家はどのくらいの震度で倒壊する? 木造の倒壊震度や工法をチェックしよう!

日本は、地震大国です。淡路阪神大震災や東日本大震災など、大きな被害が出た大地震を何度も経験しています。
だからこそ、家の倒壊を防ぐために、耐震設計や地震対策をしておかなければなりません。
地震による家の倒壊が心配な人は、ぜひチェックしてください。
これから、家が倒壊してしまう震度、工法による耐久性の比較、工法のメリット・デメリットなど、詳しく説明します。
特に、地震の影響を受けやすい木造建築の家に住んでいる人は、要チェックです。

1.家が倒壊してしまう震度

地震が起きた場合、どのくらいの震度で家が倒壊するのでしょうか。
家の倒壊が心配な人には、ぜひ知っておいでほしい知識です。
家にもさまざまな種類があるので、それぞれの限界震度を確認しましょう。

1-1.震度の大きさによって違う「体感」「屋内・屋外の状況」

気象庁のホームページには、震度0~7まで、人の体感や屋内・屋外の状況について詳しく記載されています。
震度の大きさによって異なるので、震度別に見ることができる体感、屋内・屋外の状況を把握しましょう。

  • 震度2・・・屋内にいるほとんどの人が揺れを感じる。家の電灯が少し揺れる程
    度。
  • 震度3・・・寝ている人が目を覚ます。棚にある食器の音がなる。電線が少し揺れ
    る。
  • 震度4・・・歩いていても揺れがわかる。不安定な物置が倒れる。運転中でも気づ
    く揺れ。
  • 震度5弱・・・恐怖を覚える。食器や本が落ちる。窓ガラスが割れることもある。
  • 震度5強・・・行動に支障が出る。固定していない家具が倒れる。補強されていな
    いブロック塀が崩れる。
  • 震度6弱・・・立っているのが難しい。ドアが開かなくなることもある。壁のタイルや
    窓ガラスがれる。
  • 震度6強・・・動けないほど揺れる。ほとんどの家具が移動する。落下する建物が
    ある。
  • 震度7・・・動けず、飛ばされることもある。固定していない家具のほとんどが倒れ
    る。落下する建物がさらに多くなる。

以上が、震度別の状況です。必ず把握してくださいね。

1-2.木造建築の状況

木造建築でも、耐久性が高い・低いかどうかで状況が大きく異なります。
耐久性が低い状況のケースについて説明しましょう。
壁にひびが入り、亀裂が入る状況は、5弱からです。
震度5弱・5強になると、亀裂・ひび割れがたくさん起きるでしょう。
そして、震度6弱・6強になると、ひび割れや亀裂だけではありません。
窓ガラスが割れ、屋根の瓦が落下します。
建築してから数十年経過している木造は、傾き、倒れることもあるでしょう。
震度7になれば、ほとんどの木造建築が傾き、倒壊します。
しかし、きちんと耐久性が高い木造建築は倒壊の可能性が低くなり、ひび割れや亀裂はありますが、傾くことはほとんどありません。

1-3.鉄筋コンクリートの状況

一方、木造建築よりも頑丈な造りである「鉄筋コンクリート」は、どのくらいの震度で倒壊するのでしょうか。
鉄筋コンクリートも耐震性の高低で、状況が大きく変わります。
倒壊の様子を見ることができるのは、耐久性が低い鉄筋コンクリート建築において、震度6強からです。震度6強と震度7は、壁や梁(はり)、柱などにひび割れや亀裂が起きます。
また、中間階の柱が崩れると同時に倒壊するでしょう。
しかし、耐震性を高くしておけば、倒壊はほとんどありません。
少しのひび割れや亀裂だけで倒壊が回避できます。

2.工法のメリット・デメリット

2-1.地震対策の工法は3つ

主に挙げられる、地震対策の工法は「耐震工法」「免震工法」「制震工法」の3つです。
それぞれのメリット・デメリットについて説明します。
「耐震工法」は、壁や床を合板等で補強し、地震に耐える工法です。
建物全体を硬く固定するので、震度が高くても大丈夫だと感じるでしょう。
しかし、建物の揺れ自体を減らすことができません。
そのため、2次災害の可能性が高まるデメリットがあります。
「免震工法」は、建物に伝わる振動を“免震装置”でシャットアウトする工法です。
土台と建物との間に、免震装置を設置し、建物に及ぶ振動を吸収してくれるでしょう。
2次災害も防げますが、コストは高いです。
そして、最後の「制震工法」は、基礎部分に免震装置を設置します。
建物に震動を伝えにくい状態にできますが、定期的なメンテナンスが必要で、家具など固定しなければなりません。
それぞれの工法によって、メリット・デメリットが異なります。
どの工法を利用すれば良いのか、業者としっかり話し合ってください。

2-2.地盤との関係に注目する

工法を選択する際、「地盤」をチェックしなければなりません。
地盤の調査によって、適切な工法も変わります。
震度によって建物への影響は異なりますが、地盤が強ければ強いほど地震による影響は少ないです。
逆に、弱いほど地震の影響が建物に大きくのしかかってくるでしょう。
ここで注目してほしいのは、それぞれの工法を比較することです。
工法によって、地盤への対応も異なります。
たとえば、耐震工法と制震工法は、軟弱地盤に対応できるでしょう。
しかし、免震工法は対応できないので地盤が弱い建物では意味がありません。
地盤との関係に注目しながら、適切な工法を選ばなければならないのです。

3.家の倒壊を防ぐためには

家の倒壊を招く震度や工法について説明しましたが、家の倒壊を防ぐためにはどうすれば良いのでしょうか?
まだ、地震対策をしていない建物は、できるだけ早めに対策をしてください。
地震はいつ起きるかわかりません。
だからこそ、いつきても大丈夫なように、できるときに地震対策をしてください。
ただし、適切な方法で地震対策をしなければ、対策をする意味がありません。
実際に、業者へ耐震リフォームを依頼し、工事をしたばかりなのに、地震によって家が傾いたトラブルも起きています。
悪質業者は、きちんと地盤や建物の状況を調べずにすぐ契約しようとするので、注意してくださいね。
また、家の倒壊を防ぐためには、家の耐震性を強めるのはもちろん、家の内部も強化しなければなりません。
たとえば、不安定な家具を固定する方法があります。高いところには物を置かないなど、ちょっとした工夫で地震対策ができ、家の倒壊も防げるでしょう。
特に、木造建築や家を建ててから数十年経過している人は、早めに地震対策をしてくださいね。

4.まとめ

家が倒壊する震度や工法のメリット・デメリット、家の倒壊を防ぐためにできることなど説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
地震は、いつやってくるのかわからない自然災害です。
事前に対策をしておけば、安心して暮らせるでしょう。
地震への不安も解消されるので、ぜひ一回業者に相談してください。

  • 地震の大きさによって異なる「体感」「屋内・屋外の状況」
  • 木造建築とコンクリート建築の違いを知る
  • 震度の大きさによって影響が異なる
  • 「耐震工法」「免震工法」「制震工法」の3つ
  • 地盤との関係に注目する
  • できるだけ早めに地震対策を施す
  • 家の内側も強化する

以上の項目は、ぜひ知っておいてほしい内容です。
「このままでは倒壊する可能性があるかも…」と不安に思っている人は、今、できるときに地震対策をした方が安心できます。
家の倒壊は命を奪い、財産も失ってしまうので要注意です。