地震に備えてガラスにできる対策とは?こんな窓ガラスは危険かも!

日本は世界有数の地震大国です。
ですから、建物の耐震基準も厳しく、築10年以内の建物ならば震度6の地震が来ても耐えられるでしょう。
しかし、窓ガラスは違います。大地震が起きた場合、窓ガラスは凶器になるでしょう。
そこで今回は、ガラスに地震対策を行う方法をご紹介します。
ガラスの地震対策というと、飛散防止シートがポピュラーですが、それだけではありません。
また、地震が起きても安全なガラスや危険なガラスの違いもご紹介します。
地震が多い地域に住んでいる方は、ぜひこの記事を読んで対処法の参考にしてください。

1.なぜ、地震でガラスが割れるのか?

大地震が起こると、建物はかろうじて持ちこたえても、窓ガラスがすべて割れることは珍しくありません。
地震が起きると建物に強い負荷がかかります。
場合によっては建物が大きくゆがむこともあるでしょう。
その時に窓枠にもひずみが生じます。そのひずみに窓ガラスが追従できなくなると、割れるのです。
また、場合によっては窓ガラスが窓枠から外れて落下する場合もあります。

2.地震が起きると窓ガラスはこんなに危険

では、地震が起こると窓ガラスはどんな危険性があるのでしょうか?
この項ではその一例をご紹介します。

2-1.鋭い破片がふってくる

強化ガラスは割れても粒上の破片になりますが、一般家庭で使われている普通の窓ガラスは、鋭い破片状に割れます。
今は平屋の家は少なく、たいていの一戸建ては2階~3階建てです。
つまり、地震が起きた際は鋭い破片が頭上から降ってくる危険性があります。

2-2.窓ガラスそのものが落下してくる

高層ビルに使われているガラスは、強化ガラスや合わせガラスなど割れにくいガラスです。
しかし、窓枠がゆがめばガラスがそのまま落下する場合もあります。
特に老朽化したビルでは、ガラスそのものが降ってくる可能性もあるでしょう。

2-3.鋭い破片が避難を妨げる

ガラス片が地面に散乱すれば、とても危険です。
地震はいつ発生するかわかりません。
たとえば真夏ならば、素足にサンダルで外出している人も多いでしょう。
また、夜中に発生すれば靴の場所が分からずに裸足で避難する人もいるかもしれません。
ガラスの鋭い破片が道路に散らばっていれば、怪我をします。
また、ハイヒールなど長距離を歩くのに不向きな靴を履いている場合も同じです。
ガラス片が散らばっていれば、靴を脱ぐこともできずに大変な思いをするでしょう。

2-4.窓自体が避難を妨げる?

商業施設などにある、壁一面が窓という大きなサイズのガラスは、とても強力です。
大地震がきても、持ちこたえられるものが多いでしょう。
しかし、万が一出口が塞がれてしまった場合、ガラスを割って避難しようと思ってもできません。
また、地震でパニックになった人々が、窓に殺到するかもしれないのです。
割れないガラスというのも、決して完全に安全というわけではありません。
思わぬ被害を生む可能性もあります。

3.危険なガラスと安全なガラスの違いとは?

では、窓ガラスの危険度はどのように計ったらよいのでしょうか?
この項では、危険なガラスと安全なガラスの特徴を、それぞれご紹介します。

3-1.老朽化したビルや住宅の窓ガラスは危険

窓ガラスは、古いものほど割れやすいです。
また、古い住宅では窓枠自体がゆがんでいて、地震が発生すると窓枠ごと落下する危険性があるでしょう。
さらに、一般住宅の大きな窓は強度が低く、地震がくれば割れる可能性が高いです。
老朽化したビルも同じことが言えるでしょう。
窓がはめ殺しの場合も安心できません。
はめ殺しの窓は窓枠との間にシーリング材が使われています。
建物が劣化すると、シーリング材も硬化してひび割れるでしょう。
そうなると、揺れを吸収できずに割れやすくなるのです。

3-2.建物の角で合わさった窓は危険

ビルによっては、窓ガラスがL字型につき合わさっている所もあるでしょう。
地震が発生すれば、建物の角は大きな力がかかります。
いくら強力なガラスでも、コンクリート製の壁にはかないません。
割れる可能性が大変高いので、すぐにその場を離れましょう。

3-3.網入りのガラスや合わせガラスは安全

細い鉄線が入った網入りガラスや、2枚のガラス窓の間に中間膜が入った合わせガラスは、地震にも強いです。
新しい高層ビルは大抵合わせガラスでしょう。
一般のご家庭でも、防犯を兼ねて網入りガラスや合わせガラスにする所が増えています。
しかし、網入りガラスや合わせガラスは高価です。
家じゅうの窓ガラスが一変に替えられないという場合は、危険な場所のガラスだけ交換するとよいでしょう。

4.普段からできる窓ガラスの地震対策や、地震が発生した時の対処法とは?

最後に、普段からできる窓ガラスの地震対策や、地震が発生した場合の対処法をご紹介します。
こんなことに気をつけましょう。

4-1.飛散防止フィルムを張る

最も手軽に行える、窓ガラスの地震対策です。
ホームセンターや通販で売っている飛散防止フィルムを張れば、万が一窓ガラスが割れても破片が飛び散りにくいでしょう。
また、窓ガラスだけでなく、食器棚や本棚などの家具のガラスにも貼っておくとよいですね。

4-2.窓枠のリフォームを考える

家全体の耐震強度を上げたい、という場合は窓枠ごと窓のリフォームを考えましょう。
特に、壁一面が窓というご家庭や、木枠の窓は地震の際に割れやすいです。
この場合は、窓枠ごと取り換えたり、窓を小さくする工事が行われることが多いでしょう。

4-3.窓の近くに物を置かない

窓の近くに物を置いておけば、地震の際にガラスが割れやすいです。
特に観葉植物の鉢は小さくても重いので、勢いよくぶつかればガラスは壊れるでしょう。
オフィスなどでも同じです。
ですから、観葉植物は窓から少し離しておいてください。
その他にも、大きくて倒れやすいものや重い物は、窓の近くに置かないようにしましょう。

4-4.地震が発生したら?

地震が発生したら、すぐに窓から離れましょう。
机の下などに逃げ込むのが最も安全です。
オフィス街などビルの近くを歩いている場合は、歩道の端によけて頭をかばって姿勢を低くしてください。
コートや上着などを頭にかぶると、ガラスの破片をより防げます。
避難する際は、できれば底の厚い運動靴などを履いてください。
靴下を2重にはいて、大きめの靴を履いてもよいでしょう。

5.おわりに

いかがでしたか?
今回は地震が起きた場合のガラスの危険性や、対処法をご紹介しました。
まとめると

  • 窓ガラスは地震が起きると割れる可能性が高い
  • 一般の住宅からは鋭い破片が、ビルからは細かい破片や窓ガラスそのものが降ってくる可能性がある
  • 網入りガラスや合わせガラスは割れにくいので、少しずつ窓ガラスを交換していくとよい
  • ガラスに飛散防止フィルムをはったり、窓の近くに植物の鉢植えなどを置かないようにしよう

ということです。
ガラスは窓だけでなく、建物のいたるところに使われています。
ですから、建物自体や壁ばかりを強化しても、不十分でしょう。
幸い、今は窓ガラスの飛び散りを防ぐグッズなども売っています。
また、もし出入り口がふさがれて一階の窓ガラスを割って脱出しなければならないという場合のために、非常持ち出し袋の中に自動車の窓ガラスを割るハンマーを入れておくとよいでしょう。
さらに、窓から脱出する場合は、残った破片に十分に注意して外に出てください。