水耕栽培って温度管理できるの?

【要チェック】水耕栽培って温度管理できるの? 最適な温度や管理方法を大公開!

土を使わないことで手軽にはじめられる水耕栽培ですが、手軽と言っても、管理は必要です。管理するときに大切な要素の一つが「水温」です。土を使わない水耕栽培において、植物が健康に育ってくれる培養温度は22度前後です。しかし、真夏の炎天下・真冬のベランダではこの水温に保てない場合もありそうです。

では、どうやって水温を保てばいいのでしょうか? ここでは水耕栽培の温度管理についてご紹介しましょう。自宅の水耕栽培がどうもうまくいかない・・・そんな方はぜひ温度管理の仕方を見直してみてください。

  1. 水耕栽培で最適な水温(培養液の温度)
  2. 適温管理の仕方

1.水耕栽培で最適な水温(培養液の温度)

水耕栽培では、土の代わりに培養液を使用します。土で栽培する植物は、土中の温度が安定しているため、畑の温度はそれほど気にする必要はありません。ですが、水耕栽培は培養液、つまり液体で植物を育てます。液体は土より温度が上がりやすいですから、直射日光を浴びているとすぐに適温より上昇し、植物に影響を与えます。

液温が上がることで、

  • 空気中の酸素が減る
  • 根腐れを起こしてしまう

こういった影響が出てきます。液温の適温は20度~22度前後ですから、これぐらいの温度を保てるように、夏の直射日光や冬の寒さから保護してあげましょう。

水耕栽培は20~22°Cの水温で行うのがおすすめなんですね。
はい。温度計でこまめに水温を測りながら行うのがおすすめです。

2.適温管理の仕方

水耕栽培の適温管理は基本的にアナログです。装置や道具に頼るのではなく、自分で外気の様子を見ながら細かく管理していきましょう。

2-1.夏の液温管理

暑い時期は温度が上がらりすぎないよう、直射日光を避けて鉢を動かしておくのがベスト。重すぎて動かない場合は液温が適温になるよう、サンシェイド(銀色の日除け・車用で可)で液体部分を保護します。

その時は保護する時間帯に注意すること! 夕方の暑い時間にサンシェイドをかけると、液温が上がった状態で保温してしまいます。そうなると逆効果になりますから、サンシェイドをするのは基本的に涼しい朝型か、液温が下がっている夜にかけておきます。サンシェイドでも液温が上がってしまうという場合は、やはり鉢ごと動かした方が無難です。

2-2.冬の液温管理

冬は地域によって管理方法が違います。まず、雪が降りやすい地域では外で栽培できませんから、玄関先や廊下などに鉢ごと移動させましょう。室内でも液温が下がってしまう場合(5度以下はNG!)は、熱帯魚用(観賞魚用)の簡易オートヒーターが役立ちます。

市販のヒーターにヒーターケースをつけ、設定温度を20度~26度の温度固定にして使うと適温が保てます。消費電力が強いタイプは一気に液温が上がりますから、消費電力は50~100ワット程度のものを選んで使用してください。

室温の管理も重要なんですね。
はい。暑すぎても寒すぎても水耕栽培はうまくいきません。

最後に

水耕栽培は手軽にはじめられる家庭菜園ですが、液温の管理などを間違えると枯らしてしまう場合があります。液温は四季を通じて細かく管理し、植物が良く育つ温度に保っておいてください。