壁紙にカビが生えるのはなぜ? 掃除方法や予防のポイントも紹介!

壁紙にカビが生えているのを見つけるとショックですよね。見た目が悪いだけでなく、体への影響も心配になります。「早く取り除きたいけれど、どうすればよいのか?」と悩む人も多いでしょう。カビは放置しておくとどんどん増える可能性があるため、できるだけ早く掃除をする必要があります。この記事では、壁紙にカビが生える原因や掃除方法・予防方法をまとめてご紹介しましょう。

  1. 壁紙のカビについて
  2. 壁紙のカビを掃除する方法
  3. 壁紙のカビを予防するには?
  4. 壁紙のカビに関するよくある質問

この記事を読むことで、壁紙のカビに関する悩みを解決できるはずです。ぜひ参考にして清潔な壁紙を取り戻してください。

1.壁紙のカビについて

まずは、カビが体に及ぼす影響や、壁紙にカビが生える原因などをまとめました。

1-1.カビは真菌の仲間

カビは「糸状菌」とも呼ばれ、真菌の仲間の一つです。細かく分けると約3万種類のカビが存在しており、家の壁に発生するものは「黒カビ」と呼ばれます。その名のとおり見た目が黒く、繁殖力が強いのが特徴です。人間がカビの胞子を吸い込んでしまうと、アレルギーやぜん息などの原因になるため、早めに取り除かなければなりません。

1-2.壁紙にカビが生える原因は「湿気」と「断熱不足」

家の壁紙にカビが生える主な原因は、湿気です。調理による蒸気やお風呂の湯気など、室内は思っている以上に湿気がたまりやすく、壁にカビが発生する原因になってしまいます。また、室内と屋外の温度差が大きいと結露が発生し、カビの原因になることもあるのです。特に断熱不足の壁は、壁の温度と室温の差が大きくなるため、カビが発生しやすくなります。

1-3.家具の後ろに要注意

特にカビが発生しやすいのは、家具などを置いてある部分の壁紙です。普段は目にすることがなくても、「家具を移動させたとき初めてカビに気づいた」という人も多いのではないでしょうか。特に大きめの家具を置いてある部分の壁は、ほかの箇所に比べて通気が悪くなるため、カビが生えやすいのです。また、カビが生えても気づかないため、「いつの間にか大量に繁殖していた」という事態を招いてしまいがちでしょう。

2.壁紙のカビを掃除する方法

壁紙に発生したカビを掃除する方法をご紹介しましょう。必要な道具や注意点などもまとめました。

2-1.用意するもの

壁紙のカビを掃除する前に、以下のものを用意しましょう。

  • マスク
  • ゴム手袋
  • メガネ・ゴーグル
  • 重曹
  • スプレーボトル
  • ぞうきん
  • 消毒用エタノール

2-2.掃除の流れ

必要なものをそろえたら、以下の流れで掃除をしてください。

  • 酢を水で2~3倍に薄め、スプレーボトルに入れる
  • 水100mlに対して小さじ1杯の重曹を入れ、重曹スプレーを作る
  • カビの部分に酢スプレーを吹きかける
  • 酢の上から重曹スプレーを吹きかける
  • 清潔なぞうきんでたたくようにしてカビを拭き取る
  • 仕上げに消毒用エタノールをスプレーして乾かす

2-3.しっかり乾かすのがポイント

掃除のポイントは、仕上げにしっかりと乾かすことです。カビは湿気がある場所に発生するため、掃除をした後の壁が湿ったままだとまたカビが出てきてしまいます。ドライヤーの冷風などを使って、完全に乾かしてから掃除を完了するのがおすすめです。

3.壁紙のカビを予防するには?

壁紙にカビが発生しないように、普段から予防に努めることも大切です。予防のポイントや注意点をご紹介しましょう。

3-1.湿度を60%以下に保ち、風とおしをよくする

カビは湿度が高い場所で発生・繁殖するため、室内の湿度を60%以下に保つように気をつけてください。また、風とおしをよくするために定期的に窓を開けるなどして換気を心がけましょう。換気することで余分な湿気が出ていくため、湿度対策にもつながります。

3-2.家具は壁から離して置く

湿気は狭い場所にたまりやすいため、家具はできるだけ壁から離して設置するようにしてください。特に冷蔵庫やベッドなど、湿気の出やすい家具は壁から最低10cmは離すようにしましょう。

3-3.防カビスプレーを使う

防カビスプレーを壁に吹きかけておくと、カビが生えにくくなります。壁だけでなく、クローゼットや下駄(げた)箱、エアコンフィルターなどにも使えるタイプを用意しておくと便利です。

3-4.除湿器や結露防止グッズの活用も

壁紙のカビ防止には、除湿器や窓の結露防止グッズの活用もおすすめです。除湿器を使うことで結露の発生を抑えることができ、結露防止グッズと併用することで絶大な効果が得られます。室内の湿気と結露を防止し、カビの発生を抑えましょう。

3-5.洗濯物の部屋干しはなるべく避ける

洗濯物を部屋干しにすると、室内の湿度は一気に上がります。もともと湿気のたまりやすい部屋だと確実にカビが生える原因になってしまうため、部屋干しはできるだけ避けるようにしましょう。雨の日など屋外に干すことができない場合は、乾燥機を使用するかお風呂場で換気扇を回しながら干すなど、対策を考えてください。

4.壁紙のカビに関するよくある質問

「壁紙のカビを何とかしたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。

Q.カビが原因で起こるアレルギーには、どのようなものがあるのでしょうか?
A.ぜん息やアトピー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症などがあります。

Q.除湿器の電気代はどのくらいかかるのでしょうか?
A.一般的な除湿器の場合、1時間6~9円程度です。

Q.塩素系のカビ取り剤を壁紙に使用するとどうなるのでしょうか?
A.壁紙の変色や傷み・黒ずみの原因になる可能性があります。基本的に水場で使用することを前提としたものなので、壁紙への使用は避けるべきです。

Q.なぜ酢や重曹でカビを取り除くことができるのでしょうか?
A.殺菌効果の高い酢にはカビを死滅させる効果があり、重曹にはカビが好む汚れを分解する効果があるためです。

Q.掃除をしてカビを取り除いても、またすぐにカビが生えてきてしまいます。どうしたらよいでしょうか?
A.何度もカビが生えてくる場合は、壁紙クロスの下に問題があると考えられます。リフォーム専門業者などに相談し、クロスの張り替えやクロス下のカビの除去をしてもらいましょう。

まとめ

いかがでしたか? 壁紙にカビが発生する原因や掃除方法、予防のポイントなどをまとめてご紹介しました。壁紙のカビは見た目が悪くなるだけでなく、アレルギーなどの原因にもなるため、早めに取り除かなければなりません。ぜひこの記事を参考にして、きれいな壁紙を維持してください。