【解説】古いパソコンを活用する方法は? おすすめの使い方や問題点を解説!

「古いパソコンがまだ十分に使えるので、処分せずに有効活用する方法を知りたい」とお考えではありませんか? 古いパソコンでもまだ十分に使えるのものは、処分してしまうのはもったいないですし、長く使った機種ほど愛着もわいていますよね。しかし、古いパソコンを活用したくても、どんな方法があるのか、活用するときの注意点は何かなどよく分からないこともあるでしょう。

そこで今回は、古いパソコンの活用について詳しく解説します。

  1. 古いパソコンにはどんな問題がある?
  2. 古いパソコンは有効活用できる?
  3. 古いパソコンを活用する方法は?
  4. 活用できないパソコンの処分方法は?
  5. 古いパソコンを処分するときの注意点
  6. 古いパソコンの活用でよくある質問

この記事を読むことで、古いパソコンを最大限活用する方法がよく分かります。古いパソコンを活用したい人は、記事を読んでみてください。

1.古いパソコンにはどんな問題がある?

最初に、古いパソコンにはどんな問題があるか見ていきましょう。

1-1.新しいOSやソフトに対応できないことがある

古いパソコンは、新しいOSやソフトに対応できないことがあるのが問題です。パソコンのOSやソフトは随時アップデートを行っており、バグやウイルス対策・新しい機能の追加などを行っています。OSやソフト自体がサポートを終了した後は、新たなOSやソフトへのアップグレードが必要です。しかし、パソコンの性能によっては、アップグレードの必要条件を満たすことができない場合があります。

1-2.突然故障することがある

古いパソコンは内部部品の劣化が進んでいることから、突然故障することがあります。一般的に、パソコンの寿命は4年程度です。したがって、購入してから数年経過しているパソコンは、いつ故障してもおかしくないと考えてください。中には、いきなり電源が落ち、そのまま再起動できなくなるケースもあるでしょう。最悪の場合、大切なデータを失ってしまう可能性もあります。

1-3.動作が遅くてイライラすることがある

動作が遅くてイライラすることがあるのも、古いパソコンの問題です。パソコンを使い続けると、内部部品の劣化などにより、データの書き込みや読み込みが遅くなります。また、OSやソフトの起動に時間がかかることもあるでしょう。また、古いパソコンは、最新機種よりメモリが小さく、CPUの速度も遅いものが多いため、動作が遅いのは避けられません。古いパソコンを使い続けるのなら、ある程度動作の遅さを許容する必要があります。

2.古いパソコンは有効活用できる?

古いパソコンを有効活用できるかどうかの判断基準を、詳しく見ていきましょう。

2-1.正常に起動するか

古いパソコンを有効活用できる基準として、正常に起動することが挙げられます。パソコンは、外観がキレイな状態であっても、起動しなければ活用することができません。起動中に電源が落ちる、たびたび起動に失敗する、起動に時間がかかり過ぎるなどの症状が見られるパソコンは、実用性に乏しいといえます。反対に、正常に起動するパソコンなら、多くの活用方法があるといえるでしょう。

2-2.OSのサポートは有効か

OSのサポートが有効であるかどうかも、一つの判断ポイントです。パソコンのOSは、数年ごとに新しくなります。そのため、古いパソコンの中には、OSのサポートが期限切れになっているものも珍しくありません。OSのサポートが期限切れでは、不具合があってもアップデートプログラムが提供されないため、致命的なエラーを起こすことがあります。また、ウイルスに感染するリスクが高いなどのデメリットもあるため、ネットにつないで活用したい場合は特におすすめできません。

2-3.ネットに快適な状態でつなげるか

ネットに快適な状態でつなげるかも、古いパソコンの活用を考えるときに忘れてはならないポイントです。古いパソコンの中には、最新のネット環境に対応できないものも多くあります。また、ネットにつなぐことができても接続スピードが出ない、たびたび接続が途切れてしまうなどの場合もあるでしょう。古いパソコンをネットにつないで活用したいのなら、大きなポイントになります。

2-4.モニターが正常に使えるか

古いパソコンのモニターが正常に使えるかどうかも、とても重要です。パソコンは、モニターを使うことが基本になるため、不具合が出やすいパーツといえるでしょう。たとえば、モニターのバックライトの寿命が近づくと、輝度を上げても十分に明るくならなかったり、画面に色ムラが発生したりするなどの症状が見られます。正常に表示できないモニターは視認性が悪く、使い勝手がグンと落ちるので注意してください。

2-5.入力機能に気になる点はないか

入力機能に気になる点はないかも、きちんとチェックしておきましょう。特に、使用頻度の高いパソコンは、キーボードの寿命が近づいていることがあります。古いパソコンで特定のキーの反応が悪い、正常に入力できないなどの場合は、活用方法に制限が出ることがあるので気を付けましょう。

3.古いパソコンを活用する方法は?

古いパソコンでもまだ十分に使えるものは、さまざまな方法で活用できます。

3-1.ファイルサーバーにする

古いパソコンは、ファイルサーバーとして使うことができます。ファイルサーバーにすることで、バックアップデータや大切なデータを気軽に保管したり、そのほかのパソコンとデータを共有したりすることができて便利です。古いパソコンをファイルサーバーにする具体的な手順は、以下を参考にしてください。

  1. パソコン内部の不要なファイルやソフトを削除してハードディスクの空き容量を増やす
  2. 新しいパソコンと古いパソコンをLAN接続する
  3. 古いパソコンのハードディスクに共有専用フォルダを作成する
  4. 3のプロパティ画面を開き、ネットワークユーザーによる共有とファイル変更を有効にする

3-2.サブモニターにする

古いパソコンでも画面表示に問題がない場合は、サブモニターにすることも可能です。大画面のモニターを新しく用意しなくて済むので、とても経済的といえます。たとえば、2つの画面を一体化するように設定したり、別々の画面を同時に表示して比較したりすることができて便利です。なお、サブモニターとして活用する場合、実際の操作は新しいパソコンで行うので、古いパソコンのキーボードに不具合があっても特に問題はありません。

3-3.文書作成専用機にする

古いパソコンは、文書作成専用機にするのもよいでしょう。古いパソコンでも、文書作成機能を主に使用するのなら、パソコンの性能が高くなくても十分に使えます。古いパソコンで文書を作成し、この記事の「3-1.ファイルサーバーにする」を参考にして共有ファイルに保管すれば、ほかのパソコンと共有できてなお便利です。

3-4.音楽プレーヤーにする

古いパソコンは、音楽プレーヤーとして活用することもできます。音楽再生ソフトをインストールしておき、楽曲のデータを取り込めば、いつでも好きなタイミングで好みの音楽を楽しむことが可能です。なお、ネット配信で曲を購入しない、聴き放題などの定額配信サービスを使わない場合などは、ネットに未接続のまま使えるのでセキュリティー面でも安心できます。

3-5.デジタルフォトフレームや時計として使う

モニター表示に問題がなければ、古いパソコンをデジタルフォトフレームや時計代わりに使うのもおすすめです。たとえば、パソコンの壁紙に任意の写真を設定して、常時表示することができます。また、パソコンの画面に時刻表示できるソフトを利用してみるのもおすすめです。モニターの寿命を延ばしたい場合は、パソコンをスリープ状態にしておき、マウスを動かしたりタッチパッドに触れたりしたときに表示されるようにするとよいでしょう。

3-6.補修用パーツを採取する

古いパソコンは、補修用パーツを採取するために活用することもできます。すでにメーカーで補修用パーツの保有期限が過ぎている場合などは、特に重宝するでしょう。パソコンが正常に起動しない状態でも、パーツが生きていれば十分に使うことができます。特に、同じメーカーでパソコンを買い替える場合などは、キートップなど互換性があるパーツを使っていることも多いので、チェックしてみてください。

3-7.子どもの学習用にする

古いパソコンを、子どもの学習用に活用するのもよいでしょう。古くても、タッチタイピングの練習や学習ソフトで自主学習するのに十分対応できます。また、表計算ソフトなどに早くから慣れておくことも可能です。なお、古いパソコンを子どもの学習用に活用する場合は、ネット接続を不可にするか一定の制限をかけておくとよいでしょう。有害なサイトを表示したりむやみに課金サービスを利用したりできなくなり安心です。

4.活用できないパソコンの処分方法は?

残念ながら活用できないパソコンの処分方法について、詳しく見ていきましょう。

4-1.パソコンリサイクル法に沿って処分する

パソコンおよびパソコン用モニターは、パソコンリサイクル法に沿って処分することができます。パソコンリサイクル法とは、パソコンやパソコン用モニターに含まれる資源を有効活用することなどを目的とした法律です。パソコンリサイクル法に沿って処分する流れは、以下を参考にしてください。

  1. メーカーのリサイクル受付窓口に連絡してパソコンの回収を依頼する
  2. メーカーから専用の配送伝票が送られてくる
  3. メーカーの指示に沿ってパソコンをこん包する
  4. 配送伝票を貼り付けてメーカーに発送する

なお、PCリサイクルマークが付いているものは、処分費用・配送費用共に無料で処分できます。2003年9月以前に製造されたパソコンなどで、PCリサイクルマークが付いていない場合は、処分費用と配送費用の合計で1台数千円程度が必要です。より詳しい内容は、一般社団法人パソコン3R推進協会のホームページをご覧ください。

4-2.自治体に小型家電として処分を依頼する

一部の自治体では、ノートパソコンに限り小型家電リサイクル法の対象品目として処分できることがあります。小型家電リサイクル法とは、小型家電に含まれる資源のリサイクルなどを目的とした法律です。小型家電として処分する場合は、役所や商業施設などに設置してある小型家電専用回収ボックスに投入すると、無料で処分できます。ただし、ノートパソコンを小型家電として処分できる自治体は、まだ少ないのが現状です。

4-3.ジャンク品として買取に出す

活用できないパソコンでも、ジャンク品として買取に出せることがあります、最近では、ジャンク品の買取を強化している業者もあるので調べてみるとよいでしょう。ただし、必ずしも買取してもらえるとは限らないので、買取不可になった場合の処分方法を考えておく必要があります。また、ネットオークションやフリマアプリにジャンク品として出品することも可能です。いずれにしても、買取価格は高くて数百円程度までになるでしょう。なお、ネットオークションやフリマアプリに出品する場合は、タイミングによってなかなか落札されないこともあるので注意してください。

4-4.不用品回収業者に処分を依頼する

活用できないパソコンは、不用品回収業者に処分を依頼することも可能です。不用品回収業者に処分を依頼すると、以下のようなメリットがあります。

  • 集荷場所まで運ばずに済む
  • 都合のよい日時と場所で回収してもらえる
  • 処分にかかる時間や労力を大幅に節約できる
  • パソコン以外の不用品も同時に処分・買取してもらえる
  • 回収後は再資源化などで有効活用してもらえる

5.古いパソコンを処分するときの注意点

古いパソコンを処分するときは、いくつか注意点があります。

5-1.内部データの移行や削除を確実に行う

古いパソコンを処分するときは、内部データの移行や削除を確実に行いましょう。家庭用パソコンには所有者の名前・住所・連絡先などの個人情報やクレジットカード・オンラインバンキングなどのログイン情報などが記録されています。また、企業用パソコンには企業機密や顧客情報などの重要な情報が多く記録されているからです。まずは、オンラインストレージ・そのほかのパソコン・外付けハードディスクなどに必要なデータを移行しましょう。データを確実に移行できたことを確認したら、専用ソフトを使用したり物理的に破壊したりするなどの方法で内部データを削除してください。パソコンの内部データを削除せずに処分すると、悪意ある第三者の手に渡った場合、悪用されて思わぬ被害に遭う可能性もあるので注意しましょう。

5-2.ステッカーやシールをはがす

個人的に貼ったステッカーやシールも、パソコンを処分する前にはがしておきましょう。特に、名前シールや写真シールなど個人情報が流出する可能性があるものは、必ずはがしてください。また、企業のパソコンで資産管理シールが貼ってある場合なども同様です。所有者情報が分かると、パソコンが悪意ある第三者の手に渡った場合、悪用される可能性が高まるので十分に注意してください。

5-3.メーカーのユーザー登録を解除しておく

パソコンを処分する前に、メーカーのユーザー登録を解除しておくことも忘れないでください。解除しないでおくと、サポート情報や新製品の案内などが届き続けることになります。パソコンを処分した後は一切不要な情報になるので、この機会にユーザー登録を解除しておきましょう。

5-4.破損している場合はきちんと保護しておく

パソコンのモニターなどが破損している場合などは、古新聞紙やダンボール紙などで破損した部分をきちんと保護しておきましょう。パソコンを運搬する際に、破損した部分が手などに当たってケガをする原因になります。破損している部分を古新聞紙やダンボール紙で広めに覆った後で「破損あり注意」などと記入しておくと、集荷する人にも分かりやすくて親切です。

6.古いパソコンの活用でよくある質問

最後に、古いパソコンの活用でよくある質問に回答します。それぞれ役立ててください。

Q.古いパソコンから異音がする場合は処分したほうがよい?
A.まずは、冷却ファン周辺を掃除してみてください。冷却ファンに周辺にホコリがたまっていることで冷却機能がうまく働かず、異音がしている可能性があります。それでもなお異音がする場合は、内部部品の劣化などが原因のこともあるでしょう。異音が気になるようなら、パソコンの寿命と考えて処分することも一つの方法です。

Q.ジャンク品で売れる可能性が高いパソコンの条件は?
A.以下を参考にしてください。

  • 有名メーカー品
  • 人気機種
  • 購入時の主要付属品(AC電源・電源ケーブルなど)がそろっている

さらに、製造後5年程度までの年式なら、より高く売れる可能性があります。

Q.どんなに古いパソコンでもパソコンリサイクル法の対象品目になる?
A.はい。製造年月の古さに関係なく、パソコンリサイクル法の対象品目になります。

Q.古いパソコンに新しいソフトをインストールしても起動しないのですが?
A.以下のような理由が考えられます。

  1. 新しいソフトが古いパソコンのOSに対応していない
  2. 新しいソフトにバグがある
  3. 古いパソコンがソフトのインストールに必要な条件を満たしていない

3以外の理由であれば、新しいソフトのアップグレードプログラムを適用することで、起動するようになることもあります。詳しくは、ソフトメーカーのホームページなどを確認してみてください。

Q.古いパソコンの処分を不用品回収業者に依頼するときの注意点は?
A.以下のポイントをチェックし、信頼できる業者に依頼することが大切です。

  • パソコンの処分実績が豊富にある
  • 回収後のパソコンを再資源化して有効活用している
  • 見積もりは無料
  • リーズナブルで分かりやすい料金システム
  • 都合のよい日時と場所で回収してもらえる
  • 不用品の買取も積極的に行っている
  • パソコンのデータ消去サービスを利用できる
  • スタッフの感じがよく顧客からの評判もよい
  • 古物商など業務に必要な許可を取得済み

まとめ

今回は、古いパソコンの活用について詳しく解説しました。買い替えなどで使わなくなった古いパソコンでも、まだ十分に使えるものは活用できることがあります。まずは、この記事を参考にして、さまざまな活用方法を検討してみるとよいでしょう。なお、不具合や故障などで活用できないパソコンを処分するときは、不用品回収業者に依頼すると何かとメリットが多くておすすめです。この記事を参考にして信頼できる不用品回収業者を選び、よく相談してみるとよいでしょう。