使用期限が来ても乾燥剤は捨てずに再利用!乾燥剤の再生方法をご紹介

お菓子の袋に一緒に入っている乾燥剤。購入した靴に添えてあることもありますよね。普段、何気なく捨ててしまいませんか?乾燥剤にはいくつか種類がありますが、代表的なのはシリカゲル。実は、シリカゲルは日常生活にとても役立つ品です。使い道を考えたとき、思い浮かぶのは乾燥剤としての役割が中心だと思います。
しかし、シリカゲルは除湿効果だけではなく、消臭効果もあるのです。石灰乾燥剤の場合、肥料として使えるなど幅広い可能性を持っています。
捨ててしまうことが多い乾燥剤。捨ててしまえばゴミになるだけ。しかし、再利用することで無駄なく資源を大切にすることができます。この記事を参考にして、再利用してみてください。

1.乾燥剤の使用期限

乾燥剤の種類により、使用期限は異なります。まずは、乾燥剤の種類と特性を知っておくと、使用期限の目安になるでしょう。

1-1.シリカゲル

密閉された包装・容器内の水分を吸着し、乾燥した状態を保(たも)ってくれます。二酸化ケイ素が99%以上を占める成分から構成され、吸湿効果が薄れても加熱すれば機能は再生される特性があるのです。再利用可能な乾燥剤だとされています。

1-2.石灰乾燥剤

吸湿する力が強く、低コストなことから多用されています。酸化カルシウムという生石灰が成分で、強いアルカリ性です。
乾燥剤表面に警告表示として「水に濡(ぬ)らさないこと」とあります。生石灰は濡(ぬ)れると発熱して火傷(やけど)や火災などの恐れもあるのです。特に、皮膚・服への付着を防ぎ、目や口に入れないように注意してください。
石灰乾燥剤は吸湿して消石灰化します。加熱できないため、乾燥剤として再利用はできません。ただし、生石灰を生かした再利用をすることができます。

1-3.脱酸素剤

還元鉄でできている脱酸素剤は、包装・容器内の酸素を吸収して酸素を減少し、食品の湿気による被害を抑えます。
還元鉄は、使い捨てカイロと同じ成分。シリカゲルのように再利用はできませんが、入っていた食品の賞味期限内なら、脱酸素剤としての効果はまだあります。期限内のものは、乾燥剤として使うことができるでしょう。

2.乾燥剤の再生方法

乾燥剤の中でも再生可能なシリカゲル。再生方法はとてもシンプルなので、ぜひチャレンジしてみてください。

2-1.シリカゲルの特性

丸い粒状のシリカゲルは、吸湿して色が変わるものもあります。色の変化は吸湿状態・効果の目安であり、再生のタイミングを考えるポイントです。シリカゲルの青色は、塩化コバルトによるもの。
青色の粒が残っているのは吸湿力が十分な状態、白〜ピンクは吸湿力が低下している印。色が変わったら、自宅でも簡単にできる再生方法でリユースしましょう。

2-2.フライパンで加熱

全体をムラなく加熱するためには、フライパンを使った方法がおすすめです。用意するものは、フライパンと密閉容器。
フライパンに袋から取り出したシリカゲルを入れ、弱火でフライパンを軽く揺らしながら加熱します。焦げないように注意してください。
シリカゲル全体が青色に変わったら、火を止めましょう。粗熱を取り、密閉容器に移して保管します。使う分だけ、不織布などのお茶用パックに入れれば再利用可能です。
加熱の際は火傷(やけど)に注意し、目や粘膜に入らないようにしてください。

2-3.電子レンジで再生

電子レンジを使った方法もあります。電子レンジを使う場合は、急速な加熱による膨張破裂に注意が必要です。
数分加熱してから混ぜて冷まし、再び加熱する作業を繰り返し、少しずつ加熱していきましょう。加熱して冷ます作業は、新聞紙に広げるとスムーズです。水分を吸収しやすい新聞紙は、効率良くシリカゲルから吸湿していきます。
加熱して冷ます作業を怠ると、加熱時に使用した耐熱容器でも割れることがあるのです。冷ますときにシリカゲル全体が青色になっているか確認します。
電子レンジによる加熱は高温になることが予想でき、耐熱グローブなどの装着をして安全に作業することを心がけましょう。

2-4.ホットプレートでも可能

ホットプレートは80〜120度と温度変化が可能です。アルミホイルを2枚敷いてから、ホットプレートに広げるようにシリカゲルを置きましょう。水分を飛ばすために蓋(ふた)は使いません。
アルミホイルに接している部分が上部にあるシリカゲルの水分を吸い込み、ゆっくり再生していきます。ホットプレートは焦げない低温設計のため、特に混ぜる必要はありません。
フライパン・電子レンジと同様に、全体が青色になったら完了です。

3.乾燥剤のその他用途

再生したシリカゲルは、再び乾燥剤としての役割を持ちます。では、乾燥剤以外の用途はあるのでしょうか? 

3-1.カミソリの刃が長持ちする

カミソリの刃は酸化してサビが発生します。サビは刃が鈍くなる原因です。
カミソリを使った後、水洗いしてしっかり水分を拭き取ってください。カミソリが入る大きさの密閉容器にシリカゲルを入れて保管します。とても簡単で、カミソリの刃が長持ちする方法です。

3-2.ドライフラワー作り

缶・ビンなど密閉可能な容器の底から3〜5cmまでシリカゲルを入れ、上に花を置きます。注意すべきなのは、花を傷めないこと。花の上からシリカゲルを振りかけて埋めていきましょう。
粘着テープで密閉し、日付と花を明記しておくとわかりやすくなります。

3-3.カメラ機材の結露防止

カメラは湿気に弱いことをご存じですか?特に寒い環境で使用した後、暖かい室内に持ち込めば、結露が発生してしまいます。レンズ内に結露ができ、カビになる恐れも。
バッテリーやメモリーカードも同様で、シリカゲルを添えておくと吸湿して安心です。

3-4.工具のサビ防止

ドライバー・金槌(かなづち)・ノコギリなど金属製の工具がサビで傷んでしまうことはありませんか?工具は雨天時に使用することもあります。濡(ぬ)れた後の工具を放置すると、サビの原因。
工具箱にもシリカゲルを入れてみましょう。プロの整備士も実践している方法です。

3-5.肥料として再利用

生石灰を使った石灰乾燥剤は、湿気を吸収して乾燥剤としての役割を終えた後にも肥料として活用することができます。土のpHを上昇し、酸性の土をアルカリ性に変える土壌改良材になるのです。
カルシウム成分も豊富で、土に栄養を与えてくれま
す。袋から取り出し、土に撒(ま)くだけです。ただし、火傷(やけど)の恐れがあるため、軍手などを使って行いましょう。

4.まとめ

乾燥剤の再利用についてご紹介しました。

  • 乾燥剤の使用期限
  • 乾燥剤の再生方法
  • 乾燥剤のその他用途

シリカゲルは加熱して水分を飛ばすことで、再び乾燥剤として使うことができます。フライパン・電子レンジ・ホットプレートで加熱して、全体が青色になったら再生できている状態です。
加熱できない石灰乾燥剤は、土壌改良材として土をアルカリ性にする作用があり、カルシウム補給もできます。
捨ててしまうことが多い乾燥剤ですが、資源を大切に使う意味でも再利用していきたいものですね。