カーペットを洗濯しよう! 自宅での洗濯やクリーニング方法を解説

カーペット・絨毯(じゅうたん)・ラグの洗濯をしていますか? 洗わずに放置した場合、ホコリ・食べこぼし・皮脂がこびりつき、カーペットや絨毯(じゅうたん)はダニの温床となってしまうのです。臭いも気になります。常にきれいな環境で過ごしたいなら、定期的に洗濯やクリーニングをしましょう。自宅で洗う方法や手順などを覚えておいてください。
今回は、カーペットのクリーニング方法をご紹介します。

  1. カーペットを洗濯する前に確認すること
  2. 洗濯機で洗う方法
  3. 洗濯機が使えない場合の洗い方
  4. シミがついている場合の落とし方
  5. クリーニングに出す場合
  6. カーペットをきれいに保(たも)つコツ
  7. カーペットの洗濯でよくある質問
  8. まとめ

この記事を読むことで、カーペットの洗濯方法がよく分かります。洗濯機が使えない場合の洗い方や、クリーニングに出す場合の手順なども理解できるでしょう。

1.カーペットを洗濯する前に確認すること

洗濯をする前に、いくつか確認すべきことがあります。

1-1.洗濯表示

洗濯表示にはたくさんの情報が詰まっています。素材や洗濯の仕方などが記載されており、自分で洗うことができるかを確認できるのです。洗濯機が使えるかどうかも見ておきましょう。

1-2.大きさ

洗濯機が使えるものでも、大きさによっては洗濯機に入らないものもあるでしょう。カーペットのサイズと洗濯機の容量を把握することも大切なポイントになります。自宅で洗うことができる場合は、洗濯機を使って洗いましょう。

1-3.洗濯・クリーニングの頻度

カーペットを洗う頻度は、2〜3か月に1回が理想です。毎日人の足に触れるものであるため、思っているより汚れが付着しています。夏場は特に皮脂が付着しやすいため、冬場よりこまめに洗ってください。ペットがいる家庭では、汚れの度合いも高いものです。こまめに洗うようにしましょう。

1-4.自分で洗うことができるかどうか?

前述したとおり、カーペットの洗濯表示を確認し、水洗いができるかどうかがポイントです。また、洗濯機に入らないものは、自宅で洗うことができません。コインランドリーを使うか、クリーニングに出すようにしましょう。

2.洗濯機で洗う方法

自宅の洗濯機で洗う場合と、コインランドリーで洗う場合の手順をご紹介します。

2-1.自宅の洗濯機

カーペットやラグを洗濯機で洗う場合、山折りと谷折りを交互にしながらたたんでいきます。コンパクトに折りたたんでから、洗濯ネットに入れましょう。なるべく、目立つ汚れがある面を外側にしてください。洗濯機を回すときは、毛布コースや大物洗いコースを選びます。洗濯をするときは、液体タイプの洗濯用中性洗剤が最適です。柔軟剤を使えば、ふんわりした仕上がりになるでしょう。乾燥時は、物干し竿(ざお)を2本使い、M字を描くように広げてください。風があたる面が広いほど、乾燥までの時間を短縮できます。

2-2.コインランドリー

コインランドリーで洗う場合は、カーペットのサイズに見合う容量の洗濯機を選んでください。コインランドリーは、乾燥まで全自動で洗うことになります。自宅の洗濯機で洗うのと同じように、折りたたんで洗濯ネットに入れるか、麻ひもなどで縛ってください。液体の洗濯用中性洗剤で洗い、柔軟剤で仕上げます。乾燥に入る前に、洗濯ネットから取り出し、ひもをかけている場合は解いておきましょう。しっかり乾いていることを確認して、カーペットの洗濯は完了です。

3.洗濯機が使えない場合の洗い方

カーペットが洗濯機に入らない場合や、手洗いが推奨されている場合の洗い方について解説します。風呂場での踏み洗いがおすすめです。

3-1.浴槽に湯を張る

浴槽に40℃くらいのお湯を張りましょう。カーペットがしっかり浸(つ)かる程度の量を準備してください。お湯を張ったら、液体タイプの洗濯用中性洗剤を加え、しっかり混ぜ合わせておきます。

3-2.浸(つ)け置き洗い

カーペットに染み込んだ汚れを浮かすため、1〜2時間程度浸(つ)け置き洗いをします。いきなり踏み洗いをするより、浸(つ)け置き洗いをしたほうが、仕上がりがきれいです。臭いなどもすっきり落とすことができます。

3-3.踏み洗い

浴槽で浸(つ)け置き洗いをした後、足で踏み洗いをしましょう。内側の汚れも落ちるように、しっかり踏んでください。何度か、カーペットを裏返し、すべての面を洗うようにします。力が入りにくいときは、手すりや壁を支えにすると作業がしやすいでしょう。

3-4.すすぎ洗い

踏み洗いを終えたら、お湯をいったん抜いてください。お湯を入れ替え、2〜3回程度すすぎ洗いをしましょう。すすぎをする際も、踏み洗いをしながらやるときれいになります。洗剤が残らないように注意してください。

3-5.水きり

カーペットの水をきるときは、カーペットを踏みながら、できるだけ水分を絞り出してください。ある程度水分が出たら、浴槽のふちにかけたまま、自然に水が排出されるのを待ちます。

3-6.乾燥

乾燥の手順は、洗濯機で洗うときと同じです。ベランダにM字を描くように干し、風がよくあたるように意識しましょう。しっかり乾かすためには、天候がいい日を選んで洗濯することがポイントです。

4.シミがついている場合の落とし方

カーペットには食べこぼしなどが付着し、シミとなる場合があります。よりきれいな仕上がりにするため、汚れの種類別にシミの落とし方を覚えておきましょう。

4-1.水性の汚れ

水性の汚れは、比較的落としやすいでしょう。なぜなら、水で落とすことができるからです。水性の汚れには、ジュース・醤油(しょうゆ)・チョコレート・ソース・墨汁などがあります。固く絞った布に台所用の中性洗剤を少しつけて、シミになっている部分を叩(たた)いてください。汚れを広げないように注意しましょう。布が汚れたら、布をきれいな面に変えて、何度か叩(たた)いてシミを薄くします。シミが落ちたら、洗剤が残らないようにすすぎをしましょう。スプレーで軽く水を吹きつけ、固く絞った布で叩(たた)きながら、洗剤をしっかり取り除きます。きれいにすすぎを終えたら、作業が完了です。

4-2.油性の汚れ

油性の汚れは、水で落とすことができません。ベンジンや除光液を使ったシミ落としが必要です。油性の汚れには、食べこぼし・マジック・クレヨンなどがあります。まず、少量のベンジンか除光液を布に少しつけ、シミになっている部分を軽く叩(たた)いていきましょう。汚れが薄くなったら、中性洗剤を水で薄めて布につけ、再びシミのある部分を叩(たた)いてください。シミが薄くならない場合は、漂白剤を少しつけて叩(たた)くときれいになります。すすぐ作業は、水性汚れと同じです。中性洗剤が残らないよう、しっかり拭き取ってください。

4-3.汚れの種類が不明な場合

長く汚れを放置していた場合、汚れの種類が判別できないことがあります。対処に困ったら、固く絞った布をシミに押しあててみてください。布に汚れが付着したら、水性汚れと判断できます。シミを落とす手順は、前述のとおりです。シミの種類や定着していた期間によっては、自分で落とすことができない場合もあります。しっかりシミ抜きをしたいなら、クリーニングに出したほうがきれいになるでしょう。

5.クリーニングに出す場合

自宅の洗濯機で洗うことができないカーペットは、クリーニングできれいにすることができます。手順や注意点を覚えておきましょう。

5-1.クリーニングに出す手順

まず、カーペットや絨毯(じゅうたん)のクリーニングを行う業者を探します。というのは、カーペットや絨毯(じゅうたん)は、大手チェーン店で特殊品として扱われることが多いからです。業者が見つかったら、インターネットまたは電話で申し込みをしましょう。カーペットや絨毯(じゅうたん)など大物のクリーニングを依頼するときに、宅配での依頼が可能です。宅配で業者にカーペットが届いたら、業者から見積もりを出してもらいます。金額に納得できたら、正式にクリーニングの依頼となり、業者での作業開始です。仕上がりしだい、宅配にてカーペットが届きます。

5-2.注意点

カーペットや絨毯(じゅうたん)のクリーニングは、長い場合で1か月ほど時間がかかるものです。依頼するときは、ゆとりを持っておくようにしてください。業者によっては、最短なら3日程度で仕上げてくれる場合もあります。納期については、事前に相談することが大切です。

6.カーペットをきれいに保(たも)つコツ

カーペット・絨毯(じゅうたん)・ラグなどは、普段の使い方しだいで、きれいな状態を維持できるものです。掃除のコツやきれいを保(たも)つためにできることをまとめました。

6-1.汚れたらすぐに拭き取る

汚れは放置しないことが大切です。汚れたらすぐに拭き取るという習慣を持ちましょう。汚れが付着してすぐなら、水性汚れか油性汚れかの判別もできます。時間が経(た)つほど、汚れは落としにくくなるため、なるべく早めに対処するようにしましょう。

6-2.こまめに掃除する習慣を持つ

部屋の掃除はしていても、カーペットは掃除機で簡単に吸い取るだけという方も多いでしょう。しかし、毎日足が触れるカーペットや絨毯(じゅうたん)は、ハウスダストやダニが埋もれてしまい、溜(た)め込んでしまうと取りにくくなってしまうものです。掃除機をかける場合も、パウダー状のカーペットクリーナーを振りかけるだけで、固まった汚れを浮かすことができ、掃除機で吸い取りやすくなります。普段の掃除にひと工夫するだけで、日々の汚れが蓄積するのを防ぐことができるのです。こまめに掃除する習慣を持ち、カーペットや絨毯(じゅうたん)をきれいに維持するようにしましょう。

6-3.粘着シートの活用

掃除機を使った掃除は週に2〜3回だけという方は、就寝前に粘着シートで表面のホコリを取り除くようにしましょう。1日のホコリやゴミをきれいにすれば、翌朝起きたときに気持ちのいい空間にすることができます。実践しやすい方法ですから、取り入れてみてください。ただし、粘着シートで掃除しているから大丈夫と甘く見ず、掃除機を使った掃除を定期的に行いましょう。

7.カーペットの洗濯でよくある質問

カーペットをこまめに洗濯するという方は少ないでしょう。分からない点は、質問集を参考にしてください。

Q.シミ抜きをする場合、中性洗剤はどのようなものを使えばいいのか?
A.部分的なシミなら、台所用洗剤で問題ありません。食べこぼしなどをすっきり落とすことができます。水性汚れには最適です。洗濯機でカーペット全体を洗う場合は、洗濯用の中性洗剤を使ってください。

Q.ベンジンや除光液を使うときの注意点は?
A.ベンジンや除光液は、引火する可能性があるため、使用時は火気厳禁で行ってください。

Q.頻繁にカーペットや絨毯(じゅうたん)を洗うことができない場合はどうすべきか?
A.こまめに洗濯できなくても、汚れがついたらすぐに拭き取る・掃除機かけを定期的に行う・粘着シートを活用するなど、ひと手間加えた掃除をすることで、きれいな状態を維持できるものです。きれいに使う工夫をしながら、年に1回は洗濯をするようにしましょう。

Q.コインランドリーでカーペットの洗濯をした場合、どのくらい時間がかかるのか?
A.洗濯から乾燥まで含め、1時間程度を見ておきましょう。中までしっかり乾燥していることを確認してください。

Q.カーペットや絨毯(じゅうたん)を洗う前に掃除機をかけたほうがいいのか?
A.はい、掃除機をかけたほうが、表面の髪の毛やホコリを取り除くことができ、仕上がりがよりきれいになります。コインランドリーに持って行く前も、掃除機をかけておきましょう。

8.まとめ

いかがでしたか? カーペット・絨毯(じゅうたん)・ラグは、汚れが付着し、シミが残る場合もあり、こまめに洗濯することが理想です。洗濯する場合は洗濯表示を確認しましょう。自宅で洗うことができるものなら、洗濯機を使うことができます。洗濯機に入らないものは、風呂で踏み洗いがおすすめです。コインランドリーやクリーニングも活用しましょう。カーペットを洗濯すると、シミや臭いがなくなり、すっきりした環境にすることができます。ぜひ実践してください。