強い組織を作りたい人必見! 条件や方法を分かりやすく解説!

強い組織を作りたい人必見! 条件や方法を分かりやすく解説!

「自社を強くしたい」「困難に打ち勝つ強い組織を作りたい」と考えている経営者や管理者は、多いことでしょう。しかし、いざ強い組織を作ろうとしても、その方法がいまひとつよく分からず、悩んでしまうこともあると思います。組織が求める強さは組織ごとに異なりますが、強い組織になる条件は共通していることも多いのです。

そこで、今回は強い組織を作る方法について解説しましょう。

  1. 強い組織とは何か
  2. 強い組織を作るメリット
  3. 強い組織の条件とは何か
  4. 強い組織を作る方法とは
  5. 強い組織に関するよくある質問

この記事を読めば、強い組織づくりのヒントがつかめます。組織をより強化したいと考えている人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.強い組織とは何か

強さにはいろいろな種類があり、組織ごとに求める強さは異なります。しかし、「困難に打ち勝つ強さをもった組織にしたい」と考えている企業は多いことでしょう。よく、組織は船に例えられます。社会は海原、船長は経営者、クルーは社員です。海が穏やかなとき、クルーは多少のんびりしていても船は順調に進んでいくでしょう。しかし、海原が荒れたときは経営者と社員は力を合わせて乗り切らなければなりません。いくら経営者が発破をかけても、社員がうまく動かなければ嵐は乗り切れないでしょう。つまり、困難がやってきたとき、社員が全力を出し切って対処して乗り越えられる職場こそ、強い組織と言えます。

2.強い組織を作るメリット

この項では、強い組織を作るメリットを解説します。強い組織を作るとどのような効果が現れるのでしょうか?

2-1.逆境に強くなる

1でご紹介したように、組織は常に順風満帆というわけにはいきません。組織がピンチに陥ることもあるでしょう。その際、組織が強ければ受ける傷は最小限で済み、回復も早くなります。また。回復が早まれば、次のチャンスもつかみやすくなるでしょう。

2-2.人材が豊富になる

強い組織は、社員が全力を出す環境が整っています。ですから、新人も年月がたてば、自分の才能を開花させることができるでしょう。その結果、組織を構成する全員のレベルが高くなります。優秀な人材が1人でもいれば、組織は急成長することも可能です。しかし、1人の力に頼るだけでは、組織は強くなりません。組織を構成する人員全員のレベルが高ければ、多少人員が抜けても、それほどダメージを受けることはないでしょう。

2-3.柔軟な発想ができる

人員全員のレベルが高ければ、誰かひとりの意見に全員が黙って従うということはありません。意見がぶつかり合えば、新しい発想も出てきやすくなるでしょう。その結果、新しいアイデアが生まれることもあります。また、今までのやり方に固執することもないでしょう。より良いアイデアがあったら、すぐに採用するはずです。

3.強い組織の条件とは何か

この項では、強い組織の条件を解説しましょう。

3-1.自由に意見が言える

管理職の指示に部下が黙って従うような組織は、強くなることはできません。立場の上下はあっても、自由に意見を言い合える環境であれば、部下もイエスマンになることはないでしょう。

3-2.コミュニケーションがとれている

強い組織は、同僚同士、上司と部下のコミュニケーションがしっかりと取れています。コミュニケーションが取れていれば、何か問題が発生しても、すぐに職場全体で情報を共有できるでしょう。ミスが隠ぺいされることはありません。

3-3.やりがいをもって仕事に取り組んでいる

強い組織は、社員がやりがいをもって仕事に取り組んでいます。仕事を「やらされている」と感じる人が多いほど、組織は弱体化していくでしょう。

3-4.努力がきちんと評価される

強い組織は、努力をして結果を出せば、それがきちんと評価されます。努力が評価されれば、仕事のやる気にもつながることでしょう。

4.強い組織を作る方法とは

この項では、強い組織を作る方法の一例を解説します。ぜひ、参考にしてください。

4-1.組織の人員全員に役割を与える

強い組織を作るには、社員全員に役割を与えましょう。「新人は黙って上司の指示に従っていればいい」というだけでは、単に上からの命令に従うだけの人材になってしまいます。最初は小さな役目でもいいので、「その人が責任を持ち、中心となってやり遂げる」と仕事を与えましょう。

4-2.人事異動はこまめに行う

組織内で役割が固定されてしまうと、思考や発想も硬直化してしまいます。同じ組織内でも、立場が違えば新しい発想も出てくるでしょう。人事異動を行うには労力も必要ですが、それに見合うだけの価値はあります。最低でも年に1度は人事異動を行いましょう。

4-3.組織の風通しをよくする

部下の意見を聞くのが直属の上司だけでは、組織のコミュニケーションは硬直化していきます。メールやスカイプなどを用いてでも、複数の人に相談したり意見を言い合えたりするシステムを作りましょう。可能ならば、経営者が新入社員の意見を聞くシステムもつくるといいですね。

4-4.社員はほめる

日本では、「ほめると調子に乗るので、よっぽどのことがない限り部下はほめない」という意見も多いのですが、叱られてばかりではやる気をなくします。きちんと業績は評価し、ほめてあげましょう。これは、「精神的な報酬」とも言い、仕事へのやる気を引き出します。

4-5.誰が何をしているか把握する

直属の上司だけでなく、組織全体で「誰が何をしているか」を把握しましょう。そうすれば、「あの仕事は誰かがやってくれるだろう」と放っておかれることもなくなります。また、経営者がそれぞれの部署の仕事をある程度把握していれば、組織をどのように動かしていけばいいのか見えてくるでしょう。

4-6.注意点

新しい組織を一から作るのならば、これまでご紹介したことを実践するのは比較的簡単です。しかし、すでに組織ができあがっており、硬直化した運営で組織が弱っている場合は、そこから組織を強くしていくのは時間がかかります。特に、上司が部下へ仕事を振り分け、部下は黙ってそれに従うことが当たり前になっていれば、コミュニケーションを取るのも難しいでしょう。このような場合は、焦らず、会議で1人1人に意見を聞くというような小さなことから始めるといいですね。「今までとは違う」と全員が思い始めれば、事態は好転しやすくなります。

5.強い組織に関するよくある質問

Q.やる気のない従業員には、どう接すればいいですか?
A.まずは役割を与え、達成したらほめてあげてください。仕事がやりがいのあるものと実感させましょう。

Q.成果主義を取り入れると、強い組織になりますか?
A.成果主義を取り入れるには、成果を適切に評価する組織も必要です。評価の基準はあいまいで成果だけを求めてもうまくいきません。

Q.部下をほめてばかりいると、なめられそうです。
A.部下のご機嫌を取る必要はありません。仕事がうまくいったらほめ、失敗したら叱って改善点を教えましょう。

Q.部下の自由にさせてはダメですか?
A.自由にさせるのは構いませんが、指示も出さないのはいけません。「適当にやっておけ」では、部下もとまどいます。

Q.給与を上げるのは効果的でしょうか?
A.確かに効果的ですが、やみくもに給与を上げるのも難しいと思います。働きを認め、ほめるなど精神的な報酬を増やす方法も考えてみましょう。

おわりに

今回は強い組織を作るコツや条件などを解説しました。今は転職が当たり前になり、優秀な人材を自社に迎えるチャンスも広まっています。優秀な人材を獲得したら、才能が十分に発揮できるよう、職場の環境を整え強い組織を作りましょう。