています。そのため、どんなミシンが高く売れるのか分からず、適切な査定額をつけてくれないのです。価値があるミシンを低い額で査定されたという失敗談もあります。買取額が低くても売りたいならリサイクルショップでもいいですが、高く売りたい方は買取専門店の方がいいでしょう。
4-4-2.需要があるミシンは買取専門店へ
人気メーカーや年式が新しいミシンなど中古需要があるものは、買取専門店に査定を依頼してください。目立つキズや汚れがなく状態がよければ、高値で買い取ってもらえる可能性があります。ただし、リサイクルショップよりも査定が厳しめなので、状態によっては買取不可になることもあるでしょう。
4-4-3.ネットオークション・フリマサイトでは売れない
自分の希望額で出品できるネットオークションとフリマサイトですが、使用年数が経過しているミシンは売れない傾向があります。たとえ、売れたとしても落札額は数百円~になるでしょう。逆に、未使用品や新品・アンティークミシン・職人様などは高く売れる傾向があります。簡単に手に入るタイプのミシンより、少し高額で手に入らないタイプのほうが高値がつきやすいのです。
5.ミシンの買い替えに関してよくある質問
ミシンの買い替えでよくある質問を5つピックアップしてみました。
Q.高く売るポイントは?
A.査定前に汚れを落とし、キレイな状態にすることです。ミシンに限ったことではありませんが、買取は状態が重視されます。ホコリなどで汚くなっているミシンよりも、新品に近い状態のほうが好印象です。また、コードや取扱説明書などの付属品をできるだけ全部そろえましょう。購入時と同じ状態のほうが買い手がつきやすいので、高く売れる可能性があります。
Q.買取相場はいくらぐらいか?
A.製造メーカー・年式・使用年数・状態などで異なりますが、1千円~7万円と非常に幅広い特徴があります。たとえば、世界的にも有名な日本の人気メーカーは高額買取されているので、数千円~6万円で売れるでしょう。ブラザーは国内でも上位シェアを占めており、工業用まで幅広いラインナップが充実しています。工業用ミシンなら約45万円で売れるケースもあるのです。
Q.工業用・職業用ミシンは売れるのか?
A.前述したとおり、工業用・職業用ミシンは高値で売買される傾向があります。元値が高いので、買取額も家庭用ミシンより高くなるでしょう。中古は、個人が購入するよりも会社などの事業で購入するケースがほとんどです。高額で買取されることが多いのですが、機種によってはミシンの一部(取り外しができる大型テーブルなど)が買取不可になることもあるので注意してくださいね。
Q.不用品回収業者を選ぶ際のポイントは?
A.買取サービスを行っているか、回収実績があるかどうかをチェックしてください。回収業者の中には、高額な費用を請求したり、回収したものを不法投棄したりするところがあります。悪質業者に引っかからないためには、複数の業者を比較し見極めることも大切ですよ。
まとめ
いかがでしたか? ミシンは一生ものと思われがちですが、寿命があります。できれば、寿命を迎える前に買い替えることが1番いいやり方です。故障前に買い替えることで、正常な状態のまま買取へ出すことができます。不具合が起きるミシンは買い取ってもらえない可能性が高いので、故障後の買取は難しいでしょう。お得に新しいミシンを買い替えるためには、不具合が起きる前のベストな状態で売るのが1番なのです。