カーポートのメンテナンスはどんなふうにすればいいの?

愛車を風雨から守るカーポート。設置してあるお宅も多いことでしょう。
カーポートは風雨にさらされっぱなしですので、定期的にメンテナンスが必要です。
そこで今回は、カーポートの点検の目安や補修の方法をご紹介します。
また、カーポートは日々のお手入れも大切です。特に雨どいは詰まってしまうと排水がうまくいかずにカーポートの寿命が短くなることもあります。
カーポートの補修や点検の目安を知りたいという方や、日々のお手入れ方法を知りたいという方はぜひ読んでみてくださいね。

1.カーポートのお手入れの目安とは?

この項ではカーポートの耐用年数やお手入れの目安をご紹介します。
カーポートを手入れもせずに放っておくと思わぬ事故につながるかもしれません。

1-1.カーポートの耐用年数はどのくらい?

カーポートの耐用年数は、おおよそ15年~20年と言われていますが、カーポートの立っている土地によってだいぶ異なるのが現状です。
たとえば海の近くならば潮風の影響でさびやすくなります。
また、豪雪地帯や台風の通り道では、カーポートの負担もそれだけ大きくなります。
逆に雨も少なく穏やかな気候ならば、20年以上たってもそれほど劣化が認められない場合もあるでしょう。
ですから、カーポートの建っている土地の様子も考慮に入れて、台風が通過した後や雪が溶けた後はいつもより入念に点検を行いましょう。

1-2.年に一度は清掃をしよう

カーポートは屋根や外壁と同じように、風雨にさらされています。
それを考慮に入れた作りにはなっているものの、年に1~2度は点検を兼ねて掃除をしましょう。
とくに幹線道路沿いに建っているカーポートは、排ガスがついて痛みやすくなっています。
また、雨どいに枯れ葉や泥などがつまると排水がうまくいかずに、家やカーポートが痛む場合があります。
排水がおかしいなと思ったらまずは雨どいの掃除から始めましょう。
雑巾と細い棒などがあれば1時間程度で済みます。

1-3.雪や台風のあとは点検をしよう

最近は雪が降らない地域でも雪がつもることがあります。
また、台風の規模も大きくなっています。
台風や雪が降ったら、カーポートの点検おこないましょう。
支柱がゆがんでないか、天井が外れかけていないかなどを確認しておかないと、次に雪が降ったり台風がきたりすればカーポートが壊れてしまうかもしれません。
なお、一般的なカーポートは20センチの積雪まで耐えられるようになっています。
しかし、積もった雪をそのまま放置しておけば、硬くなった雪は重くなり、天井が落下する危険性があります。
雪がやんだ後はできるだけ早くカーポートに積もった雪を落としましょう。
でも、そのときに水を使うとかえって雪が固まるおそれがあります。
少々面倒でも箒などを使って雪をかき落としてください。

2.カーポートの補修方法とは?

カーポートが劣化したり、傷んだりした場合は補修が必要です。
傷んだままのカーポートをそのままにしておくと、自分の車だけでなくよそのお宅にまで被害が出るかもしれません。
カーポートを補修する方法は
1自分で行う
2業者に依頼をする
の2つがあります。自分でできるカーポートの補修とは、さびを落としたり、屋根の小さな穴をふさぐ程度と考えておきましょう。
ホームセンターに行けばカーポートの屋根材が販売されています。これを使って小さな穴をふさぎましょう。
また、さびは目の細かいサンドペーパーでこすり落とし、さび止めとペンキを塗りなおせば完成です。
なお、柱が折れたり屋根に大穴があいた際は業者に頼みましょう。
カーポートを設置してくれた会社に連絡して補修や建て替えを依頼するのがもっとも簡単ですが、会社がすでにない、という場合は近くの業者を探して依頼しましょう。
その間、カーポートは倒壊の危険があるので車は移動させておいたほうがよいですね。
ご近所にもその旨を伝えておくと、何かあったときに安心です。

3.火災保険が使えることも

台風やヒョウが原因でカーポートが壊れた場合は火災保険の適用になるかもしれません。
火災保険は自宅が火事になった場合に備える保険ですが、天災で家が壊れた場合も保険が適用になるプランもあります。
これに加入をしていると、カーポートが天災で壊れた場合も保証の対象になるでしょう。
一度加入をしている火災保険の書類を見直してみて、天災でカーポートが壊れた場合は業者に相談をしてみましょう。
しかし、すでにだいぶ傷んでいたカーポートが天災でついに倒壊した場合は補償の対象外になる場合もあります。

4.業者に補修を依頼する際の注意点とは?

では最後に、業者に補修を依頼する際の注意点をご紹介します。
立て直しか、補習かによっても値段が変わってきますよ。

4-1.地元密着型の業者を選ぼう

まったく新しい業者に依頼をする場合は、できるだけ地元密着型の企業を選びましょう。
前述したように、カーポートは建てる場所によって寿命が大幅に変わってきます。
また、土地の特性をよく知っていれば、その土地に合ったカーポートを建ててくれるでしょう。
全国チェーンが悪いとはいいませんが、台風が多発する場所や、雪が積もりやすい場所に建てるカーポートはやはりそれに特化したものの方が長持ちします。

4-2.修理か?建て替えか?

カーポートの作り自体はそれほど複雑なものではありません。
ですから、土台から根こそぎ倒れたり、屋根だけが吹き飛ばされたりした場合は補修で復活することもあります。
しかし、一見何の問題もないように見えた支柱がさびだらけだったということもあるでしょう。
補修か建て替えか判断が難しい場合は、きちんと現状を説明して最終的に施主に判断を任せてくれるような業者を選びましょう。

4-3.悪徳業者はいるの?

家のリフォーム工事などは、「悪徳業者に注意しましょう」という呼びかけがたびたびおこなわれます。
カーポート単独の悪徳業者というのはあまりありません。
カーポートは需要がある層が限られていますから、悪いうわさもすぐに広まってしまいます。
しかし、リフォーム詐欺の一部にカーポートも格安で補修しますよ、という話をする業者はゼロではありません。
カーポートは単純な作りのようですが、土台の深さや雨どいの角度、家の壁とカーポートの屋根の接触具合など、いろいろな知識が必要です。「何かのついでにカーポートも修理します」などという業者はほとんどありません。たとえもちかけられても断りましょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか。今回はカーポートの補修や点検についてご紹介しました。
まとめると

  • カーポートの寿命は15年~20年と幅広い
  • カーポートは1年に2度くらいは掃除をしよう
  • 降雪後や台風の通過後は点検をしよう
  • カーポートが傷んだらできるだけ早く修理をしよう

ということです。カーポートはアルミや樹脂製ですから見た目以上に軽量です。
その反面強風で飛ばされたり、ヒョウで穴が開いたりするかもしれません。カーポート自体が吹き飛んだり倒壊すれば、自分の車だけでなく通行人やよそのお宅に迷惑がかかるかもしれません。
「まだ大丈夫」などと思わずに、カーポートが壊れたり傷んだりした場合はできるだけ早く修理をしましょう。